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209話「卒業」

1週間後、北の家


レイン「ネクタイ曲がってんだよ、ビシッとしろ」

進也「え、あ、はい・・・」

雪希「どこか行くの?」

鮫島「卒業式なんだと・・・まぁお前には馴染み無いかもな」

レイン「俺らは後で行くからお前さっさと行け」

進也「来るのかよ‼‼」














南の家


坂城「テメェらさっさと支度しろ‼‼」

磯谷「刃君まだー」

坂城「お前それで準備完了なのか?」

磯谷「うん」

刃「わりーわりー、お待たせー」

坂城「何してたんだお前」

刃「いやー、いつもはいいけどリトルボックスバレたらやべーじゃん」

坂城「まぁ俺や磯谷はそういうキャラで通ってるからいいけどお前やシンは厳しいかもな」

磯谷「っしゃ‼‼行こうぜ‼‼」














鶴岡中学校体育館


坂城「ふぁ~」

磯谷「あと少しで始まるなー」

刃「あれ、赤羽?」

赤羽「やぁ、卒業おめでとう」

進也「公式行事に来るの珍しいですね」

赤羽「豪が卒業生だからね」

磯谷「あ、あいつ・・・同い年だったのか・・・」

赤羽「エージェントが普通の観覧席に座ってるのも随分新鮮だと思うけど・・・ほら」

進也「うわ・・・浮いてる・・・」

刃「そー?」

レイン「テメェら黙って座ってろ‼‼‼」

校長「ではただいまより、第88回鶴岡中学校卒業式を開始致します、生徒全員着席‼‼‼」














開始30分後


校長「では続いて、非常勤講師より一言、まず鮫島先生」

レイン「‼‼‼‼」

鮫島「・・・・・・」

クイッ


進也(鮫島さん・・・何してるんだろう)

坂城(さぁ・・・)

校長「どうかなさいました?」

鮫島「いえ、何でも・・・」

雪希(どこか行くんですか?)

レイン(ちょっとな、お前ここで待ってろ)

バッ


進也「あれ・・・」

刃「エージェントどこ行ったんだ?」

坂城「さぁ」














光炎組イタリア本部


?「失礼」

ユウ「何だよ改まって」

?「俺はお前を信用してたよ・・・お前の作る未来に俺は興味があった」

ユウ「は?何だよ急に・・・」

ザクッ‼‼‼‼‼‼‼‼‼


ユウ「え・・・」

ドサッ















天心中学校


玲斗「無事ですか・・・華凛・・・白兎・・・」

月光「あぁ・・・」

華凛「・・・はい・・・」

玲斗「どういうつもりですか・・・虎丸、瞬」

瞬「べーつにぃ・・・お前ら殺す命令でただけー」

虎丸「お前ら勘違いしてるな・・・コウもセッドもその隙をつかれたんだぜ?」

瞬「さっさとやろーぜ、タイムリミット迫ってるし」

ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン


瞬「容易い仕事だったな」

虎丸「こんな関係じゃ・・・情もわかねえよ」

ダッ


レイン「こいつは一体・・・」

瞬「あれ、あんた卒業式に行ってるもんかと」

レイン「お前ら・・・どういうつもりだ」

虎丸「見たままの意味さ」

レイン「裏社会で裏切るってのがどういう事か分かってるよな?」

瞬「やめとけよ・・・俺らに勝てんの?」

レイン「自惚れるなよ・・・小僧」

虎丸「待て待て、Vセッテはやめとけよ」

瞬「そーだったそーだった」

レイン「逃げんのか?」

瞬「そーいうこと」

レイン「逃がすわけねえだろ‼‼‼」

虎丸「Vセッテはまだ強くなってないだろ?」

バッ


レイン「ち・・・・・・おい玲斗、息はあるか‼‼‼?」

ガチャ


玲斗「ご心配なく・・・無傷です」

レイン「・・・俺も幻覚に嵌ってたってわけか・・・こっちの傷ついたお前は幻覚か」

玲斗「敵を騙すときは、まず味方から・・・ってね」

華凛「ハァ・・・ハァ・・・」

玲斗「あの2人を騙すには、私の力だけでは足りそうも無かったので、華凛の力と、不安定なこの灼眼の力に頼らざるを得ませんでした」

レイン「大丈夫なのか、華凛は」

月光「さぁな・・・だいぶ衰弱してるっぽいけど」

レイン「いい機会だから聞いておきたい事もある・・・まずその前に病院連れてくか」

玲斗「助かります」














鶴岡病院


レイン「過労だとさ」

玲斗「して・・・私に聞きたい事とは?」

レイン「憑依の件は納得いってる、ただ華凛と月光にしか憑依できないのは何となく分かるが、プリズム・フォールの看守なんかにも憑依してたのは分からん」

玲斗「単純な話、私の憑依能力は一定範囲の私の戦闘力に劣る人間にしか憑依は出来ない・・・白兎と華凛は例外だ」

レイン「例外?」

玲斗「PHANTOMの憑依は憑依以外の能力1つにつき1人まで契約を結ぶことが出来るんです、幻覚で華凛と、体術で白兎と契約しています」

玲斗「契約するのはかなり面倒なんですが、彼らは応じてくれました・・・契約さえしていれば地球のどこにいようと憑依が出来ます」

レイン「なるほどね、だから華凛は幻術能力を持ってるのか、白兎も格闘能力を持ってるんだな・・・奴らは特殊な関係でもない限りできないのか?」

玲斗「華凛は私を信頼してくれている、白兎も精神世界の中では親友だった、向こうがそうであった様に、私にとっても唯一信頼できる人でしたからね」

レイン「コウやセッドじゃダメだったのか?」

玲斗「ダメです・・・身近な、しかも大した戦闘力の無い人間に憑依しても意味が無い」

レイン「お前はコウ、セッド、華凛、月光・・・それに虎丸に瞬についてどう思ってんだ」

玲斗「コウ、セッドは同士ですよ・・・戦闘能力は高くないがコウには野生の勘、セッドには頭脳がある」

玲斗「華凛は例えるなら妹ですかね・・・良くも悪くも私に似ている・・・私の事を必要以上に尊敬はしているようですが」

玲斗「白兎は私の右腕です、彼がいなければ私は何度死んでいたか分からない・・・あなたに話すのもおかしな話ですがこの世で私が最も信頼しているのは彼だ」

レイン「へぇ・・・意外だな・・・まぁそれはいい・・・あいつらはどうなんだ」

玲斗「さぁ・・・部下だとは思ってましたが、それ以上でも以下でもない」

レイン「外から見たが、天心中に黒い柱のようなものが刺さっていた、あれは何か関係があるのか?」

玲斗「どうでしょうね・・・私は今呆然としている・・・」

レイン「どういう意味だ?」

玲斗「彼らにではない・・・自分にです」

レイン「は?」

玲斗「彼らが攻撃してきた瞬間、その殺気に怖気付き戦う事もせず幻術フィールドを展開し逃げた・・・」

レイン「あいつらの殺気は尋常じゃ無かった・・・別に恥じる事はねえと思うがな」

玲斗「何より部下から逃げたっていうのが許せないんです」

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最終更新:2014年05月17日 10:58