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149話「修行⑤過去と未来」

教官「ランニングやめ‼‼‼‼筋トレ準備‼‼‼‼‼」

新人兵「夏希ちゃんは休んでなよ、どーせ今日もハードメニューだし」

夏希「大丈夫です・・・手伝わせてください」

新人兵「でも・・・」

教官「おいお前ら‼‼‼‼‼‼‼‼‼」

新人兵「よ、よし‼‼‼‼やろう‼‼‼‼‼」















夏樹「ぐ・・・」

新人兵「やっぱそれ重いんじゃない?そりゃ俺らよりは軽いけど・・・」

夏樹「ハァ・・・ハァ・・・」

教官「そろそろ休むか?」

夏樹「まだ・・・やらせて下さい」

新人兵「俺もう正直見てられねえよ・・・」

教官「この子がやりたいと言っている以上、やらせてやれ」

新人兵「し・・・しかし・・・」

教官「それも精神的な訓練と思え、いいな」

新人兵「はい」

ドサ


新人兵「おい‼‼‼‼」

教官「・・・完全にダウンだな、医務室へは俺が連れていくからお前らは訓練しとけ、手抜くなよ‼‼‼‼‼」

新人兵「は~い」


















二時間後


教官「どうでしょうか?」

医者「体中の筋肉が壊れています、まあ筋トレというのは一度筋肉を壊してから修復するものなので・・・」

新人兵「じゃー・・・大丈夫なの?」

医者「体中の筋肉を再生させるにはいくら子供とはいえかなり時間がかかります・・・」

教官「具体的には・・・」

医者「まぁ彼女の回復力がどこまであるのか分かりませんが・・・一週間くらいかと」

教官「それはドクターストップと考えてよろしいのですか?」

医者「いえ、彼女が出来るなら構いませんよ・・・まあ無理でしょうが」

教官「この子にはドクターストップたと伝えて下さい、まあそれでも明日の訓練には来るでしょうが」

医者「まさか・・・目は覚めても、とても動けるような体じゃ・・・」

教官「それでも体を引きずって来ます、彼女の好きにさせてあげて下さい」

















ケイ「お疲れさん」

教官「どうかなさいましたか?」

ケイ「初日どーだった?」

教官「あの子は同い年の女の子よりも筋力や体力はないくらいかと、恐らく長年の奴隷生活で・・・」

ケイ「そっか・・・」

教官「ただ、あの子には医者としての目がある、今日も熱中症の兵を見つけました、助かってます」

ケイ「訓練はできてんの?」

教官「彼女は誰よりも強い心を持っている、全く心配いらないかと」

ケイ「まあ、無事できてるようで何よりだ」

教官「無事ではないのですが」

ケイ「?」

教官「今は医務室です」

ケイ「ま、そんなことだろうと思ってたけど」

教官「私、不謹慎ながら、なぜ修行をしたいのか聞きまして・・・」

ケイ「あいつ・・・何て?」

教官「奴隷だった過去は何をしても変わらない、でも頑張ればこんな私でもあの人たちの役に立てる、未来は変えられると・・・」

ケイ「へぇ・・・」

教官「本心かどうかは分かりませんが、あんな事が言える小学生はいないでしょう」

ケイ「・・・」

教官「奴隷としての生き方が染み付いていますし、特訓はもちろんですが、精神面のケアもしてみます」

ケイ「やっぱあんたに頼んでよかったよ、よろしく」

教官「お任せ下さい・・・一般成人男性程度の筋力くらいまでは半年で上げます」

ケイ「頼もしいね、どこからその自信が来るんだい?」

教官「自分と同じ経験をしている彼女には、自分も打ち解けられると思いまして」

ケイ「なるほどね、まあよろしく頼むよ」

教官「どこかへ行かれるのですか?」

ケイ「仲間がアブドゥルで待ってるんだ」













翌朝、夏希の部屋


教官「入るぞー」

夏希「ハァ・・・ハァ・・・どうぞ」

カチャ


教官「やっぱ起きてたか、すごい精神力だよ」

夏希「はい、ありがとうございます」

教官「初日終わってどうだったか正直に教えてほしい」

夏希「大丈夫です、今日もよろしくお願いします」

教官「俺も昔・・・SEASの奴隷だったことがある」

夏希「‼‼‼‼‼‼‼‼‼」

教官「いきなり心を開くってのは無理だよな、俺もそうだったから」

夏希「・・・」

教官「でも俺は少しだけお前の気持ちが分かる、何か話があるときはいつでも来い」

夏希「はい」

教官「お前の言葉が本当なら、俺がお前の未来を変えてやるから、まず一つ守ってほしい」

夏希「何ですか?」

教官「無理な時は無理と言え、無茶すればするほど回りに迷惑をかける」

夏希「でも・・・」

教官「まあそれを理解するにも体で感じてみないと分からないか」

夏希「・・・・・・」

教官「ゆっくりでいいさ、お前にはまだまだ時間がいっぱいあるんだから」

夏希「強くならなきゃいけないんです・・・あの人たちに迷惑はもうかけられないから」

教官「・・・」

夏希「だから、時間はないんです・・・半年しか」
















ブラジルの山奥


翔平「ここに来るのに2週間もかかっちまった・・・まあお陰で足腰強くなったけど」

?「お前・・・翔平か‼‼‼‼」

翔平「師匠‼‼‼‼‼元気そうで何よりだ‼‼‼‼」

師匠「それ、普通は俺のセリフだから」

翔平「あれ、師匠が命より大事にしてた茶畑どこいった?」

師匠「一昨日使ったんだ」

翔平「・・・何に?」

師匠「俺があれを大事にしてたのは昔腐れ縁の剣士と約束してたんだ」

翔平「そんで?」

師匠「そいつが来て、次世代にはいい人材がいるって嬉しそうに話すんだよ」

翔平「・・・?」

師匠「赤岡竜・・・お前の仲間だろ?」

翔平「‼‼‼‼‼‼」













二日前


師匠「・・・珍しくとんでもない覇気が来たと思ったら・・・ホントにとんでもないやつが来たな・・・剣帝」

剣帝「お前も生きてたんだな・・・」

師匠「で、やりに来たのか?」

剣帝「今ここでやれば国連が飛んでくる・・・それは好ましくないだろ?」

師匠「ま、隠居した身だしな」

剣帝「海王・・・少し話をしたいんだが」

海王「座れよ、ちょっと待っとけ」

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最終更新:2013年09月11日 09:15