東市
長安の市。南北二坊を締め、広さは六百歩(882m)四方で、各面に二門が開かれ、市をとりまく街路は道幅百歩(147m)で、人や商品の移動が頻繁であるため、城内の街路より広くとられた。東に
道政坊、
常楽坊、南に
安邑坊、西に
平康坊、
宣陽坊、北に
勝業坊が位置した。隋の都会市であり、公卿は多は朱雀大街の東に邸宅を構えたから、そのため商人は多く
西市に集まった。中央に東市局、東に平準局が置かれ、双方とも太府寺に属した。鉄行、刑場の西北街があった。東北の隅に放生池があった。
参考文献
徐松 撰、愛宕元 訳注『唐両京城坊攷 長安と洛陽(東洋文庫577)』(平凡社、1994年)
最終更新:2025年02月22日 08:51