フリー百科事典 ウィキペディア(Wikipedia)「法月綸太郎」より引用
法月綸太郎(のりづきりんたろう、1964年10月15日 - )は、日本の推理作家、評論家。本名山田純也(やまだじゅんや)。島根県松江市出身。島根県立松江北高等学校、京都大学法学部卒業。京大推理小説研究会出身で、我孫子武丸、綾辻行人らと交流がある。京都市在住。新本格派ミステリー作家の代表的な一人。
協和銀行勤務を経て、1988年に『密閉教室』で江戸川乱歩賞候補になり、島田荘司の推薦でデビューした。
推理小説の存在意義や、「密室」を構成することへの必然性に関する論文を発表するなど、「悩める作家」として有名である。そのためかかなりの遅筆で、何度も作品のあとがきなどで自身の作品発表ペースを自虐的に述べている。
エラリー・クイーンの心酔者としても知られ、第二作目として発表された『雪密室』では探偵役に同名の法月綸太郎、その父親に法月警視を配し、クイーンの作品と全く同じ設定を持ち込んだ。本作以降、法月綸太郎ものの作品はシリーズ化されている。一時期は作者みずからの内面的な苦悩をそのまま反映させた作品が多かったが(「悩める作家」というイメージは、この時期に形成されたといえる)、最近の著作は、クイーン流のシンプルなパズル小説に回帰しつつある。
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