李善
?-689
唐の『文選』学者。揚州・江都(江蘇省江都県)の人。
李邕の父。知識は博奥であったが、文章はまずく、「書簏」(本のくずかご)とあだ名された。高宗のとき、崇文館学士となり、『文選』の注を書き、表賞にあずかった。のち涇城の令となったが、事件に連座して姚州に流された。許されてのちは諸生に講授し、その学は文選学と称された。『文選』の注は唐代、李善ののちに
呂延済・
劉良・
張銑・
呂向・李周翰がおのおの注し、集められて五臣注といわれるが、李善の注には遠くおよばない。著に『文選注』60巻、『漢書辯惑』30巻がある。『旧唐書』『新唐書』に伝がある。
列伝
参考文献
『アジア歴史事典9』(平凡社、1962年4月)
外部リンク
最終更新:2023年10月31日 22:20