翌朝、船内
翔平「・・・」
エミ「起きないね」
シオン「ま、昨日のあの戦いは半端じゃ無かったからな」
竜「別に・・・」
シオン「だからこの状況で起きてるお前は普通じゃないと思うぞ」
竜「お前も起きてんじゃねえか」
シオン「俺は生光を翔平に渡しただけだからな」
カチャ
ミナト「お、竜・・・おはよう」
竜「どこ行ってたんだよ」
ミナト「電話」
シオン「誰から?」
ミナト「重要な事なんで・・・全員起きたら話すよ」
エミ「・・・?」
午後
ケイ「・・・全員の処置は終わったが・・・しばらく戦闘はしない方がいいだろうな」
竜「当たり前だろ」
柴竜「エミ、お陰でよくなったよ・・・助かった」
エミ「よかった」
レナ「ところで・・・もう少し綺麗に包帯巻けないのか?雑すぎるぞ」
エレン「確かにな・・・レナのだけみたいだけど」
レナ「なんか恨みでもあるの?」
ケイ「仕方ないだろ・・・かわいいんだし」
レナ「んな・・・」
翔平「そういうことかよ」
ケイ「当たり前だ‼‼かわいいは正義だぞ‼‼‼‼」
ミナト「なんでもいいが俺らは海賊、正義ってのはちょっと・・・」
エミ「突っ込むのそこ‼‼‼?」
ミナト「んでシオン、お前うちに入ってくれるか?」
シオン「おぅ‼‼‼」
翔平「エレン、お前もいいか?」
エレン「もちろんだ、よろしくな翔平、竜」
竜「おう」
翔平「レナもな」
レナ「私は入るとは言って無い‼‼‼」
柴竜「入りたいから来たんだろうが」
レナ「違う‼‼‼‼‼‼」
ケイ「じゃー何でこの海岸に来たの?」
レナ「・・・・・・本当は・・・島のみんなに・・・言われて来た」
エミ「島の?」
レナ「あの海賊達の仲間になって来いって・・・転校生もその為の口実に過ぎない」
シオン「へぇ・・・手の込んだ事するじゃん」
レナ「・・・だから私が入りたい訳じゃ無くて・・・」
竜「そんなの言い訳だろうが」
レナ「・・・どういう意味だ」
竜「お前は入りたいんだろ・・・素直にそう言えばいいじゃねえか」
レナ「・・・言えるわけないだろ」
翔平「なんで?」
レナ「私は親を海賊に殺されてる・・・海賊に心を許してはいけない」
レナ「もしこれ以上あなた達といると・・・私は・・・海賊を好きになってしまう・・・」
エレン「ふぅん・・・そーいうもんなんだ」
レナ「・・・だからもうあなた達とは一緒にいれない・・・」
翔平「お前強いのに・・・心は弱いってことか」
レナ「何だと‼‼‼‼‼」
ミナト「様はビビってんだな、今まで自分が嫌ってた物を好きになっちまうってことに」
レナ「・・・」
翔平「過去なんて関係ねえ・・・もっと今の自分の気持ちに正直になればいいじゃんか」
柴竜「こいつら、他人の柔らかいところに土足でずかずか入ってくな」
レナ「なんなんだよ・・・ホントに・・・」
翔平「俺はお前が航海士がいい‼‼‼‼‼」
竜「・・・ホント変わってんな・・・お前」
ミナト「気持ちは分かるよ、こいつがいいって思ったら諦めらんないよな」
レナ「・・・分かったよ・・・あなた達の船に乗る・・・航海士として」
翔平「ホントか‼‼‼‼?やったぜー‼‼‼‼‼」
エレン「改めてよろしくな」
エミ「これだけの人数でこの船に乗って行くの?停泊中だからいいけど大変だよ?」
シオン「んん・・・あ、エレンの船あるっしょ」
エレン「あぁ、そうだな」
ケイ「船?」
エレン「言って無かったか?狙撃部では大砲の扱いとかもやる関係で、造船学もやるんだ」
エレン「んで、俺含む成績優秀者には実技って言って、一人一隻船を造るんだよ」
竜「へぇ・・・中学生が船作るのか」
エレン「まぁね、俺はこの船より二回り大きいやつを作ったよ」
翔平「お、やるじゃん」
ミナト「じゃあお前らそれに乗れよ」
竜「いいのか?お前らが本隊なんだろ?」
柴竜「どうすんだよミナト」
ミナト「俺らは今からある場所へ寄って、本部へ帰還する」
柴竜「ある場所?」
エミ「帰還って・・・もしかして
SEAS本部‼‼‼‼?」
シオン「おっかねー・・・」
ミナト「懐かしいあそこさ」
柴竜「あそこって・・・どこだ?」
ケイ「柴竜は知らねえかもな」
ミナト「あぁ・・・ケイの故郷だ」
翔平「・・・そう・・・なのか」
レナ「とりあえず船まで案内してよ」
エレン「おう、動ける奴はついて来い、ここまで船を回す」
翔平「でけー・・・」
ミナト「だろー」
エレン「航海士チーム、立派なもんだろ」
レナ「えぇ、その型だと割と自由に操縦できそうね、私達の手腕が問われるわけだ」
エミ「そういうことみたいね・・・楽しそう」
竜「中学生が作ったとは思えんな」
エレン「俺が作ったって言っても、設計図作って、材料選んで、大人たちに指示出してただけだぜ」
ケイ「いやいや、充分だろ」
柴竜「ていうか狙撃島には報告しなくていいのか?」
シオン「あぁ、この島にいる学生はほとんどが孤児なんだ、俺らにも親はいないよ」
エレン「だから別に言わなくてもいいよ、どーせ中学を卒業したら船出しなきゃならないんだし」
ケイ「ならいいんだ、とにかく急ぐぞ・・・あの島はもうすぐ近くまで来てる」
ミナト「そっか、じゃあ出航すんぞ」
翔平「すぐ近くまで来てる?」
レナ「どういうこと?」
ケイ「まぁ・・・行ってみりゃ分かる」
翔平「よっしゃ‼‼‼じゃあ出航だ‼‼‼‼」
エレン「なかなかいい船だろ」
レナ「えぇ、こんな大きい船の航海士なんて、幸せよ」
翔平「ケイーーーーーー‼‼‼」
ケイ「なんだーーーーーーーー‼‼‼?」
翔平「さっきのどういう意味なんだーーーーーーー‼‼‼‼‼?」
ケイ「よし、こっちの連中には話したし・・・一旦そっちへ行く‼‼‼‼」
竜「んで?」
ケイ「俺の故郷が見えて来たぞ」
レナ「え・・・地図にはこんなところに島は無いよ・・・」
翔平「じゃあ・・・何で島が・・・」
ケイ「あの島は「島船」と言って、世界中を流れる島だからだ、ゆえに地図には記されない」
エレン「へぇ・・・面白いな」
レナ「何それ」
ケイ「そういうもんが存在するから仕方ないだろ」
ミナト「おい‼‼‼上陸するぞ‼‼‼‼」
翔平「了解‼‼‼」
謎の島船
ミナト「さて・・・随分懐かしいんじゃないか?ケイ」
ケイ「そうだな・・・懐かしい」
柴竜「ここにあいつがいんのか?」
シオン「あれ、柴竜は来た事無いんじゃ・・・」
柴竜「あぁ、でも・・・あいつに会った事はある」
レナ「あいつ?」
ミナト「そいつに会って、いくつかの確認をするのが最後に任務ってわけだ」
ケイ「へぇ・・・懐かしいなぁ」
竜「どんな奴なんだ?」
ミナト「俺らと同い年ながらこの島の海上警備隊長を務める男でな、強さは半端ないぞ」
ケイ「だからこの島を離れられないんで、非常任幹部として勧誘したんだ」
翔平「非常任は1人決まってるって聞いたな・・・そいつか」
ミナト「おう、そいつだ」
最終更新:2013年07月04日 09:46