島矢の二階、クロの部屋
クロ「急に怒鳴って悪かったな」
エレン「いや、まあ慣れてるからいいんだが・・・」
竜「お前海賊の事をどこまで知ってんだ?」
クロ「俺は元々海賊の子なんだ、ワイワイ宴をやる海賊に昔から憧れたもんさ」
翔平「へぇ・・・じゃあ一緒に海賊やろうぜ、ちょうど料理人が欲しかったんだ」
クロ「それは出来ない、俺は今、この島で料理人をしている、俺には俺の生活があるんだ」
レナ「そりゃそうよ、だってあのパスタ作ったのあなたなんでしょ?」
クロ「パスタか、確かに作ったな」
エレン「お前相当な腕だな」
クロ「俺はまあ、自分で言うのもなんだがこの島で一番の腕だと思っている、色んな賞も貰ったしな」
竜「しかし、こんなところでゆっくりしてていいのか?・・・あ、こんなところってのもあれだが」
クロ「今日は午前出勤だったんだ、せっかくだしこの島を案内してやろうか?」
翔平「そりゃ助かる」
クロ「っつっても・・・医学ビルと海上警備塔くらいしか無いんだけど」
島の北側
エレン「見た目以上にこの島広いんだなぁ」
レナ「そうね、人もとても活気がある」
翔平「確かに」
クロ「この島には法律も条例も無いんだ」
竜「そんなんで・・・大丈夫なのかよ」
クロ「全員が大人の良識を持って生活をすればそんなもんは本来必要無いんだよ」
クロ「
国際連合も滅多に入って来ないから、それでいいんだ」
エレン「この島は国連加盟して無いの?」
クロ「してるさ、ただ知っての通り流れる島なもんで、滅多に役人は来ない」
翔平「だから警備隊がいるんだな」
クロ「あぁ・・・ここが医学ビル、この島の名を知っている人間がいるとすれば、ほとんどが医療関係で知っているだろう」
レナ「そんなに医療が進んでるの?」
クロ「お前らは知らないかもしれないが、ケイはあの歳で凄い医者なんだ」
クロ「まあ医療が進んだのは・・・とある事件がきっかけなんだが」
竜「事件?」
クロ「まぁそれは話せん・・・とにかくこの島には医学留学希望者が毎日の様に来るほど有名って事だ」
翔平「へぇ・・・」
クロ「お前らの船には船医はいるか?」
エレン「いや、いない」
クロ「ならこの島にいる間に病気になったり怪我をしたらあのビルを訪れると良い」
ブロロロロロロロロロ
レナ「何‼‼‼?」
クロ「あれは警備兵のヘリだろうな、ご苦労なこった」
翔平「ヘリかぁ・・・」
クロ「さて、そこの大きな黒い建物が海上警備塔だ、この島の治安を守る機関だな」
猛「クロ・・・北に来るの久々だな」
クロ「よう猛、別に好きで来たわけじゃない」
翔平「おぉさっきの」
猛「何だお前ら、クロと一緒だったのか」
クロ「うちの店で知り合ったんだ」
猛「うちの店って、随分だな」
クロ「何か文句あるのか‼‼‼?」
竜「随分ヒートアップしてんな・・・」
エレン「こういう空気、俺は嫌いじゃねーよ」
翔平「そうだな、俺も」
レナ「ごめん、私は無理」
クロ「腐れ縁ってやつさ・・・俺はこの国にまだ恨みがあるってのは忘れんなよ」
猛「分かってるよ、だから国宝である式戦闘まで伝授してんじゃねえか」
翔平「式戦闘?」
竜「この間言ってた「十式の書」とかいうやつに関係あるんだろ」
猛「そうだな、その書には五つの戦闘術が書いてある」
エレン「十じゃねーのかよ」
猛「そんなの知らねえよ、一節には「五」が消えて「十」になったとか、昔は十個あって半分切れて無くなったとか」
クロ「そんなのはどうでもいい」
猛「相変わらずだな・・・まあ全部マスター出来る人間はほとんどいないわけだ」
猛「基準で言えば、この島の一般兵が二つ、隊長が三つ、過去の国王や側近が四つくらいだな」
レナ「そう簡単には習得出来ないってわけね」
クロ「まあそんな難しい技なんだが・・・それを五つ全てマスターしたのがそいつだ」
エレン「ま・・・マジ?」
猛「まーね」
翔平「あいつらの非常任幹部だからどれくらい強いのかと思いきや・・・」
?「猛クン、沖合に船が現れたぞ」
猛「今日は忙しい日だなぁ・・・普段は月一くらいでしか来ないのに・・・」
?「それがさぁ・・・大砲は全く効かないし・・・どうしようか」
クロ「様は大物なわけな」
?「クロ君も一緒に来てくれる?」
クロ「あぁ・・・せっかくだしお前らも来る?」
レナ「ま、ここに置いて行かれるくらいなら行くよね」
翔平「絶対行く」
竜「楽しそうだな」
エレン「俺らは手出さなくていいの?」
猛「基本は出さないでくれ、お願いするかもだけど」
翔平「行こうぜー」
兵「クロ君まで・・・」
クロ「あれか・・・お前らの船より随分小さいが・・・本当に大砲が効かないのか?」
兵「じゃあ撃ってみますよ」
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
竜「ヒュー・・・」
猛「当たってそうだけどな・・・」
翔平「いや・・・」
レナ「当たってはいるみたい・・・ただ・・・起爆していない」
クロ「俺は狙撃は詳しくないんだが・・・どういうことだ?」
エレン「導火線が切られたかなんかで火が爆弾本体まで達していない確率が一番高いな」
竜「そうなりゃ飛んでくるのはただの鉄球・・・それでか・・・」
レナ「普通鉄球が飛んでくるだけで大惨事だけどね」
猛「仕方ない・・・船まで行って直に話を・・・」
翔平「それなら俺がやって来るよ、お前はここで指示出すんだろ?」
猛「そりゃそうだが・・・」
クロ「一応俺も同行する」
竜「俺も行く、強い奴に会うのは非常に気が高ぶる」
エレン「さすがは鬼鮫・・・」
翔平「こっちに全く攻撃してこないな」
クロ「聞いた話じゃ徐々に進行しているようだ」
竜「さーて・・・どんな奴かな」
?「やっと気付いてくれたぜ、この島の人?」
クロ「俺はな」
?「ユウ‼‼‼話と違うぞ‼‼‼‼」
ユウ「何がだよアイ‼‼‼‼‼‼」
アイ「来た奴らは俺らと同年代だし、この島の人間じゃ無いって言ってんぞ」
ユウ「どういう事だよシュキ」
シュキ「俺が聞きたいよ・・・調査と随分違うじゃねえか」
ユウ「頼むぜシュキー」
竜「どういうことだ?」
シュキ「うちのエージェントが調べた情報じゃこの島には部外者は滅多に立ち入れないって事だったんだぞ」
クロ「まぁ・・・そうだな・・・んで、君らは何の用で来てんのさ・・・ってか誰?」
ユウ「俺らは光・・・」
シュキ「おい、それは言っちゃまずいだろ」
ユウ「そーだったそーだった」
アイ「任務さ」
竜「じゃあお前らもどこかの機関なんだな」
シュキ「まぁな」
クロ「ふむ・・・・・・あれ、お前のリーダーどこ行った?」
竜「翔平か?・・・あれ・・・」
翔平「久しぶりだな・・・フレイ」
フレイ「翔平・・・懐かしい」
クロ「あそこか」
竜「あいつと知り合いだったらしいな」
シュキ「まずいじゃねえか」
アイ「俺らの正体バレちゃうぞ・・・」
ユウ「いや、
光炎組に入る前の知り合いかも・・・・・・あ・・・」
竜「アホだな・・・こいつ」
翔平「光炎組?」
フレイ「あぁ、師匠の元を出てから俺はそこへ入ったんだ」
翔平「へぇ、光炎組ってどんな機関なんだ?あんま聞いた事ないけど」
フレイ「
BLOODの・・・同盟ってか・・・傘下ってか・・・そんな感じ」
翔平「俺が今いる
SEASって機関は残念ながらBLOODとは敵対関係みたいだぜ」
フレイ「そうか・・・そりゃ残念だな」
アイ「お前らなぁ・・・」
竜「何をペラペラと・・・」
翔平「ん?・・・・・・あ・・・悪ぃ」
フレイ「えっと・・・すまん」
竜「知り合いなのか?」
翔平「まぁな」
クロ「とりあえず、こいつらに害は無いのか?」
翔平「さぁ、あれから随分経ったし分からんが・・・大丈夫だろ」
竜「ま、害のある連中には見えんな」
翔平「しかし・・・何でその光炎組がここに?」
ユウ「光炎組は・・・ってかBLOODはこの島の秘宝を国連に渡したくないらしい、だから今回来たんだ」
クロ「なるほどね、要はBLOODの差し金か」
フレイ「まぁね」
アイ「そこは否定しようぜ、別に差し金じゃないし」
猛「まぁ、とにかく何も無くてよかった」
クロ「ああ」
シュキ「紛らわしい事して悪かったな」
兵「この国に入国する場合・・・」
ユウ「国王と話はついてる、許可書があったな」
翔平「あー、こんなんな」
ユウ「あれ・・・えーっと・・・」
アイ「おいユウ、さっさとしろよ」
ユウ「あ・・・あぁ、分かってるよ・・・」
フレイ「相変わらずだな・・・お前」
シュキ「いや、フレイもあんま人の事言えないぞ」
最終更新:2013年07月07日 16:57