アブドゥル支部
師範「やめ‼‼‼‼」
レナ「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
師範「では本日の訓練は終了だ、解散」
レナ「ふぅ・・・道場きついよ」
エミ「ちょっと飛ばしすぎじゃない?」
レナ「まだまだ足りない・・・あいつらはもっと厳しいことやってるもん」
師範「腕は本当に申し分ない、君は充分強いよ」
レナ「でも・・・あの中では・・・」
師範「君の回りが強すぎるのさ、だから少し不憫に思うくらいだよ」
レナ「そんなこと・・・」
師範「具体的にどう強くなりたいんだい?」
レナ「あいつらより強くなるのは無理だけど・・・せめてサポートするとかしたいんです」
師範「なるほど、他には?」
レナ「自分が弱いばかりにあいつらに迷惑をかけたくない・・・」
師範「そんな事はないさ」
レナ「自分のことは自分で守れるくらいの力をつけたいんです‼‼‼‼」
師範「よし、ならそれ用のメニューを作ろう、ただ一つ注意しておくが・・・」
レナ「はい・・・」
師範「アブドゥル支部は女に飢えた連中が多い、特にプールと着替える時は気を付けなよ」
レナ「あ・・・はい・・・」
エミ「ねぇレナ、どうしたの?」
レナ「・・・なにが?」
エミ「師範と話しているとき、いつもの強気なレナじゃなかった・・・何かあったの?」
レナ「なにって・・・別に・・・」
エミ「私には何でも話してよ、年違うけど長い付き合いじゃん」
レナ「うん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
エミ「犯された‼‼‼‼‼‼‼‼?」
レナ「こ、声が大きいよ・・・」
エミ「どうして・・・」
レナ「エジプトの港でね・・・買い物してたところを襲われたの・・・」
エミ「私たちが・・・いなかった時・・・」
レナ「体が・・・おかしくなりそうだった・・・」
エミ「大丈夫・・・だったの?」
レナ「うん・・・体がおかしくなる直前に竜が助けてくれたの」
エミ「イク前でよかったね」
レナ「・・・?」
エミ「そっか・・・レナはあんまりそういうの知らないもんね」
レナ「ごめん、あんまり興味無くてね・・・でも・・・あれから大人の男の人を見ると・・・怖くて・・・」
エミ「ごめんごめん、もういいよ・・・」
レナ「・・・・・・」
基地長「やはり・・・メンタルは弱っていましたか」
エミ「うん・・・あんな弱気なレナは初めて見た・・・泣いてるのも・・・」
基地長「おかしな話、強気な人間ほど一度やられれば弱いものです、そういう人を世の中では不器用な人と呼びます」
エミ「
SEASにはメンタルケアできる人っていたっけ?」
基地長「いるとは思いますが、必要ないかと」
エミ「え・・・どういうこと?」
基地長「そういう人が弱くなる理由は、弱っているところで強がらなくてはいけなくなるからです」
エミ「・・・それで?」
基地長「しかし、彼女はあなたに対して強がりますか?」
エミ「私とレナは・・・そんな関係じゃない」
基地長「でしたら大丈夫でしょう、まあ
US海賊団が一緒なら心配でしたが」
エミ「でもレナは・・・あいつらにも・・・」
基地長「もちろん彼らも信頼はしているでしょうが、あなたとは比べ物にならない、まず付き合っている期間が違う」
エミ「まあ・・・長い付き合いだけど・・・」
基地長「あなた方はもう姉妹のようなものなのです、あなたが一緒にいるだけで、彼女の心は自然と癒されるでしょう」
エミ「うん・・・分かった」
レナ「ごめん・・・無様なところ見せたね」
エミ「私には気を使わないで・・・」
レナ「でも・・・」
エミ「今までレナにいっぱい助けてもらったし、いっぱい弱音はいてきたでしょ?」
レナ「・・・」
エミ「だからたまには頼ってね・・・」
レナ「うん・・・」
数日後
レナ「く・・・」
兵「へへ」
ドン‼‼‼‼‼‼‼‼‼
レナ「う・・・」
ドサ
師範「おい‼‼‼脇は防具がついてないから狙うなと言っただろ‼‼‼‼‼‼」
兵「へっへ、女子が俺の目の前で悶絶してるぜ」
兵「いいなー」
師範「大丈夫か?」
レナ「ハァ・・・ハァ・・・」
師範「汗も凄いし、少し休んできた方がいい、頼めますか?」
エミ「分かりました」
レナ「ハァ・・・ハァ・・・ごめんね」
エミ「いいよ、別に」
兵「なーんだ、ギブアップか」
師範「おい‼‼‼‼」
レナ「なに?」
兵「せっかく可愛くて強気な子が来たのになぁ」
レナ「く・・・」
師範「やめなさい、そこで争っても仕方ないだろ」
兵「うぃーっす」
医務室
レナ「・・・」
エミ「大丈夫?」
レナ「・・・悔しい・・・」
エミ「え・・・」
レナ「あんな事を言われて・・・なにも言い返せないなんて・・・」
エミ「・・・」
レナ「でも・・・もし真剣だったら脇を切られてたんだから、私はあいつらより弱い・・・」
エミ「そんなことないよ」
レナ「え?」
エミ「あの島で・・・護衛をしてたレナがその辺の兵士より弱いわけないじゃん」
レナ「そう・・・かな・・・」
エミ「そうだよ‼‼‼‼」
レナ「明日・・・やりたいことがあるの」
エミ「なに?」
レナ「その為に用意してほしい物があるの・・・頼める?」
エミ「私、レナに何かを頼まれたの初めてだよ」
レナ「ダメ・・・かな?」
エミ「いいに決まってるじゃん、任せときな」
翌朝
兵「今日はレナちゃんの相手、俺からな」
レナ「どうしてこぞって私を狙うの?」
兵「最初にレナちゃんの面をとったやつが、レナちゃんにアプローチできることになってんの」
師範「待て待て、勝手にそんなことを・・・」
レナ「双方に得のあることしない?」
兵「いいけど、なに?」
レナ「そっちが勝ったら私はあなたの物になってあげる」
エミ「‼‼‼‼‼?」
レナ「ただし、私が勝ったらこれ以上構わないで」
兵「それだけ?」
レナ「もしこの条件を飲むなら、防具はとって、武器はこれ使ってくれる?」
兵「・・・し・・・真剣‼‼‼‼‼‼?」
レナ「師範、ダメですか?」
師範「寸止めか衣服を切った時点で勝負あり、相手を負傷させたら負けというルールでなら構わんぞ」
兵「いいじゃん、そそるわ」
ビュッ
エミ「あの兵士、動き鈍くない?」
師範「そりゃそうだ、刃の付いた刀なんて持たせたことはないしな」
レナ「いくら卑怯って言われても構わない、私は絶対に強くなってみせる‼‼‼‼」
最終更新:2013年09月07日 20:46