アットウィキロゴ

涼宮ハルヒクロスの作品集-08


最近病院に行く事が増えた。理由はお見舞いなんだけどな。
病室
コンコン、とノックをすると
?「はぁ~い、どちら様でしょうか?」と女性の声がする。
シン「楓、入っても大丈夫か?」俺の言葉を聞くといきなり慌てだして、
楓「えっ! ちょ、ちょっと待っててください!」とばたばた中から音がする。
シン「一応入院してるんだからゆっくりしてろよ。」と俺は苦笑する

楓「(床は綺麗にしましたし、パジャマも新しいのに着替えました。)お待たせしました、どうぞ入って下さい。」
部屋に入るとベットに一人の女性が居る。
シン「なあ楓、一応入院してるんだから掃除は自分でやらなくてもいいんだぞ?」と彼女、芙蓉楓に問いかける。
楓「でも、何もしてないと退屈でして…。」そう言いながら笑う彼女だが、俺が彼女を発見して、検査の為に入院をさせた頃は

楓「私は大切な人を傷つけてしまいました。誰か私に罰をください。」
その台詞を繰り返し言い続けながら毎日自分の罪をただ悔いているだけだった。
検査した結果、俺と同じ時空移動した事と心に何らかの傷がある事が判った。
その為に彼女には生きる気力が無く、彼女が気力を取り戻さないと、近い内に死んでしまうそうだ。

その事を聞き、俺は彼女が生きる気力を取り戻してほしい、と彼女の病室に通うようになった。
どんなに色々な話をしても、 彼女は同じ言葉をずっと喋り続ける。
それでも俺は名前すら知らない彼女に生きるように語り続ける為に。時間を作っては通い続けた。
理由を考えてみたがよく解らない。
ただ、このまま自分から命を絶つのを知っていながら黙っているのが嫌だった。

暫くしたある日。
その日も俺は彼女の病室で何時もの様に喋っていたら、「こっ、こは?」と彼女が初めて他の言葉を喋った。
シン「おい! ここが何処か判るか?」
俺は彼女が自分の状況を理解しているか聞いてみた。
楓「え? 貴方は誰ですか? あれ? ここは何処ですか?」と彼女は、色々聞いてくるが、取り敢えず落ちつく様に言った。
落ち着いた後で俺は彼女に今の状況を説明した。
シン「……、と言う訳だ。君がいきなりこんな目あったのは同情する。けど、これが事実だ。」
すると彼女は意外な程冷静に、
楓「そうですか……。あの、私の事を君と言ってますけど、どうしてですか?」と聞いて来た。
シン「どうして、って俺、君の名前を知らないんだよ。」と言うと、
楓「そうなんですか、それでしたら私の名前を言いますね。私の名前は、芙蓉楓って言います。」
となんだかいきなり名前を言って来た。
シン「そうか、じゃあ、芙蓉さ、
楓「私の事は、楓って呼んで下さい。」そっ、そうか、なら楓って呼ばせてもらうよ。」
楓「はい、これからよろしくおねがいします」と何故か勢いで楓と呼ぶ事になった。

さてその間の仕事についてだが、俺の事情を聞いた涼子が、
朝倉「シン君がそうしたいなら、私も手伝うわ。だって私は貴方のそう言う処、嫌いじゃないもの」
と俺の仕事を幾つか代わりにしてもらったりした。他の皆も俺のやっている事を特に反対せずに応援してくれた。
まあ、一部[俺と会う時間が減るから嫌だ]と言っていた隊長が一人居たが、他の皆に頭を冷やされたので安心だろう。
そして話は最初に戻る。
シン「楓、 もうすぐ退院だけどこれからどうするんだ?」
そろそろ楓の体調も回復してきたのでそう聞いてみた。
楓「はい? これからですか?」すると楓は、
楓「そうですね……」と言ったところで、[コンコン]とノックが鳴った。
俺は医者か看護師と思いながらきにしなかったが
??「カエちゃ~ん! お見舞いに来たよ~!」と俺の知り合いの声が聞こえてきた事で扉を見た。
すると、扉を開けてシアが入って来た。

シア「あ~! シン君!……どうしてカエちゃんの部屋に居るの?」と聞いてきたので
シン「俺にはどうしてシアが楓の事を知っているかが知りたい。」と聞き返したら
シア「だって、カエちゃんは私の前に居た世界のお友達なんだよ~。」と言って来た。
シン「本当か? 楓」すると楓は
楓「はい、 シアさんは確かに前の世界のお友達です。」とあっさり白状した。
シン「なら、シアと会わせたらもっと早く治ったかもな。」と言うと、
楓「そんな事ありません!」と楓が大きな声で俺に言ってきた。
楓「あの時の私は、例えシアさんが来てもここまで治るとは思えません。あの時シアさんが来たらもっと危なかったと思います。」

するとシアが、 珍しく真面目な顔で、
シア「やっぱり、カエちゃん、まだあの事……」と言いかけるが
楓「シアさん、その事はまだ言わないでくれませんか?何時か私の口からシン君に言いますから……(今はまだ言えませんね、……稟君の事は。)」
……何やら二人の前の世界の会話をしているみたいだ。
何か重い空気に疲れた俺は、さっきの話の続きをする事にした。
シン「そう言えば楓、さっきの話だけど、この後どうするんだ?元の世界に帰りたいなら隊長に頼んで何とか
楓「それなんですが、シアさん「うん、シン君、私ね、カエちゃんの部屋の用意が出来た事を知らせに来たの!」そう言う訳なんです。」
……はあっ?
突然の告白に驚く俺。
状況が飲み込めて無いシア。
さっきからずっとニコニコと笑顔の楓。
隣に新しい住人が増えた事に俺は、
シン「あ~、取り敢えず隣として挨拶しておくよ。宜しくな、楓」
楓「はい、宜しくお願いしますね。(笑顔)」
シア「(まさか、 カエちゃんも~?シ~ンく~ん!……後でデス子ちゃんに報告だね。)」

この後
デス子「あ~滑りました(棒読み)」と頭にパルマをされ、
シア「シン君、危ないよ(棒読みでフルスイング)」後頭部をイスで叩かれて最後に、
ティアナ「あれ? 玉が暴発しちゃった。(棒読みで笑顔)」と言いながら何故かそこに居たティアナに腹に魔法弾を撃たれた。
俺が何をしたのかは判らないが今日はどうやら疫日らしい。

終わり

おまけ
私は、一度死にました。
愛した人を尊敬する先輩に奪われて。
私は、二度と死にました。
愛した人の住む世界からいなくなる事で。
私は、三度死にました。この世界に来た時に。
……ですが、私は蘇りました。彼のおかげで。
そして私は、 昔の私に別れを告げました。
これからは新しい私として彼、シン・アスカ君に向き合う為に。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年09月23日 21:27
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。