馬存亮 ばそんりょう
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中唐の宦官。字は季明で、河中の人である。はじめ
徳宗に仕え、元和年間(806-820)左神策軍副使・左監門衛将軍、知内侍省事となり、さらに左神策中尉にとなった。長慶四年(824)四月、染署工の
張韶が叛乱して宮中を占領すると、
敬宗を保護し、神策軍を率いて反撃して叛乱を鎮圧した。功績は第一人者となったが、自ら長安から出て淮南軍の軍監とするよう求めて赴任した。長安に帰還すると、内飛龍使となった。大和年間(827-835)右領軍衛上将軍で致仕した。徳宗からはじまって六人の皇帝に仕えた重鎮で、唐代の宦官で忠義を称えられた者は馬存亮・
西門季玄・
厳遵美の三人だけであったという。『新唐書』に伝がある。
列伝
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最終更新:2024年08月21日 00:16