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165話「新世代」

翌朝


猛「意外にみんな元気なのな」

ミナト「おお猛、もういいのか?」

猛「まだ体は痺れて思ったようには動けねえけどな」

シオン「あれ、ほかの雷組は?」

猛「翔平はまだ今チェック中で、紫竜は先に出てたからもう来てるのかと・・・」

エミ「来てないよ」

猛「ま、あいつのことだ・・・この基地は初めて来たし・・・」

ミナト「迷子になってんのな・・・」

猛「クロは?」

シオン「飯作ってくるってよ」

ミナト「あいつは・・・まぁ・・・意外だな」

猛「なにが?」

ミナト「硬派なやつだと思ってたからさ」

猛「あぁ・・・あいつああ見えて繊細だからな」

















紫竜(弱ったな・・・完全に迷っちまったよ・・・)

クロ「・・・」

紫竜「おぉ、ちょうどよかった・・・」

クロ「・・・・・・」

紫竜「おい、クロ?」

クロ「あ、ああ・・・紫竜か・・・」

紫竜「どうした?」

クロ「いや、献立考えてたんだよ」

紫竜「ウソつけ」

クロ「・・・ったく・・・なんで剣士ってのは察してくれないんだろうな・・・」

紫竜「気になるからな、会って数日の俺でよければ聞くけど?」

クロ「ミナトやお前らは感じないのか?あいつらとの圧倒的な力量の差」

紫竜「感じたよ」

クロ「なんで平気なんだよ」

紫竜「相手が強すぎた、俺らがいくら強くなろうと上には上がいるもんだろ」

クロ「・・・俺は半年間相当な修行をして来たつもりだ・・・俺らが四人で束になっても手も足も出なかったんだぞ」

クロ「しかもそいつと同格の男と二人が一瞬で負けて・・・もう頭が混乱してるよ・・・」

紫竜「頭柔らかいようで実は固いんだな」

クロ「もうダメだよ・・・自分に自信が全く持てない」

紫竜「俺の師が言うには、疑わないことが強さだそうだ」

クロ「なるほど、耳が痛いねそれは」

紫竜「意外とナイーブなんだな」

クロ「ち・・・これほど絶望的だと思ったのは初めてだよ」

紫竜「いいんじゃねーの?俺らはまだ迷っても」

クロ「さっきと言ってること食い違ってるぞ」

紫竜「まー、色々悩む時期っしょ」

クロ「・・・そうかもな・・・」

紫竜「んで、非常に言いづらいんだが・・・」

クロ「なんだよ」

紫竜「応接室ってどっち?」

クロ「道に迷ったのか・・・すぐ飯作るからちょっと待て」

紫竜「よし、手伝うぞ」

クロ「助かる」

紫竜「ってかお前気持ちが落ち着いてないなら俺が作ろうか?」

クロ「結構だ」

紫竜「なんで?」

クロ「あいつらの飯は俺が作らなきゃいけないんだ」

紫竜「別によくね?」

クロ「お前を信用してないわけじゃないんだが、もしあいつらが病気になったら責任は俺がとらなきゃならない」

クロ「俺以外の誰かに少しでも責任を擦り付けるわけにはいかないのさ」

紫竜「なるほどな、そういう意識はもってんのか」

クロ「今迷ってるのは戦う俺、料理人としての俺に少しでも影響があったら、料理人失格だろ」

紫竜「ご立派なことだな、どっかの誰かさんにもこれくらい考えられるようのなってもらいたいもんだよ」

クロ「聞いた限り、お前も似たようなもんなんだろ?」

紫竜「う・・・それは・・・」



















国連ワシントン本部


泉「お呼びでしょうか」

真愚魔「あぁ・・・頼みがあってのぉ」

泉「はい」

真愚魔「威加槌が今どこにいるかすぐに調査しろ」

泉「はい・・・なぜでしょうか?」

真愚魔「瓢河の軍艦が何者かと戦闘をしている地点で威加槌はレーダーを切っとる・・・嫌な予感がしてな」

泉「かしこまりました、今すぐ調べさせます」

カチャ


部下「失礼」

真愚魔「どうした」

部下「瓢河大将と威加槌大将が軽傷で戻られました」

真愚魔「あ?軽傷?」

部下「はい・・・相手は氷の魔女ヴェルデ、懸賞金1900万・・・」

真愚魔「あの二人が?・・・何か隠しとるな案内せい」

泉「お、お待ちください‼‼」

真愚魔「あ?なんや?」

泉「例の事件以降、大将三人で集まるのは禁止されています・・・今二人の大将が一緒にいる以上・・・」

真愚魔「・・・く・・・」


















最上階


海兵「失礼します、修羅元帥」

修羅「・・・あぁ・・・どうした?」


海兵「カナダ付近にて、新世代のUS海賊団とSEASの紋章が入った船が合流しているのが発見されました」

修羅「・・・新世代?」

海兵「ご存じありませんか?次世代を担う5名とそのチームの呼び名です」

修羅「・・・聞いたことないな」

海兵「BLOODより10代目ボス候補、名前不明ですがブルー・レインを師に持ち、デス・バースターを部下に従えているようです」

海兵「あの星川玲斗を倒し、泉中将の策で弱っていたと予想されるラルクにも次期後継者争いで勝利しているそうです」

修羅「レインか・・・」

海兵「BLOODの同盟である光炎組の現ボス光炎ユウ、懸賞金をかけられており、最近ではジェスター隊なる部隊の活躍も目立っているそうです」

海兵「その中には鮫島隼人やブロード・フレイもいるそうで・・・最近機関の規模も大きく成長しています」

修羅「鮫島・・・確か・・・」

海兵「さきほど話したSEASより現ボス天野ミナト、以下その一味・・・最近だとロックマ戦争で反政府軍を率いていたとされています」

海兵「陸軍の泉中将、綾野少佐を倒したこともあり、実力は全員相当なものだとか・・・」

修羅「天野ミナト・・・聞いたことがあるような・・・」

海兵「そのSEASと度々接触が目撃されており、赤足率いるUS海賊団もです」

海兵「半年ほど団では目立った行動がなく、解散説もありましたが、今回目撃情報が入っています」

海兵「メンバーの鬼鮫はSEASの黒崎紫竜と竜騎士として戦場に乱入し恐れられていたのでUS海賊団とSEASには何か関係があると思われます」

修羅「赤足の靴・・・前から気にはなっていなが・・・まさかな」

海兵「更にN・B機関より鈴原ナギ及びそのチームです、つい先ほどアイスランドにて目撃され、話題となっています」

海兵「なんでも鈴原ナギが黒いオーラを放ち、回りの人間が外傷もなく倒れていったとか・・・さらにリート・セレナも同行していたという噂も・・・」

修羅「ふむ・・・ことごとく奴らが絡んでいるな」

海兵「やつら・・・?」

修羅「君らは知らんでもいいことさ・・・この世の危機について」

海兵「この・・・世の?」

修羅「ところで、君は海兵だろ、瓢河の元へ行かなくていいのかい?」

海兵「瓢河艦長はまだ監視船に・・・」

修羅「帰ったよ」

カチャ


威加槌「失礼」

修羅「よく帰った」

威加槌「すんません・・・何と話したらよいのか・・・」

修羅「分かってる、あの男が生きてたとすると・・・世界は荒れるな」

威加槌「あの、その件についてですが・・・」

修羅「お前と瓢河の面子もあるし、伏せておこうか」

威加槌「助かります」

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最終更新:2013年12月08日 17:56