岑参 しんじん
715-770
盛唐の詩人。「しんさん」とも。荊州・江陵(湖北省江陵県)の人。最終官によって、岑嘉州と称される。太宗の宰相であった
岑文本の曾孫。744(天宝3)年進士。安西節度使の属官として、再度辺境の砂漠地帯に従軍し、のち嘉州(四川省楽山県)の刺史にまでなった。友人に詩人
杜甫・
王維・
高適らがあり、詩風が似ているところから、高適と並称されて「高岑」とよばれる。その詩は精選されたことばで誰々しい感情をうたい、特に辺境の事物を描写するのにすぐれている。『岑嘉州詩』7巻が現存する。
史料
『唐才子伝』巻三 岑参
参考文献
『アジア歴史事典5』(平凡社、1960年)
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最終更新:2023年09月03日 12:19