言葉「シン君、そこにあるお豆腐取ってください」
シン「ちょっとまって、今この長ネギを切り終わるところだから」
ある日シンが味わった言葉の手料理、それは温かい・・・温かいものだった。
それは今隣にいる人の健康と幸せを願う味だった。その思いを応援したい一心で
すぐに料理を手伝うようになったシン。
そんな二人にそれは突然訪れた。
(ゴゴゴゴ)
シン(地震だと!震度5・・・いや4か!)
地球環境に順応してきたコーディネーターであるシンは初期震動のP波を素早く感知したのだ
シン「言葉!」
シンは素早く味噌汁の火を消し包丁を置いて言葉を抱くように引き倒し机の下に連れ込んだ。
言葉「シン君!」
一瞬動揺した言葉だったが直後に襲ってきた震動とその後の静寂で全てを理解した。
言葉「もう・・・大丈夫そうですね」
シン「シッ、静かに!!」
シンは人差し指を口にあてて隣に座っている言葉に注意しようと振り向いた。
ラジオからの情報によく聞き耳を立てるように注意を促すつもりだったがその先にあったものは・・・
シン「あっ・・・」
言葉「うっ・・・」
シンの指が隔てたキスとキス。シンの指の肉感が二人にほどよい甘い誤解を与えた。
「ただ今の地震による津波の心配はありません。震源地は××地方、M5.2。震度4以下の地方は・・・」
見つめ合う二人の耳にラジオの音は響いていなかった。
最終更新:2009年04月19日 04:25