基準表データベース

刺激材料の基準化

エビングハウスは,記憶する刺激の意味情報の影響を統制するため,無意味つづりを用いました。
今日では,様々な有意味材料を用いた実験が広く行われるようになっています。
有意味材料を刺激とする実験では,材料の特性を統制することが重要になります。
さらには,無意味な材料を用いたときにも,材料によって有意味性(意味がありそうに見える)の度合いが違っており,そのことが結果に影響することも明らかになってきました。
そこで,様々な材料の様々な材料に関する基準化が行なわれてきました。

このページは,何らかの基準化・標準化を行った材料をリスト化し,今後の研究に生かしていくことを目的としています。
特に,コレクションとして挙げた文献よりも後に出版されたものを中心にまとめていきたいと思っています。


文字


  • 川上 正浩・小野 菜摘・佐々木 美香・西尾 麻佑 (2012). 仮名一文字で表される音韻から想起される漢字データベース 大阪樟蔭女子大学研究紀要, 2, 95-103. 【Link to CiNii】

  • 川上 正浩・辻 弘美 (2012). ひらがな文字の形態的類似性評定調査 読書科学, 54(3-4), 80-88. 【Link to J-STAGE】

  • 中島 彩花 (1996). 「新文字」の感情価について(その3) 日本心理学会第60回大会発表論文集, 157.

  • 齋藤 岳人・樋口 大樹・井上 和哉・小林 哲生 (2022). 仮名文字の複雑性を表す指標としての周囲長複雑度の妥当性 心理学研究,93(2), 139-149. 【Link to J-STAGE】
    • ひらがな・カタカナ一文字に対する主観的な複雑度を測定し,文字の物理的な特徴に基づく複雑度の指標(周囲長複雑度)との相関を算出しています。

語彙特性(ひらがな)

  • 藤田 哲也・齊藤 智・高橋 雅延 (1991). ひらがな清音5文字名詞の熟知価について 京都橘女子大学研究紀要, 18, 79-93.
    • 清音(濁音,半濁音を含まない)5文字のひらがなの名詞の熟知価を調べたもの。調査対象は大学生。

  • 山下 光 (2006). 大学生における清音仮名44文字の文字流暢性 神経心理学,22, 112-118.

語彙特性(カタカナ)


  • 川上 正浩 (1998). カタカナ3文字語及びカタカナ4文字語の正書法的類似語・音韻的類似語数表――Macintosh版岩波広辞苑第四版に基づく類似語数調査―― 名古屋大學教育學部紀要(心理学), 45, 95-139. 【Link to Cinii】
    • カタカナ3文字語と4文字語の正書法的類似語数と音韻的類似語数を調べたもの。Macintosh版広辞苑に基づく。

  • 川上 正浩 (2000). カタカナ3文字語及びカタカナ4文字語の正書法的類似語・音韻的類似語数表(Ⅱ)――Macintosh版岩波広辞苑第四版に基づく音素単位類似語数調査―― 名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(心理発達科学), 47, 325-374. 【Link to Cinii】
    • カタカナ3文字語と4文字語の正書法的類似語数と音韻的類似語数を調べたもの。Macintosh版広辞苑に基づく。

  • 川上 正浩 (2000). カタカナ表記語の正書法的類似語数表――親密度ごとの検討―― 名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(心理発達科学), 47, 375-406. 【Link to Cinii】
    • カタカナ3,4,5文字語の正書法的類似語数を類似語(もとの語を1文字だけ置き換えて作れる単語)の親密度ごとにまとめたもの。NTTデータベース「日本語の語彙特性」に基づく。

  • 川上 正浩 (2001). カタカナ3・4文字表記語を構成するカタカナバイグラムの発音容易性評定調査 名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(心理発達科学), 48, 343-358. 【Link to Cinii】
    • カタカナ3,4文字語を構成するバイグラム(2文字の組)の発音容易性(主観的評定に基づく)を調べたもの。調査対象は大学生。

  • 川上 正浩 (2002). カタカナ3文字表記語449語の発音容易性調査 大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要, 1, 43-52. 【Link to Cinii】
    • カタカナ3文字語の発音容易性(主観的評定による)を調べたもの。調査対象は大学生。

  • 川上 正浩 (2002). カタカナ4文字表記語504語の発音容易性調査 読書科学, 46(1), 27-34. 【Link to 読書学会】
    • カタカナ4文字語の発音容易性(主観的評定に基づく)を調べたもの。調査対象は大学生。

  • 川上 正浩 (2002). カタカナ文字の形態的類似性評定調査 読書科学, 46(4), 132-139. 【Link to 読書学会】
    • カタカナの各文字同士の形態的類似性の評定を集めたもの。調査対象は大学生及び短大生。

  • 川上 正浩 (2005). 5拍以上の拍を持つカタカナ表記語434語の主観的出現頻度とカタカナ表記頻度 読書科学, 49(2), 72-82. 【Link to 読書学会】
    • 5拍以上のカタカナ語の主観的出現頻度(どのくらい目にするかの評定)とカタカナ表記頻度(カタカナ-ひらがなで書く頻度の評定)をまとめたもの。調査対象は大学生。

  • 川上 正浩 (2013a). カタカナ4拍語の類似語数表 (1) 大阪樟蔭女子大学研究紀要,3, 127-134. 【Link to Cinii】
    • 4拍で発音可能なカタカナ表記語について正書法的類似語数を算出したもの。拗音,促音,長音を含めたカタカナ語を含めている点が川上(1998)との違いです。(1)はア行からサ行までの報告。

  • 川上 正浩 (2013b). カタカナ4拍語の類似語数表 (2) 大阪樟蔭女子大学研究紀要,3, 135-143. 【Link to Cinii】
    • 4拍で発音可能なカタカナ表記語について正書法的類似語数を算出したもの。拗音,促音,長音を含めたカタカナ語を含めている点が川上(1998)との違いです。(2)はタ行以降の報告。

  • 川上 正浩・藤田 知加子 (1998). 3拍カタカナ表記語449語の主観的出現頻度とカタカナ表記頻度. 読書科学, 42(4),125-134. 【Link to 読書学会】

語彙特性(漢字熟語)




  • 五島 史子・太田 信夫 (2001). 漢字二字熟語における感情価の調査. 筑波大学心理学研究, 23, 45-52. 【Link to つくばリポジトリ】
    • 漢字二字熟語の感情価(ポジティブ-ネガティブ),心像性(イメージしやすさ),学習容易性(FOL:feeling of learningに相当すると思われる)を調べたもの。調査対象は大学生。

  • 樋上 巧洋・藤田 知加子・兼子 唯・巣山 晴菜・伊藤 理紗・佐藤 秀樹・松元 智美・鈴木 伸一 (2015). 漢字二字熟語における感情価および情動性の調査 アカデミア 人文・自然科学編(南山大学紀要),10, 195-204. 【Link to 南山大学機関リポジトリ】
    • 五島・太田(2001)で検討した漢字二字熟語の感情価に加え,情動性も調査したもの。調査対象は大学生。

  • 厳島 行雄・石原 治・永田 優子・小池 庸生 (1991). 漢字二字名詞600語の諸属性調査――心像性,具象性,学習容易性―― 日本大学心理学研究, 12, 1-19.
    • 漢字二字名詞の心像性,具象性,学習容易性を調べたもの。小川・稲村(1974)と同じソースから小川・稲村が対象としなかった語を選んで調査しています。調査対象は大学生。

  • 川上 正浩 (1997). JIS一種漢字2965字を用いて作成される漢字二字熟語表:Macintosh版岩波広辞苑第四版に基づく類似語数調査 名古屋大學教育學部紀要(心理学),44, 243-299. 【Link to Cinii】
    • 3種類の熟語の定義に基づいて,JIS一種漢字2965字から作られる二字熟語の数を調べたもの。各漢字が熟語として現れる数をリストアップしています。Macintosh版広辞苑に基づく。

  • 川上 正浩 (1999). 漢字二字熟語の主観的出現頻度調査 名古屋大學教育學部紀要(心理学),46, 245-264. 【Link to Cinii】
    • 漢字二字熟語の主観的出現頻度を調べたもの。客観的な出現頻度との相関分析も行っています。調査対象は大学生。

  • 川上 正浩 (2000). JIS一種漢字2965字を用いた漢字二字熟語の累積類似語頻度表 読書科学,44, 150-159. 【Link to 読書学会】
    • 漢字二字熟語の累積類似語頻度(一文字目を共有する二字熟語,二字目を共有する二字熟語の頻度の合計,それらの総計)をまとめたもの。国立国語研究所の雑誌調査資料に基づく。

  • 川上 正浩 (2015a). 4拍漢字二字熟語の類似語数表(1) 大阪樟蔭女子大学研究紀要,5, 3-14. 【Link to 大阪樟蔭女子大学リポジトリ】
    • 4拍で発音される漢字二字熟語について正書法的類似語数,音韻的類似語数を算出したもの。NTTデータベース『日本語の語彙特性 第2期』に基づく。本稿は“アシモト”から“ジョウレイ”まで。

  • 川上 正浩 (2015b). 4拍漢字二字熟語の類似語数表(2) 大阪樟蔭女子大学研究紀要,5, 15-26. 【Link to 大阪樟蔭女子大学リポジトリ】
    • 4拍で発音される漢字二字熟語について正書法的類似語数,音韻的類似語数を算出したもの。NTTデータベース『日本語の語彙特性 第2期』に基づく。本稿は“ショクイン”から“ワリビキ”まで。

  • 川上 正浩 (2018a). 漢字二字熟語の意味とそれを構成する漢字の意味との関連性(透明性)データベースの構築 大阪樟蔭女子大学研究紀要,8, 19-28. 【Link to 大阪樟蔭女子大学リポジトリ】
    • 漢字二字熟語の意味とその構成要素の漢字の意味の一致を主観的に評価したデータを集めたもの。調査対象は大学生。

  • 川上 正浩 (2018b). 漢字二字熟語415語の発音容易性データベース 大阪樟蔭女子大学研究紀要,8, 29-38. 【Link to 大阪樟蔭女子大学リポジトリ】
    • 漢字二字熟語の主観的な発音容易性評定を集めたもの。調査対象は大学生。

  • 木村 年晶・鈴木 直人 (2020). 二字熟語を用いた感情喚起語リストの作成 感情心理学研究,27(2), 43-50. 【Link to J-STAGE】
    • 漢字二字熟語の感情価と覚醒度を調べたもの。調査対象は大学生。

  • 小川 嗣夫・稲村 義貞 (1974). 言語材料の諸属性の検討――名詞の心像性,具象性,有意味度および学習容易性―― 心理学研究,44(6), 317-327. 【Link to J-STAGE】
    • 漢字二字名詞の心像性,具象性,有意味度,学習容易性を調べたもの。調査対象は大学生。

  • 齋藤 洋典・都築 誉史 (1989). 連想記憶における検索過程――48同音異義語に対する検索多様性に関する基準表―― 名古屋大学教養部紀要B(自然科学・心理学),33, 70-106.
    • 同音異義語の漢字表記の想起頻度を調べたもの。ひらがな表記の刺激語に対して思いついた漢字熟語をできるだけたくさん書き出してもらっています。調査対象は大学生。

  • 齋藤 洋典・都築 誉史 (1991). 連想記憶における検索過程(2)――文脈と共に提示された48同音異義語に対する想起反応に関する基準表―― 名古屋大学教養部紀要B(自然科学・心理学),35, 49-80.
    • 齋藤・都築(1989)と同じ48項目について,文脈をいっしょに提示した場合の想起頻度を調べたもの(“[いぎ]の申し立てがない場合は,了承したものと認める”など)。文脈と音の情報がある文脈・同音異義語条件と文脈のみを与える文脈単独条件で調査を行っています。調査対象は大学生。


  • 高橋 雅延 (2005). 日本語四字熟語833語の熟知価 聖心女子大学論叢, 104, 43-79. 【Link to 聖心女子大学学術リポジトリ】
    • 漢字四字熟語の熟知価を調べためずらしい一品。むずかしい四字熟語もたくさん載っています。調査対象は大学生。

  • 高村 大也・乾 孝司・奥村 学 (2006). スピンモデルによる単語の感情極性抽出. 情報処理学会論文誌ジャーナル,47, 627-637. 【Link to 情報処理学会】
    • 語彙ネットワークを利用して計算された単語の感情極性値(ポジティブ,ネガティブ)です。データは単語感情極性対応表を参照。

語彙特性(その他)

  • 秋田 清 (2009). 主として形容詞から主として形容詞の書記連想反応語の分析 あいり出版

  • 秋田 清 (2012). 種々の刺激語資料の尺度付け あいり出版
    • 日本語単語に対する連想反応を中心に,10種類の基準データおよびその分析を報告。DVDが付属。いずれも著者在職時に収集された未公刊資料。収載内容は,あいり出版ショッピングサイトで目次を参照のこと。

  • 天野 成昭・笠原 要・近藤 公久 (2008). NTTデータベースシリーズ 日本語の語彙特性 第4期(第9巻)書籍+CD-ROM版 三省堂
    • 膨大な量の日本語語彙の様々な特性を採集しています。この巻は,第1巻に収録された単語親密度データベースの増補分を収録しています。

  • 天野 成昭・近藤 公久 (1999/2003). NTTデータベースシリーズ 日本語の語彙特性 第1期(第1巻~第6巻)CD-ROM版 三省堂
    • 膨大な量の日本語語彙の様々な特性を採集しています。この巻は,単語親密度(familiarity),表記妥当性,アクセントなどのデータを収録しています。

  • 天野 成昭・近藤 公久 (2000/2003). NTTデータベースシリーズ 日本語の語彙特性 第2期(第7巻)CD-ROM版 三省堂
    • 膨大な量の日本語語彙の様々な特性を採集しています。この巻は,単語頻度(frequency),文字頻度のデータを収録しています。


  • 千原 孝司・辻村 祐子 (1985). 清音3音節名詞について-40カテゴリー・500語の熟知価-. 滋賀大学教育学部紀要, 35, 75-99.
    • 清音3音節名詞の熟知価を調べたもの。調査の際にはカタカナによって提示していますが,カタカナ語を意図したものではないようです(カタチ,キオチなどがあります)。また,カテゴリー情報を参照できるようになっているのが特徴です(小川, 1972と対照することができます)。重複音節のある語の数など細かい特性についても表にしています。調査対象は大学生。

  • 市村 賢士郎・上田 祥行・楠見 孝 (2017). 清音ひらがな5文字のアナグラムデータベースの作成 心理学研究,88(3), 241-250. 【Link to J-stage】
    • 清音ひらがな5文字で構成されるアナグラム課題の3分間正答率,解決時間,主観的困難度,熟知価,心像性,感情価を調べたもの。調査対象は大学生。

  • 石黒 圭・阿保 きみ枝・佐川 祥予・中村 紗弥子・劉 洋 (2009). 接続表現のジャンル別出現頻度について 一橋大学留学生センター紀要,12, 73-85. 【Link to HERMES-IR】
    • 新聞,小説,エッセイ,シナリオなどの複数のジャンルのコーパスに基づいて,様々な接続表現の出現頻度を調べたもの。ジャンルを超えて「しかし」が強いようです。




  • 岩佐 和典・小川 俊樹 (2011). 触覚イメージ鮮明性尺度の作成と信頼性・妥当性の検証 筑波大学心理学研究, 41, 61-67. 【Link to つくばリポジトリ】

  • 森 直久・太田 信夫 (1991). 単語完成課題の作成:II. 筑波大学心理学研究, 13, 135-140. 【Link to つくばリポジトリ】
    • 5文字,6文字の名詞単語フラグメント完成課題を作成し,その正答率を調べたもの。Ⅰ(太田他, 1991)とは調査時期,調査項目が異なるようです。調査対象は大学生。

  • 中尾 和人・小川 隆夫・村井 敏宏・安井 千恵・山下 光 (2005). 小児用語想起課題作成の試みⅢ――カテゴリー語想起課題の質的検討―― 大阪教育大学紀要 第Ⅳ部門, 53(2), 95-104. 【Link to 大阪教育大学リポジトリ】

  • NTT (2021). 令和版単語親密度データベース NTT印刷 販売ページ
    • 日本語の語彙特性に続くNTTの語彙データベース。単語親密度を中心に,表記の妥当性,単語アクセントなどを収録。

  • 落合 正行 (1997). 発達の時期を示す語に対する大学生の連想反応の分析 追手門学院大学人間学部紀要, 4, 1-13.


  • 太田 信夫・小松 伸一・原田 悦子・寺澤 孝文 (1991). 単語完成課題の作成:Ⅰ 筑波大学心理学研究, 13, 131-134. 【Link to つくばリポジトリ】
    • 5文字,6文字の名詞単語フラグメント完成課題を作成し,その正答率を調べたもの。調査対象は大学生。

  • 佐久間 尚子・伊集院 睦雄・伏見 貴夫・辰巳 格・田中 正之・天野 成昭・近藤 公久 (2005). NTTデータベースシリーズ 日本語の語彙特性 第3期(第8巻)書籍+CD-ROM版 三省堂
    • 膨大な量の日本語語彙の様々な特性を採集しています。この巻は,単語心像性(イメージ性),多義語心像性のデータを収録しています。

  • 山下 光・藤井 友美・小川 隆夫・村井 敏宏・中尾 和人・藤田 香名子・瀧口 紗緒理・川渕 瑞恵・安井 知恵 (2006). 小児用語想起課題作成の試みⅣ ――文字語想起課題の質的検討―― 愛媛大学教育学部紀要, 53, 107-111. 【Link to 愛媛大学教育学部紀要】

  • 山下 洋子 (2010). 視聴者はどのくらい“漢字表記”を求めているのか(2) ――「平成21年12月・放送における漢字表記についての調査」から―― 放送研究と調査, 2010年6月号, 42-51. 【Link to NHK放送文化研究所】

英単語

  • 馬場秀行 (1997). 高校英語使用教科書の語彙研究 日本私学教育研究所紀要, 33(2), 247-265.

  • 金敷大之・山本晃輔 (2013). 大学受験英単語-日本語450対の主観的熟知価 ―メタ記憶研究のために― 畿央大学紀要, 10, 7-15. 

  • 中條清美・吉森智大・長谷川修治・西垣知佳子・山﨑淳史 (2007). 高等学校英語教科書の語彙 日本大学生産工学部研究報告B,40, 71-92. 【Link to 著者ページ】

連想

  • 水野りか (編). (2011). 連想語頻度表-3モーラの漢字・ひらがな・カタカナ表記語- ナカニシヤ出版

  • 村西昭三 (1990). 語の連想と有価性の関係 埼玉大学紀要 教育学部(教育科学), 39(2), 1-21.

カテゴリー

  • 秋田清 (1980). 50のカテゴリーに属する語の出現頻度表 人文学(同志社大学), 135, 42-87. 【Link to DOORS】
    • カテゴリー名からの連想をまとめたもの。調査対象は大学生。

  • 松井三枝・中坪太久郎 (2007). 55カテゴリーにおける単語の出現頻度 研究紀要 : 富山大学杉谷キャンパス一般教育, 35, 61-84. 【Link to 富山大学学術情報リポジトリ】
    • カテゴリー名からの連想をまとめたもの。調査対象は大学生及び短大生。

  • 小川嗣夫 (1972). 52カテゴリに属する語の出現頻度表 人文論究(関西学院大学), 22, 1-68. 【Link to 関西学院大学リポジトリ】
    • カテゴリー名からの連想をまとめたもの。調査対象は大学生。

虚偽記憶

  • 濱島秀樹 (2000). 実験室で作り出された虚偽の記憶-日本語による単語リスト作成- 情報文化研究, 11, 175-193.
    • DRMパラダイムのための単語リストを作成するため,提示された連想語をどの程度思い浮かべそうかの評定を求めた。調査対象は大学生。

  • 星野祐司 (2002). 関連語の学習による誤再生とリスト構成:ブロック呈示条件とランダム呈示条件の比較 基礎心理学研究, 20, 105-114.
    • Deese(1959)と同じ手続きを用いて作成した日本語の刺激リストの基本的な再生率と再認率。調査対象は大学生。

  • 宮地弥生・山祐嗣 (2002). 高い確率で虚記憶を生成するDRMパラダイムのための日本語リストの作成 基礎心理学研究, 21, 21-26.【Link to Cinii】

ノンセンス・シラブル

  • 川上正浩 (1996). 仮名3文字で表記される非単語の類似語数(N-size)表. 名古屋大學教育學部紀要(教育心理学科), 43, 187-220. 【Link to Cinii】
    • ひらがな3文字の組み合わせで作られる非単語の類似語数(系列位置を変えずに1文字だけを入れ替えることで作れる単語の数)を調べたもの。Macintosh版広辞苑に基づく。

特性語・評価語

  • 生駒忍 (2008). オノマトペによる笑い表現は1次元か 日本認知心理学会第6回大会発表論文集, 120. 【Link to J-STAGE】

  • 生駒忍 (2009). オノマトペが表す歩行速度の次元性 第5回日本感性工学会春季大会予稿集・Proceedings of International Conference on Kansei Engineering and Emotion Research 2009, 12H-09(CD-ROM) 【Link to 著者ページ】

  • 生駒忍 (2009). オノマトペによる笑い表情表現の次元性 日本認知心理学会第7回大会発表論文集, 110. 【Link to J-STAGE】

  • 生駒忍 (2010). 触感を表すオノマトペの主観的出現頻度 日本心理学会第73回大会発表論文集, 864. 【Link to 著者ページ】

  • 生駒忍 (2011). 触感を表すオノマトペの主観的使用頻度 日本認知心理学会第9回大会発表論文集, 90. 【Link to J-STAGE】

  • 井上裕光 (2002). 官能評価分析のための程度量表現用語の定量的研究 日本官能評価学会誌, 6, 20-27. 【Link to J-STAGE】

  • 岩佐和典・小川俊樹 (2009). テクスチャ画像による触覚擬態語へのプライミング効果の検討 筑波大学心理学研究, 38, 97-107. 【Link to つくばリポジトリ】

  • 岩崎紘二・吉田準史・佐藤美恵・長谷川光司・春日正男 (2007). ゲーム評価用語の抽出と選定 日本感性工学会第3回春季大会予稿集, D15.

  • 神田一伸・田畑亨・矢野隆 (2002). 心理評価に用いる程度副詞の感性工学的検討 感性工学研究論文集, 2(2), 49-56.


  • 古根川円・中島祥好・上田和夫 (2009). 音楽で表現しうる感情を示す言葉の収集 日本音楽知覚認知学会平成21年度春季研究発表会資料, 1-6.

  • 村上宣寛 (2002). 基本的な性格表現用語の収集 性格心理学研究, 11, 35-49. 【Link to Cinii】

  • 中村國則 (2007). 理に適った驚き方 言語確率情報に対する“驚き”の情報論的分析 日本心理学会第71回大会発表論文集, 564.

  • 中村國則 (2007). “十分にありえる”方が“見込みがない”より意味があるか?: 言語確率の情報としての有益さとその情報理論的解釈 日本認知科学会第24回大会発表論文集, 20-25.
    • 言語確率表現から想定される確率の定量化,およびそれらの間での一対比較による有益性の評価。下記の中村(2008)と同一のデータと思われるが,こちらのほうが情報量がわずかに多い。

  • 中村國則 (2008). 「十分にありえる」方が「見込みがない」より有益な情報か?: 言語確率の情報としての有益さとその情報理論的解釈 認知科学, 15, 174-187. 【Link to J-STAGE】

  • 織田揮準 (1970). 日本語の程度量表現用語に関する研究. 教育心理学研究, 18, 166-176. 【Link to Cinii】
    • 程度量を表す語(かなり,たぶん,ときどきなど)の意味の強さに関する一対比較調査。調査対象は小中学生及び大学生。

  • 太田公子・熊本忠彦 (2002). 言語知識に基づく印象尺度の設計 日本音楽知覚認知学会平成14年度春季研究発表会資料, 97-102.

  • 丹野眞智俊 (1996). 日本語オノマトペの清音と濁音の対比 研究論文集(佐賀大学教育学部), 44(2), 143-164.

  • 戸塚唯氏 (2004). リスク表現とそれを受け取った場合に生起するリスク認知 ―どのようなリスク表現が適切であるのか― 中国四国心理学会論文集, 37, 100.

  • 山下富美代 (2005). 感性評価のモデル化に関する試み(Ⅰ) ―私的生活空間内の行動状態の感情評価について― 立正大学心理学研究所紀要, 3, 47-54. 【Link to Rissho-IR】

比喩

  • 中本敬子・楠見孝 (2004). 比喩材料文の心理的特性と分類-基準表作成の試み-. 読書科学, 48, 1-10.
    • 「AはBのようだ」型の直喩文の理解可能性,構成語類似性,独創性,面白さの評価を調べたもの。調査対象は大学生及び短大生。

一般的知識

  • 浅野昭祐 (2008). 潜在記憶研究のための一般知識課題の作成 大学院研究年報(文学研究科篇,中央大学), 38, 115-124. 【Link to 著者ページ】
    • 特定の概念(名詞)で答えられる一般的知識質問の回答を集めたもの。回答候補の項目はNishimoto et al.(2005)から採用されており,概念的潜在記憶課題として使用することを想定しています。調査対象は大学生。

  • 橋本美香・名木田恵理子・田中伸代・板谷道信 (2009). 医療系大学生における医学用語の読みの力に関する調査 川崎医学会誌 一般教養篇, 35, 27-33. 【Link to 川崎医学会】

  • 生駒忍 (2007). 楽器の認知度とその構造 第9回日本感性工学会大会予稿集2007, F78(CD-ROM) 【Link to 著者ページ】

  • 叶田博美 (2008). 大学生の喫煙に対する知識の実態 茨城キリスト教大学紀要 Ⅱ 社会・自然科学, 42, 325-336. 【Link to CiNii】

  • 川口潤・清水寛之 (1992). 一般的知識に関する質問項目の難易度および既知感基準表. 日本認知科学会テクニカルレポート, 21. 【Link to 認知科学会】
    • 一般的知識に関する質問文への正答率とその知識の既知感(FOK:feeling of knowing)を調べたもの。Nelson & Narens(1980)の日本語版に相当。調査対象は大学生。

  • 川上正浩 (2011). 野菜・果物等の典型色に関する調査 大阪樟蔭女子大学研究紀要, 1, 55-65. 【Link to Cinii】
    • 野菜や果物の典型的な色のイメージについて調査したもの。色単語や色名を答えるのではなく,色見本との照合によっている点が特色です。使用した色見本も付録についており,それらのRGB設定も記載されています。調査対象は大学生。

  • 小板橋靖夫 (2009). 高校3年生は,「新・常用漢字」をどのくらい読めるか(1) ~「全国高校3年生・漢字認識度調査(11,000人回答)」集計報告~ 放送研究と調査, 2009年10月号, 34-45. 【Link to NHK放送文化研究所】

  • 小板橋靖夫・柴田実 (2009). 高校3年生は,「新・常用漢字」をどのくらい読めるか(2) ~「全国高校3年生・漢字認識度調査(11,000人回答)」分析報告~ 放送研究と調査, 2009年11月号, 34-55. 【Link to NHK放送文化研究所】

  • 守田保 (1940). 漢字印象の形態に關する研究 應用心理研究, 4, 281-285.
    • 漢字一文字(名詞)の正しく書き取れる率を調べたもの。画数(3~11)ごとの正答率を挙げています。調査対象は戦前の尋常小学校及び高等学校の生徒。

  • 住田幸次郎・高井直美・向山泰代 (2003). 心理学専攻学生に対する一般知識検証テストの結果. 京都ノートルダム女子大学研究紀要, 33, 53-73.
    • 厳密には基準表ではないかもしれませんが,心理専攻の大学生に心理学に関する一般的知識の多肢選択問題を行なったものです。問題全文と解答,各種分析結果が掲載されています。

  • 住田幸次郎・高井直美・上田恵津子・向山泰代 (2004). 心理学専攻学生に対する基礎学力検証テストの結果. 京都ノートルダム女子大学研究紀要, 34, 49-69.
    • 上の住田他(2003)の問題の一部を改作,他は新作した問題を使用しています。同様に,問題全文と解答,分析結果が掲載されています。

  • 則定百合子・井上雅勝・井関良美 (2009). 保育士における発達心理学用語の理解度に関する研究 日本心理学会第73回大会発表論文集, 1128.

  • 谷晋二・大尾弥生 (2011). ABA基礎知識理解到達度テスト(TK-ABA)の作成と妥当性の検討 行動療法研究, 37, 171-182.

絵・動画

  • 広田実 (1982). 図形の有意味度とその特徴について-制限連想法による- 愛媛大学法文学部論集(文学科編),15, 1-18.
    • 抽象図形,幾何図形などの概念形成実験のための刺激の有意味度を制限連想反応(動詞か形容詞による回答を指定)の数によって測定したもの。調査対象は大学生。

  • 本田梨佐・稲田勤・吉村知佐子・野々篤志・塩見将志・石川裕治 (2009). シンボルに対する受信者側の命名度とイメージ評価に関する研究 高知リハビリテーション学院紀要, 10, 49-53. 【Link to Cinii】

  • 稲田勤・野々篤志・本田梨佐・吉村知佐子・石川裕治 (2008). シンボルコミュニケーションにおける受信者側のイメージに関する研究 -モノクロシンボルとカラーシンボルのイメージ測定- 高知リハビリテーション学院紀要, 9, 49-53. 【Link to Cinii】

  • 加地雄一・仲真紀子 (2008). 手話の記憶における実演効果 認知心理学研究, 6, 21-33. 【Link to J-STAGE】
    • 日本語手話の単語の実演を撮影した動画について,再現容易性(自由再生),イメージ性の評定を調べたもの。調査対象は大学生。

  • 川上正浩 (2008). 顔文字が表す感情と強調に関するデータベース. 大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要, 7, 67-82. 【Link to Cinii】
    • 31の顔文字(エモティコン;(^_^)など)について,喜び・悲しさ・怒り・楽しさ・焦り・驚きの6つの感情の強さを調べたもの。調査対象は大学生。

  • 木村あやの・鈴木竜太・吉田宏之・渡邊伸行・續木大介・N. P. チャンドラシリ・小泉憲生・時田学・森島繁生・山田寛 (2009). 平均顔を用いた実験用日本人表情刺激作成の試み 日本顔学会誌, 9, 53-69.

  • 北神慎司・清水寛之・井上智義 (2003). 視覚シンボルの評価 ―PICシンボルの意味明瞭度・日常重要度― 清水寛之(編) 視覚シンボルの心理学, ブレーン出版 pp. 87-102.

  • 西本武彦・林静夫 (1996). 記憶実験用Picture刺激の標準化(第2次) 早稲田心理学年報, 28(1), 59-85.

  • 西本武彦・高橋優 (1996). 記憶実験用の無意味絵(droodle)刺激 早稲田心理学年報, 29(1), 63-90.

  • Nishimoto, T., Miyawaki, K., Ueda, T., Une, Y., & Takahashi, M. (2005). Japanese normative set of 359 pictures. Behavior Research Methods, 37, 398-416.
    • 線画の命名の速さと正確さ,熟知性,絵に表された概念の獲得年齢の評定を調べたもの。刺激には,Snodgrass & Vanderwart(1980)から採用した素材に,新たに作成したものも加えられています。Psychonomic Societyのアーカイブから画像データをダウンロードできるようです。調査対象は日本の大学生。

  • 齋木潤・乾敏郎・中尾陽子・遠藤信貴 (2000?). 心理量を含んだ形態パタンデータベースの開発 平成10年度~平成12年度科学研究費補助金(基盤研究(B)(2))

音・音楽

  • 木目田芳美・大貫礼子・沢口尚子・毛塚陽子・秋山幸子・渡邊朋子・二階堂邦子 (2000). 手あそびうたの研究 VIII ~保育園で歌われているうたの10年間の動向~ 日本保育学会第53回大会研究論文集, 266-267. 【Link to Cinii】

  • 古賀弘之 (2006). 音楽聴取に伴う気分変化が絵画評定へ及ぼす影響 音楽知覚認知研究, 12, 25-35.

  • 村上晴美・米澤好史 (2002). 日本人の歌の記憶 ―質問紙を用いたタイトルからの再生― 認知科学, 9, 230-243. 【Link to J-STAGE】

  • 仲田真理子・宮越可奈・山崎敬史・生駒忍 (2008). 音色の空間的イメージと感性印象との関連 第10回日本感性工学会大会予稿集2008, P01-02(CD-ROM)

  • 齊藤陽子・佐久間尚子・石井賢二・水澤英洋 (2009). 歌の認知における詞とメロディの役割 ―歌の認知はなぜ速いのか?― 心理学研究, 80, 405-413. 【Link to J-STAGE】

  • 谷口高士 (1997). 音楽作品の聴取によって喚起される感情の違いについて 大阪学院大学人文自然論叢, 35, 85-88.

  • 渡辺嘉久 (2008). 高齢者の歌はどれほど知られているか? ~歌に関するアンケート調査より~ 帝塚山大学心理福祉学部紀要, 4, 123-137. 【Link to Cinii】

コレクション


  • 荒木 紀幸・梅本 堯夫 (1984). わが国における言語材料総覧 兵庫教育大学研究紀要, 3, 59-96.
    • 1923~1982年までの日本の様々な基準表をリスト化しています。しかも,ただ並べただけでなく,それぞれの材料の調査対象者の種類,刺激の数,データ測定や信頼性の検討の方法までくわしく述べられており,総覧の名にふさわしいものとなっています。

  • 今井 久登・高野 陽太郎 (1995). 記憶をさぐる 高野 陽太郎 (編) 認知心理学2 記憶 東京大学出版会 pp. 27-48.
    • 記憶研究の方法に関する一般的な概説です。付録として「刺激特性表を掲載している代表的な文献一覧」を掲載しています。刺激の種類,調べてある特性ごとに分類してあり,必要な材料を探しやすくなっています。

  • 清水 寛之 (2012). 記憶 大山 正 (監修). 箱田 裕司 (編). 心理学研究法2 認知 誠信書房 pp. 47-96.
    • 記憶研究に関する様々な測定法の概説と具体的な研究テーマごとの実験法を詳しく論じています。刺激材料の主要な基準表のほか,主要なメタ記憶質問紙,記憶検査についてもまとめられています。また,この本に収められている「イメージ」や「推論と意思決定」の章も,刺激や推論問題の選定といった点で参考になる情報が載せられています。


最終更新:2023年04月21日 (金) 18時39分57秒
最終更新:2023年04月21日 18:39