”知的に洗練されている”人ほどかえって認知バイアスにかかりやすいことを示唆する研究結果が報告されました。
この研究では,知的洗練度を代表すると思われる個人差変数を測定しつつ,古典的な認知バイアス問題の成績を調べています。
個人差変数としては,SAT(センター試験のアメリカ版……というか,元ネタ),認知欲求尺度,認知的反省検査(紹介記事で取り上げられているバットとボールの問題はバイアス問題ではなくこの検査の問題ですね),開放的思考尺度(思考のオープンネス,柔軟性,反事実的思考の傾向を測る)が用いられています。
これらの変数と様々なバイアス問題の成績との相関はそれほど高くはないのですが,大部分は正の方向で,高いもので.26はあるようです。
いわゆるテストで測られるような”頭の良さ”や知的好奇心,動機づけとも別の”賢さ”があるとしたら興味深いところです。
ソースは以下のとおりです。
West, R. F., Meserve, R. J., & Stanovich, K. E. (in press). Cognitive Sophistication Does Not Attenuate the Bias Blind Spot.
Journal of Personality and Social Psychology.
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最終更新:2012年07月02日 (月) 19時39分11秒
最終更新:2012年07月02日 19:39