数時間後、河原
坂城「どこへ行くんだよ」
フレイ「モックがおすすめの場所があるっていうからさ・・・俺も知らねえ」
シュキ「同じく」
進也「・・・」
モック「ついた、見てよ」
磯谷「っひょー‼‼‼」
坂城「きれいだな・・・絶景だ」
パシャ
進也「うん、うまく撮れた」
フレイ「ジャパンの自然はいいなぁ・・・」
モック「知らなかったのかい?ジャパンでは常識だよ?」
進也(い・・・言えない・・・こんな場所知らなかったなんて・・・)
磯谷(い・・・言えねえ・・・佐渡島って場所自体先週知ったばかりなんて・・・)
シュキ「ふむ・・・戦闘後にこういう景色を見ると・・・心や体が洗われるようだ」
フレイ「おい、シュキが感傷に浸ってるぞ‼‼‼‼‼‼」
シュキ「浸ってねえよ‼‼‼‼‼ちょっと使い方がずれてるぞ‼‼‼‼‼」
モック「あーもーうるさい‼‼‼‼せっかくの景色が台無しだ‼‼‼‼‼ジャパンの学生は馬鹿騒ぎなんてしないよ?」
坂城(い・・・言えねえ・・・毎晩どっかで集まってゲーム三昧だなんて・・・)
磯谷(い・・・言えねえ・・・修学旅行中でもゲームで大騒ぎしているなんて・・・)
フレイ「悪かった・・・そんで、何から聞く?」
進也「光・・・あれなんなんですか?」
フレイ「さぁ・・・それについては分かんねえ・・・俺にも師がいてな、その人に伝授されたんだ」
フレイ「お前にはその才能があるとか言ってな、それ以上の答えを期待されても困る」
坂城「しっかしなんであんなに強いんだ?」
フレイ「昔からユウとよく遊んでたのもあるんだけど、師がとにかく厳しい人でさ」
フレイ「ただ、師からの手紙には「お前は俺の想像の10倍以上の速度で技を吸収していった」って書いてあったから俺の才能じゃん?」
シュキ「よくまあ恥ずかしげも無く・・・」
磯谷「そーだ、あんたの影も聞いておかなきゃと言ってたんだよな」
進也「うん・・・あれは何なんですか?」
シュキ「まずは生光の原理だな、生命エネルギーってのが体内には存在している」
シュキ「生光ってのはその生命エネルギーに属性を加えて体外へ排出する物だ」
シュキ「俺が使ったのは生光と対をなす魔術と呼ばれる物、原理はほぼ一緒だ」
シュキ「生命エネルギーを魔術書を経由して外へ出す点以外はな」
坂城「黒魔術書とか言って無かったか?」
シュキ「生光と同じ様に魔術にも四種類あるんだ、それは白と黒、攻撃と補助で分かれる」
シュキ「元々生光を持たない人間のうち数名が魔術のうち一つを使える、ちなみに黒の攻撃は闇の生光と呼ばれているらしいな」
進也「そうだったんだ・・・でも俺速度も出ますよ」
シュキ「攻撃の魔術はマレに生光を使える人に微弱ながら存在する、その場合は魔道書は必要ないらしい」
シュキ「ちなみに俺は黒の補助、影を操るんだ」
坂城「影・・・それ意味あんのか?」
シュキ「人間と影の形って決まってるだろ?普段は体に合わせて影が動いているんだ」
シュキ「じゃあもし影の形を変えたり固定したり出来たら・・・相手の体を動かしたり止めたり出来ると思わないか?」
磯谷「なるほどね・・・そりゃ凄いわ」
シュキ「魔術は強力ゆえエネルギー消費が激しく、世界に同じ魔術の使用者は3人といないと聞く」
シュキ「これで俺の影については理解して頂けたか?」
進也「はい、俺でも分かりました」
坂城「モック、お前一応戦えたんだな」
モック「まぁね・・・未来じゃ力不足だと思ったんじゃないかな・・・」
モック「あ、でも攻撃は一切できないから、その辺はよろしくね」
磯谷「ま、誰にでも得意不得意はあるだろうしな」
進也「・・・あれ・・・なに・・・?」
シュキ「・・・鳥?」
モック「トキだね、何十年か前に養殖を始めて、今じゃ新潟だけじゃなく福島や富山でも野生で生きてるって話だ」
坂城「絶滅してんのに・・・こうして野生で普通に見られるなんてな・・・」
磯谷「なんか・・・生命力を感じるよな」
フレイ「・・・ああいうの見てると・・・なんかこう・・・刺激されるっていうか・・・」
進也「・・・いいなぁ・・・あんなに自由に飛べるなんて・・・」
シュキ「うらやましいか?」
進也「そんな事無いけど・・・でも・・・」
モック「鳥だって人間だって・・・自由にやろうと思えばできるんだ」
磯谷「・・・坂城どーした?」
坂城「な・・・なんでもねーよ‼‼‼‼‼」
モック「坂城君・・・泣いてる?」
シュキ「なんだよ・・・どーした?」
坂城「うっせー‼‼‼‼‼・・・動物の神秘とか・・・そういうの弱いんだよ・・・」
進也「なんか意外だ・・・」
磯谷「へー・・・」
坂城「なんだそれ‼‼‼‼‼」
磯谷「別に♪」
坂城「テメェ‼‼‼‼‼」
進也「ちょ‼‼‼‼」
フレイ「待て待て、落ち付け‼‼‼‼‼」
坂城「ハァ・・・ハァ・・・放せよ」
シュキ「ったくビビったぜ・・・いきなり発砲しようとするなよ」
磯谷「はー面白かった」
フレイ「だな」
進也「うん」
モック「坂城君みたいな人でも泣いたりするんだ・・・」
坂城「テメェら揃いも揃って‼‼‼‼‼」
バサバサッ
フレイ「おぉ・・・さっきの鳥の大群だぞ‼‼‼‼‼」
磯谷「これが大自然の神秘か・・・ねぇ」
坂城「あのなぁ、この状況じゃ泣かねえよ」
進也「ハハハハ」
坂城「な・・・何がおかしいんだよ・・・」
進也「いや・・・なんか・・・こうして普通の学生みたいなことが出来るのって・・・すごいことなのかもって・・・」
フレイ「ガキのころから裏稼業に入るってのは・・・そういうのを全て切り捨てるってことだ」
フレイ「それを分かって、この旅行を全力でサポートしてくれたあんたの師は立派だぜ」
シュキ「普通はいくら候補で中学生とはいえ、あんたがやる仕事も既に多いはずだ、特に
BLOODは大会社だしな」
モック「そんな中来れたんだから・・・ちゃんと楽しまなきゃね」
進也「うん・・・今・・・すっごい楽しい」
坂城「まあな・・・」
磯谷「こういう事・・・今後は出来ないかもしれねえしな」
進也「俺はここに来てよかったよ・・・いい思い出が出来た」
フレイ「そうか・・・そろそろ俺らは戻るよ・・・飛行機の時間なんだ」
シュキ「また会おう、10代目BLOODチーム」
モック「またね」
坂城「あぁ」
シュキ「おい、まだ余裕あるぞ・・・お前にしてはいい事したな」
フレイ「あいつらには今日と明日の時間が大切だと判断したまでだ」
モック「フレイ、分かり易いね」
その夜
進也「刃と連絡がとれない?」
磯谷「うん、ホントは今言いたくなかったけど・・・やっぱ緊急事態だしね」
坂城「雪希もか?」
磯谷「あぁ、そうだよ」
進也「どうしたんだろう・・・」
カチャ
豪「唯は・・・弱っているが命に別状は無いようだ・・・本当にありがとう」
進也「いえ・・・結局やったのはほとんどジェスター隊なので・・・」
坂城「そうだな」
豪「して・・・どうしたんだ?」
磯谷「刃君とか雪希ちゃんと連絡がとれないんだ」
豪「・・・ふむ・・・委員長に連絡してみるか」
進也「お願いします」
豪「君らはあまり気にするな、明日は午前11時に飛行機に乗るから自由行動は出来ないぞ」
磯谷「うぃーっす」
豪「では・・・ごゆっくり」
カチャ
坂城「どうする?」
進也「赤羽さんに任せれば大丈夫だとは思うけど・・・」
磯谷「まー、たまたま検査の時間だったとか、体調の問題とかかもしれないしね」
最終更新:2013年06月14日 18:39