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104話「カウンター戦法」

柴竜「おい女剣士」

レナ「・・・なに?」

柴竜「筋は悪くねえ・・・圧倒的に足りてないのは・・・力と実践だ」

レナ「なによ偉そうに」

柴竜「技だけで言えば、俺と変わらねえよ・・・女だから力はいいとして・・・実践が無いのはどうだかな」

ギィン‼‼‼‼‼‼‼‼‼


船員「しゃべってんじゃねえぞ‼‼‼‼‼」

柴竜「しゃべってても俺は余裕だって意味だ・・・とにかく女剣士すぐに強くはなれねえけどな・・・」

柴竜「手っ取り早く強くなれる方法があるからよく見てろ」

レナ「あんた・・・何でそんな偉そうなのよ‼‼‼‼」

柴竜「いいから見とけ・・・お前はミナトと出会う前の俺と・・・似ている」

レナ「・・・」

ズバッ


柴竜「例えばだが・・・あそこに刀を腰に抱えて走って来るやつがいるな」

レナ「・・・あぁ」

柴竜「あの位置からじゃ振り上げるか足を水平切りするしかないな」

レナ「そりゃどうだが・・・」

柴竜「なら刀を下に構え、飛ぶ用意をしておけば攻撃は食らわないよな」

ギィン‼‼‼‼‼‼‼‼‼


船員「ち・・・」

柴竜「あとは敵の刀を抑えて反撃」

ズバッ


船員「ぐあ・・・」

柴竜「逆に刀を上に構えるあいつは、こっちも上に構えてしゃがむ準備をしておけばいい」

ヒュッ


柴竜「あとは刀を上に払い上げ・・・」

キィン‼‼‼‼‼‼‼‼‼


船員「く・・・」

柴竜「あとは・・・反撃」

ズバッ


レナ「美しい・・・剣さばきだ・・・」

柴竜「・・・ただ・・・この戦い方じゃ集団戦は限界が来る」

レナ「既に息が上がってるぞ」

柴竜「結局最後は・・・力でねじ伏せるのみ」

レナ「・・・何すんの」

柴竜「敵はざっと20人か・・・頃合いだな」

レナ「ちょ・・・」

柴竜「大地の王を模した大いなる一撃を食らうといい」

虎覇斬‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼


レナ「うわ・・・」

柴竜「・・・全部切っちゃったんで、グロい絵になってんのは我慢してくれよ」

レナ「まぁ・・・いいけど」

柴竜「今の戦闘はカウンター戦法、つまり向こうの攻撃を待って反撃する作戦だ」

柴竜「もちろんこれだけで戦えるわけじゃないが、知っているのと知らないのでは大きく違うと思わんか?」

レナ「・・・確かに・・・」

















船内


ケイ「ふぅん・・・人は全然いないんだな」

翔平「そうみたいだな」

船長「まずは貴様らだ・・・」

ケイ「船長だな」

翔平「俺も手貸そうか?」

ケイ「必要無い・・・あの子と約束したんだろ?」

翔平「まぁな」

船長「1人ずつか・・・まあどっちでもいい」

ケイ「あんたもなかなかの蹴りの技を持ってる様だな・・・なら俺の蹴りも見ておけ」

ヒュッ


船長「そう簡単にやられるほど・・・俺は甘くない」

ケイ「どうだかな・・・速度の生光発動‼‼‼」

・・・


船長「・・・どこへ・・・」

ケイ「上だよ」

船長「んな‼‼‼‼‼‼」

ドロップ・シュート‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼


翔平「かかと落とし・・・凄い威力だ」

ビキビキ・・・


ケイ「あ・・・ちょっと強過ぎたかな・・・船壊れるぞ‼‼‼‼‼」

翔平「脱出だ‼‼‼‼‼‼」

ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン


ミナト「おいおい・・・何してんだよ、そのガレオン船俺らが乗ろうと思ってたのに・・・」

タッ


ケイ「なら先言っといてくれよ」

柴竜「言ったら何か変わったか?それくらい考えろよ」

ケイ「うっせぇ」

ミナト「まーいいや・・・翔平、これでよかったか?」

翔平「お前らマジで強いんだな・・・予想以上だ」

エミ「怪物ね・・・」

レナ「たった十数分で・・・あの海賊を・・・壊滅させるなんて・・・」













その夜


レナ「あんた達には島のみんなの代わりにきちんと礼を言うわ・・・ありがとう」

ミナト「別に・・・大した事してねーし」

ケイ「だな、でさぁ、船に乗んない?」

柴竜「ナンパか・・・」

エミ「私じゃ不満だって言うの?言っとくけど航海士の腕じゃ私はこの島でトップクラスなのよ」

ケイ「いや、それはぶっちゃけどうでもいい」

翔平「顔・・・か」

ケイ「そーいうこと♪」

ミナト「まー明日の朝にでも出るか・・・食料もたっぷり補充したわけだし」

エミ「私の買い出し船使おうよ」

柴竜「そうだな・・・いいのか?」

レナ「私は行かないわよ・・・昔から・・・海賊は嫌いなの」

エミ「レナ・・・」

レナ「別にあんたを責めたりしないわ、あなたの自由だもの」

翔平「さて、航海士さんよぉ、次はどこへ行こうか」

エミ「ここから行くなら国際連合支部、その監獄塔のある島、狙撃の盛んな島・・・どこかは経由しないと無理そうね」

ミナト「狙撃士は欲しかったんだよなぁ・・・」

柴竜「じゃあそこにすっか」

エミ「あ、でもそこに行くには監獄の島を通るの」

翔平「監獄・・・誰か強い奴でも捕まってんのかなぁ」

レナ「まさか行く気‼‼‼‼‼?」

ミナト「なぁ、最近誰かが収容されたって聞いてない?」

レナ「うぅん・・・」

エミ「鬼鮫っていう人がこの間入ったって聞いたけど・・・」

柴竜「鬼鮫って・・・誰だ?」

ケイ「さぁ?」

ミナト「聞いた事ねえ」

翔平「分からん」

レナ「あんたら世間の話題知らないのね・・・鬼鮫、赤岡竜・・・恐ろしい男よ」

翔平「赤岡・・・?」

エミ「鬼や鮫に例えられるほど凶暴で、最初は賞金稼ぎをしていたみたいだけど、途中から国連の海軍も襲い始めたって聞いたよ」

柴竜「へぇ・・・」

翔平「よし、そいつを勧誘して俺の仲間になって貰おう」

レナ「・・・は?」

エミ「もう・・・理解不能・・・」

ケイ「いいねぇ、そんな狂気に満ちた様な男と会ってみたかったんだ」

柴竜「賛成だ、そういえば聞いた事がある・・・そいつは水華一刀流の剣士だ」

ミナト「よしそうしよう‼‼」

レナ「本気・・・かよ・・・」














翌朝、北側


ミナト「へぇ・・・買い出し船にしては立派じゃんか」

エミ「そう?」

レナ「エミ・・・航海の無事を祈ってるわ」

柴竜「目が笑ってねえ・・・本当に嫌いなんだな・・・海賊」

レナ「・・・私の両親は海賊に殺されたの・・・だから海賊は・・・好きになれない」

翔平「まぁ別に無理に連れては行かねえよ」

ミナト「・・・じゃ、出港すんぞ」

ケイ「じゃーなー」

レナ「・・・ありがとう・・・」












エミ「え・・・あんた達本当に航海術持って無いの・・・?」

ミナト「まぁな」

ケイ「そーだなぁ・・・確かに」

翔平「まー1人航海士がいりゃ問題無いっしょ」

エミ「マジか・・・」

柴竜「んで、その監獄島にはいつ着くんだよ」

エミ「分かんないけど、予定では三日ってトコかな」

ミナト「じゃあ三日間うずうずが止まらねえなぁ」

翔平「どんなやつだろうか・・・俺の仲間にしてもいいか?」

ミナト「別にいいだろ、ただそいつが10代目チームに入りたいなら考えてくれよ」

翔平「そりゃな・・・そいつ自身の考えくらい尊重してやる」

エミ「まず、どう会うかを考えるべきなんじゃないの?」

ケイ「だな・・・マップとか持ってねえの?」

エミ「監獄の地図なんか持って無いよ・・・分かってるのは外観だけ」

柴竜「三階建てだな・・・結構広そうだ」

ミナト「んなの行けば分かる」

翔平「同感」

エミ「この人たちには生まれつき計画性ってのは無いらしい・・・」











エミ「え・・・あんた達って私と同い年なの‼‼?」

ミナト「中一だな」

ケイ「おう」

柴竜「そんなに不思議か?」

エミ「もっと年上みたいに見える・・・」

翔平「しっかしお前ら強いんだな」

ミナト「まぁな・・・お、ちょうどいいじゃねえか」

グオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォ


エミ「な・・・何‼‼‼‼?」

ケイ「海獣だな・・・」

柴竜「・・・どうすんだよ」

ミナト「別に誰がやってもいいが・・・じゃんけんだな」

翔平「いいぜ」

じゃんけんぽん‼‼‼‼‼‼‼‼‼


ケイ「ちぇ」

柴竜「キャプテンか」

ミナト「よっしゃー‼‼‼」

翔平「船壊さない程度にな」

エミ「直すの私なんだからね」

グラビティ・フィールド‼‼‼‼‼‼‼‼‼


エミ「飛んだ‼‼‼‼?」

ミナト「重力で浮いてるだけだ、これなら船に影響無いだろ」

グラビティ・ノック‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼


翔平「ヒュー・・・」

エミ「う・・・衝撃が・・・すごい」

柴竜「おい、船に影響出まくってるぞ」

ギシギシ・・・


ケイ「やべぇぞ・・・」

ミナト「悪い悪い」

翔平「ただのパンチで・・・やるなぁ」

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最終更新:2013年06月24日 18:43