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81話「7人目のV」

路地裏


坂城「・・・BLOODの幻術士で封鎖してんのか」

進也「すごいね」

レイン「・・・ここだな」

磯谷「あぁ、カツアゲでもしようと思って路地裏入ったら・・・刃君が倒れてた」

坂城「これ・・・若月のリトルボックスじゃねえか」

雪希「ベルトごと引き千切られてる・・・」

進也「刃の刀が落ちてるよ」

レイン「・・・触るな‼‼‼」

進也「え、なんで?」

雪希「このあとBLOODの職員が現場検証するんだって」

レイン「・・・刀に血がついていない・・・あの刃が一発も与えられずにやられたってことなのか・・・?」

坂城「未来で鍛えた刃に一方的に・・・相手は機関のボスチームとかの可能性が高いっすね」

磯谷「この位置だと外から丸見えなのに誰も気づかなかったってのも気になる・・・」

レイン「相手は剣士一名、拳闘士一名、幻術士一名は確定だろうな・・・」

進也「・・・刃・・・」

坂城「ハァ・・・ハァ・・・悪い、ちょっと座るぞ」

レイン「怪我してるとこ悪いな・・・」

雪希「・・・でも・・・誰に・・・」

進也「心当たりは無いの?レイン」

レイン「あり過ぎて困る、BLOODに恨みのある連中なんて俺らの全指を足しても全然足りねえよ」

磯谷「だろーな」

レイン「今日は全員シンの家に集合だ」







翌朝、北の家


レイン「寝れたか?」

進也「一睡も出来なかった」

磯谷「爆睡しちゃったけど・・・」

レイン「人によって随分違うんだな、雪希は恐らく報告で遅くなってまだ寝てるんだろう」

進也「明日から学校だけど・・・どうしよう」

レイン「行け」

進也「でも・・・他の人達に迷惑掛かるかも・・・」

レイン「その点は心配すんな、俺がお前らのスクールライフだけは全力で守る」

磯谷「あれ、坂城は?」

レイン「病院だろうな、自分の怪我か刃の件かは知らんが」

磯谷「・・・じゃ、三人でちょっと散歩でもしよーぜ、このまま家にいても息詰まるっしょ」

進也「今・・・そんな気分じゃ・・・」

レイン「賛成だ、行くぞ」

進也「え・・・あ・・・はい」












?「ちょっとよろしいですか?」

進也「な・・・なんでしょう」

磯谷「?」

?「シンヤ君・・・ですよね」

進也「え・・・何で俺の名前知ってんの‼‼‼?」

?「少し前にお友達に手紙を渡したんですが・・・覚えてます?」

進也「あ・・・確かCALMって人から・・・」

?「僕は鈴原ナギ、ずっとあなたに会いたかった」

レイン「鈴原・・・ナギ?」

磯谷「知ってんの?」

レイン「いや・・・自分で言うのもなんだが俺は知識は広い方だと思うんだが・・・」

ナギ「僕は出来るだけ地味に生きて来ましたから・・・あなたもですよね、レン」

赤羽「僕の町で何してるんだい・・・ナギ」

進也「赤羽さん‼‼‼‼?」

レイン「お前の知り合いだったか・・・」

ナギ「久しぶりですね、レン・・・」

赤羽「・・・リキも・・・何の用?」

リキ「ただの旅行だ」

磯谷「で・・・でかい・・・」

リキ「土屋リキだ、よろしく」

進也「俺に・・・会いたかったって・・・?」

ナギ「前にアイスランドで見かけた時に、僕と同じにおいを感じたので調べさせて貰いました」

ナギ「あっ、調べたのはリキですけどね♪」

リキ「まあ、それはいいでしょう」

ナギ「で、あなただと分かり、手紙を書きました・・・」

進也「あ・・・あの不気味な・・・」

ナギ「不気味でしたか♪これは失礼♪」

ビュッ


ナギ「・・・いきなり何するんですかぁ・・・レン」

赤羽「この町の人間と関わるな・・・さっさと去れ」

ナギ「そう言わないで下さいよ、あぁ・・・でも僕とは会いたくなかったんですよね・・・僕から逃げたんだから」

赤羽「・・・・・・リキ、僕らは同期だ・・・敬語はおかしい」

リキ「そうでもない・・・例えば・・・そこの君」

進也「な・・・なんでしょう」

リキ「同級生が総理大臣になったとして・・・タメ語で話せるか?」

進也「いや・・・無理ですね」

リキ「今の俺とナギには上下関係がある、お前がいた頃とは違うんだ」

赤羽「・・・」

ナギ「そんな怖い目で見ないで下さいよ・・・あ、セレナ‼」

レイン「セレナ・・・だと・・・」

セレナ「あれ・・・レインさんですか・・・お懐かしい」


レイン「お前ら・・・N・B機関だったのか」

進也「N・B機関‼‼‼?」

磯谷「セレナって・・・誰よ」

レイン「こいつはVセッテになるはずだった男だ」

進也「え・・・この人が・・・」

セレナ「あなたですか、レインの生徒は・・・こうして生徒同士が対面するというのは、何とも言い難い感覚ですね」

ナギ「セレナー、そろそろ帰りましょうよー、疲れましたー」

セレナ「そうしますか・・・今度また手合わせ致しましょうね、レイン」

レイン「N・B機関なのに、俺らと会って何もしなくていいのか?」

ナギ「どーでしょーね♪」

リキ「セレナ、いいのか?」

セレナ「構いません、今回は仕事で来たわけではありませんし」

進也「あの・・・赤羽さん・・・」

赤羽「・・・何だい?」

進也「あの人たちと・・・どんな関係なんですか?」

赤羽「・・・君には関係ない」

磯谷「連れねーなー」

ダッ


唯「レンさん‼‼‼」

赤羽「唯・・・」

唯「会議始まっちゃいますよ‼‼‼」

赤羽「あぁ・・・じゃあ行こう」

唯「お取り込み中申し訳ないです」

レイン「いや、結構だ」

進也「またね唯」

唯「はい♪」

プルルルルルルル


レイン「はい・・・あぁ、はい、分かりました」

進也「誰?」

レイン「医者だ、刃の手術が終わったから来て欲しいと」

磯谷「なるほど・・・」

進也「急いで行こう‼‼‼」










鶴丘病院


医者「お待ちしておりました」

進也「あの・・・刃は・・・」

医者「まあ、とりあえず命は守りました・・・」

レイン「状況は?」

医者「意識はまだ戻りませんし、怪我も酷いものです・・・」

磯谷「あれ、坂城は?」

坂城「今来た、ちょっと俺の怪我も診て貰ってた」

医者「とりあえず個室を用意いたしました、入院となりますが・・・」

レイン「勿論頼む・・・」

カチャ


坂城「こんなやられ方・・・見た事無い」

磯谷「・・・マージかよ・・・」

進也「刃・・・」

レイン「傷は深そうだな」

医者「酷な事ですが・・・刃君は・・・意識が戻っても・・・」

磯谷「なんだよ」

レイン「言い辛そうだな」

医者「・・・二度と立ったりは出来ないでしょう」

進也「‼‼‼‼‼‼‼‼‼」

磯谷「んー・・・なるほど」

坂城「そいつは・・・ショックがでかいな」

レイン「・・・そうか」

医者「臓器移植という方法もあるのですが・・・その臓器が無いと立てなくなってしまうので・・・」

進也「どうにかならないんですか‼‼‼?」

医者「その臓器は自然に回復します、ただ刃君はその回復する臓器も失っているので・・・」

レイン「俺らが提供して、俺らの体は自然回復すりゃいいじゃねえか」

医者「それは法律上出来ないんです、この臓器はとても繊細なので、血の繋がりがないと移植してはいけないんです」

坂城「法律気にして刃を見捨てろってのか‼‼‼‼‼‼‼」

医者「まあ・・・そういうことになります」

磯谷「マジかよ・・・だって移植自体は出来るんだろ?」

医者「はい、ただ適合が難しいので法律で禁止されているんです」

レイン「なるほどね・・・ジャパンの法律は面倒だな」








その夜、刃の病室


進也「・・・ZZZ」

レイン「起きろシン、まだ9時だ」

進也「んん・・・ごめん・・・」

坂城「ま、昨日今日は色々あったからな」

磯谷「大丈夫かシン君」

カチャ


テイル「はーい♪お子様たち」

雪希「ども」

レイン「来たか」

進也「テイルさん‼‼‼雪希‼‼‼‼」

坂城「雪希は分かるが・・・お前何でここに・・・」

レイン「俺が呼んだ、赤羽を知る数少ない人間だからな」

テイル「で・・・何を話して欲しいの?」

磯谷「鈴原ナギって言ったか?」

レイン「あぁ・・・そいつについて教えてくれ、赤羽と訳ありらしい」

テイル「ナギ君か・・・昔はよくリキ君って子と三人で悪さしてたよ・・・」

テイル「私も何度かあったけど・・・不気味な子だったわ、レンにべったりくっついて・・・」

進也「赤羽さんがナギさんから逃げたって言ってたけど・・・」

テイル「さぁ・・・レンが私の前から姿を消す時までずっとその三人でいたから私は知らないわ」

雪希「鈴原ナギって・・・N・B機関の?」

坂城「マジかよ・・・じゃあ刃がやられたのもN・B絡みか?」

磯谷「その説が一番有力だな、BLOODとN・Bが仲悪いのは有名な話だし」

テイル「ごめんなさいね、あまり役には立てなかったかもしれないけど」

レイン「いや、充分だ・・・助かった」

テイル「また何かあったら呼んでね♡」

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最終更新:2013年05月16日 08:00