体積

(1年生)

学習指導要領では、小学1年生の算数の内容の〔B 量と測定〕の中で、「長さ、面積、体積を直接比べる(直接比較)」「身の回りにあるものの大きさを単位として、その幾つ分かで大きさを比べる(任意単位による測定)」といった学習や、「身の回りにあるものの長さ、面積、体積を直接比べたり、他のものを用いて比べたりする活動」を通して、量と測定についての理解の基礎を身に付けさせることになっています。ここでのポイントは、新しく「体積」が加わった事です。「体積」の概念を小学1年生の子どもにどのようにして教えていけば良いかを考えてみたいと思います。


(1年生)

※小さな箱と大きな箱を用意する。

先生「みんな、ちょっとこれを見て。ここに大きい箱と小さい箱があるよね。もし、みんなが箱の中にいっぱい物を入れたいと思ったら、どっちの箱を使ったほうがいいかな?」

児童「大きい箱!」

先生「そうだね。じゃあ、なんで大きい箱がいいと思ったの?」

児童「大きい箱のほうが箱の中が大きいから。」

先生「そうだね。箱の中が大きいと物がいっぱい入れられるよね。」

※大きさがあまり変わらず、形の違う2つの花瓶Aと花瓶Bを用意する。

先生「じゃあ、この2つの花瓶は、どっちの方がいっぱい入るかな。」

生徒「…。」

先生「さっきの箱は形が同じだったけど、今度は形が違っていて、見ただけじゃわからないよね。どうやったら中の大きさがわかるかな?」

児童「水を入れてみる!」

先生「なるほど、水ね。じゃあ水を入れて、どっちの方がいっぱい入るか比べてみようか。」

※花瓶一杯に水を入れてくる。牛乳瓶を用意する。

先生「じゃあ、これから牛乳瓶を使ってこの中の水が牛乳瓶で何杯分かを見てみよう。」

先生·児童「いち、に、さん…」

先生「はい。こっちの花瓶(A)はちょうど牛乳瓶3杯分だったね。こっちの花瓶(B)はどうかな?」

児童「2杯と半分くらい。」

先生「本当だ。そうすると、こっちの花瓶の方がいっぱい入るってことだね。」(tacchi)

体積2に続く。
最終更新:2008年10月27日 16:45