LAW(秩序)とCHAOS(混沌)――
世紀末の東京を舞台に繰り広げられる壮大なストーリー、それが真・女神転生だ!
「善と悪」といった単純な二元論で語られるRPGが多い中、“LAW(秩序)”と“CHAOS(混沌)”という概念でストーリーが展開することで人気を博したカルトRPG、それが『真・女神転生』だ。1992年にスーパーファミコン版が発売されて以降、本作は実にさまざまな機種に移植され、現在もなおその輝きを失っていない。
本作のキーワードであるLAWとCHAOSという概念は、どちらが善でどちらが悪と決められているわけではない。主人公(=あなた)がゲームを進めていく中で、手に入るさまざまな情報からLAWとはなにか、CHAOSとはなにかを判断し、自分の戦う相手を見定める必要がある。自分の判断で状況がガラリと変わるゲームなので、当然物語の結末もそれに応じて変化する。エンディングは複数用意されているが、どれが正しくてどれが悪いということもない。すべてはプレイヤーの価値観に委ねられているのだ。
主人公の立場(ゲーム中では“属性”と言う)は、LAW、NEUTRAL、CHAOSというみっつの属性に振り分けられ、属性は行動によってどんどん変化していく。これは難しいことは考えず、単純にあなたの思う中での正義を貫いていけばいいだろう。どういった行動が正しく、どういった行動が悪いといった判定はなく、自分がそのとき思った、自分の価値観にあわせた行動を取っていくべきだ。あえて言うならそれが『真・女神転生』の正しい遊び方だろう。
あなたがこれから戦うことになるのは“悪魔”と呼ばれる異形の者たちだ。199X年の東京では、彼らがいたるところに出現する。街中で、ビルの中で、地下道で…戦いの場所は限定されない。
そしてここからが重要なのだが、普通のRPGであれば悪魔はただ倒すだけの存在に過ぎない。しかし『真・女神転生』では彼らと会話をして交渉することで仲魔(悪魔を仲間にすること)にでき、仲魔にした悪魔を召喚して共に戦うことができる。さらに仲魔にした悪魔は、“悪魔合体”させることで新たな仲魔を造りだすことができるのだ。どんどん悪魔を仲魔にして、自分独自のオリジナルパーティーを作ることも『真・女神転生』の醍醐味だ。
最終更新:2018年12月22日 16:53