silver25@人狼BBS

コラム4

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匿名ユーザー

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死に絡む愛について
■独善的人狼BBS論
■某所で話したことと似ている
■一般倫理と照らして一部不適切な表現があります

人狼BBSでは、仮の…ではあるが、プレイヤーたちは殺し合いをする。
僕は、この死にまつわる部分でこそ、愛情の表現が美しいと思っている。

愛しているからこそ、愛する仲間を殺すからこそ、十分な理由をもって説明し、説得をし、かの人の命を奪う選択をする。
悲しんでもいい。でも後悔はしてはいけない。
あくまでも勝利をめざし、愛をときには犠牲にする。
また人狼であれば、愛ゆえに喰うことだって、あるかもしれない。

ちょっと話しをずらす。
ひととき話題になったバトルロワイヤル。映画もみたし、小説も読んだ。
漫画もあるらしいが、そっちは見てない。
子どもに国家が殺し合いをさせる。ひどい話しだと思う。
だけど僕は、あの小説で何度も泣いた。
ほんとうに、なんでだかわからないけど、ぼろぼろ涙を流さずにいられなかった。
(分厚くて、ぐろくて、読むの苦痛でなかったといえば嘘になるけど)

どうしてだろう? って疑問に、僕は思う。
そこに、愛があるから。そして、狂気も。
愛しているのに、命を奪うとしたら、そんなの現実ならクレイジー以外の何者でもない。
だけど僕はそんな狂気に涙をし、ゲームでは狂気を演じる。
自分の中にあるであろう、ひとかけらの狂気が、愛し方が、このゲームに反映する。

ちょっと例を挙げてみようか。 

「僕は、あなたを狼だと思う。理由は述べてきた通りだ。だから、僕があなたの命を奪う。綺麗に殺してあげる。
僕は、あなたが好きだから。最後まで一緒にいてあげる。これで…明日はないはずなのだけど…」
そして、予想に反して続く翌日に、狂気をほとばらせて涙し、そして考察をする。
そんな姿を想像してみる。…良い。とても。



「今夜は、カタリナさんを頂こう。彼女は十分に頑張ったよ。きっと後悔はないさ。ゆっくり、天国で休ませてあげるとしよう。疑われるのも疲れただろうしね。
え?パメラが僕を疑っている?いいんだ、彼女は。彼女は最後のディナー。いや、できることなら…衆人の前で、僕が手にかけたいね。その前に、僕が彼女に殺されるかもしれないが、そのことはまだ考えないでおこうか…」
暗い闇の中で、赤く目を光らせ、牙を出し、爪をとぎながら…
そういう悪巧みをする狼になりたい。愛をこめて喰いにいきたい。

死と愛情。そんなテーマを、僕はこのゲームに重ねる。
現実でも、もう一度くらいなら、誰かを死ぬほど愛してみたい気もするけれど。
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