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144話「船長の決断」

翌朝


ミナト「抜けちゃって悪かったな」

エレン「いや、とんでもないさ」

翔平「やっぱボス候補一味ともなると随分忙しそうだな」

ミナト「い、いやぁ、実は久々の任務だったんだ」

翔平「それでさ・・・・・・俺らももう動けるようになったし・・・」

ケイ「大事な話なら俺達席を外そうか?」

翔平「いや、お前らにも迷惑かけるかもしれないし、聞いといてほしい」

紫竜「一体何を・・・」

翔平「俺はお前らと一緒にいたこの数ヶ月、本当に楽しかった・・・俺の短い生涯で一番笑ったし、幸せだった」

翔平「俺には、俺が強くなくても一緒にいてくれる仲間がいる、でもそんな仲間を俺がまとめるから」

翔平「俺が誰よりも強くなきゃいけない、今の俺じゃ力不足だ・・・だからこそ、俺は一回この一味を終わりにしたい」

エレン「え・・・」

レナ「どういうこと?」

エミ「竜とクロ君はあんま驚いてないのね」

竜「俺もその内、翔平に相談しようと思ってた」

クロ「力不足ってのは俺も今回感じていたところだ」

ミナト「具体的にどうするんだ?」

翔平「期間は半年くらいがいいでしょ、その間は各々自由にしてくれ」

竜「なるほどね」

翔平「ただし一つだけ・・・」

クロ「ん?」

翔平「この期間はお互いに接触しない」

夏希「どうしてですか?」

翔平「お前らなしでやれなきゃ、俺はお前らを守れねえだろ?」

翔平「あ、そうそう、だからお前らは会ってもいーよ」

竜「そういう訳にはいかないな、お前がそうするなら、俺らもそうしないと」

クロ「だな」

エレン「あぁ」

翔平「出発は2時間後、一人一機のヘリを用意してもらったから」

レナ「分かった、そうしよう」

夏希「はい」














2時間後


翔平「お、竜は紫竜と、レナはエミとか」

竜「夏希、お前は?」

夏希「まだ考え中です」

ケイ「心配すんな、俺が一緒にいる」

翔平「じゃーまー・・・半年後にアブドゥル何とか島で会おうぜ」

レナ「アブドゥル・クーリーよ、最後締まらないじゃない」

翔平「そうそれ、じゃーなお前ら!」



エレン「ああ、楽しみにしとけよ、半年後!」



クロ「お前ら!食生活には気を付けろよ!」



レナ「無茶はしないでね!」


竜「・・・お前が一番しそうだけどな」


















エジプトの港


ケイ「どうするか・・・決めてないのか?」

夏希「・・・はい」

ブレード・シュート‼‼‼‼‼‼‼‼‼


夏希「え・・・」

バッ


ケイ「やっぱな」

夏希「い・・・いきなり何を・・・」

ケイ「俺を警戒してるな、それを確かめただけだ、いきなり攻撃したことは詫びるよ」

夏希「・・・」

ケイ「俺は医者だ、もしお前が勝てばお前の体の癖とか色々教えてやるぜ?」

夏希「勝つっていうのは・・・」

ケイ「組手さ、俺にダメージを与えたらお前の勝ち・・・やるかやらないかは自由だがどうする?」

夏希「やります!」

ビュッ


ケイ「なるほど、俺の体の歪みがお前には分かってるんだな」

夏希「もちろんです!」

ヒュッ


ケイ「だが、当たらんな」

ガクッ


ケイ「何・・・足が・・・」

夏希「先ほど、筋肉が緩む薬を小さい注射器ごと撃ちました」

ケイ「なるほど・・・」

バシッ‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼


ケイ「足を使うから腕は弱いと思ったか?」

夏希「く・・・」

ケイ「こんな腕じゃ戦闘は出来ないな・・・・・・じゃあ本部へ行こう」

夏希「本部・・・どうして?」

ケイ「あそこには新人兵の養成所がある、お前にはちょうどいいだろう」

夏希「そこに・・・入れてくれるんですか?」

ケイ「俺が話をつける、心配すんな」


















部下「ポルトガル・・・なぜでしょう?」

エレン「あぁ、一年前に出土したモリアン遺跡には古代の火薬があったらしい」

エレン「それ以外にもポルトガルは何かと狙撃と縁があるんだよ、時間があれば行ってみたいと昔から思ってた」

部下「なるほど、現地ではどういたしますか?」

エレン「一人にしてくれ・・・色々と考えたいことがある」

部下「かしこまりました、足はどうなさいました?」

エレン「自分で歩くからいいよ、そこも一人がいい」
















レナ「なんでアブドゥル・クーリー島なの?」

エミ「レナが大好きなプールと道場があるのはそこくらいなんだよね」

レナ「支部にプールと道場‼‼?すごいね‼‼」

エミ「ね、さすがはSEASだよ」

レナ「そういえばSEASにずっと入りたかったんだよね」

エミ「うん、夢みたいな日々だよ」













アブドゥル支部付近の喫茶店「ローバー」


シオン「へぇ、じゃあこの店もSEASの系列なんだ」

マスター「そうだね、たまに援助も頂いてる代わりにこうしてSEASの人にはサービスしてんのよ」

シオン「なるほど」

カチャ


ミナト「あれ、シオン来てたのか」

シオン「ミナトじゃん・・・お前もこの店来るんだな」

ミナト「まあな、はいこれ」

マスター「毎度、ありがとな」

シオン「さ、札束‼‼?」

ミナト「SEASからの援助と、まあ親孝行だな」

シオン「え、ちょっと待て・・・お前の親父って・・・マスター?」

マスター「そうだな」

ミナト「伝わってるもんだと思ってたよ」

マスター「シオン君がSEASのどの立場か分からなかったんで伏せといたんだ」

ミナト「立場も何もこいつは俺の一味だよ・・・」

マスター「そうだったのか‼‼‼‼‼息子をどうぞよろしくな」

シオン「いやいや、こちらこそ」

ミナト「やめろよ恥ずかしい」

シオン「てっきりミナトの親父は仙人とか有名な格闘家だと思ってたよ」

ミナト「親父は見ての通り喫茶店のマスター、母親は結婚するまでOLだったみたいだぜ」

シオン「へー、なんか意外」

マスター「この子には遺伝的な戦闘の才能はないのさ、だから五歳の時に勝手に生光出した時はビビったよ」

マスター「しかもその時重力を操ったから、こいつが七歳でSEASに入りたいって言ったのを許したんだ」

シオン「すげぇ・・・」

マスター「しかも気付いたら次期ボスっていうから驚きだよ」

ミナト「ま、俺自身が一番驚いてるけどな」

カチャ


部下「失礼、親子お二人とシオン様にお話があります」

マスター「なんか飲むか?」

部下「仕事中ゆえ結構、まずミナト様とシオン様」

シオン「なに?」

部下「ボスより命です、半年後全員が揃ったら世界中を回り、新たな支部の候補地を探して下さい」

ミナト「そりゃ随分な大役だな」

部下「お父様、半年後にUS海賊団がこの地に再集結します」

部下「勝手ながらその時に集まる場所をこの場所とさせていただきました、ご協力願えないでしょうか?」

マスター「具体的には何を?」

部下「いえ、ただ彼らもそれなりに名が売れた海賊、もしかしたらトラブルが起こるかもしれません」

マスター「もちろん結構、ミナトの友達なんだろ?」

ミナト「おう」

部下「ありがたい、用件は以上です、では失礼」

カチャ


シオン「随分簡単に決めるんだな」

マスター「息子の友達が来てくれるんだ、拒む必要などない」

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最終更新:2013年09月04日 23:14