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東京魔人學園伝奇ネタ-01


「この馬鹿野郎!」
「くっ」
デスティニーの片足を切り落とされシンは戦意を失った。次の瞬間俺は光に包まれた

???

「飛鳥君!…飛鳥君!」
俺を呼ぶ声で目が覚める。目の前には金髪の女性が居た。
「俺は…ここは?」
周りを見渡してみる、周りには人、人、人。おかしい、俺はデスティニーに乗っていたはずだ。
「ここはどこだ…?」
「ここは職員室よ。あなた自分で入ってきたじゃない」
職員室?何を言ってるんだ。というかこの女は誰だ?
「アンタは誰だ?」
「…私の話聞いてなかったの飛鳥君?私の名前はマリア・アルカード。あなたのクラスの担任よ」
担任?アカデミーはもう卒業したはず…それにここはアカデミーじゃないし
俺はアスランと戦っていたはずだ…
「そうかこれは夢か!あの戦いで俺は気絶して今夢を見ているんだな!」
「…飛鳥君。教室に行く前に保健室に行く?」

夢ならこのまま流されてしまおうか面倒だしな
「い、いえ」
「そう…じゃあ教室に行きましょうか。付いて来てくれる?」
「はいわかりました」

教室


ホームルーム前の教室はまさに真剣十代しゃべり場だ。
恋の話、昨日のテレビの話など様々な話題で賑わう。
その上、誰が仕入れたのか本日は転校生の話が盛り上がっている。
女子生徒は美形の男子を期待し、男子生徒は美人を希望していた。
「はーいみんな席について」
マリアが引き戸を開けて教室に入ってくる、自分もそれに続いて入った。
なにか様子がおかしい男はみんな落ち込んだ顔をしている。それと正反対に女は嬉々としてこちらを見ている。
考えても夢なのでしょうがないなと思っているとマリアが話し出した。
「えーともう知ってるかもしれないけど、このクラスに新しい仲間が加わります。飛鳥君、黒板に名前を書いて自己紹介して」
「はい、シン・アスカです。よろしくお願いします」
黒板に書いてといわれたので黒板に名前を書いて自己紹介した、がマリアから睨まれる。

『何かまずいことしたか俺…はっ!そうか』
「ザフト軍ミネルバ所属MSパイロット、乗機はZGMF-X42Sデスティニー。一応コーディネーターであります」
今度は完璧に自己紹介できたなと誇らしげに俺は敬礼したがなぜかクラスの全員が固まっていた。
「…飛鳥君。怒るわよ?」
「ええっどうしてですか!?」
マリアの言葉が理解できなかった俺は改めて考えてみる。
『なにがまずかったんだ…いや十分まずいなここはプラントではないコーディネーターというのは禁句だったか』
「はぁ、あなたは真神学園3年C組の飛鳥シン君。軍人でもパイロットでもカラーコーディネーターでもないの」
「そ、そうですか…」
めんどくさい夢なんだなと俺は心の中で納得することにした。
「飛鳥君の席は…美里さんの横でいいわね
 美里さんはクラス委員でもあるから分からないことはなんでも聞くといいわ」
マリアの言った美里という人物を見てみる。
美里は今まで会ったことのないタイプの清楚で大人な美人だった。少し目を奪われつつもシンは席に着いた。

「よろしく飛鳥君、私は美里葵。美しい里に葵って書くの」
「よろしく…」
「じゃあ授業をはじめるわよ」

昼休み 教室


昼休み開始のチャイムが鳴ると共に大半の生徒が一斉に教室を出て行った。目的は購買のパンである。
シンはというと机にうつぶせになってだれていた。
「なんつー夢だよ本当に授業するなんて…」
「おっす転校生君!」
机に伏していたシンは突然の声に飛び起きる。
目の前にいたのは顔を見ると美少年なのか美少女なのかわからない生徒が立っていた。
制服からすると女なのだろう、赤毛で活発そうなやつだ。
ルナに似て…いや胸がないな
「えーと…」
「ボクは桜井小蒔。桜の桜に井戸の井、小さいの小に種蒔きの蒔だよ。よろしくね」
『この夢の中では自己紹介するときに字の詳細を述べないといけないのか?』
「俺は…」

シンが喋ろうとしたのに被せて小蒔が喋る。
「やるじゃん転校生!あの葵に話かけられるなんてさ」
「へ?」
「葵はね美人なのに全然男っ気がないからね心配していたんだよ
 転校生君もやっぱり葵を狙っているの?」
狙ってる?狙撃のことか?
先程あったばかりの人物に殺意を抱けるはずも無い。当然シンは否定した。
「いや別に…」
「小蒔!!」
唐突に後ろから声がした。振り返ると美里葵が顔を赤くしてそこに立っていた。
「ひゃあ怖いよ~」
冗談交じりの声を出しながら小蒔は教室から出て行った。赤くなりながら葵はシンに話しかける。
「ごめんね飛鳥くん小蒔が変なことを言って」
「いや別にいいけど…アンタはよく狙撃されるのか」
「?」

沈黙が続く、二分ぐらい立っただろうか葵が口を開いた。
「わ、私少し用事があるからこれで…」
「ああそれじゃ」
葵が去っていくのを見ているとまたもや声をかけられる。

「やるねえ転校生君」
この夢の登場人物は見えない所から気配を消して声をかけるのが好きだなとシンは思いながら振り向く。
そこにはなぜか棒状の物を袋に入れて持ったにやけた顔の男子生徒がいた。
見覚えがない、というか授業中にいたか?
「誰だ?」
「へへんっ、よくぞ聞いてくれました俺の名前は蓬莱寺京一だ。京一って呼んでくれ!」
「……」
「なんだよ俺の顔に見惚れちまってんのか?まあ気持ちは分からんでもないが俺にはそんな趣味はないからな」
「いや続きは?」
「続き?」
「…いやいい」
今までのパターンからいうと字の詳細がくるはずなのだが続きがこないのでシンは流した。
「やるなあお前学園のマドンナから声をかけられるなんてな」
「マドンナ?」
「美里だよ。あいつはこの学園のマドンナなんだ。まあ、この学園で楽しい学園生活を送りたいんなら。それ相応の処世術を身
 に着けることだな」
そう言いながら京一は後ろを見る。そこには一昔前の漫画に出てきそうな(シンにとっては新鮮)不良と取り巻きがいた。
なんだあの頭、すげえ…

「まあ気をつけることだな。で、よかったら俺が学園を案内してやるがどうする?」
「じゃあお願いするよ…」
俺は京一に学園を案内して貰った。…変人ばかりに出会った気がする。妖しい眼鏡の女、記者風な眼鏡な女
ひげ面のやる気の無い眼鏡の教師。眼鏡ばかり出会ったが何気にすることは無い。
これは夢なんだいつか覚めてしまう夢だ…

放課後 教室


放課後の教室には多くの生徒が残っていた。またシンも例外ではなかった。
「おかしい…」
俺がこの夢をみて長い時間経っている。それなのに一向に目が覚める気配が無い…
「おい!」
また後ろから声がする、がシンは集中していて気付かなかった。
「おい!飛鳥!!」
声の主がシンの前に回り込んで怒鳴りやっとシンは気付くことができた。
「ん、誰だ?」
「いい身分だな女に囲まれて」
声をかけてきたのは先程の取り巻きである。明らかにシンに喧嘩腰だった。

「囲まれる?俺の席の前後は男だけど…」
「だ、だまれ!佐久間さんが呼んでるちょっと来い」
佐久間、誰だ?
「止めなさいよ。飛鳥君はこれから私と帰るんだから」
「遠野!」
遠野、今度は聞き覚えがある。昼休みにであった記者っぽい眼鏡の女、遠野杏子のことだ。
「ほら行こう飛鳥君」
シンの手を取り教室を出ようとする杏子に誰かがぶつかった。
「佐久間…」
佐久間と呼ばれた男がシンに近づいてくる。
肝心のシンはというと、未だに覚めない夢のことについて考え込んでいた。

「飛鳥、ちょっと来い」
「佐久間!!」
「遠野黙ってろ」
佐久間の一喝に杏子はたじろぐ。
「飛鳥来い」
「あ、ああ」
シンはなんとなく返事をした。
「飛鳥君…」

放課後 体育館裏


佐久間と呼ばれた男とその取り巻き三人がシンを取り囲んでいた。
シンは未だに心ここにあらずであった。
「美里に手を出したばかりに転校初日から入院なんてついてないな飛鳥」
「…」
返事は返ってこない。
「なんだよ。びびってんのか情けねえな」
「うーんどうすれば目が覚めるんだ…」
「なっ…そんなに目を覚ましてぇんなら覚ましてやるよ!」
後ろにいた取り巻きがシンを殴る。
普段のシンなら簡単に避けられるが今は全く注意していなかったので避けられなかった。
殴られた頬が痛む。

「ん、痛む?なんで痛むんだ夢なのに…なあもう一度殴ってくれないか?」
「な、なんだこいつ。そ、そんなに殴られたいなら殴ってやるよ」
今度は取り巻き三人でシンを殴った。
「痛い…もしかしてこれ夢じゃない?」
「当たり前だろ!てめえなめてるのか!!佐久間さんやっちゃいましょうよ」
なめられてると勘違いした取り巻きが逆上する。
「飛鳥、自分の不幸を呪うんだな」
「ちょっと待った!」
なぜか頭上から聞こえる声に全員が上を向く。
ちょうど脇にある木の上で誰かが寝ていた。

『あいつは確か…蓬莱寺』
「蓬莱寺、てめえ邪魔するのか!!」
「邪魔?加勢だよ。一対四なんてあんまりだろ」
「ふん、ちょうどいい。前から気に食わないんだよお前のすかした顔がな」
「俺も気に食わなかったぜ。お前の不細工な顔がな」
京一の言葉に佐久間は逆上し蹴りをしかける、が京一は簡単に避けてしまった。
「おい転校生」
「何だ?」
「どうする逃げるか?」
京一の問いにシンは相手を見渡しこう答えた。
「逃げるわけ無いだろ。こんな奴ら相手に」
「上等!」
京一の言葉と共に開戦した。

5分後 体育館裏


「強いじゃねえか転校生」
「まあアカデミーで白兵戦は上位だったからな」
今体育館裏で立っている者はシンと京一2人だけで
取り巻きは完全にノックダウン、佐久間は地面にひざをついて肩で息をしていた。
「くそっどうして勝てねえどうしてだ!」
「弱いからだろ?」
京一が佐久間に言い放つ。
「てめえ!!」
「やるか?」
「やめろ!!」
京一と佐久間のものとは違う声が聞こえてきた、もちろんシンは言葉を発してはいない。
シンが声の方向をみると体の大きい男と美里と小蒔が立っていた。

「醍醐…」
醍醐と呼ばれた男はゆっくりと佐久間に近寄ってくる。
佐久間は彼から顔を背けるようにしていた。
「佐久間、処分は明日言う。今日はもう帰れ」
「そうだ負け犬は早く帰って寝てたほうがいいぞ」
「京一!!…立てるか佐久間?」
「うるせえ触るんじゃねえよ!!」
醍醐の厚意を佐久間は拒否し、走り去った。残された取り巻きもあわてて逃げていった。
「すまないな転校生、あいつは根はいいんだが…」
「いや、あいつのおかげで現実が分かったし…」
そういってシンは落ち込む、これは夢じゃない。それがハッキリわかってしまった。
「名乗るのが遅れたな。俺は醍醐雄矢、お前と同じクラスだ。
 しかし、驚いたな。あの美里が『飛鳥君が危ない』と取り乱して俺のところに来たときはな」

「あ、あれは本当に心配で…」
「ヒューヒュー葵、積極的~」
「こ、小蒔っ…飛鳥君怪我は無い?」
そう言う葵の目に曇りはない本当に心配してるんだなとシンは感じた。
落ち込んでる場合じゃないな、戦わなきゃ現実と。
「大丈夫、サンキュ心配してくれて」
「え、あ、ううん当然のことだもの」
葵の顔は真赤になっていた。

「俺の心配は?」
「えっ京一君も大丈夫?」
「…ついでみたいだな」
「京一なんか心配してもしょうがないよ葵」
「なんだと男女!!」
「なんだと馬鹿京一!!」
なんというかこんな風に過ごしたのっていつ振りだったっけ
最近は戦闘、戦闘で忙しかったもんな…いいなこういうの
「なにニヤニヤしてるの飛鳥君?」
顔に出してたか…まずいな。

「どうせエッチなことでも考えてたんだろ?な?な?」
「京一と一緒にしちゃ可哀想だよ」
「なんだと!」
「やるか!」
このまま見ていたら永遠に続きそうな口喧嘩。
俺が止めないといけないのか?
「止めんか!!」
「ふあ/ぬおっ」
醍醐の一喝で喧嘩が収まった。流石大きいだけあるな
「さて、お前もここの生徒なら言わなければならないことがある
 この学園はいつの頃からかこう言われている-魔人學園-とな」
魔人學園?なんだそりゃ…
「よーしなんか終わったことだし皆で帰ろうか」
「そうね飛鳥君いい?」
「え、ああ構わなー!!」

俺の家はどこだ?というかなんでこんなところに?ルナはレイは?戦況はどうなったんだ?!
「ど、どうしたんだよ転校生?」
明らかにここは文明の水準が低い…ここは地球なのかコロニー?

「なあここどこだ?」
「どこって新宿だけど」
「シンジュク?」
「うん東京都新宿区」
まったく聞いたことの無い地名だ
「えーとオーブは知ってる?」
「オーブ…地名なのかしら?」
オーブを知らないなんてここは地球じゃないのか?
「…ここは地球じゃない?」
「…飛鳥君ボクたちを馬鹿にしてるの?ここはどう考えたって地球だろー」
必死に首を振る。さらに聞いてみる

「今年は何年?」
「1998年だよ」
1998年…コズミック・イラ1998年なのか?いやどう考えたって文明のレベルが退化している
「えーとコズミック・イラ1998年?」
「なにそれ西暦1998年だよ」
西暦って再構築戦争以前のものだよな。
じゃあ俺は過去に来てるのか!?
「転校生大丈夫か顔が青いぜ?」
「え、あ、ああ、だ、大丈夫」
「本当かよ。まあいい帰ろうぜ!」
まずいこれはまずい家なんて知らないこうなったら…
「実は俺記憶喪失なんだ…」
記憶喪失の振りをしよう!!


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最終更新:2008年06月25日 03:11
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