クロ「出来るだけ顔近辺に意識を向けさせてくれ、俺も少し前に出て注意を引いてくる」
エレン「大丈夫なのか‼‼‼‼?」
クロ「少し出るだけだ、問題ないだろ」
グッ
伝氏「まぁ待て待て」
クロ「お前・・・起きてたのか‼‼‼?」
伝氏「今な、こりゃどういう状況だ?」
エレン「超簡潔に説明すると、このでか犬の腹ん中に彩がいるんだ」
伝氏「なるほど、それでか・・・」
クロ「お前ら‼‼‼デン来たぞ‼‼‼」
デルタ「そうか、起き抜けで悪いんだが「あれ」頼めるか?」
伝氏「超全力で行くんで後のフォローはよろしくな」
クロ「そりゃもちろんだが、どうするんだ?」
カチッカチッ
翔平「何だそれ?」
クロ「リトルボックスだな」
伝氏「おう、じゃー行ってくる♪」
ビュッ‼‼‼‼‼‼‼‼‼
クロ「ワイヤー‼‼‼‼?」
デルタ「俺らはやることないし、あいつのボックスの説明でもしてやるよ」
レナ「いいの?誘導とか」
クロ「かえって邪魔になりそうだな、あれだけ動ければ」
伝氏「行っくぞーーー‼‼‼‼」
鬼神化‼‼‼‼‼‼‼‼‼
デルタ「ボックスの中身は空中移動ベルトとジェットシューズだ」
翔平「今何か飲まなかった?」
デルタ「覚醒ドロップって言ってな、生光を消費することで体のストッパーを外す薬みたいなもんだ」
クロ「んで、あのワイヤー付きベルトは何なんだ?」
デルタ「あのベルトには二本ワイヤーが付いてて、そのワイヤーにはそれぞれ三本ずつ鉄の爪が付いてて、生光で動かしてるんだ」
デルタ「その爪を障害物に突き刺して空中を移動するんだ、これであの巨体にも機動力で対抗できる」
エレン「でもさぁ、遠心力だけじゃ途中で動きづらいんじゃね?」
デルタ「あの靴は生光を注入することで後ろから空気を噴射する、途中やばくなったらそれで体勢を立て直せるんだ」
クロ「すごい速度の剣術だな」
デルタ「鬼神化であの動きが可能になってる」
翔平「でも、刃は大丈夫なのか?コンクリの硬度なんだろ?」
デルタ「あいつの持つ二本の短刀は五連刃と言って、同じ形の小さな金属が五個繋がって出来ている」
デルタ「強度は低いが一気に折れる事はない、先っぽの一つが砕けるだけだ」
エレン「それって何の意味があんの?」
デルタ「あいつは砕けた刃を活性の生光で再生してるんだ、だから決して刀全てが砕ける事はない」
レナ「待って、さっきからほとんどの行動に生光を使っているけど持つの?」
デルタ「生光ってのはもともと体の中で勝手に生成されるものだよな?」
翔平「らしいな」
デルタ「あいつは医者の立場で大量の生光を管理してきた、それを活かして自分で生光を作れるようになったんだ」
クロ「すごいな・・・」
デルタ「ただリスクがあって、一度生光をゼロにしないと生成できない、しかも回数は一日三回が限界らしいぜ」
翔平「へぇ」
ガルルルルルルルル
クロ「あの辺に胃があるってことかな」
デルタ「そうらしい」
翔平「じゃあそろそろか」
クロ「お」
ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
デルタ「行くぞ、何か起きた」
翔平「剥ぎ取り終わったのかな」
クロ「前足にやられたのかもしれない、気を付けとけ」
エレン「お、犬?が倒れてんじゃん」
デルタ「デンも・・・大丈夫なのか?」
レナ「息はあるし、傷がある訳でも無さそう、医者じゃないから分からないけど」
エレン「お・・・胃袋発見‼‼‼‼」
クロ「ちょっとどいてろ」
ビリッ
デルタ「彩、無事か?」
彩香「・・・胃液気持ち悪い・・・」
翔平「急いで戻ろうぜ、この犬が何なのかは全く分かんないけど」
?「待て‼‼‼‼‼」
エレン「お・・・お前‼‼‼‼‼」
デルタ「誰だ、知り合いか?」
エレン「陸軍曹長の綾野聡とかいったかな」
綾野「覚えててくれたのか、光栄だ」
翔平「誰だよ」
クロ「エジプトの商品争奪レース決勝塔にいたやつだ」
綾野「この犬はうちの生物班の実験体でな、まぁ失敗だったな」
デルタ「なるほど・・・やっぱ国連関係だったか」
レナ「あの人曹長でしょ?」
綾野「ならお嬢さん、やってみるか?」
エレン「やめとけ、あいつめちゃくちゃ強いぞ」
翔平「本調子じゃないけど、やるしかないっしょ」
ギュオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ
綾野「お前は・・・」
SAD「今ここでちょっとした事件が起こって現地調査中だ、彼らにも事情聴取する」
綾野「・・・」
SAD「何か不服か?」
綾野「まぁ、俺の目的は果たしたからいいや」
翔平「目的?」
レナ「犬の回収でしょ」
SAD「では一度城の中へ来てくれ、倒れている人も含め全員だ」
翔平「分かった」
エレン「どうして・・・助けてくれたんだ?」
SAD「お嬢さんのブレスレットの件・・・黙っといて貰えないだろうか」
翔平「・・・と、いうと?」
SAD「これは世間に知られたらまずいんだ・・・」
デルタ「で、具体的に俺らに何をしてくれるのかな?」
レナ「ちょっと‼‼‼‼」
デルタ「ただでとは言わねえよな?」
SAD「陸軍の部隊が今城を囲んでいるので、その外の君らの船までワープさせてやろう」
エレン「マジで?」
デルタ「俺はそれでいいぞ」
翔平「オッケー」
SAD「ご理解いただき感謝する・・・では」
パッ
船
翔平「おお・・・ほんとにワープしたぜ」
エレン「すっげーな‼‼‼‼」
レナ「犬に襲われたから船の中ぐちゃぐちゃなのよ、ごめんね」
クロ「命があれば十分だ」
デルタ「・・・の、割には片付いてるな」
志保「あ、みなさん‼‼‼‼」
翔平「お嬢片づけてくれたのか?」
志保「私は・・・戦えないので・・・それくらいしか出来ません」
竜「おぉ、早かったなお前ら」
翔平「竜‼‼‼‼‼大丈夫なのか‼‼‼‼‼?」
竜「戦いに参加は出来なかったけどな・・・もうちょい待っててくれれば行ったのに」
クロ「夏希の治療をしなきゃまずいんだが、医者はあいにくだしなぁ・・・」
デルタ「生光が切れてるだけだからすぐによくなるだろ」
クロ「とりあえず出航しよう、すぐ近くに陸軍が来てる」
翔平「だな‼‼‼行くぞ‼‼‼」
クインテットの屋敷
伝氏「着いたー」
翔平「元気そうでよかったよ」
伝氏「まだ思うように動けないけど、竜やクロ、夏希ちゃんに比べれば全然大丈夫だ」
レナ「じゃあとりあえずクロ、動ける?」
クロ「俺はな、夏希は意識戻ってないし運んでくれ」
竜「俺が運ぼうか?」
デルタ「お前はじっとしてろ、俺がやるから」
医務室
伝氏「しっかし、夏希ちゃんはひどいな」
クロ「あのくそ野郎・・・」
伝氏「竜はもうずいぶんいいみたいだな」
竜「さすがに結構寝たからな」
クロ「俺ももう三日ほど休めたしだいぶいいんじゃないか?」
伝氏「まぁ二人は戦闘は出来ないが、日常生活は支障なく出来るだろ」
竜「あぁ」
クロ「彩は?」
カチャ
彩香「あれ、結構大丈夫そうなのね」
伝氏「どうだ?」
彩香「私は別にダメージがあった訳じゃないし、胃液ベトベトで気持ち悪かっただけ」
二階
デルタ「姫、どうされました?」
志保「デルタ・・・ブレスレットは?」
デルタ「俺が持ってます」
志保「あの・・・私が・・・付けたいんです」
レナ「え、でもこれ取れなくなるんでしょ?」
デルタ「まぁそれは
Vセッテ限定だが、姫にはその血が流れている、もしかしたら取れないかもしれない」
志保「それでも・・・いいんです」
デルタ「ボスはこれを付けてしばらくは体調を崩されていました、今姫がこれを付けたら・・・」
志保「お願いします‼‼‼」
デルタ「・・・急にどうされたのですか・・・」
志保「母の後を継ぐって・・・考えた事なかったけど・・・」
デルタ「・・・・・・」
志保「今回の件で・・・私の管理が甘くて・・・皆さんが怪我をする事になりました・・・」
志保「皆さんは私の為に命をかけて戦って下さいました・・・でも・・・私は戦闘で命をかける事は出来ません・・・」
レナ「・・・そうね・・・」
志保「だから私はこのブレスレットで命をかけるんです」
デルタ「姫は俺たちが守るべき主人だ、そうされたら本末転倒なんですよ」
志保「違うんです‼‼‼‼‼‼‼‼‼」
デルタ「・・・姫?」
志保「ただ守られてるだけの私に・・・皆さんと話したり・・・行動したり・・・・・・笑ったりする資格は無いんです‼‼‼‼‼‼‼‼‼」
レナ「そんな風に考えちゃダメだよ・・・」
デルタ「姫、ブレスレットを付けたら・・・満足していただけるのか?」
志保「分かりません・・・でも・・・このまま何もしないっていうのは嫌なんです」
デルタ「・・・・・・分かりました、これは姫に預けます」
レナ「ちょっと‼‼‼‼いいの‼‼‼‼‼?」
デルタ「先代ボスから言われてるんだ・・・この子を頼むと」
レナ「じゃあ尚更止めなきゃ‼‼‼」
デルタ「少々過保護だったのかもしれない・・・どの道今後もブレスレットを守っていくためには何かしらの策を講じる必要があるだろ?」
レナ「それはそうだけど・・・」
カチャ
志保「・・・何か・・・すごい・・・」
レナ「ちょっと‼‼‼」
デルタ「体調はいかがですか?」
志保「分からない・・・でも・・・何かボーっとする・・・」
最終更新:2014年01月23日 12:02