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154話「海賊の流儀」

夏希「ハァ・・・ハァ・・・」

レナ「何をしたの?」

夏希「拳の間に注射針を仕込んだの、向こうが撃ち合ってくれてラッキーだった」

レナ「強く・・・なったね」

夏希「そんなことないよ・・・とりあえず服適当に買ってきたから着て、そのボロボロの恰好じゃ外歩けないでしょ?」

レナ「ありがと・・・」

夏希「あ、でも治療してからね」

ギュッ


夏希「え・・・ちょっと・・・」

レナ「1分・・・いや、30秒でいいからこうさせて・・・」

夏希「レ・・・レナ?」

レナ「怖かった・・・」














クロ「やっと見つけた・・・」

夏希「あ・・・すいません」

翔平「おーレナ、ずいぶん派手にやられたな」

エレン「夏希ー、レナ見つけたら連絡するんじゃなかったのか?」

夏希「すいません、それどころじゃなくて」

レナ「ごめんね、迷惑かけて・・・」

クロ「あの状況でお前が狙われたのはたまたまだ、俺が攫われていた可能性もある」

翔平「レナ、動けるなら行くぞ、竜の情報が入った」

レナ「うん・・・痛っ」

夏希「まだ動かないほうがいいよ・・・」

クロ「俺が背負ってやるよ、ほら行くぞ」

翔平「夏希、お前も動けなそうだな」

夏希「そんなこと・・・」

翔平「情報が入ったってことは急ぐ必要がある、ほら乗れ」

夏希「・・・すいません」

エレン「レナが不意打ちとはいえやられた相手を倒せたってことは強くなったんだよ」

レナ「情報って?」

クロ「いきなり俺のケータイにウツミデンシって男から連絡が来たんだ、竜が大人数に囲まれて連れて行かれたって」

夏希「内海伝氏‼‼?」

クロ「お前の知り合い?」

夏希「内海伝氏は高校生にして医学界に名を残す外科医です、医者を名乗る者で知らない人はいません」

クロ「そんな著名人がなんで俺の番号知ってたんだろうか」

エレン「クロは自分の管理ちゃんとしてるから驚きだな・・・どこから漏れたんだろうか」

クロ「さぁね、とりあえず湖の方へ向かったって行ってたから向こうが移動する前に向かうぞ」

翔平「行くぞ‼」
















前日、夕方


竜「・・・俺に何か用なのか?」

ザザザッ


?「さすがは鬼鮫ですね・・・一緒に来ていただけます?」

竜「黙って人に従うような職ではないんだが」

?「ハナの件でね・・・」

竜「ち・・・・・・分かった、どこへ連れていく気だ?」

?「湖まで同行して下さい・・・あなたを待っている人がいますよ」

竜「・・・誰だ・・・」














5時間後


竜「おい」

?「なにか?」

竜「いつまで歩かせんだよ、話があるならさっさと・・・」

?「あなたはその様な事を言える立場にない・・・違いますか?」

竜「ち・・・」

?「着きました、本日はボスも就寝されたそうなので、明日の朝まであちらの宿でお休み下さい」

竜「マジかよ、この山奥じゃ電波入らねえし・・・弱ったな」

?「お休みなさい・・・」












?「おはよう・・・赤岡」

竜「確か・・・お前・・・地主の桜谷‼‼‼‼‼‼‼‼‼」

桜谷「覚えてたか」

竜「おい・・・この手錠は何の真似だ」

桜谷「お前がハナを殺してから・・・俺はお前の情報をくまなくチェックしていた・・・お前を捕えるこの時のためだ」

竜「なるほど・・・」

ガッ


桜谷「逃がさないぞ・・・何を焦っている」

竜「今さら俺を狙ったって事は・・・いい予感はしないな」

桜谷「正論だな・・・お前に恨みを持つ同士達が待っている・・・付いてこい」













竜「・・・マジかよ・・・」

桜谷「この景色、すごいだろ・・・当時ハナの味方だった6人のうち、兄貴以外の5人は俺に付いた」

竜「リキさんか」

桜谷「お前が消えてからの期間でそれぞれがそれぞれで組織した部隊を率いて集まった、総勢5万人の兵力だ」

竜「・・・5万・・・」

桜谷「何か言っておくことがあればマイク繋いでやるけどどうする?」

竜「一つだけ質問だ、俺をここで殺してどうするつもりだよ」

桜谷「お前は抵抗するか?」

竜「・・・俺は・・・俺が殺されても文句言えないようなことをしてしまった・・・だから別に抵抗はしない」

桜谷「ま、殺さないけどな」

竜「なに?」

桜谷「どうせ牢獄へ行けばお前は死ぬ、なら俺らは今後の活動費を稼がせて貰おうか」

竜「懸賞金目当てか」

桜谷「当然、そのためにお前をここまで泳がせたんだからな」

竜「・・・どういう意味だ」

桜谷「ここから先は部下に聞かれるわけにはいかない・・・想像しろ」

竜「・・・・・・」
















1年ほど前、とある村


ハナ「赤岡竜くんっていうんだ、よろしくね」

竜「あぁ、でも何で治療してくれたんだ?」

ハナ「たまたま通りがかったら倒れてたから・・・放っておけなくて」

カチャ


リキ「おお、起きたか」

竜「だれ?医者?」

リキ「残念、医者じゃない、そいつの兄だ」

竜「迷惑かけたな、じゃあ・・・」

ガシッ


ハナ「まだフラフラしてるよ・・・ちゃんと治さなきゃ・・・」

竜「・・・すまない」

リキ「俺は今から任務なんだ、しっかり治せよ竜くん」

竜「どっかの機関か?」

リキ「N・Bだ」

カチャ


ハナ「兄ちゃんはいっつも任務でさ、あんまり相手してくれないの」

竜「ま、機関に所属するってのはそういうことだ」

ハナ「竜くんもそうなの?」

竜「元な・・・辞めたが」

ハナ「へぇ、強いんだ」

竜「ま、それなりにな」

ハナ「ふぅん、兄ちゃんより?」

竜「さぁ、戦ったことないしな・・・」















カチャ


竜「また来たのか・・・お前も暇人だな」

ハナ「学校抜けてきちゃった、てへ♡」

竜「てへじゃねーよ・・・俺になんでそこまで構う・・・もう三週間だぞ」

ハナ「だって兄ちゃんいないし、うち貧乏だから暇なんだよね」

竜「・・・」

ハナ「でも、竜と一緒にいる時間楽しいんだ・・・寂しい時間しかなかったから・・・嬉しいの」

竜「また俺の決心を鈍らすような事を・・・桜谷の野郎は?最近来ないか?」

ハナ「うん・・・まぁ家賃滞納してるからいつ来るか・・・」

竜「・・・入院費くらい払っとくよ、いくら滞納してんだ?」

ハナ「いや、明日兄ちゃんが帰ってくるから大丈夫だよ」

竜「生活費もないんだろ、まぁ今これくらいしかないけど持っとけ」

ハナ「でも・・・」

竜「どーせ今ベッド離れらんなくて使えないんだ」

ハナ「ありがとう」

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最終更新:2013年10月17日 09:30