08.11.22 「届かぬ声」
昨年の10月。
香澄と翔平には忘れられぬ事件となったラグナロク・パーティ。
その首謀者だったロキの復活が確認されてから、しばらく経った。
何か起こるやもという警戒が少しばかり緩んできた頃、校内で奈落が暴れるという事件が起こる。
香澄と翔平には忘れられぬ事件となったラグナロク・パーティ。
その首謀者だったロキの復活が確認されてから、しばらく経った。
何か起こるやもという警戒が少しばかり緩んできた頃、校内で奈落が暴れるという事件が起こる。
加護が掻き消え、マナを使った術も打ち消されたのである。
それだけではなく、香澄たち4人のシャードは沈黙し、その機能をまるで果たさなくなってしまった。
事件を追ううち、それが“ラグナロク”の一員である“トール”達が自らのシャードに憑いたせいだと判明する。
それを打ち破り、見事自らのシャードを救うことに成功したクエスター達は、サクセサーとして覚醒、あるいは本来の力の一端を取り戻した。
事件を追ううち、それが“ラグナロク”の一員である“トール”達が自らのシャードに憑いたせいだと判明する。
それを打ち破り、見事自らのシャードを救うことに成功したクエスター達は、サクセサーとして覚醒、あるいは本来の力の一端を取り戻した。
また、事件そのものも、“ヘイムダル”によるものと分かり、クエスター達はそれを討つべく動き出す。
しかし、強大な奈落の反応を追って辿り着いたそこには、“ヘイムダル”に憑かれた本間彰子だけではなく、奈落の気配を漂わせた相馬ともえが立っていた。
しかし、強大な奈落の反応を追って辿り着いたそこには、“ヘイムダル”に憑かれた本間彰子だけではなく、奈落の気配を漂わせた相馬ともえが立っていた。
「不思議そうな顔ね。でも、今は答えてあげないわ。訊きたければ生き残ることよ」
去っていくともえ。“ヘイムダル”を討ち果たしても、クエスター達の疑問は晴れない。
彼女は一体何なのか。その答えは、田上――いや、ロキが得ていた。
彼女は一体何なのか。その答えは、田上――いや、ロキが得ていた。
「私は“バルドル”。でも、相馬ともえでもあるの」
「ねえ“ロキ”。パラレルワールドって、信じる?」
「ねえ“ロキ”。パラレルワールドって、信じる?」
何かが、始まろうとしていた。
- 印象に残った台詞
「考えたこともない。なぜなら――私が力を持つのは当然のことだからだ」(ヨハン)
「……、……ともえの他にも、守りたいものが色々出来ていたらしいからな」(香澄)
「……、……ともえの他にも、守りたいものが色々出来ていたらしいからな」(香澄)
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