小学6年生社会科 授業案
単元:国際理解
授業目標:①日本とのかかわりを知る
     ②石油を中心とした国の成り立ちを知る
     ①、②を通して世界に興味を持つ
       ↓
一週間たったときに今どんなことが世界で起きているか、どんなニュースをみたかを聞く(生徒が興味・関心を持ったかチェック))

授業
先生:「はい、授業を始めます。今日からしばらく、世界の国々について勉強していきます。ここに世界地図があります。[[白紙の世界地図:世界と日本の白地図素材
(世界地図を黒板に張る)では世界にはどれくらい国があるか知っていますか?まず、みんなは世界にあるどれくらいの国を知っていますか?知っている国をあげていってください。」

生徒:「中国、アメリカ、韓国、ブラジル、ロシア、イギリス、オーストラリア、などなど。。。」(出てきた国ごとに地図と照らし合わせて指して地理も把握させる)

先生:「みなさん良く知っていますね。でもまだ世界にはたくさんのくにがあるよね。今みんなからは出てこなかったんだけど(出てきた場合は、さっき○○君がサウジアラビアという国を出してくれたんだけど、とつなげる)、今日はサウジアラビアという国(世界地図で指しながら)を勉強していきます。サウジアラビアという国の場所はわかったよね?ではグラフです。こちらのグラフを見てください。これは、日本とサウジアラビアの気温と降水量を比べたグラフです。これを見てサウジアラビアの環境ってどういう感じだと思いますか?日本と同じ感じだと思いますか?(さっき出た場合、○○君はサウジアラビアという国をどこで知ったの?ときく。たぶん、サッカーか石油のどちらかが出てくると思うのでそしたらそこから話を始めていく。)」

生徒:「サウジアラビアの方が暑い。だから、すんごく暑そう!!でも降水量は低い。だから砂漠みたい。などなど。」

先生:「そうです。サウジアラビアは一年中とても暑い国で雨はめったに降らないため、みんなが言ってくれていたように、砂漠のような土地もたくさんあります。では、人々の服装はどう思いますか?日本よりも10度近くも高いのに、日本と同じようなティシャツにジーパンなどの服だと思いますか?」

生徒:「暑いから、風通しのいい服。すごく日差しが強そうだから、UVカット効果のある服。などなど。」

先生:「実はサウジアラビアには民族衣装というものがあります。

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男性の民族衣裳は、白いトウブという服。頭には白いゴトラ(夏物)やシュマーグ(白か赤白チェックの布、冬物)を被り、普通イガールという黒い輪で押さえています。女性は、服の上からアバーヤという黒い長いローブをまとい、タルハという名前の黒い布で、頭と顔をすっぽりと覆います。でも、 砂漠の暑い国だから、こんなすっぽり被るような服は暑そう…と思いませんか?」

生徒:「暑そう!!」

先生:「でも、さっぱりした木綿で薄く作られていて、私たちが思うほど暑くないようです。また、日が強いから、肌を出して日焼けし過ぎるより良いみたいです。」

先生:「また、サウジアラビアはイスラム教というものを信じる国です。 国民が他の宗教を信仰することは禁じられており、サウジアラビア国籍の取得の際にも、イスラム教への改宗が義務付けられています。そのため、悪い人にとても厳しい罰を与えるイスラム教を国民全員が信じているため、犯罪がとても少ない国です。また、この厳しさは周りの国々でも少ないほどの戒律の厳しさを課しており、女性による自動車の運転の禁止やアバヤ(ベール)の着用(絵を見せながら)が義務付けられている。だから、さっきみたあの服は国で定められた服だからみんな着なければいけないんだね。また、飲酒のどの持込などに対しても重刑が課せられています。しかしすごく厳しいため、近年は、欧米諸国からの圧力や国内から戒律の緩和を求める声も増えています。また、西部にはイスラム教の聖地(信じるものの中心のある場所)であるメッカがあり、世界各地からイスラム教を信じている人たちが(巡礼者)が訪れます。

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でも、国がイスラム教だからということで厳しいイスラム教に入るかな?」

生徒:「俺だったらやだな。など。」

先生:「そうだよね。だから、イスラム教を国の宗教としていけるように、学校で宗教教育というものが重視されています。内容は、初等教育の段階でコーランの朗誦、講義を受けます。また、高等教育ではコンピューターや金融など第3次産業に関わるカリキュラムが組まれる。 また、宗教教育では「イスラム以外の教えは誤り」と規定して、イスラム教の重要な要素(またサウジアラビア建国とつながり深いため)として教えています。みんなの学校とは随分聞違うよね。」

生徒:「うん。」

先生:「さあ、今まで地図で確認して、土地の様子、衣装、宗教、学校の授業の内容の一部(宗教から発展して)などを勉強してきました。しかし、サウジアラビアにおいて重要なものが一つあります。実はサウジアラビアは世界で一番、何かが出る国なんです。さあなんだと思いますか?」

生徒:「う~ん。」

先生:「みんなが自動車やバスなどを動かしているものです。解ったかな?」

生徒:「石油」

先生:「そうです!!サウジアラビアは世界で一番石油がでる国なんです!!そして、実は私たちの国もここ、サウジアラビアからたくさん石油を輸入してもらっていて、今日本にある私たちの4分の1の石油がサウジアラビアからの輸出のものです。つまり、4台に一台はサウジアラビアの石油ということだね。だから、もしサウジアラビアに何かおきたり、怒らせてけんかしてしまって、石油を送ってくれなかったら、日本の4台に1台の車が動かせない状況になってしまいます。」

先生:「みんなサウジアラビアという国は知らない人が多かったけど、日本とすごくかかわっていることがわかるね。サウジアラビアは気候も違うし、土地も遠いし、生活もみんなとは違うのにかかわりがあるってことは、私たちとかかわっている国が世界にもっともっとあるかもしれないよね。なので、今日から新聞やニュースなどの国際的な話も聞くようになっていってほしいと思います。では、今日の授業は終わりにします。お疲れ様でした。」



りえ
最終更新:2007年06月27日 00:43