発達科学ハンドブックの4巻として『発達の基盤――身体、認知、情動』が発行されました。
発達心理学のテキストといえば,主に乳幼児期を中心に時系列にそって展開し,青年期か,もしあれば老年期までいって終わりというものが多いように思います。
こうした構成では,各時期の発達をまとめて捉えられるという利点がある反面,言語や情動といった個別の側面を通して理解しづらいという欠点もありました。
これに対して,本書はハンドブックシリーズの一冊という位置づけもあってか,多彩なトピックをより具体的な水準で取り上げています。
例えば,子どもの空間認知や対人認知の発達,姿勢制御やはては嗅覚に食行動,ソースモニタリングの発達などもあります。
より各論的な発達心理学を求める読者には特に興味深いテキストではないでしょうか。
最終更新:2012年09月24日 (月) 13時40分14秒
最終更新:2012年09月24日 13:40