忍の国、墓地
翼「あ、イチくんと千鶴ちゃんだー‼‼‼‼」
翔平「何でわざわざ墓地に来たの?」
翼「月命日なんです」
夜一「早かったな翼」
千鶴「いつもこの時間永原さんの家の掃除でしょ?」
翼「せっかくだから兄ちゃんに手伝ってもらっちゃった♪」
翔平「え、毎月あんなゴミ溜まってんの‼‼‼?大変だね」
千鶴「じゃあ行こっかイチ・・・」
翔平「何だよ、せっかくなら一緒に墓参りして行こうぜ、お前らも今からだったんだろ?」
夜一「まぁ、たまにはいいじゃないか」
翼「ね♪」
千鶴「・・・分かった」
夜一「何か・・・変な気分だな、翔平と墓参りなんて」
翼「本郷翔平違いですよ♪」
翔平「わりーな、しばらく代わりに俺が兄貴やるぞ」
千鶴「・・・」
翼「千鶴ちゃん毎月来てくれますよね、僕が任務中に」
千鶴「・・・後ろめたいんだよ・・・普段は気にならないんだけど・・・」
夜一「まだ気にしてんだな、あいつがお前を庇って死んだのを」
千鶴「当たり前でしょ、目の前で倒れて逝ったんだよあいつ・・・」
夜一「あぁ、俺ら全員もそこにいたから知ってるよ」
千鶴「やっぱ墓で翼くんに会うと・・・ダメなんだよね」
翔平「んなのいちいち気にすんなって、この世界にいたらキリねえぞ」
千鶴「理屈では分かってるけど‼‼‼・・・でも・・・ムリ・・・」
ガッ
翔平「泣くな‼‼‼‼‼‼辛いのはみんな一緒だぞ‼‼‼‼‼‼‼‼」
夜一「・・・お前・・・」
翼「・・・」
千鶴「あんたに何が分かんの‼‼‼‼?私を守るためにあいつは死んでったんだよ‼‼‼‼‼‼‼‼」
翔平「分かる‼‼‼‼‼‼‼‼・・・俺も兄貴が自分の代わりに死んだとついこの間まで思ってたからな・・・」
夜一「・・・は?」
翔平「生きてたけどな、実際は」
千鶴「・・・なんでそんな能天気に話せんの・・・バッカじゃないの‼‼‼‼」
翔平「失って辛かったら、他の奴失わねえように、精一杯笑って頑張るしかねえだろ‼‼‼‼」
翼「・・・・・・」
千鶴「何なの・・・あんた・・・」
夜一「なるほど・・・さすがは一船を束ねる船長だ、それ相応の統率力があるんだな」
翔平「ん?別にそんな事言ったつもりねえけど」
千鶴「翼・・・ごめん・・・5年間ずっと言いたかったけど言えなかった・・・本当にごめん・・・」
翼「もうとっくに気にしてないですよ、兄がしたいと思ってやった事ですから・・・」
夜一「お前凄いよ、俺ら忍の柔らかいところにずかずか踏み込んで来やがって」
翔平「お、お陰で助かっただろうが‼‼‼」
千鶴「うん・・・ありがとう翔平」
翔平「まぁ別に何もしてねえよ、一歩踏み出したのはお前だろ」
夏希「フフフ、今日どうしたんですか?何か変ですよ」
クロ「何が?」
夏希「ペットショップで騒いだり、忍訓練場荒らしたり、公園でバドミントンしたり、いつものクロさんって感じしないんですけど」
クロ「俺も忍って聞いておかしくなったのかもしれねえな、まぁお前がまだ申し訳なく思ってるのは顔見れば分かるからよ」
クロ「俺自身のだけじゃなくてお前の緊張も解ければ修行に身が入るかなとも思ったわけだ、結局普通に楽しんでるけどさ」
夏希「ありがとうございます・・・私もすっごい楽しいです」
クロ「やっぱお前笑ってた方がいいよ、そっちの方が似合ってる」
夏希「な、なに言ってるんですか‼‼‼‼」
クロ「いやいや、思ったことそのまま言っただけだよ♪」
夏希「だって・・・・・・‼‼‼‼」
クロ「どうした?」
夏希「あ、あそこに人が・・・」
クロ「おい、大丈夫か?具合悪いか?」
薫「・・・・・・誰・・・」
クロ「ルイン・クロだ、見たところ新米の忍っぽいな」
薫「悪いけど1人にしといてくれる?少し気分が悪いだけだから」
クロ「あ、岡野薫ってお前か?」
薫「そうよ・・・あいつらから聞いた?」
クロ「あぁ、うちの剣士とやったんだってな」
夏希「竜さんとやって無傷って、お強いんですね」
薫「何あんた・・・バカにしてんの?」
夏希「え、いや・・・そんなつもりは・・・」
薫「あんたの言う通り剣士とやり合って無傷なんておかしいよ、あいつ、手加減してやがったんだ・・・」
クロ「俺らはお前らと同盟を組むために来たんだ、そりゃ本気でやるわけねえだろ」
薫「じゃああんたは純相手に手抜いた?あいつは強いからね、本気で戦ったでしょ」
クロ「・・・あぁ、そうだな、だが」
薫「いいよ・・・それ以上聞きたくない・・・」
夏希「あの、クロさん・・・どういう事ですか?」
クロ「要するに、この国のエリートさんは筋肉剣士に負けてイジけちゃってるわけだ」
薫「ちょっと、どういう意味?」
クロ「言ったままの意味だけど」
薫「バカにしないで‼‼‼‼」
水印・爆水撃の術‼‼‼‼‼‼‼‼
クロ「ち、捕まれ夏希」
超瞬
薫「許さない」
風印・風飛の術
クロ「夏希、ちょっと離れてろ」
超瞬
クロ「やっぱ速いな、その移動術」
薫「バカにしないで‼‼‼‼」
闘印・腕力強化の術‼‼‼‼‼‼‼‼
覇掌‼‼‼‼‼‼‼‼
クロ「っく・・・」
薫「大口叩いた割には、純に少しやられてたみたいね」
クロ「まぁな」
零式・超瞬‼‼‼‼‼‼‼‼
地印・石弾の術‼‼‼‼‼‼‼‼
クロ「ほぅ」
鋼化‼‼‼‼‼‼‼‼
クロ「っく・・・受け切れねえか・・・」
薫「ハァ‼‼‼‼」
水印・氷竜爪‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼
地印・竜岩爪‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼
薫「‼‼‼‼」
千鶴「やあ薫、今日も随分荒れてるね」
夜一「何とか間に合ってよかった、やはり竜爪を止めるには竜爪だな」
翔平「よークロと夏希じゃんか、大丈夫?」
クロ「あぁ、ちょっとヤバかったけど」
薫「ハァ・・・何で止めたわけ?」
千鶴「何の理由も無くても街中で竜爪使ってたら止めるでしょ」
夜一「俺ら墓にいたんだが、相当な爆発があったんで、来てみた、翼が後片付けしてくれてる」
翔平「とりあえず宿舎戻ろうぜ、大ごとになっちまう」
忍の国の外
鷹田「脚が止まってるぞ」
竜「ち」
闘印・手刀の術‼‼‼‼‼‼‼‼
斬鮫‼‼‼‼‼‼‼‼
鷹田「残念」
闘印・手刀双刃の術‼‼‼‼‼‼‼‼
竜「やべっ」
ズシャッ‼‼‼‼‼‼‼‼
ヒロ「おいお前‼‼‼‼手どけてくれ‼‼‼‼」
竜「ぐ・・・あぁ」
地印・裂衝弾の術‼‼‼‼‼‼‼‼
竜「っく・・・助かった・・・」
ヒロ「傷は?」
竜「そこそこ深い・・・だがまだやれる」
鷹田「裂衝弾の術か・・・地印の高等忍術じゃねえか」
竜「ぐ・・・何だ・・・傷が・・・」
鷹田「裂衝弾ってのは手刀の術を投げている技だ、手刀は当たれば体内に裂衝弾を撃ち込まれる」
ヒロ「動かない方がいい、動くほど傷は深まるよ」
竜「分かったよ・・・てかサシでどうする気?」
ヒロ「負けねえよ」
‼‼‼‼
ヒロ「・・・何・・・これ・・・」
鷹田「だいぶ忍術をモノにしてるみてえだが、これは知らなかったみてえだな」
ヒロ「まさか・・・禁術ってやつか・・・」
鷹田「その通り、禁術のうちの一つ、幻妄の術さ」
竜「これは・・・幻覚だな」
鷹田「そう、そして・・・」
ドスッ‼‼‼‼‼‼‼‼
ヒロ「ぐあ・・・」
ドサッ
竜「おい‼‼‼‼」
鷹田「有りもしない物質で攻撃出来る」
竜「意識はねえか・・・これはさすがに・・・」
鷹田「動かない方がいい、もう傷が心臓に達するぞ?」
竜「そうはいかねえな」
鷹田「まず、忍のガキ殺しておくかな」
プルルルルル・・・
鷹田「・・・うい、ボスっすか」
ボス「今鳥里から連絡があった、もうガキ2匹殺しちまったか?」
鷹田「あと1秒で殺してましたね、まぁもう意識無いんで死んでるかもしれねえっす」
ボス「ならそいつら残して帰って来い、そいつらには利用価値がある」
鷹田「はぁ・・・分かりやした」
ピッ・・・
鷹田「よかったなお前ら、よく分かんねえけど助かったらしいぜ」
竜「利用価値って言ってたか?テメェのボス」
鷹田「みたいだな、俺には何の事やらさっぱりだが・・・まぁ近いうちにまた会うって事なんだろうな」
ダッ
竜「・・・ち」
ダッ
ケイ「今の誰だ‼‼‼‼敵か?」
竜「まぁな・・・お前何してんだこんなトコで」
ケイ「この島にしかない薬草を採取してた、それよりこいつは忍者だな、死ぬのも時間の問題みたいだがどうする?」
竜「同盟組んだんだ、治療頼む」
ダッ
純「何かあったと思って来てみれば・・・マジかよ」
ケイ「いや、俺らがやった訳じゃねえぞ」
ケイ「よし、国内には十分な医療設備があるんだろうな?」
純「その手のことは疎いが、まぁ大丈夫だと思うぜ」
ケイ「なら運ぶぞ、手伝ってくれ」
最終更新:2015年01月21日 09:27