遺伝しますが、何か?

安藤寿康先生の新著が刊行されました。


大胆なサブタイトルですが,様々な能力に遺伝の影響があるという“不都合な真実”から目をそらすのではなく,まずはきちんと受け止めてほしい,という意図からのようです。
このテーマに関しては,かなりのデータが蓄積されているにもかかわらず,遺伝によって決まっているという主張から感じられるネガティブなトーンに囚われてか,日本では特にタブー視されてきたように思います。
優れた素質を伸ばすにしろ,苦手な分野を補うにしろ,事実を見据えてからでなければ,ただの精神論に陥ってしまい適切な方針を定められないのではないでしょうか。
そのような状況の中,日本における行動遺伝学の代表的研究者によるこの一冊は,貴重な知識を得られる機会となるのではないでしょうか。


最終更新:2012年07月06日 (金) 21時07分12秒

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