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63話「SEASと天心」

BLOODイギリス本社5階


赤羽「豪、帰ったよ」

豪(10年後)「委員長‼‼どこへ行かれていたんですか‼‼‼‼?」

赤羽「彼らを迎えに行ってたんだよ」

豪「お一人で行動されては困るといつも言っている筈ですが・・・」

赤羽「僕に指図しないでよ」

豪「・・・失礼致しました・・・して、彼らは?」

赤羽「医務室だよ、鶴丘基地での戦闘で負傷してるらしい」

豪「そうですか・・・」

赤羽「やっぱ和室がいいね・・・落ち付くよ」

豪「5階は委員長の為に改装してありますから・・・」

ガタッ


豪「ど・・・どちらに?」

赤羽「食堂に用があるんだ、君は食堂の外で待機」

豪「御意」











医務室


レイン「この基地の人間でお前らの事を知ってるのは赤羽くらいだろう」

坂城「えぇ・・・そうでしょうね」

レイン「華凛や雪希には言ったが混乱すると思うからお前らは亡くなった兵隊の息子っていう設定でな」

進也「分かった」

テイル「ちなみに本社は地下、1階、2階が兵の部屋とロビー、3階に食堂やこの医務室など生活空間」

テイル「4階は常任幹部の部屋、5階が非常任幹部の部屋、6階にボスの部屋があるのよ」

進也「俺だけ部屋違うんだ・・・」

坂城「こ・・・この時代でも・・・若月と同じフロアかよ・・・」

刃「あれ、モッ君は?華凛の姿も見えねえけど」

テイル「モックはこの基地のメンテナンスに向かったよ、華凛は散歩だって」

進也「俺も行って来ようかな・・・」

坂城「そういう事なら俺も行くわ」

刃「おーれも♪」








食堂


女職員「かっこよくない?」

女職員「ねー、絵になるわ♪」

華凛「・・・あれ、誰?」

女職員「あれ、どちらさん?」

華凛「えっと・・・ここの兵隊の・・・娘で・・・」

女職員「10代目の非常任幹部の赤羽レンさんよ」

華凛「そっちじゃなくて、話してる方」

女職員「言っていいのかな?」

女職員「いいんじゃない?兵隊さんの娘さんなら」

女職員「彼は月光白兎さん、非常任幹部の星川玲斗さんの付き人・・・みたいな感じかな」

赤羽「ふぅん・・・じゃあ彼は・・・」

月光「あぁ、完治しているらしい」

赤羽「そうか、なら新田華凛がここに来たのはいいタイミングだったんだね」

月光「そうだな・・・っておい職員、静かにしてくれ、耳障りだ」

女職員「失礼しました‼・・・でもやっぱかっこいいね♪」

女職員「ねー♪」

月光「ハァ・・・そうだ、レンに渡したいものがあったんだ、来てくれ」

赤羽「いいねぇ・・・何だい?」









地下、トレーニングルーム


月光「・・・唯のナイフ・・・折れてるけどな」

赤羽「相変わらずマメな男だね・・・それよりさぁ・・・やらないかい?」

月光「君も相変わらずだな・・・レン」









カチャ


進也「失礼しま・・・うわ‼‼‼」

坂城「なんじゃこりゃ・・・」

刃「つーか誰?」

華凛「月光白兎だって・・・詳しい事は知らないけど」

赤羽「遅かったね、二回も手合わせしちゃったよ」

月光「・・・懐かしいな・・・神崎」

進也「あなたが・・・げっこうさん?」

月光「一応同い年だ・・・あ、正確には10年上だけどな」

坂城「お前誰なんだよ」

月光「一応所属はSEASの10代目幹部だ」

刃「SEASって・・・あいつらか」

華凛「・・・天心所属だって聞いてたけど・・・」

月光「そうか、そうだよな・・・分かった、俺の事話してやる・・・レン、お前の件は後な」

赤羽「ふぁ~~~~・・・終わったら起こしてよ、君の過去なんて昔から知ってる」

月光「俺は孤児でさ、施設に入れられてたんだが、昔からひねくれた性格だったからか友達どころかまともに話す事もなくてな」

月光「でも昔から俺・・・精神世界って所に行けてな・・・あんたもだろ、華凛」

華凛「まあね」

月光「シン君にやられた直後の玲斗と出会ったんだ・・・奴ほど俺の興味を引く人間はこの世にいなかった」

月光「新聞で囚人だって事を知った途端、俺はプリズム・フォールに行ったよ」

坂城「あんたも変わってるなぁ・・・」











10年前、プリズム・フォール


門番「・・・」

月光「玲斗だな・・・会いたかったぜ」

門番(玲斗)「白兎・・・私も会いたかったですよ」

月光「お前の下につかせてくれ・・・それだけ言いに来た」

門番「断る、私は囚人だ・・・君を巻き込みたくは無い」

月光「そういう温かいところもお前のいいところだ、頼むよ」

門番「ハァ・・・鶴丘という場所へ行って下さい、私の部下が3人います」

月光「恩に着るぞ」








月光「その後、華凛・・・あんたにも会ったよ・・・」

華凛「いや・・・記憶にないんだけど」

月光「だろうな、鶴丘って場所へ行くのも大変だったから結構時間掛かったんだ」

月光「鶴丘を探している時に施設の計らいで海へ行ったんだ、ちょうどあんたらはUBと戦ってる頃だ」

月光「・・・その時施設の奴がギャングに襲われてさ・・・俺が撃退したんだ」

坂城「戦闘経験あったのか?」

月光「昔から1人だったから柔道と空手をずっとやってたんだ・・・んでその時見てたミナトにスカウトされたんだよ」

月光「誰にも必要とされなかった俺が初めて強烈に求められてな・・・でも玲斗の所属するBLOODとSEASが対立していると聞いてな」

進也「そうか・・・確かに俺もそう聞いてる」

月光「結局玲斗の一言で決まったんだけどな」

刃「あいつ、何て言ったの?」

月光「普段はSEASにいて、必要な時のみ招集する・・・そう言われて、俺はSEASにも席を置いてんだ」

坂城「つまり、今はその必要だから呼びだされたと・・・」

月光「あぁ、3年前にミナト、ケイ、柴竜が病気で亡くなってな、俺は玲斗の命で中国に来てたんだ」

月光「WINGネックレスは、玲斗と関わる時は預けててさ」

坂城「羽シリーズってSEASが継承してたのか・・・」

進也「誰も知らないような秘境でって・・・」

月光「3人が亡くなった直後、俺らは急に勢力がなくなってそうなったんだ、それでティールに襲われた」

月光「そこでエミとシオンも頑張ったんだがやられて、WINGネックレスは全部あいつらの手に渡ってる」

月光「玲斗と久々に精神世界で会ってな、初めてあいつに頼まれたよ・・・今日、レンとシン君をここに連れて来いって」

華凛「ま・・・万事うまくやってくれたようで・・・よかったですよ、助かりました、白兎」

坂城「久々のこの感じ・・・」

刃「来たか玲斗・・・」

玲斗(10年後)「ふぅ・・・随分子供なんですね」

進也「この時代の・・・玲斗・・・」

赤羽「やあ星川玲斗・・・精神憑依かい?」

玲斗「えぇ、まだ全身憑依するほどの体力はありませんよ」

進也「怪我でも・・・してたの?」

刃「そーいや赤羽、唯は?」

赤羽「その事は・・・当事者から話して貰うとしよう」

玲斗「いいでしょう・・・1年前、この時代の神崎進也と当時赤羽レンの命で一緒にいた佐久間唯に私を加えた3人で」

玲斗「ティール本部を奇襲しましてね、神崎進也がどうしても黒綱に話があるというので仕方なく」

進也「俺が・・・そんな事・・・」

玲斗「普段自分の意見など滅多に言わないあなたらしくない行動でした・・・私達は黒綱の部屋まで簡単に辿り着きました」

玲斗「しかし、彼は強かった・・・話をする前に攻撃を仕掛けられ、敗北・・・佐久間唯はその時点で息絶えていました」

赤羽「・・・」

玲斗「神崎進也は右腕を負傷し、BLOODリングは破壊されていました・・・それでも話をしたかったのでしょう」

玲斗「私を本社ビルから突き落として戦闘を開始した様です・・・直後・・・彼も上から降ってきました」

玲斗「・・・私は彼の命令通りその場を何とか脱出しました、右腕と右目を失いましたがね」

刃「・・・の割には元気そうだけど?」

玲斗「1年間で完治しましたよ、じゃなきゃ憑依なんて出来ません」

進也「あの・・・えっと・・・この時代の俺は・・・その後・・・」

赤羽「奇襲の1週間後、勿論大パニックだったBLOODに急に黒綱が現れて、神崎進也は死んだと言い、立ち去った」

坂城「マジかよ・・・おい‼‼‼テメェ幹部だろ‼‼‼よくボスのシンを置いて帰って来れたな‼‼‼‼‼‼」

刃「おい・・・やめろよ坂城‼‼‼」

赤羽「この時代の君も・・・その時はイギリスにいたんだよ」

坂城「ち・・・」

玲斗「あなたに責められても・・・私に何か言う資格は無い・・・あなたの言う通り私はボスを見殺しにしましたからね」

月光「珍しいな、自分を責めるなんて」

玲斗「いくら自分の欲望の為とはいえ、長く一緒にやって来たボスを見殺しにするのは気分のいいものではない・・・」

玲斗「別に後悔はしていませんよ、ただこうして見殺しにした人間と会うと・・・さすがに心が痛むというものです」

進也「・・・ごめん、何か・・・悪いことしちゃったみたいで・・・」

玲斗「別に・・・あなたにそんな事を言われる筋合いは無い、君は相変わらず面白い男だ」

玲斗「そろそろ気が切れそうだ・・・何か聞いておく事・・・ありますか?」

進也「特に無いけど・・・」

玲斗「ちなみにあなた方と本体で出会う時も近いでしょう・・・では失礼」

赤羽「新田華凛が倒れるね」

ボコッ


進也「痛っ・・・何するんですか赤羽さん‼‼‼」

刃「ナイススライディング♪」

坂城「赤羽テメェ‼‼‼‼」

華凛「う・・・ありがと、ボス」

進也「いや、いいけど・・・」

カチャ


レイン「月光って言ったか、例の件引き受けてくれるか?」

月光「今日次第だ・・・」

レイン「お前ら下がってろ」

坂城「・・・何するんスか?」

赤羽「白兎、今から戦闘かい?」

月光「10年前の人間相手なら生光なんて要らないよ・・・やろうか、神崎」

進也「え・・・何で?」

月光「エージェントさんから君の世話を頼まれたんだけど、君自身が強くないなら引き受けないから、テスト」

進也「わ・・・分かりました・・・」

ゴクンッ


進也「テストなら・・・受けて立つ」

月光「せいぜい見せてくれよ・・・君の実力を」

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最終更新:2013年04月12日 07:57