とあるマンション。遠藤 直輝宅にて……
クロス「そう言う訳で、これから私のライトエグザの詳しい説明をしようと思うのだが」
直輝「いや、ちょっと…いきなりそう言う訳って何さ?」
クロス「ふむ、何がそう言う訳かと言うと、あのへぼな作者が私のライトエグザを分かりやすく解説しなかった所為d」
直輝「いや、俺が悪かった! だからメタな話は止めてさっさと説明始めて!」
クロス「む、そうか? ならば早速説明に入るとしようか 先ずは……」
クロス「1番最初は地面の定義に付いての説明をしよう」
直輝「そう言えば確かに、最初に君の能力の説明聞いた時、地面ってどの地面を指すんだって疑問に思ったな」
クロス「うむ、確かにナオキの言うとおり、地面と言っても色々ある。
舗装されていない土剥き出しの地面、アスファルトに覆われた地面、砂浜などの砂に覆われた地面……
この通り、地面と一言で言ってもこの地球上には様々な状態の地面が存在しているな」
直輝「それで、クロスの言う『地面』ってのはどの地面を指すんだ?」
クロス「簡潔に言ってしまえば、地球のマントル部分そのもの、と言うべきだな」
直輝「地球のマントル部分?」
クロス「更に簡潔にすれば、山や海底を含めた地表全てが、私の言う『地面』に該当する訳だ」
直輝「……と言う事は、『地面に接している物体』は家やビルとかの建物や、植物なども含まれるって事?」
クロス「そう言う事だ。だから例え足が地面に付いていなくとも、立ち木や建物の壁、更には天井から下がったロープ等でも、
その一部が身体の何処かへ触れてさえいれば、私の能力の波動を浴びても一切影響を受けないと言う事になる」
直輝「って事は、君の言う『空中』ってのは、地面や建物等に何処も一切触れていない状態って訳か」
クロス「ああ、そう言う事だ」
ガタガタッ!
ファング「へへっ、それは良い事聞いたぜ!」
直輝「うわっ!? 何だよあんた、いきなり押入れから出てくるなよ! というか、何時から押入れに入ってたんだ!?」
ファング「小ネタだから深い事は気にするんじゃねえぜ!」
直輝「……小ネタ云々抜きにひとんちの押入れから現れるのは如何かと……?
って良く見たら中の布団が抜け毛だらけになってるし……ひょっとしてあんた、出てくるまで布団で寝てた?」
ファング「ね、寝てねーよ! この頭のクセもただのお洒落だぜ?!」
直輝「……(完全に寝癖じゃねーか!)」
クロス「どうやら、ケダモノが現れるのは時と場所を選ばない様だな」
ファング「へっへっへ、そんな大きな口を叩いてられるのも今の内だ、スカーフェイス!」
クロス「ほう? 大した自信だな」
ファング「さっきの話を聞いててな、ならばこうしちまえばテメェの能力は無意味だって事に俺様は気付いたんだ!」
直輝「ああっ! 身体に巻きつけた長いロープの端を床に垂らしてる!?」
クロス「なるほど。そのロープの端が建物の床や地面などに付いてる限り、私の能力が効かないと踏んだ訳か」
ファング「その通りだ! もうこれでテメェの昼の能力は怖くないぜ!」
クロス「ケダモノにしては中々考えたな、ほんの少しだけ見直したよ、だが……」
ファング「だがなんだっ? ぐちゃぐちゃ言ってないで覚悟しやがr――(ビターン!!)ぐへっ!?」
クロス「……自分でそのロープを踏んづけて転んだ挙句、自滅している様では能力も何もあったものではないのだがな」
直輝「……うわぁ、すっげーマヌケだ……」
クロス「さて、勝手に転んで気絶したファングの奴をオカマバーへ預けた所で。次は物体の定義についての説明をしよう」
直輝「いや、なんかさり気に酷い事してるような……まあ、小ネタだしその上敵だから別に良いか」
クロス「ファングがこれから如何なるかはさて置き。この世には物体の三態と言う言葉があるのを知っているか? ナオキ」
直輝「あー、確か中学生の頃に理科の授業で聞いたような……」
クロス「物体の三態と言うのは、この世の全ての物質、物体がもつそれぞれ、固体、液体、気体の三つの形態を指す。
例えば常温では液体である水で言うと、冷やして凍らせた氷が固体であり、逆に熱して蒸発させた水蒸気が気体となる。
この変化を物体の三態変化と言うが、ここから先は別の話となるので置いておくとしよう」
直輝「……それで、その物体の三態がクロスの能力と如何言う関係があるんだ?」
クロス「関係は大有りだ、ナオキ。
と言うのも、私の能力が効果を及ぼす『物体』と言うのは、この物体の三態の内、液体と固体が該当するのだ」
直輝「液体と固体……って事は、気体は効果が無いって事?」
クロス「そうだ」
直輝「……気体だけ効果が無いって、何か中途半端だな」
クロス「だが、もし気体にまで効果があった場合、私の能力は途端に意味を成さなくなってしまう。その理由が分かるか?」
直輝「理由って……あ、そうか! 空気も気体だ!」
クロス「そう言う事だ。もし周囲の空気にまで私の能力の効果があった場合、
その空気自体が既に地面に触れてしまっているから、効果を受けたその途端に解除されてしまう事だろう」
直輝「確かにそりゃ意味ねぇな……」
クロス「まあ、例外としては、飽和蒸気のような非常に密度が濃い気体に対してはだけは効果がある」
直輝「って事は、空に浮かんでいる雲も遅く出来るのか? あれも言ってしまえば密度の濃い気体になる訳だし」
クロス「まあ、空の上まで波動が届けばの話だが、極論を言ってしまえばそうだな」
直輝「なら、台風とかの動きを遅くする事も出来るんだよな!」
クロス「……ナオキ、幾ら私でもそれは無理があるぞ」
クロス「ここまで説明した所で、『機関』へ届けられた私宛の手紙に書かれていた質問に答えるとしよう」
※疑問その一、水中での能力の使用
クロス「先程も言った通り、水も物体に該当する為、実質上は不可能だ。
私が水中で能力の波動を放とうとしても、周りの水に阻まれて放つ事は出来ないだろう」
直輝「って事は、水中じゃあかなり不利じゃないか!?」
クロス「大丈夫だ。もし水中で戦う事になった場合に備えた対策も色々と講じてある」
直輝「え? 如何言う対策なんだ?」
クロス「それを言ったら面白く無くなるだろう。だから見てのお楽しみだ」
直輝「(本当は何も考えてないだけじゃ……?)」
※疑問そのニ、空中における能力の使用
クロス「……ここが1番あのヘボ作者が失念していた部分だな」
直輝「いや、だからメタな話は止めようなー」
クロス「いいや、ここは言わせてもらう。あのヘボ作者は空中で能力の波動を放つ場合において、
波動を放つ私自身が、1番最初に能力の影響を受ける可能性がある事を全く考えていなかったのだ。
何処まで抜けているのだ、あのヘボ作者は!」
直輝「……で、自分の能力に巻き込まれる可能性は?」←(無理やり話題を変えた
クロス「一応、そうなる可能性があると考えて、如何なるか過去に一度試してみた事があった
やり方は簡単だ、高く放り投げたボールへ波動を当てて、ゆっくりと落ちていくそのボールへジャンプして触れるだけだ」
直輝「それで、結果は?」
クロス「私がジャンプしてボールへ触れた途端、ボールは能力が解除されて元の速度で地面に落下した。
どうやら、私が触れた場合は、私がいる場所に関わらず能力が解除されてしまうらしい」
直輝「あー、なるほど……となると、クロス自身が能力の影響を受ける可能性は無い、って事か」
クロス「そうなるな……だが、これはあのヘボ作者が今更になって書き加えた可能性も」
直輝「だからメタな話は駄目ー!!」
クロス「所でナオキ、能力におけるリバウンドと言う言葉があるのは知っているか?」
直輝「リバウンド?……あれだろ? 無理なダイエットのあとに食事を多く取ると余計に太るって奴」
クロス「それは別の意味でのリバウンドだ。私の言うリバウンドは、能力の使い過ぎによる物の事だ」
直輝「能力の使い過ぎ?」
クロス「この世界において、人間がどのような事をするにも、それなりの代価、代償が必要だ。
無論、能力を使うにしても、人間は無意識の内にそれなりの代償を支払っている」
直輝「え? でも、他の人を見る限り、とてもそうは見えないけど……?」
クロス「ところがどっこいだ、ナオキ。意識性の能力を行使する能力者において、
能力の使い過ぎで代償が払いきれなくなると、その代償を代わりの物で補おうと、能力者へある現象が起きる」
直輝「それがリバウンドって奴?」
クロス「そうだ。能力者によってそのリバウンドの種類は様々でな、
その中でも良くあるのが急激な空腹感や強い眠気、そして疲労感の三つが挙げられる」
直輝「……思ったより深刻じゃないな?」
クロス「ナオキ、リバウンドの種類は様々と言っただろう。中には能力者が死に至るリバウンドだって存在するのだ」
直輝「……マジ?」
クロス「ああ、マジだ。過去には身体が塩の塊になってしまったという例も存在している。
こう言った死に至る強烈なリバウンドは、特に強力な能力者において発生しやすいと言われている。
だからナオキ、お前も気を付けた方が良いぞ。今は発現していないがお前も強力な能力を持っているのだからな」
直輝「わ、分かった、能力が発現しても軽軽しく使わない事にする」
クロス「因みに、私の場合は能力を使いすぎるとその場で昏倒してしまう、状況に関わらずにな」
直輝「こえーな、リバウンド……ってちょっと待って、無意識性の場合は如何なんだ?」
クロス「良い質問だ、ナオキ。無意識性の場合、普通より空腹になるのが早い、睡眠時間が長い等の
何らかの恒常的なデメリットと言う形で代償を支払っているそうだ」
直輝「と言う事は、無意識性はリバウンドは無いって事か……?」
クロス「いいや、無意識性においてでも、食事を抜いたり睡眠を取らなかったりなどする事でリバウンドは発生するんだ。
……と言っても、意識性のそれと比べ、無意識性のリバウンドは取るに足らない物が多いのだがな」
直輝「……例えば?」
クロス「そうだな、例えば肌が青色になる」
直輝「ぶっ!w」
クロス「声がヘリウム吸った様に甲高くなる」
直輝「ぶひょ!www」
クロス「更には大便が水玉模様になる!」
直輝「ぶひらば!wwwww」
クロス「とまあ、私の言ったのは飽くまで一例だが、無意識性にもこう言ったリバウンドが発生する」
直輝「な、何だか本当にしょうもないけど、有る意味強烈かつ恐いリバウンドだな……」
クロス「そうだな、特に最後のは命に関わらずとも精神的にダメージが大きい事は間違いないだろう」
直輝「ああ。だから皆、リバウンドが恐かったら能力は使いすぎるなよー」
クロス「無意識性の能力者は充分な食事と睡眠を心がける事だ」
登場キャラクター
最終更新:2010年07月06日 23:58