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続・スカリエッティの機械-01

「よし、皆揃ったようやな。今回の緊急収集をかけたのは他でもない。
 スカリエッティから届け物が届いた」

9月にも入ったある日、六課の内部で緊急収集の命が下った。犯罪者の出現や遺物捜査などが
なりを潜めいた時期であったがために、六課内部で一時、緊迫の糸が張ったようだった。
同じくして、六課に報告と戦闘訓練を行いに出向してきたチンクとウエンディもその空気に一瞬
飲まれる。しかし、一同を大会議室に集めたところではやてがスカリエッティの名を口にした瞬間。
「ああ、またか」的な空気に一遍して変わった。チンクとウエンディ以外。

「ああ、そうですか。じゃあ、早く持ち場にもどりませんと」
「そうだな、まだ訓練も途中だったしな。今回はチンクとウエンディもいるから模擬戦が楽しみだな」
「さーて、書類整理書類整理」
「あんた、また報告書ためてるの?」

「おい、ちょっと待てよ」
「なんなんすか!そのたるみようは!ドクターっすよ!ドクターからきてるんすよ」

あまりの六課メンバーの反応に突っ込みを入れるチンクとウエンディ

「どうせろくなもんじゃないですよ」
「そうだ、おそらくろくなもんじゃないな。どうせいつものだろ、いつもの」

チンクらの言葉に死んだ魚のような目をして、シンとエリオは答えた。
なんだかんだで、このパターンがくると大抵この二人がえらい目に合うからだ。
(おもにシンが実被害、エリオは流れ弾)
そして、今回も例にもれず。シンの言葉を聞いて、はやては「そうやな」と頷いて四角い箱型の
機械を取りだし、大会議室の机の上においた。

「ちょ、八神さん。それは…」
「っ………」←無言で脱出を図るシン
「「バインド!!」」

はやてが取りだした機械………ファミ○ンディスクシステムの本体に酷似したそれを見るや否や、
シンはそのまま脱出を図ろうとするも、その行動を読んでいたなのはとフェイトのバインドでがんじ
絡めにされた。

「お、おい。なにをやっているんだ!」
「行き成りバインドって…逃げようとしたシン兄の行動も謎っすが…」
「お前ら二人はこの機械の危険性を知らないからそう言えるんだ!くそ!離せ!
 ここから出してくれ!!」
「ちょっと頭冷やそうか、シン」
「うん、そんなに危険なもんじゃないと思うな、私は」

思わぬ行動にあっけにとられるチンクらを尻目にシンはのたうちまわりながら必死にもがいている。
なお、バインドをかけた隊長二人は笑顔ながら目は笑っていなかったという。

「い、一体なんだというんだ」
「そうやな、まだ二人はおろかナンバーズにはスカとクアットロが駆け落ちして子供を作ったくらいしか
 きかせてあらへんもんな」
「それもそれで衝撃的なんすけどね」
「まぁ、きにしないでもええ。今回も例にもれず性懲りもなくビデオレターとフロッピーを数枚送って
 きよった。中を見れば、そこの二人も趣旨が理解できるとおもうので、黙ってみといてくれたらええと思う」
「ちきしょう!やっぱりか!」

事の事態を知らないチンクとウエンディに説明するはやてをよそに、シンはバインドされながら怨嗟の声をあげた。

「行き成りフロッピーの方からいってもええんやけど、まぁせっかくなんでビデオの方から行きたいと思う。
 それじゃ、VTRONや!」

ウィィンとビデオデッキにビデオが挿入される、そして一呼吸おいた後モニターから映像が流れ始めた。

『ふっふっふ、六課の諸君。ジューンブラ………『やぁ、六課の諸君』

「ちょ、映像が切り替わったぞ!」
「ああ、ビデオテープに重ねどりする例のアレね」
「うわーよくみてみると服装がTシャツからタンクトップだったりカレンダーが6月から8月に変わってる」
「なんなのよそのAH体験」
「つーか、ジューンブライドネタようだったのか。元々のこれ」

映像の中のスカがジューンブライドと言いそうになったところでなんか黒い波が上から下に走り、映像の雰囲気
がちょっと変わっていた。おそらくVHSで重ねどりを体験したものには理解できる状況だろう。おそらく、
この映像…というかプレゼント一式は元々はジューンブライド用に作ったもので送るのを忘れていたかなんか
していたのを今思い出し、ちょっと映像を取り直して送っただろう。最初の下りはおそらく巻き戻しが甘かった
のだといわざるをえないものであった。そして、さおんなことは気にも留めずに映像の中のスカは話を続けた。

『そして、誕生日おめでとうシン・アスカ。これはいわば君の誕生日プレゼントのために作ったものだ。だんじて
 ジューンブライドネタに遅れたからとかそういうものではない。あくまで君の為のプレゼントで作ったものだと
 言う事を忘れないでほしい。』
「どうせだったら、ずっとわすれたままでいてくれよ!頼むから!」
『まぁ、ささいなプレゼントではあるが。これも君の未来の可能性を思えばこそだ、これで良い男に、そして
 良い大人になってくれよ。「パァパ!」おや、ジュニア、どうしたんだい。君もシン君に挨拶したいのかい?』

「おい、あれは…」
「おお、あれが噂のドクターとクア姉の子供っすか」

とビデオではよつんばいで父親の元に駆け寄る、ジュニア・スカリエッティの姿が映されていた。
その様子をみてしばらくほんわかとした気分になる一同。

『あらあら、仲良しさんね。ほら、冷麦できたわよ』
『おお、うん、やっぱに冷麦にはネギに生姜だね。それにしてもこれうちにこんなにあったけ?』
『お隣の奥さんが壊れた冷蔵庫の修理のお礼にって』
『マンマァ』

そしてビデオでは冷麦を持ってきたクアットロが登場、しばし談笑したのち、ジュニアが一言発した
ところで映像は切れた。

「………………クア姉、満足そうだったっすね」
「そうだな、あれが…相手がドクターとはいえ、幸せを知った女の顔というものかもしれない」
「って、あの映像みて言うセリフそれかよ!お前ら!!なんか、こう…あるだろ!なんでちょっと築年数
 たってそうな感じの部屋住まいなのかとかシャツのデザインがペアルックになってかとか………。
 あるだろ!」

ちなみにカレンダーには不自然に○のついている日といない日があったりしているが、そこは指摘しなかった。

「さて、とりあえずスカの近況については前回と変わりなさそうという事で…本題や。今回は前回と同じくらい
 枚数でフロッピーがきとる。それがどういう意味を示しているか………。確認せんといけんな」

はやては元よりティアナ、なのはは力強く頷き、他のメンバーは少しばかり目に力を込めた様子でそのフロッピー
を見つめていた。一方のシンは力なく項垂れ、最早抵抗をあきらめた様子であった。

「一体なんだっていうんだ…、あのフロッピーは」
「見てればわかることや…、それじゃ、一枚目いくで」
「もうどうにでもなれ…」

一枚目のフロッピーがディスクシステムに挿入され、いつもの起動音とともに中のデータが再生される。
そのデータ―とは…

結婚シミュレーター スバル・ナカジマの場合

「んん…」

気だるそうな声でスバルが目覚める、うつ伏せで寝ているのか少しはだけたタオルケットからは健康的な
背中半分が映しだされる。その様子から、服は着ていないようであった。

「んーーーー」

そしてスバルはそのまま、まだ寝ている自分の夫の胸板に顔を押し付けた。朝起きた時は良くやる事だ。

「あ…シンの寝顔」

そして、そのまま上に顔を向けるとシンの寝顔が目に入る。仕事中では荒々しい顔をしていても就寝時は年相応
の青年が混じった少年っぽさをだしていた。スバルはそんなシンの顔をじーっとみつめいていた。

「………好きぃ」

ぼそりとスバルはそう呟くと、そのままシンの鎖骨に軽くキスをした。

「好き、好き、好き、好き………」

同じ事を呟きつつ、キスをしながらどんどん上に向かっていく。そして、唇は避けてシンの顔じゅうにキスの雨
を降らせた。

「シン…大好きぃ………」

頬を紅潮させ、瞳を潤ませながらスバルはそういうと、今度は唇へ深くキスした。

「んん…んふっ…んっ!ふっ…んん…」

唇を奪うだけだったのが、今度はシンの方から舌が伸びてきて、しかも顔をがっちりと抑え込まれてしまった。

「っはぁ、も、もう。起きてたの?どこから…」
「好きって言いながら一杯キスしてきたとこあたりかな」

濃厚なキスをたっぷりと楽しむと名残惜しくもシンはすばるを手放した。そしてスバルはどこから起きていたのか
問い詰める。ほぼ最初から起きていた事を聞いたところで、「はぅ…」っと恥ずかしそうに顔をそむけた。

「俺も好きだよ、スバル…」
「う、う~………あ、やっ、ダメだよ。朝だし、その…昨日だって一杯…」
「スバル…好きだって言うんなら、もっと愛してほしいな」
「うっ…、シンのバカ…」

そういうとスバルはタオルケットを肩にかけてシンの上に移動した………。



「こりゃ、スタートからあかんて!もうR15指定やないか!」
「あれ?コーヒーに砂糖入れてないのにお母さんの入れたコーヒーになってる」
「微妙にヤンデレ臭がする気がないでもないの」
「だー、くそ!やっぱり今回もこれかよちくしょう!」
「こ、これは………」
「なんだか強力だったすねぇ、は、ははは」
「ま、まぁ。前回もこんなのが送られてきたのよ。でも前回とはスバルのはちょっと違かったわねスバル。
 スバル?」

いきなりR-15、これ以上進めば全画面モザイクと化しそうな映像を見せつけられ、その感想を口ぐちに述べる
メンバー。そして、そんな中、当のスバルはといえば…。

「……………//////(プスプスプスプスプス)」

ゆだっていた、顔をこれでもかというくらいに赤くし湯気を発生させていた。そして…

ダッ!
「あ、スバルが逃げた!」
「あまりのはずかしさに耐えきれなくなったのね」
「あれは仕方ないだろうな」

あまりの事だったので逃走してしまった。中身は案外乙女なのであった。




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最終更新:2010年10月18日 00:34
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