保育園の子

ズルムケウェル

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silly05

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~ズルムケウェル事件~

GWから少し日の経った五月後半。
それまでは一応

タンシチュー→おったちーの→トイレいけバカ→イヤダァァァァ

と言うGWと変わらぬサイクルで攻防を重ね
見事白星を挙げ続けた26歳辰彦選手でした。
まあそんなに回数やってたってこともないのでね。
お互い学生で社会人だったので、平日はあんまり会ったりしてませんでしたね。


んでそのGW後半の週末にエロ漫画家霧島に呼ばれ、
霧島の男友達十人程度と一緒に飲みに行かされまして。
まあその時の話は省くんだが、とにかく凄い飲み会で結局霧島の家に一泊してしまったわけですよ。
したらばこうたちゃんに怒られた怒られた。
なんで怒られてんのか全然わかんない、おじさんわかんないんだけども。
女の子一人もいなかったよ、悲しいくらいヤローだらけだったよ。

霧島「フフフ、どうだい・・・俺のチン捌きはよぉ!!」
一同「うわ、ウワアアアアアア」

とかだったんだよ?何で怒られた俺

二日酔いでガンガンする頭で理解できるわけもなく(今もできてないが)

「要するに放って置かれたのが嫌だったんですか?」
「そうだよ!バカじゃないのか!?夜会いに来てたっちゃん居ないからマジ絶望した!」
「糸色望さんじゃないですか!首吊らないでくださいよ!」
「しねえよ!バカじゃんこのオタク!」

これは酷い誹謗中傷!

「辰彦の短小!!」
「見た事ないだろテメェエエエエエエエ短小じゃなあwせdrftgyふじこ!!!!」
「じゃあ見せてよ!!!!」
「見た事ないから見せて、ありえない!!超理論だ!!!!嫌に決まってる!!」
「見せあっこすればいいじゃんか!!!」
「26歳のプライドを保護してください!!!小さくてもプライド!保護してください!!」
「もう付き合って半月来たじゃん!なんで?何でいっつもダメダメ言うの!?嫌いなの!?」
「デタ!俺のこと嫌いなの作戦!!」
「付き合うってことはそう言う事なんだよ!」
「うわー経験ないからバカにされた、高二に馬鹿にされたああああ」
「んもおおおおおおお!!!」
「うわああああああああああああ」

おっほーwww力技とか卑怯だろwwwwwwww
俺勝てるわけないwwwww流石腐っても男子高校生wwww
押し倒すとかwwwなしだろ・・・・・・・・

「アババババババババ」
「じっとして!!」
「やめろ、マジやめ」

はいタン入りましたー
もう飽きた、みんなも飽きたよな?
俺もタンシチューばっか食ってて飽きてきた。
そしてまた匠の口内リフォームが始まる。
思えば俺タンシチューがこんなんだって知らなかったな。
だって二次だもん、画面か紙面でしか見ないし。
AVとか動画みても実感わかないだろ。
思った以上にベチャベチャになるんだぞこれ。

「ぷはー」
「ゼェハァ」
「うん、いつも通りだ」
「!!!!」

はいここでこうたくんの息子が第二形体だ
デジモンで言えば二段階進化したと言っても過言ではない

可愛いアグモンがあんな勇ましい姿に・・・・


こうたくんの息子「たいちぃー」



アアアアアグモーーーン!!!

「たっちゃんはどう」

“もみっ”

「ダメじゃん」

すいませんインポ気味なんですすいません

“もみもみッ”

越前!相手が緩急を付け始めた!!
むしろお前がなんでそんな完勃なのか今の俺には理解できない
アンインストール

そんなこんなで頭の中をひっちゃかめっちゃかにしていると
こうたくんがいそいそとベルトを外し始める。
俺のじゃなくて、自分の。

「キツイ」

一度でいいからそんな事を言ってみたい。
アアアアアボクサーパンツですか!!形がクッキリですか!!!
今度は俺のデジバイスに手を掛けた!

「今ですか!?今日ですか!!??明日、明日じゃダメなのか!?」
「明日仕事じゃん」
「ヒィィイイイイイイ」

俺の可愛らしい赤いギンガムチェックのトランクスの上から
こうたくんがデジバイスを揺らし始める。
昔デジモンのおもちゃでそんなのあったよね、上下に揺すると成長してく、みたいなのがさ。
たまごっちみたいな育成ゲームがさ。

俺のガブモンが・・・進化する!やめろそれ以上はやめろ!!
ガルルモンの皮を被ったガブモン(公式設定)が進化してしまう!!
ワーガルルモンまでは行かない!ガルルモンまでだ!そこ止まりでお願いします!

「勃ってきた」

恥ずかしい
26年間生きてきた中でこれは一番恥ずかしい事だと思う。
霧島と友人って言うのも恥ずかしいが、たぶん今この状況の方が数倍恥ずかしいだろう。

そんな感慨に耽っている俺を放って、
こうたのアグモン(二段階進化済み)が窓から顔を出す。
うっわあ・・・・・何その強そうなデジモン・・・
一方俺のガブモン(進化前)はとても弱そうだ。

「こすりっこしようぜ!」



え?
なにその、バトルしようぜ!みないなノリは
コロコロコミックに謝れお前!!!

「嫌だよ!!お前のメタルグレイモンに俺のガブモンが勝てるわけがない!!!」
「勝つ負けるの世界じゃないし、何でデジモン?」
「お前オツムがご機嫌な蝶なんじゃねえのか!?」

きらめく風に乗ったご機嫌なこうたくんが、
俺の可愛いギンガムチェックトランクスをズラしてガブモンを強制出場させる。
うわあ怖いなりぃ・・・・俺のガブモンがこうたのメタルグレイモンにやられてしまう。
成長期VS完全体って卑怯なりぃ…

アアアアアアアアアアあったかい!!!あったかい物が俺のデジバイスをアバババババb
何かヌルヌルしてる!!!!!!なんで!!!!!
こうたくんこうたくん!!!メタルグレイモンから涎がアバババババババババ

「アアアアア何これ!!何だこれ!おい動かすなよ!!!」
「ハァハァ」
「やばい!選ばれし子供がハァハァなってる!!」
「やばいすげえ気持ちいい」
「選ばれし子供が生々しいこと言って    アアアアアアアフン」
「あ、ここ?」
「やめ」

デジバトル“ぬるぬる ヌルヌルヌルヌルヌル”

「やめてえええええ光る風追い越しちゃうから!!!!アババババ」
「ハァハァ   もうやばい、俺やばいかも」
「スパートかけるな!!!アアアアアアアア」
「んー・・・     アッ」
「!!!!!!!!!!!」


悔しい・・・・でも・・・ビクンビクン
勝負は引き分けだ。
しかし俺のTシャツが白斑になってる。
凄い屈辱である。

「ハフンハフン」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

絶望と罪悪感が混ざって俺は虚脱状態に陥っている。
こうたはハフンハフンとまだ息が荒いご様子だが、そんなの知ったこっちゃっない。

「ハァハァ」
「・・・・・・・・・・」

ハァハァ言いながらデジバイス出しっぱなしのこうたが倒れ掛かってくる。
やめろ、俺の萎え切ったデジバイスにお前のデジバイスが当たる!!!
やわらかいなにこれ!!!

「気持ちよかったでしょ?」

耳元ではやめてくれ!!!!!!!!!
俺は脇腹などのくすぐりは全くと言っていいほど効かない。
しかし耳だけはだめなんだ。
床屋や美容院などで、耳元でバリカン使われるとビクンビクンしてしまうほどなんだ。
ハサミでジョキジョキされるのもビクンビクンだ。
わかるかこの意味が!!

しかし俺が異様なほど耳が弱い事を誰も知らない。
小学生のころはくすぐりあっこ等で
「たっちゃんはコショコショ効かないから無敵すぎる」とまで言われた男。
そんな俺に弱点などあってはならぬのだ。
俺が今我慢すれば、我慢すれば・・・!!

「もっかいしようよ」
「!!!!」

我慢しろ・・・我慢しろ・・・・
過去に床屋で半立ちになったこともあった。
しかしあのよくわからない前掛けみたいなのを付けていたので事なきを得た。
だが今はどうだ?
デジバイス同士が繋がっており、今にも通信バトルができる環境じゃないか。
危なすぎる。
これだけは耐えねばならん。
負けてはならん、必ず勝て、負けはいけない、絶対勝つ

真田部長、俺に力をください・・・・

真田「たまらん!」


「あれ?たっちゃんのチンコ」
「アアアアアババババババ」

“カーン”
第2Rのゴングが鳴った。
ポケモンで例えるなら、
低いレベルで背伸びして瀕死の状態で勝った野生のポケモン戦、
しかし回復アイテムを使い切ってしまっており、
急いでポケモンセンターへ行かなければ!と数歩進んでテレレレレーン 敵に遭遇。
これと酷似している。
俺のライフゲージは今や真赤。
こうたのライフゲージはすでに全回復している。
これが若さか・・・・


「んもーたっちゃんがそんなんだから俺まで・・・」

俺のコラッタが圧迫されている!!
せめてポケモンセンターまで!!ポケモンセンターまでは!!!

コラッタ「もうだめ」

そりゃそうだ!!!!!!!!!
ビックリした!!!!!
耳舐められたんだぜ!!!!????

「ギャアアアアアアアアアアア」
「ペロペロ」
「らめぇえええええええ」
「ヒッヒッヒ」

もうポケモンマスターなんて目指せない

ロケット団のロケット部分でコテンパンにされた俺のコラッタ。
可哀そうに・・・・アーボック強かったもんな・・・仕方ないよな・・・・・
そりゃコラッタじゃ勝てないよな・・・いいよ、さあ弄ばれたモンスターボールに戻るんだ・・・

「ハァハァ」
「ビクンビクン」
「はあー・・・」
「ビクンビクン」

俺のTシャツが妊娠しそうだ。

「ティッシュティッシュ」

遅いわ
俺のTシャツをイカ臭くしやがって・・・
気に入って愛用していたのに、着るたびに思い出すようになってしまうではないか

「・・・・着替えてくる・・・」
「あ、待って!まだたっちゃんのチンコ拭いてない!」
「・・・・自分で拭くからいい・・・・」
「えー」

膝辺りまで下がったジーパンを脱ぎながら脱衣所へ向かい
妊娠してしまったかもしれないTシャツをパンツを洗濯機に投げ込んだ。
そのままトイレへ行きコラッタを涙ながらに綺麗にし、
パジャマを探しに部屋に戻った。

「まっぱ!まっぱ!!」

そうだった俺は今一糸まとわぬ生まれたままの姿だった。
こうたはジョルジュ長岡のようなテンションになっている。



  _   ∩
( ゚∀゚)彡 まっぱ!まっぱ!
 ⊂彡



かく言う俺は二連続で催されたバトルによって、ハイパー賢者タイム×2が発症していた。
色々思うところもあり、通常の賢者タイムよりもグッとテンションが低い。
大型ショッピングモールで買った、上下セットで500円と言う
中国産バンザーイな半そでハーパンのパジャマを着る。

「何その“自然に還れ”Tシャツ」

こうたの冷静なツッコミで自分の胸元を見ると、
“Back To the NATURE”とプリントされていた。
バックトゥーザフューチャーのモロパクリだ。
何から何までテンションが下がるな

午後の二時頃帰宅してからこうたに一時間説教され、
その後デジバトルが一時間、そう時刻はもう四時過ぎ。

「こうたもう帰れよ」
「え?」
「かーえーれ!かーえーれ!」
「ええええええ俺今日夜の八時までは全然大丈夫なのに!」
「美奈子さんの手伝いでもしてろチンコ小僧!!」
「イヤダアア」
「じゃああと四時間どうすんだよ!」
「事後のまったりとしたラブタイムを過ごすんだ!」

そんな時間帯俺知らないです!!

「なんだそれ!」
「たっちゃんが自然に還る前にいちゃいちゃするんだ!」
「ネタにすんな!それに俺はもう居た堪れないから帰って下さい!」
「いやだ!」
「美奈子さんに電話するぞ!」
「いいけど」
「俺の方が立場危ういな」
「なんで?」
「いいからもうチンコしまって帰れ、明日俺仕事あるから」
「うーん・・・まあいいや、今日はヤれたし」
「    おっほ」

生々しいな

「じゃあ帰るけど、今度泊りがけで霧島さんと遊ぶなら俺も誘ってよ」
「はあ?未成年が何言ってんだ」
「いいじゃん誘ってよ」
「じゃあお前が友達とお泊まり会する時は俺も誘えよ」
「・・・・・・ダメだ!」
「ほらな?そう言うもんだよ」

友達は共有しずらいもんだ。

「そう言えばカーちゃんがまた飯食いに来いって」
「わかった」
「たぶん新しい彼氏見せびらかしたいんだ」
「一回会ってみたいしな」
「じゃあね、浮気しないでよほんと」
「厭味か!ング」


お別れのキッスなんて漫画の中だけかと思ってた!!
ふしぎ!

夕日が差し込みだした部屋で一人、ベッドに寝転がりボーッとする。
今までこうたと付き合ってると言う実感は、余りなかった。
日常の延長線上で、少しハシャイだりしてる、そんな感覚だった。
しかし今日こんな風にして、まあ、致してしまったわけで。
そうなるともう引き返せないと言うか、現実を見せ付けられたと言うか・・・

――ああ付き合うってこう言う事なんだな、軽はずみにOKしてよかったんだろうか

と今更ながらに迷いが生じだした。
しかしそう思うのもこうたに悪い気がしたので、それ以上考えることもせず
とりあえず冷や飯と残った食材でチャーハンを晩飯にしようと考えを変え
そのまま寝てしまった。
昨日のエロ漫画家霧島主催、ドキッ☆男だらけの飲み会 が祟ったんだろう。


こうしてズルムケウェル事件は解決されぬまま、
アメリカ政府に隠ぺいされたのでした。


~Fin(笑)~
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