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50話「10年後」

刃(10年後)「10年前って言うと・・・そっか、ベルとアイスランドで大騒ぎした頃か」

進也「うん・・・質問してもいい?」

刃「歩きながらな・・・あ、その前にこのままだと俺らの位置が敵にバレバレだからこのチェーン巻いとけ」

進也「何・・・これ」

刃「生光の反応を消す道具だ・・・質問いいぞ」

進也「ティールって人達がいたけど・・・今どういう状況なの?」

刃「ティールってのはBLOODに恨みのある連中で組まれた組織だ、今戦闘中ってわけよ」

進也「今・・・みんなはいないの?」

刃「お前の幹部なら今は世界各国にいて俺も今朝まで京都にいたんだ、ある奴の指示でここまで戻って来たってわけさ」

進也「誰の?」

刃「エージェントさ・・・10代目ボスのお前が死んだあと、一旦あいつがボス代理になってんだ」

進也「そうだ‼‼‼‼俺10代目になっちゃってるんだった‼‼‼‼‼」

刃「あれからお前・・・色々やったんだぜ・・・シン」

進也「裏企業で色々やってても嬉しくねえーーーーーーーー‼‼‼」

刃「んまあお前は最期まで自分の地位を疑ってたな・・・」

進也(10年経つとあの刃が・・・こんなに大人っぽくなるんだ・・・)

進也「状況って・・・どうなの?」

刃「今か?・・・それなら押され気味だ、だから華凛や赤羽なんかも招集されてる筈だぜ」

進也「そっか・・・さっき戦闘してた時、半端ない量の生光出てたけど・・・凄いね」

刃「あれは俺の生光を、このブレスレットを通して増幅させて放出してるんだ、詳しいやり方はアジトで教えてやるよ」

進也「そういえばアジトって・・・?」

刃「お前が各本部ごとの連携を強める為に情報の拠点となるアジトをジャパン支部とは別に、この鶴丘に作らせたんだ」

進也「俺が‼‼‼‼‼?」

刃「あぁ、そこが入口だ」

進也「うわ・・・凄いな・・・これ」

刃「そっかぁ・・・10年前とは随分違うよな」

進也「地下にあるんだね」

刃「あぁ、地下一階は鶴丘中にある出入り口の通路だ、地下二階から地下五階まで作られてる」

進也「へぇ・・・BLOODってこんなの作れちゃうんだ・・・」

刃「そうだぜ、まあお前・・・ってか坂城が打ち出した経済論のおかげで今や財力なら他団体を圧倒してんだぜ」

進也「坂城君が・・・凄いな」

遅かったじゃねえか・・・シン


進也「あ・・・レイン‼‼‼」

レイン「よぉ・・・お前はこの時代の刃か・・・でかくなったもんだな」

刃「10年前のエージェント・・・懐かしいぜ」

進也「あれ?・・・何でレインがこの時代に‼‼‼‼?」

レイン「話すと長くなるが・・・」











レイン「んで再び10年前の刃と坂城、裕馬が出て行った後、俺は病院のトイレで不覚ながら罠にはまり・・・タイムワープした」

進也「俺を・・・探してくれてたんだ・・・」

刃「まあボスだしな」

レイン「ワープした時そこの椅子に座ってたんだ・・・新聞とネットから10年後に来たと判断した」

刃「さすがだな、何でここを動かなかった?」

レイン「BLOODの基地である事は明白だったしPCから10年後の俺がお前ら幹部に送ったメールを発見した」

レイン「その内幹部の誰かが来る事も確かだった、現状も早く知りたいしあえて動かなかったまでだ」

進也「凄い・・・」

レイン「当たり前だ、俺を誰だと思ってやがる」

刃「んじゃあ明日2人にこの時代の戦闘を教えてやるよ」

レイン「まさかお前に教わる事になるとはな」

刃「ま、俺も想定外だけど♪」











翌朝


刃「おはよう」

進也「うん・・・で・・・やっぱやるの?」

レイン「本来30分で帰れる筈だが帰れない・・・この時代の戦闘くらい身につけておかないとマジで死ぬぞ」

進也「そうか・・・」

レイン「もしかしたら刃も入れ替わるかもしれない・・・急ぐ必要がある」

刃「んじゃあ早速だが地下5階へ行くぞ、あの部屋は生光に強い特殊な壁のトレーニングルームになってんだ」







刃「さて、この時代一番重要なのは生光の使い方だ、自分に流す、相手に流す、武器に付与するのが主だが・・・他にもあるよな」

レイン「リトルボックスだな、お前も3つ持っている様だが・・・」

進也「あれ、刃の刀ってボックスに入って無かった?」

刃「この時代では自らでボックスを作る事はタブーなんだ・・・」

レイン「今までの話は10年前と特に変わっちゃいないな」

刃「大きく違うのは俺らが身につけているアクセサリーだ、こいつに生光を灯せば量が増えるんだ」

刃「生光とアクセサリーは属性が一致しないと出来ないけどな・・・アクセサリーは大きく2種類に分けられる」

進也「どういう事?」

刃「片方は職人が作る物だ、基本的には2倍くらいになるだろう」

刃「もう片方は既存の物、使用者の実力によって1.5倍~3倍まで上がる・・・俺らの持つ「血シリーズ」もこちらに分類される」

レイン「って事は・・・羽シリーズ、Vシリーズもそうだな」

刃「そういう事、現在後者に分類されるのはその3種類、18個しか存在しないと言われている」

進也「これ・・・そんな物なんだ・・・」

刃「何しろティールのやつらが俺らを狙う理由もこれだ、羽シリーズは現在奴らが所有している」

進也「Vって・・・何?」

刃「Vブレスレットと呼ばれる物だ・・・現在世界各地に点在しており・・・ここにも1個ある・・・よな?」

レイン「あぁ・・・俺が1つ所持している・・・要はこれに生光を灯せばいいわけか」

コオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ


進也「俺と同じ・・・白‼‼」

刃「さすがだなエージェント・・・これだけの波動に耐えきるVブレスレットもだが」

レイン「ま、お前らとじゃ師と教え子の関係だ、これ以上お前にでかい顔させられねえからな」

進也「マジかよ・・・凄い生光だ・・・」

レイン「シン、お前もやってみろよ」

進也「うん・・・」

コオオオオオオオオオォォォォォォォォォォ


進也「あれ・・・前と変わらないな・・・」

刃「戦闘形態にならなきゃ出来ないのか・・・それじゃまずいよな」

レイン「だな・・・‼‼‼」

刃「うちのメカニックのモッ君だ」

モック「邪魔してすまんね刃君、ちょっと報告事項があんだけど」

刃「おぉ、どうした?」

モック「地上にティールの第五部隊が展開してるぞ、相当パニクってるみたいだがな」

進也「第五?」

刃「ティールは6つの組織の集合体だ・・・各組織のボスが部隊と名目を変えてBLOODを潰しに来ている」

刃「第二~六部隊長(ボス)が第一部隊長、つまり敵のボスである黒綱の幹部なんだ、その合計六名が羽シリーズを所持している」

刃「第五部隊長は昨日シンと会った時に戦ってたザックだ」

進也「それであれだけの生光を・・・」

刃「モッ君、パニクってるってのは?」

モック「うちのモニターでは生光しか監視していない、地下二階にあるモニタールームに来て貰った方が分かり易い」










地下二階


モック「属性までは判断できないが大きさなら分かる」

進也「そういえばチェーンしてるのに分かるんですか?」

モック「僕とはタメ口で構わん・・・刃君、説明して貰える?」

刃「こいつ意外にシャイでな・・・・・・」

モック「そっちじゃなくてチェーンの事」

刃「あぁ、チェーンって実は作るの超難くて1人しか作れる人がいないんだ」

レイン「ほぉ・・・俺の机にも入ってたぞ」

刃「それで三年前に唯一の製造者が急死、直後にBLOODが全部回収したんだ」

進也「凄ぇ・・・BLOODってそんな事もしちゃうんだ・・・」

モック「それで、この超でかい反応が恐らくザック、昨日の件は僕も聞いた、それで躍起になって探しているんだろう」

進也「ここって見つからないの‼‼?」

モック「そうだなぁ・・・僕が設備を作っているからそう簡単には見つからない、でも黒綱の入れ知恵があるなら厳しいかも」

レイン「ん?どういう事だ?」

刃「黒綱は「全知」という能力を持つという噂がある、誰も知らぬ秘境で細々と継承されていた羽シリーズを強奪したり」

刃「とにかく様々な奇跡を起こしてる・・・俺らの基地を知っている可能性もある、まあ今はイタリアにいるらしいけどな」

モック「とにかくそんな訳だ、どうするかはあんたに任せるよ、ボス」

進也「俺‼‼?」

レイン「あぁ、先に言っておくが俺は外に出れないんでそのつもりでな」

進也「何で‼‼‼‼‼‼‼?」

レイン「V絡みだと思っているんだが・・・外に出ると体が疼く・・・とても戦闘は出来ない」

刃「モッ君も実質戦えねえし、俺とお前しかいないわけだ」

レイン「しかし妙だ・・・小さな生光反応は小刻みに動いている・・・BLOODに善戦している組の動きとは思えんが・・・」

刃「俺も引っ掛かっていた・・・」

モック「そこで気になるのがこの生光反応だ、大きさって言うのは本人よりもアクセサリーの出来の良さが大きく関係する」

モック「例えばボスがそのリング外せば小さく映る・・・」

刃「この生光だけは動いていない・・・回りのたくさんの生光は動いているところを見ると・・・」

レイン「惑わしているかな・・・つまりこちらの味方だという事か」

モック「10年若返ってもさすがはレインだ、昨日のうちにタイムワープの件は伝えてある」

刃「これだけの動きをするという事はこの時代の人間だろう、一番近くにいたのは沖縄の坂城か中国の華凛だろうな」

モック「赤羽と玉森はヨーロッパの主力戦に参加中だ、さすがに1日じゃ帰れないだろう」

進也「じゃああれは華凛か坂城君なの?」

レイン「そうとも限らないだろう、BLOODには幹部以外にも強い連中はゴロゴロいる」

刃「だな・・・とにかくこの基地の場所知ってんのはここにいる4人だけなんだ、行って伝えねえとな」

モック「それはお願いしたいところだ」

刃「まあ戦闘になるかもしれねえけどシンは見学って事で俺が基本的には戦闘するから」

進也「うん・・・」

レイン「BLOODリングはチェーン巻いて連れて行けよ」

刃「それがいいと思うぜ」

進也「分かったよ・・・」

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最終更新:2013年03月15日 13:20