ARMORED CORE-07


アーマード・コア -マスター・オブ・女難


ACMoJ レイヴン試験 後日談
レイヴンレジーナより
グローバルコーテックスへ
今回のレイヴン試験に置ける各レイヴンの評価

エネ 推定ランクC

シン・アスカ 推定ランクB+

備考レイヴン、シン・アスカの経歴について再調査の必要あり。

自室にてグローバルコーテックスへの報告書を書き終え、レジーナは時間の経ち、生温いコーヒーを口にした。
これで監督役としての仕事は終わった。 また暫く退屈な日々になるわね。
一瞬頭によぎったそれはすぐに消える。 シン・アスカ。あの子に構っていれば、暫く退屈しないような気がする。
そう思い直し、レジーナは残ったコーヒーを飲み干し、シンに向けたメールを打ち始めた。

シンは自室にあてがわれた屋根裏にある自室(とはいっても、置いてあるのはベットと旧式のパソコンが置いてある机と位だが)のベットに寝転がり、携帯端末を操作していた。

新着メールが届いています。
それはグローバルコーテックスから与えられた『レイヴン、シン・アスカ』のアドレスにメールが届いていることを告げていた。

送信者:フリッツ
俺だ。フリッツ・パーンだ。まずは合格おめでとうシン。帰りは俺の方に緊急の依頼が入って別になったからな。
何かあったら話ぐらい聞いてやるから気軽に連絡してこい。ああ、それと俺の家のアドレスと地図を添付しておいた。
飯ぐらい食わせてやるから暇ができて、気が向いたら遊びにでも来い。それじゃあな。

送信者:エネ
こんばんは。エネです。
今回は本当にお世話になりました。シンのお陰でレイヴンになることができました。母にシンの事を話したら、母も喜んで今度会わせて欲しいなんて言っていましたよ。いつか必ず貴方に追いつき、いえ追い越してみせます。だから先に行っていてください。それではまた。

送信者:グローバルコーテックス
初めまして。貴方の担当補佐官に任命されましたエマ・シアーズと申します
まずは合格おめでとうございます。
本日よりあなたの補佐、ミッションでのオペレート、依頼の斡旋、輸送手段の確保などを私が担当します。
何かご不明な点がありましたらお気軽に連絡してください。いつか直接お会いする事ができたら幸いです。
あなたの今後の活躍を祈っています。 それでは

送信者:レジーナ
レジーナよ。
何度もいうけど合格おめでとう。まぁ何か分からないことがあったら聞いて頂戴。
それと何か面白そうな仕事があったら教えてね。格安で手伝ってあげるわ。
最後に先輩としてアドバイス。新人はカモにされやすいわ。
しばらくは補佐官の言う事を聞いて、慎重に仕事を選ぶことね。それじゃまた。

全てのメールに目を通し終え、シンは目を瞑った。
久しぶりの戦場に疲れたのだろう。 体が休息を求めていた。
「……返事は明日にしよう」
しかし本当に疲れた。 いくら1ヶ月ぶりとは言え、一回の戦闘でここまで疲労するとは。
……やはりACとMSの違いに順応しきれないせいだろう。
今までシンの乗ってきたMSが(空を)飛ぶマシンとするなら 、ACは(地を)駆けるマシンだ。
本来なら違いに対応するだけで手一杯なのだ 。
(とはいっても、俺自身まだまだだな。)
今の俺ではジノーヴィーさんやフリッツさん達、最上位クラスレイヴン、トップランカーの座は遥か遠く、
ジナイーダ達、ランカーレイヴンのいるところにさえ手が届かない。
ああ、それと機体(名前はまだ決めていない)の強化もしていかないとな。
そう考えると、やることは多いな。 まぁ、とりあえず今は寝よう。

そんな事をぼぅっと考えていたシンの耳に扉をノックする音が聞こえた。
「シン、まだ起きているか?」
ジナイーダの声に、僅かに身を固まらせた。
「ああ、まだ起きてるよ」
僅かに上擦った声。……きっとジナイーダはまだ怒っている。
「入るぞ……ん、もしや、もう寝る所だったか?」
シンの姿を見ると僅かに眉をひそませ、済まなそうに言った。
「別にいいさ。……それよりまだ怒ってるのか?」
 反動をつけ身を起こし、俯きながらシンは言った。
「もう怒っていないと言えば、嘘になるな。」
意地悪そうに右眉を吊り上げ、ジナは答えた。
「やっぱり、あのさ……」 上目遣いでちらりとジナイーダを見据えシンは口を開いた。
「だが、別にお前はやましい気持ちがあって、エネに近づいたのではないだろう?」
 シンの言おうとすることを遮り、ジナイーダはシンの横に腰を下ろした。
「当たり前だ」 何を言ってるんだと言わんばかりの口調でシンは言う。
「だったらいいさ、お前の交友関係まで私が口を出すことではないし、何より……」
何時もの様に、姉が弟に諭すような口調でジナイーダは言う。
「……エネから『あまり怒らないであげてください』なんて、言われてしまっては怒るに怒れん」
オーバーに肩を竦めジナイーダは続けた。

「そう、なのか?」 シンはキョトンとした表情のまま問いかけた。
「そう言うことだ」 フッと笑みをこぼし、ジナイーダは立ち上がる。
「疲れている所、邪魔をしたな。 今日はもう寝てしまえ」
扉の前で立ち止まり、シンのほうに振り向くとジナイーダは言った。
「ああ、お言葉に甘えさせてもらうよ」 大きな欠伸をしながら、シンは答える。
「…………ああ、もう一つ大切な事を言い忘れていた、シン合格おめでとう」
扉を閉めながら照れくさそうに、しかし優しい口調でジナイーダは言った。
「ありがとう、ジナ」 シンは笑顔を浮かべるとそれに答える。
「それじゃあ、お休み。いい夢を見れるといいな」 ジナイーダもシンの笑顔に答えるように微笑み、ゆっくりと扉を閉めた。
「ああ、お休み……」 ゆっくりと瞼が閉じ、シンは深い眠りの中へと落ちていった。

その日、珍しくシンは悪夢を見なかったそうな。


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最終更新:2008年06月24日 19:27
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