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257話「竜爪使い」

闘技場


千鶴「竹刀どうぞ」

竜「へぇ、形はまんま刀だな、ただ刃がない」

夜一「それがうちの竹刀だ、さぁ始めようぜ、闘印」

鋼掌の術‼‼‼‼‼‼‼‼‼


竜「なるほど、それで鉄と当たっても痛くない訳だな、じゃあ加減しないぞ」

ダッ


夜一「どうぞ・・・闘印」

飛武掌‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼


威断‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼


千鶴「うーわ・・・凄いなこれ」

ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーーン‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼


夜一「さすがやるな」

竜「威力はんぱねえ」

鬼鮫‼‼‼‼‼‼‼‼


夜一「風印」

風飛の術


竜「ち、鬱陶しいなその移動術」

斬鮫‼‼‼‼‼‼‼‼


夜一「闘印」

烈破掌‼‼‼‼‼‼‼‼


ヒロ「あれ、イチと剣士か、知り合い?」

クロ「うちの剣士だ、何してんだあいつ」

翼「すっごーい、イチさんと渡り合ってる」

千鶴「あ、その人たち・・・」

ヒロ「そそ、US海賊団」

クロ「そういえばさっきの竜爪ってなんだ?」

ヒロ「この国の人は竜を神の様に崇めててな、その昔竜が体に乗り移って戦った事があって、その時のパンチが竜爪」

ヒロ「炎印、水印、雷印、闘印、地印、風印にはそれぞれ竜爪が存在して、レベル5以上の忍者ならだれでも1種類使えるんだ」

クロ「何か大技みたいな言い方だったけどそうでもないのか?」

ヒロ「普通の忍術って一発で全エネルギーの3~5%を使うんだけどさ、竜爪は一発で30%も使うんだよね、だから実戦闘では誰も使わないの」

ヒロ「でも使える人が歴史上何人もいたんだよ、そいつらの事をこの国じゃ竜爪使いっつってね、そこそこ英雄視されてきた」

翼「僕ら6人とも竜爪使いなんですよー」

クロ「そうなのか、お前ら凄いんだな」

夜一「そんなに見たいなら見せてやるよ、俺の竜爪」

竜「あ?竜爪?」

ザッ


竜「‼‼‼?」

夜一「闘印」


竜爪拳‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼



海神蒼靱‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼



クロ「ち、凄い衝撃だな」

竜「ち・・・竜爪拳とはよく言ったもんだな、3本の爪か」

夜一「っく・・・2発は当たったが1発は押し負けたな、引き分けだ」

竜「ん、何だお前ら来てたのか」

クロ「面白そうだな忍」

半蔵「イチ、闘技場を随分と壊してくれたな」

夜一「あぁすいません・・・ほんとだ」

竜「あれほぼ俺だな」

半蔵「とりあえず宿舎に宿泊してもらったらどうだ?仲間たちは?」

クロ「明日来るらしい・・・この人は誰だ?」

ヒロ「国王様だよ」

クロ「あんたが藤野半蔵か」

半蔵「よろしくな、竜くんには言ったが同盟を組む事になったから以後よろしく」

クロ「おお、よろしく」

夜一「じゃあ案内するから付いて来てくれ」

千鶴「薫んトコ行ってくるね、こういう時荒れるからさ」

ヒロ「ん?何かあったの?」

夜一「赤岡竜に負けたんだと」

ヒロ「そりゃ大変だな・・・あ、でも多分純が向かってるぜ?」

翼「あれ、船長さんいらっしゃいませんね」

クロ「あぁ・・・いつもの事だが・・・こういう時はいっつも面倒に巻き込まれてるんだよなぁ」





薫「・・・何?」

純「いや・・・」

薫「見てたでしょ・・・」

純「赤岡竜か」

薫「・・・うん・・・完敗だった」

純「敵が敵だ、あんま気にすんな」

薫「でもあいつがただの敵だったら・・・私は死んでた」

純「・・・生きてたじゃねえか」

千鶴「あ、純くんも来てたんだ‼‼」

薫「千鶴・・・」

千鶴「心配だったの、薫凄い頑張ってるの知ってたから・・・」

薫「・・・ちょっと一人にして・・・」

純「まぁそうかもな・・・死ぬのが怖くて泣いてたんじゃないわけだし」

千鶴「負けて悔しかったのよね・・・」

薫「・・・ごめん・・・ちょっと・・・」

千鶴「まぁ泣いてるの見られるのも嫌か・・・」

ダッ


翔平「あ・・・やっと会えた‼‼おーいお前らー‼‼‼」

千鶴「何て間の悪い・・・」

純「本郷翔平・・・」

千鶴「え、あの人が‼‼‼?」

翔平「あ・・・えーっと・・・何か気まずい感じだった?」

純「鈍すぎるぞお前、今さら気付いても遅い」

薫「・・・帰って・・・」

翔平「いやでも放っておくわけにもいかねえだろ」

薫「いいから・・・早く・・・」

純「おいいい加減にしろ、行くぞ」

翔平「お前は泣いてる仲間放っておくのか‼‼?俺には出来ねえ‼‼‼‼」

千鶴「それはそうだけど、あんたにあの子の気持ち分かるの‼‼‼?」

翔平「分からねえから話するんだろ」

薫「・・・・・・」

翔平「んな、話してみてよ」

薫「・・・ムリ」

ダッ


千鶴「薫‼‼‼‼」

翔平「んー怒らせちゃったかな」

千鶴「あの子プライド高いからさ、涙とか見せたくないのよ」

純「俺らは国王の血を継いでる、だからって過度に期待しすぎなんだよ、あいつはそれに耐えられなかった」

千鶴「へぇ、純は耐えられてるの?」

純「ギリギリな」

千鶴「元々女忍者は色々と大変なのよね、まぁとりあえず今日のところは放っておいた方がいいかも」

翔平「で、何で急に泣いてたんだよ」

純「お前んトコの剣士とやったんだと」

翔平「竜か・・・あいつ容赦無いもんなぁ」

千鶴「じゃあ帰ろ、宿に案内するから」

純「俺は・・・いや、俺も行く」

千鶴「じゃあ行こ♪」

ダッ


純「わざわざ忍足するのかよ、おい、速く走るからちゃんとついて来いよ」

翔平「おう」

ダッ


千鶴「へぇ、なかなか速いのね」

翔平「お前ら何でそんな静かに走れんだよ」

千鶴「忍足っていってね、忍以外もこの国の人は誰でも出来るのよ」

翔平「妙にこの国道が細いと思ったら、屋根の上も道路ってわけか」

千鶴「やっぱあなた船長なのね、何かこういう人に付いて行こうって思える感じしたもん」

翔平「ん?どゆこと?」

純「人の上に立つ人間ってのはそれ相応の器がないと長続きしないって親父が言ってた、お前にはそれだけの器があるって事だろ」





宿


クロ「へぇ、のどかな場所だな、もっと殺伐とした国かと思ってた」

夜一「そうかもな、実際何年か前に一度大虐殺事件も起きてるし・・・あぁ、もう5年経つんだな」

竜「大虐殺事件?」

翼「僕が話しますよ」

夜一「翼・・・やめとけって、顔強張ってる」

翼「大丈夫だってー♪」

ダッ


千鶴「はい到着♪」

竜「うぉビビった‼‼‼‼」

純「何だ随分まったりしてんだなイチ」

夜一「オフだからね」

ヒロ「やめなって純」

翔平「っくー疲れたー」

翼「純くんの忍足に付いて行くなんてすごいですね♪」

翔平「まぁ大変だったけどな」

夜一「まぁ素人が屋根の上走ったら住民から苦情が来るのは必至だな」

千鶴「あ・・・」

クロ「で、お前ら何で俺らが泊まる宿に集合してんだよ」

夜一「俺らお前らの世話係を任命されてるからな」

竜「え、じゃあお前らここ泊まるのか?」

千鶴「私はさすがに帰るけどね」

夜一「て訳で男チームは泊まるからよろしくな」

クロ「むさ苦し過ぎだろこれ・・・」

ヒロ「まーそういうなって♪」

千鶴「夕飯作ったら帰るからねー」





夜


千鶴「じゃー帰るね、バイバーイ」

ヒロ「お疲れー♪」

純「薫のこと頼んだぞ」

千鶴「はいはーい♪」

カチャ


クロ「薫って?」

竜「俺と戦ったやつだ」

夜一「あいつは気が強いからな、俺らは誰もあいつの弱音を聞いた事ねえ」

ヒロ「あいつが弱音吐いてるのって何か想像出来ねえな」

純「そんな事できる立場じゃねえからな」

翔平「ふーん、あいつそんなに気強いのか」

純「だから驚いてんだよ・・・初めて見た、あいつのあんな顔」

翼「何かあったんですか?」

純「今まで耐えて来たけど、テメェに負けて崩れちまったんだろ」

竜「あ?俺が悪いみたいに言ってんじゃねーよ、あいつが挑んで来たから返り討ちにしただけ、むしろ峰撃ちだったんだから感謝してくれよ」

純「それがだよ、舐められた上に圧倒されたって事だ」

翔平「なーお前ら飯食わねえの?」

ヒロ「千鶴の飯うまいぞー」

クロ「何さらっと食い始めてんだよ」

純「てか他の奴の分にまで手付けてんじゃねえよ」

翼「あ、船長さん、ひとつ頼んでもいいですか?」

翔平「ん?」

翼「ここにいる間だけでいいんで、兄ちゃんって呼んでもいいですか?」

夜一「お前なぁ・・・」

翔平「おーいいぞいいぞ、お前兄貴には何て呼ばれてたんだ?」

翼「翼って呼ばれてましたけど・・・」

翔平「よしじゃあ俺もそう呼ぶな♪」

ヒロ「簡単に引き受けんだな」

翔平「別にそんなに難しい事でも無いだろ」

純「千鶴の前では黙っといてやれよ」

翔平「なんで?」

純「そうか、お前らは知らねえよな・・・翼の兄貴が死んだ理由」

クロ「今はやめとけよ、本人いるじゃねえか、気遣えよ」

翼「僕は構いませんよ」

純「親父は5年前にこの国を出てジャパンに向かったんだ、忍は元々織田信長が使っていたスパイだからな」

クロ「故郷に戻ろうとしたわけか」

純「だがその瞬間、追放されていた抜け忍が帰って来て国の乗っ取りを謀ったんだ、忍はほとんど出払ってたからかなりピンチだった」

竜「5年前だとお前ら忍学校ってのに入って2年目か?」

夜一「そうだね」

純「その時の唯一の犠牲者が本郷翔平、翼の兄貴だ、それも千鶴を庇ってな」

クロ「・・・・・・なるほどな・・・」

ヒロ「千鶴はその頃は近接戦闘も出来たんだぜ、でもそのショックで至近距離で戦闘が出来なくなったって聞いたよ」

竜「・・・いろいろ聞いてみればこの国も大変だな、周囲との関係を断っているから余計に」

夜一「まぁな・・・だがあいつのお陰で抜け忍は深手を負い、何とか国は保たれている」

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最終更新:2015年01月12日 12:53