読みにくいフォントの文章からの方がよく学習できるという研究の結果が報告されました。
学習者には適度な負担をかけた方が学習効果が高くなるという主張は,認知心理学・教育心理学で以前から唱えられてきましたが,内容や課題の難しさではなく,フォントの読みづらさでというのは斬新です。
具体的に使われたフォントは,Arial(読みやすい)とComic Sans MS(読みにくい)。
読みにくいけど学習にいいとされたComic Sansの立場とか,日本語フォントでは何がいいのかとか気になります。
ソースは以下の論文のようです。
Diemand-Yauman, C., Oppenheimer, D. M., & Vaughan, E. (2011). Fortune favors the Bold (and the Italicized): Effects of disfluency on educational outcomes. Cognition, 118, 111-115.
【Link to 著者ページ】
直接の関係はないですが,リンク先にある“Harry Potter and the sorcerer's scope: latent scope biases in explanatory reasoning.”というタイトルの論文も気になります。
最終更新:2011年01月19日 (水) 21時08分15秒
最終更新:2011年01月19日 21:08