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竜宮・ユウタ・ヒメリアス・ドラグゥーン

最終更新:

rilyuuguu

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L:竜宮・ユウタ・ヒメリアス・ドラグゥーン={
 t:名称=竜宮・ユウタ・ヒメリアス・ドラグゥーン(ACE)
 t:要点=竜,やせぎす,少年
 t:周辺環境=銀色の森
 t:評価=全能力19
 t:特殊={
  *竜宮・ユウタ・ヒメリアス・ドラグゥーンのACEカテゴリ = 個人ACEとして扱う。
  *竜宮・ユウタ・ヒメリアス・ドラグゥーンのみなし職業 = 瞳の中の竜,ドラグゥーン,ドラッガー,ウォードレスダンサーとしてみなす。
 }
→次のアイドレス:・ドラグゥーン(職業)・メタルライフ(アイテム)・コウタ(ACE)・竜の歌(絶技)

【設定解説】

ユウタ・ヒメリアス・ドラグゥーンは竜である。
と言っても、外見は痩身で背は中背、活発で溌溂とした表情がまだまだ少年の面影を見せる。
誰がどこから見ても人間である。

しかし、彼は竜なのである。


/*/

昔、同じ名前の英雄がいた。
人間でありながら、竜とともに生涯を生きた英雄。
いや、その英雄は人間の形をした竜だった。
後世にどんな人間だと伝えられようとも、そんなことには縛られない、力強い翼を持った竜だった。

ユウタ・ヒメリアス・ドラグゥーンは、そんな名前を付けられた少年であり、その名前の者と同じように竜であった。

/*/

これが記されている世界で竜と言えば、空想世界の動物で、背に翼を持ち、堅い鱗や力強い牙や爪に身を包む、動物の王である。
棲み家は、天上の雲の世界、古の時代から伝わる秘宝の洞窟、湖に囲まれた古城、などなど国や地方によってさまざまある。
しかし、世界が違えば、"竜"もその意味や姿かたちが違ってくる。

"彼"の世界

ユウタ・ヒメリアス・ドラグゥーンの世界では、竜とは人間の脳のように電子回路を体中に這わせ、硬い鉄の躯体を持つ、世界に実際に存在する生命体である。
棲み家は、"メタルリーフ"と呼ばれる、光合成を行う緑の葉の代わりに、太陽光からエネルギーを作り出す銀色のパネルを"葉"を持つもので作られた、銀色の森。
姿形だけを見ると、この世界の人は口を揃えて「それはロボットだ。」と言うだろう。
しかし、個体ごとにそれぞれ異なる姿や、独立した感情を持ち、コミュニティを作ってメタルリーフの森で暮らす姿は、人間が生み出したプログラムにしか沿って動かない"ロボット"とは違う。
鉄の躯体を持つその生命体を、一個の生命 "竜" として、世界の一部として存在している。

それが"ユウタ"の世界、"ドラゴン・デパート"である。
そして、ユウタは"竜"であった。

/*/

ユウタが"竜"であると言うのは、単に"竜"を扱うのが上手く、"竜"とコミュニケーションを取れるからではない。
"竜"として物事を捉え考え、"竜"として"竜"とともに行動する、いわば存在が"竜"なのである。
それはユウタが"竜"に育てられたということにも一因があるだろうが、それ以前に世界に生まれた時から、魂が"竜"であった。
銀色に輝く森が覆う世界に独り、鉄の躯体を持つ"竜"の世界に独り、たった"一人"の竜。

人間は、人間の世界から離れていくユウタを拒むことがあった。
人間は、人間の世界に力づくでも留めさせようと、ユウタを連れて行こうとしたことがあった。

ユウタは、"竜"を脅かす人間と何回も何回も戦った。
ユウタは、竜という魂に基づきながら、ユウタとして行動をしてきた。

英雄がどんな人間だったかは本人は知らないが、それが、ユウタ・ヒメリアス・ドラグゥーンだった。

でもそれは、悲しいことではなかった。

ユウタには家族がいる。
ユウタには友人がいる。

ユウタが人間でも竜でも、どちらでも受け入れてくれる"もの"がいる。
自分と一緒に育った兄竜のコウタ、そして、また一人、新しい世界で出会った。

ユウタとコウタと"竜宮司"

彼と出会って、人間と分かり合うために、人間を待つことにした。
長い時間が掛かりそうだが、"竜"は気が長い。
ユウタは"竜"とともに歩むとともに、人間と"友情"を持った。
英雄と同じ名前だけど、少し違う。

それが、"竜宮・ユウタ・ヒメリアス・ドラグゥーン"である。



【ショートストーリー】

-ユウタ・ヒメリアス・ドラグゥーン-

大いなる英雄の名を冠する人
竜とともに歩む、竜の魂を持つ人

/*/

メタルリーフが茂る森を一匹の地竜が駆けている。
太陽電池になっている葉は太陽の光を反射し、その光が銀色にきらきらと光る粒の中を地竜は走っている。
地竜の背には一人の少年が乗っている。
光の乱舞から目を守るようにゴーグルをかけ、冷静にハンドルを操作し、木々の隙間を縫うように走る。
地竜と繋がっている部分では脳内分泌、及び心拍の調整を行い、普通のバイクを運転する普通の人間では不可能な動きも可能にしている。
流れるように森を進み、やがて銀色の光は消え、深緑の色が濃くなった。

pipi

地竜から電気信号が送られてくる。
電気信号を受け取ったゴーグルに、目的地の座標が表示される。
距離2km、このままの速度で5分程度。

「兄貴。もう待ってると思う?」

チカチカ

‥。
・・・。
・・・・。

pipipipi pi

地竜-コウタ- が目的地周辺をサーチした後に、自分達が先に着くさ、と返信される。
地竜に乗る少年-ユウタ・ヒメリアス・ドラグゥーン- はハンドルを捌きながら、それもそうかと思った。


「まぁ、この辺で兄貴に勝てるような竜はいないか。」

pipi!

当たり前だ!と返信される。

「ははは、ゴメンゴメン。」

短くて、誰よりも早い会話だったが、5分の道のりではそれでも長かった。
メタルリーフの姿もすっかり見えなくなり、深い緑から光にさらされ、森がライトグリーンに映る。
まるで植物の葉が、気持ちよく光合成をしているのが見えるようだ。
コウタを適当な場所に座らせ(止めて)、ユウタは待ち合わせの場所に移動する。
コウタと離れる前に見た時刻は、待ち合わせの5分前。
待ち人が来るまでよく晴れた空と緑が映える森とを交互に見合わせる。

ユウタの知っている自然の森と、この世界の自然の森では、やはり色が違う。
ユウタの世界で森を形成するのはメタルリーフ。
銀色の太陽光パネルの葉を空に向け、エネルギーを作り出す。
その色は、銀色に輝く。

一方で、この世界の森を形成しているのは植物。
緑色の葉を太陽にむけ、太陽の光によって光合成を行う。
その色は、薄緑に映る。

周りの森を感じながらユウタはぼんやりと考える。
メタルリーフも、植物も、何故だか似ているような気がする。
メタルリーフが自分やコウタなら、植物は彼なんだろうか。
だとしたら、自分達は似ているのかもしれない。

でも、彼は人間で竜じゃない。
なら、やっぱり分かり合うのは不可能なんだろうか・・。


自分が
"人間として"
学校に行こうかと考えた時もあったが、
それでも自分は竜だ。
竜と人間が分かりあうのは難しいことを、
ユウタは昔から自分を考えて、そう、答えを得た。

・・・

待ち人がもうすぐやってくる。
会うのは自分も楽しみだし、コウタも楽しみだ。
向こうも自分のことを好きだと言ってくれる。
今は、それだけでいいのかもしれない。
いずれ、人間と竜という問題は、
自分達の前に立ちはだかるかもしれないけど。
でも彼となら出来るかもしれない。

薄緑の森を割って、彼が歩いてくる。
笑って、駆け足で駆けてくる。

/*/







大いなる英雄の名を冠する人
竜とともに歩む、竜の魂を持つ人
そして、人間を待つ名前を持つ、竜

-竜宮・ユウタ・ヒメリアス・ドラグゥーン-



【ログ総集編】


竜宮司の日記(のちの竜宮・司・ヒメリアス・ドラグゥーンの日記)

-初めて一緒に帰った日-

終礼後、初めてユウタくんを誘って下校した。
窓から飛び降りたユウタくんを追うために息を切らせて、1階まで降りる。
すでにユウタくんは地竜・・に乗っていた。
持ってた荷物を置かせてもらったけど、凄くカッコよかった。
メタルリーフではない森が見たいということで、森まで行ったけど途中ユウタくんがシャットダウンしたのにはちょっと驚いた。
ドラゴンがいない生態系はない・・・、本当にそうだといいな。

-竜を探した日-

放課後、ユウタくんがたんぽぽ付近で竜が見れそうだということで、裏の山まで登った。
ペレットという不思議な食べ物の話を聞いたのはよかったけど、まさか3年も時間が飛ぶとは思わなかった・・。
腹持ちがいい食べ物とか言うけど、ペレットほど腹持ちのいいものは絶対ないだろうなぁ。
でも、一番印象に残ったのは、ログアウトする前のユウタくん顔だった。
寂しそうな、切なそうな。
・・・どんな関係か、って聞かれて答えられなかった。
親友だって、答えていたら、あんな顔はさせなかったのかな。。
もう謝らないってあの時は言ったけど、・・ゴメン。


-さようならを言われた日-

王女藩国にはじめて入った。
メタルリーフが生きているってユウタくんに聞いたときはワクワクした!
植物との共生の実験で鉱山でのメタルリーフと植物のすみわけをしてるって聞いたときは、どんな植物を一緒に育ててみようかなって。
登った山から見た景色も、凄くきれいだった。
銀色と黒のコントラスト、そのすぐ下に見える緑が赤い陽に照らされて、凄くきれいだった。
でも、そんな事に気づけても、ユウタくんの心に気づけなかった。
ずっとずっと多分、何か言いたかったんだろうと思う。
高地に登る前、山に登る前、ちょっとしたユウタくんの変化に気づけなかった。
ログアウトされる前に見た、ユウタくんとコウタさんの後姿が、寂しかった、悲しかった・・・。
ゴメン なさい・・・。


-竜になると誓った日-

砂漠の中に建てられていた仮設基地。
英吏さんには迷惑をかけてしまったな。
でも、見つけたかった。
脱水症状になっても、ユウタくんに会いたかった。
後の手紙には、本当に何を言って感謝すればいいのか、分からなかった。
感謝することすらも、あの時は何処かにおいてしまってたけど。

竜になってついていく。
ただのわがままかもしれない。
でも、私は竜になりたい。
ユウタと一緒にいれる世界がいいから。
また、朝陽の中で竜を見たあの時の様に。

私は竜になる。
人と竜が分かり合えるために、ユウタがいれる世界を作るために。
一日も早く分かり合えるために。



-END-