1
※脳内スピーカーで仮面ライダーBLACDK RXのEDを流してください。
とある夜の荒野、もうすぐ朝が来るだろう。
捕縛された十数人のテロリスト、そして
たった一人の戦いに疲れ果てて沈もうとしている少年。
シン「はあっはあっ・・もう限界か・・・寒いな」
胸は傷つき膝は折れ、アロンダイトを杖にしてやっと倒れずにすんでいた。
戦争のない世の中をつくる・・・か。ふふっ
シンはなぜか、昔みていた夢を思い出して笑った。意識がもうろうとしている。
(・-ンどこ・スか・・・シーン!)
!!
風のささやきの中にかすかにウェンディの声が聞こえた。
シンは瞳閉じ、顔上げて耳を澄ませた。
(シーン!!どこにいるッスか!?)
シン「ウェンディ!!!俺はここだ!!」
シンは最後の力を振り絞って叫んだ。
明日の来る方向からウェンディがライディングボードに乗って飛んで来た。すると、ウェンディはライディングボードから跳んで抱きついてきた。
いつもなら腕を使って離れるところだが、今は緊張が解けて体に力が入らない。
ウェンディ「ジン゛!!大丈夫ッスが?!ゴホッゴホッ!!」
ウェンディはシンを探すために叫んで、喉がつぶれかけていた。
シン「ウェンディ・・大丈夫か?」
パンッ
乾いた音が響いた。シンは何が起きたのか分からなかった、時間が経つにつれ頬が赤くなってゆく。
ウェンディ「なんで一人でいったんスか?!そんなに皆を信じられないっ!?」
よく見れば、涙が通ったあとがあった。
シン「・・オレはただ皆を守りたい、危ない目にあって欲しくないんだ!」
ウェンディ「皆を守りたい?・・・・なら・・ならシン自身は一体誰に守ってもらうんスか?!」
考えたこともなかった。
敵にやられる前に倒せばいい・・・どうすれば倒せる・・・どうすれば強くなれる・力を手に入れられる・・
シン「・・・それくらい・・自分で・」
ウェンディ「その様で?」
シン「ぐっ!」
シンは目をそらした。
ウェンディ「それでも無茶するなら、アタシが守ってあげるッスよ。・・・シンが皆を守るなら、アタシはシンを守る。それで皆ハッピーじないッスか。」
シン「ウェンディ・・・」
ウェンディ「それに、皆もシンを守ってくれる。シンは映画の中の孤独なヒーローじゃないんスから。」
ピピッ
チンク『ウェンディ!シン兄は無事なのか?応答しろ!』
ウェンディ「無事ッスよ~」
チンク『そうか。シン兄に伝えておいてくれ、帰ったら折檻だ。』
ウェンディ「了解ッス~。さあ帰ろっか、シン兄?」
ウェンディは意地悪そうに笑いながら言った。
シン「ああ・・・これから・・後ろを任せるよ・・・」
そして、2人でライディングボードで飛んで帰る間。
シンは日の出をみながら、もう一人ぼっちじゃないことを実感できるという喜びに浸っていた。
だれかに求められていることが分かった。
いつでも、どこかで・・・
2
夜の海岸にぽつんと座っている青年が月に照らされいた。
ケンカした。なんでケンカしたんだよ・・・なんで飛び出して行ったんだよ・・・
青年とその同棲相手はケンカをし、同棲相手は飛び出していった。青年は同棲相手を探して走り回った。だが見つからない
ほんの些細なことだった、今の現状からすれば・・・。九月の月は2人の過ちの愚かしさも照らしているように見える。
手には途中売店で適当に買った慣れてもいない酒が握られている。
苦い・・・・海からの風も苦い。そのくせなぜアイツのことを忘れられない・・・?
失って初めて分かる。誰にもないアイツの重さと暖かさ
「九月って・・・・こんなに寒かったかな?」
「・・・・ごめん」
夢でいい。もう一度言いたかったな。
「クアットロが・・・・好きだって・・・」
「本当かしら?」
!?
振り返ればアイツがいた。
「何泣いているのよ?もしかして寂しかった?」
悪戯っぽくアイツは言って、勝手に流れてきた涙を指で拭った。
「う、うるさいなっ!どこにいたんだよっ!?」
「ずっと後ろにいたわよ?姿は見えなくして」
「さっ帰りましょう。立ちなさい」
いつもの上から目線で言って、手を握ってきた。
「これで寒くないでしょ?」
!!
「・・・・はあー、敵わないよ。アンタには」
オレはそう言って立ち上がり、もう主導権を握ることはないと諦めつつ。
寄り添って月夜の道を歩いて帰っていった。
3
ここは管理局の極秘研究所。そして、管理局の“闇”の部分、行われているのは表では違法とされている生体実験。
檻の中では番号の記されたプレートのついた首輪をつけられた年端もいかない少年少女達が涙を浮かべ静かにおびえていた。
実験室では両腕を吊るされた少女が暴れいるがすぐに電流を流されおとなしくなった。
シュッ ピピピピッ
赤毛で青い瞳の白衣を着た男が懐からIDカードをとりだし、扉の端にある機械に読みとらせ数字を打ち込む。
ガシュッ
扉が開いた。中には白衣を着た研究員の男が3人女名が2人。今は実験の真っ最中、吊るされた実験体の女の子1人が空ろな目でこちらを強化ガラス越しに見ている。その瞳には絶望しかない。
コツ コツ コツ
赤毛の男は実験体の女の子にあるいて近づいていった。
この足音が死のカウントダウンとは誰も気づかない。
赤毛の男は女の子の近くにいる緑色の液体の入った注射器をもった中年の男に話しかけた。
「これで何人目だ?」
「何人目? これで6体目だ。前は実験後の掃除が大変だったが、今回はそうならないように祈っているよ。掃除は面倒くさいしな」
「そうよね~。派手に逝くのはいいんだけど、後がね~。」
若い女も会話に入ってきた。
「なんなら俺が派手にイカせてやろうかぁ?」
若い男が下品な言葉をおりまぜ、若い女に話しかける。
「や~よ!あなたは趣味じゃないの。あなたならいいけど今晩どう?」
若い女は若い男の誘いを断って、赤毛の男に下半身を触りながら誘いをかけた。後ろではふられた若い男を見て3人の男女がクスクスと笑っている。
「考えておくよ」
「さて諸君、ジョークはお終いにして実験を始めるぞ。君は記録をとってくれ」
注射器を持った男が全員に指示を出す。さっきは違う女が赤毛の男に話かけてきた。
「ねぇ、今日の掃除当番代わってくれない?今度デートしてあげるから」ヒソヒソ
「いいよ、どうせ今日掃除するつもりだったから」ヒソヒソ
「本当?ありがとう」ヒソヒソ ニコッ
「さて、今日はどうなるかな~?」
男は気味の悪い笑みを浮かべ女の子の首に注射器を当てようとした。
フッ
突然全ての機器が停止した。
「ん?停電か?誰か予備電源ニ・イ・・アガ」
暗い実験室の中で、注射器が刺さっていたのは女の子の首ではなく男の首だった。赤毛の男の手が注射器をもった男の手首を掴んでいた。他の研究員は何も見えず、何が起こったのか分からずパニックになった。
ドッ
赤毛の男は目から血を流し始めた中年の男の足を払い転ばせると上から後頭部を踏みつけた。
ブボッ
中年の男の穴という穴から中身が爆ぜるように出てきた。
「なるほど。確かにこれは派手だ。」
冷淡な口調と軽蔑の眼差しであった。
「ちょ、どうなってんだよこれ!?」
若い男が向かってきたが、顔を鷲掴みにされ・・・。
パシュッ
何かが光り、若いの男が倒れる。額には穴が開いていた。
カツカツカツ・・・
“ナニ”かが歩いてくる。掌を青白く輝かせながら、目から光る血の涙を流しがら“ナニ”かが歩いてくる。
パシュッパシュッ
また光った、2回光った。・・・・静けさが増す。
ガチャガチャガチャガチャ ガチャガチャ・・・・
若い女が停止しているドアの端の機械にIDカードを何度も滑らせ数字を押す。
カツ カツ カツ カツ
「何なのよ?!アンタは!!?」
「掃除屋だよ」
パシュッ
カッカッカッカッ
最後にこの部屋で生き残っているのはおびえている実験体の女の子だけ。
「ひぃっっ!!」
赤毛の男は実験体の女の子に近づき。両腕を吊るしている2本の鎖を右手で束ねて握り、自分の体割り込ませ左手を優しく女の子の頭にのせる。
「ちょっとゴメン」
!?
バシュッ パキンッ
すると鎖は砕けた。破片は女の子に当たっていない。
「ほかの皆はどこにいるのかな?」
幼さの残る優しい声だった。
「皆、ちょっとどいてくれ。」
バシュッ パキンッ
鍵が壊れた。もう縛るモノはもう何もない。
「外に優しいお姉さん達がいるから保護してもらって (クイクイ)?!」
「オジサン、ナンデキテクレタノ?」
「オジサン・・・ああ、おじさんはね。皆に“明日”を届けにきたんだよ。」
「“アシタ”?」
「ほら行った行った。暖かい世界があっちに待っているから。」
そんな会話をしているうちに全員外に非難した。後はナンバーズが保護するだけである。
「ナラ・・ナ・ンデ、モットハヤクキテクレナカッタノ?」
「・・・・ごめん・・・。」
そう言ってその女の子も皆と一緒に転送された。
突如赤毛の男は、顔を剥いだ。出てくる本当の青年の顔。カラーコンタクトを外し紅い目が、カツラをとり漆黒の髪が、体型をごまかすパットをとり本当の姿になった。
ドッゴォォォン!!
同時に生きている人間のいなくなった研究所は爆発した。何もかもが燃えていく
「ふー、ドクター終わったよ。」
『ご苦労シン、では帰ってきてくれ。あとお義父さんと呼んでくれると嬉しいのだがね』
「分かったよ、ダディー。」
「ふむ、今はそれで満足しよう。」
シンは星に向かってつぶやいた。もう会えないと分かっていても未練のある人たちにに聞きたいことがあるから・・・・。
「レイ、ステラ・・・・オレはあの子達に“明日”をあげられたかな?「早く帰るッス」ってわあ!?」
いきなりシンの腕をウェンディが引っぱった。
「シンが帰らないとアタシ達の明日の朝ごはんは誰が作るんスか!」
「分かった。分かったから引っ張るなって。」
そんな2人を月と星達は明るく照らしていた。
シンは最後の女の子の言葉では涙が流れなかった・・・・・。
だが、手からは自らの爪が食い込み血を流していた。それに気づいたのはウェンディだけ・・・・。
4
とあるバーにて
シン「ん~なんか落ち着きませんね・・・」
ドゥーエ「それは、こういうところは初めてだから?それとも私と一緒だから?」フフッ
シン「りょっ両方ですよ。」カァー
マスター「お客様、ご注文はお決まりましたか?」ニコッ
シン「・・・あ」
ドゥーエ「せっかくだから、私のはシンが決めてよ。私はシンのを決めるから」
シン「分かりました。・・・・じゃあマスター、彼女に“シンデレラ”をお願いします。」
ドゥーエ「あら、酔わせておいてイケナイことなんかは?」
シン「ありませんよ。俺は野獣を押さえつけるタイプですから」
ドゥーエ「・・・・そう。マスター、彼に“ブラッティ・シーザー”をお願い。」
マスター「かしこまりました。」ニコッ
シャカシャカとシェイカーがなり、あっという間にできた。
シン「ブラッティ(=血まみれ)・・・なんか物騒な名前ですね」
ドゥーエ「クラマトというハマグリのエキスを加えたトマトジュースとウオッカをシェイクしたものよ」
シン「へぇ」
マスター「お待たせしました。」スッ
ドゥーエ「それじゃ」
シン「はい」
シン・ドゥーエ「「乾杯」」カンッ・・
ゴクッ
シン「あっ!おいしいですね。これ」
ゴクゴク
シン「クセになりそう・・・(フラッ)あれ?」
ドゥーエ「ね~シン、シェイクの意味は分かるわよね?」
シン「そ・・れは、空気を含ませて味をまろやかにするため・・・・。」
ドゥーエ「正解~。ここのマスターの腕だと、かなりまろやかになるわ。ウオッカのアルコール度を忘れるくらいにね」ニヤッ
そう言って、彼女はあるウオッカの瓶を1つカウンターにおいた。
コト
“スピリタル” アルコール96度 火気厳禁
シン「そんな・・・・」ガタッ
そして、彼は倒れてしまった。
ドゥーエ「マスター、勝利の美酒に“レッド・アイ”をお願い。」ニコッ
マスター「かしこまりました。」タジッ
ちなみに彼のアルコールが抜けるのは、次の朝丸いベッドの上で知らない天井を見ながらのこと。
シン「初めてだったのにっ!!!」
ドゥーエ「腰が痛い・・・・激しすぎるのよ!!!」
5
CMネタ
ひさしぶりに彼に会った。
シン「なあ久しぶりに夕食一緒に食わない?」
彼の左手の薬指には銀色に光るリングが・・・・。
ディエチ「・・・・うん」
シン「よしっ!決まり!」
友達としてか・・・・そうだよね・・・。
シン「はい」
ディエチ「?!」
そう言って彼が渡したのはヘルメットと彼の皮ジャン。
シン「寒くなるからさっ」
彼はニッと笑い、左手からバイクのキーを取り出す。指輪ではなくバイクのキーだった。
彼がキーを黒いバイクにさす。するとバイクのモノアイが機動する。
そして、風の中・・・・。
私は寒くない。・・・だって彼の背中は大きくて暖かいから。
シン「ようやく、アンタをそこに乗せることができたよ」
ディエチ「何か言った!?」
シン「何でもない!」
聞こえていたんだけどね///
そして、2人は走り去っていく。
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最終更新:2009年10月22日 15:16