プログラム学習


スキナーによって提唱された。このプログラム学習は、動物の学習を研究する過程から作られた物で、あらかじめ綿密に仕組まれたプログラムを与える事で、子供達の学習がそれぞれに合ったペースで進めることができ、目標に到達することができるという理論である。

プログラム学習では、ティーチング・マシンといわれる、スキナーの開発した単純な装置を用いる事が多い。

プログラム学習の過程は、

①学習する内容の解説の提示
②簡単な問題(解説文を読めば正答できる)の提示
③解答記入
④ティーチングマシンのボタンを押す
⑤ロール紙が回転・先の問題の正答と次の学習内容についての解説文・問題の提示
⑥解答記入
⑥ティーチングマシンのボタンを押す
これを繰り返して行われる。

このように、プログラム学習では、出題される問題に関する解説文が予め提示されており、問題はその解説文を読めば解ける問題である事が特徴である。

ゆき




スキナーの提唱したプログラム学習には以下の原理が取り入れられている。
1.自己ペースの原理
2.積極的反応の原理
3.学習者検証の原理
4.即時フィードバックの原理
5.スモール・ステップの原理
6.フェーディングの原理

 プログラム学習は学習者の個人差を考慮し、各自のペースで回答することが可能であるため、個別指導に大いに取り入れられた。また、学習者が自発的に解答し、その様子をみて進度を決定するという点で積極的反応および学習者検証が言える。即時に解答され、次のステップへと繰り返され目標に到達することができる。フェーディングの原理とは初めはヒントが与えられるが、徐々にヒントなしで解答できるようにしていくという働きである。手がかり減少の原理とも言う。

最終更新:2007年09月25日 21:37