神龍寺
長安、宮城内に位置した寺院。
柳宗元「為王京兆賀嘉蓮表」に「西内神龍寺前水渠内」とあるように、太極宮内に位置し、前には水渠があったらしい。造立時期は不明であるが、『旧唐書』
裴延齢伝に神龍寺造営のため長五十尺の松木を経常していることから、
徳宗の頃に造営されたらしい。大和年間(827-835)初頭に寂照を詔によって入内させて神龍寺で夏安居を行わせている。会昌三年(843)六月火災となった。
本紀・史料
『新唐書』
巻八 本紀第八 武宗 会昌三年六月条
『旧唐書』巻一百三十五 列伝第八十五 裴延齢
『全唐文』巻七百八十六 寂照和尚碑
最終更新:2025年02月03日 15:55