アットウィキロゴ

簿記入門氏の東方小ネタ-14

1

幻想郷間欠泉センター、ここは少し前の異変が起き、解決した直後に建てられた温泉施設である。
管理・運営は旧地獄、つまりは地底にいた妖怪が行っているため開業当初は客足は少なかったが
山の上の神社の神様や里の守護者らが監査役として入るようになってからぼちぼちとはいるように
なっていった。今では地底と地上を結ぶ一つの場所として期待されている。
さて、その施設の内容ではあるががっしりと広い作りの露天風呂だけが特徴の現代の風呂場と比べ
ると粗末なつくりになっている。というのもそもそも温泉事業として開いたのには地底と地上の友
好のだ一歩としての開いてはみたものの、いまだお互い馴染み切れていないため行き成り大きく
事を起こしても失敗するもので、それの負担は事業主である旧地獄側がする事になってしまう。
それでは地底との間は変わらないばかりか負の感情だけが残り地上の者たちにも悪影響を与えてし
まう。ので最初はあえて粗末な作りにし、徐々に大きくしていこうとの計画である。
さて、前置きが長くなってしまったがつまりどういうことかというと。

シン「どうしてこうなった」

紫「あら、珍しいわね。姫様が同伴していないなんて」
永琳「往診の帰りにちょっと、というところですわね」
鈴仙「あの、妖夢は来ていないんですか」
幽々子「うふふ、ごめんね。あの子は今日連れてきていないの」
藍「む、貴方も来ていたのか」
マミぞう「ああ、どうだい一杯やるかい?」

シンはとんでもない状況にたたされていたということだ。

シン「(何で、何でこうなった。ちょっと状況を思い返してみよう)」

わいわいと騒ぐ女性陣を尻目に岩場の裏に隠れながらシンは何が原因で自分が女湯に入ってしまった
のかを思い返していた。
まず、事の発端は自分が風呂に入りたいと思った事からだ。この日、シンは寺子屋の屋根の修理を
していた。初めは依頼されていた箇所だけやるつもりだったが、部材が余ったのと他に修理できそう
な箇所を見つけてしまった為、つい勢いでついでの修理をした為、丁度一番暑い時間帯になるまで
作業が伸びてしまったのだ。季節的にも暑くなり始め、作業が終わるころには汗だくになってしまった
ので、シンは風呂に入りたいと思ったのだ。(なおこの話にはまったく関係ないが、作業中空を見上げる
と射命丸が新聞を届ける為とネタ探しの為に空を飛び交っていた、彼女には珍しく黄色だったのを
シンはひっそりと記憶した)
そして、いざセンターに足を運んでみると珍しく誰もいなかった。そしてしっかりと男湯と書かれた方向
に進み、そして誰もいない露天風呂を独り占めにし、湯を楽しんでいた。そして…

幽香「はぁ、それであなたがいたわけね」
勇儀「まぁね」
パルスィ「まったく、風呂上りにはしっかり駄賃代わりに甘味所連れてってよね」

何故か女性陣が入ってきたわけである。幸い、岩場で涼みながら楽しんでいた為身を隠す事はできたが
余りに急な事過ぎて混乱してしまったのである。今を想えばここでなんとか謝罪しこの場か立ち去れば
よかったのだが、状況を整理しているうちに

白蓮「はぁ、久しぶりの温泉だわ」
一輪「姐さん…、スタイルさらによくなってないかい」
星「一輪、貴女も人の事は言えないでしょうに」
小傘「わーい、お風呂お風呂」
早苗「あ、小傘さん!走るとあぶないですよ」
神奈子「早苗、あんた小傘の保護者かい?」


どんどん、入浴客は増え

華扇「げぇ、勇儀!」
勇儀「げぇ、とはなんだいげぇっ、とは久しぶりなのに…それによりもあんた相変わらずだね。
   ん?ちょっと大きくなったかい?」
華扇「ちょ、やめな…ん…」
紫「ん~、霊夢より下のはずなのになんでこうも違うのかしらね」
阿求「ちょ、そんな揉まないで下さ…はぅ…」
布都「なるほど、天の使いでしたか。」
衣久「ええ、とはいえお守も大変で」
青蛾「ほら、芳香。ゆーっくり伸ばすのよ」
芳香「おー、ちょっとは柔らかくなったぞー」

気付けば、逃げ場がない状況になっていた。
まぁ、原因はといえばシンの行動を監視していたサニー等光の三妖精がセンター前にあった掃除中の
看板を撤去し、かつ男湯と女湯の暖簾を入れ替えた後戻した事なのだがそれはシンには知る由も無い
事だった。
なお、現在入浴中の女性客は上記のメンバーの他秋姉妹、パチュリー・小悪魔・美鈴、地底のロリ巨乳
姉妹と名高い古明地姉妹にそのペットのお燐にお空、さらには月の綿月姉妹(なお、月では桃胸の姉に
桃尻の妹とという二つ名がつけられている)やこの季節には珍しいレティに慧音などがきていた。
つまるところ、幻想郷の巨乳が一斉にあつまっているのであった。

シン「(くそ、椛もいるのか…下手に動くと察知されるな)」

それこそ岩場から少し顔を出せば桃源郷が目の前に広がっているのだが、いかんせん実力者がそろい踏み
しすぎていた胸のインフレも凄すぎなら力のインフレも凄すぎなのである。
ちなみに、シンはここにいるメンバーに少なくとも一度はパルマをかましてるのでバストサイズは把握済
である。(中でも意外だったのは阿求とさとりで二人とも普段はサラシで抑えているという)

小町「くぁ~、いいお湯だねぇ。長湯しちゃうよ」
シン「(はやく出ていって下さい!)」

心からの叫びであった、やがてそんな女性陣も徐々に引き上げ始め。ようやくシンがでれる状況になった。

シン「はぁ、はぁ~ようやっと出れる…さすがに浸かりっぱなしだとのぼせ…うわっ」

のぼせた頭で何とか脱衣所まで到着したものの、そこまでが限界だったようでどたりと倒れてしまった。

シン「(あ~これ倒れちまったか。はやくなんとか立たないとな~、それにしてもなんか柔らかいな。
    なんでなんだろう…な!)」

と、ぼやけた意識で顔をあげてみるとそこには咲夜の顔があった。
なお、お互い裸であり傍から見るとシンが押し倒している感じありかつ胸を枕にしているような状態である。

シン「え、何で」
咲夜「っっっっっ」
魔理沙「………はっ!っておいこれは…」

魔理沙の声でここに来ていた女性陣の意識が戻った。そう、シンが脱出し始めたのと同じ頃合いに女性陣
の第二陣(発達途上組)が到達し、シンが脱衣所に到着したあたりで皆衣服を脱ぎ終え浴場に向かう所
だったのである。

射命丸「皆さん、準備の程は」
妖夢「万端にござる」
霊夢「夢想…」
魔理沙「マ、マ、マ、あ八卦炉どこだ!」
咲夜「っっっキャーーーーーーーー」
シン「くっそ、やっぱりこうな…」

この日よりしばらく間欠泉センターは修理により休業になった。

2

シン「あー釣れないなぁ」

ちょっと魚でも釣ろうと川で糸を垂らしにきたはいいが、肝心の獲物はかかる
事はなかった。とはいっても、案外この釣れない時間も好きだったりするので
苦でもないが。

シン「(今あっちにもどったら多分速効で死ぬだろうな)」

幻想郷でのぬるい生活にすっかり慣れてしまった今、今だ混乱から抜け出せて
いないであろう元の世界の事を思い出す度にそう思う。あの世界にいた頃は常に
死と隣り合わせであった。戦争に負けて、新体制に取り込まれある程度のカスタ
マイズはされているとはいえ旧型のMSでテロリストや海賊の群れを蹴散らす日々。
それに比べると今の生活のなんと怠惰な事か、精々弾幕少女達の胸や肢体にうっかり
ラキスケして永遠亭送りになるくらいだ。

シン「(おっと、これはお客さんかな)」

と俄然魚は食いつかないが草むらの方から何やらやってくる気配を感じた。

ルナサ「………こんにちは」
シン「あ、あぁこんにちは」

そこには楽器ではなく画材をもったルナサがいた。

シン「何だ、珍しいじゃないか一人か」
ルナサ「メルランは………最近知り合ったとかいう覚り妖怪の妹と遊びに、
    リリカはミスティアと響子となんだかやってて」
シン「そ、そうなのか」

どことなく力弱い感じがするルナサは実のところシンはあまり得意としては
いなかった。全体の雰囲気もそうだが、金髪という要素もあってか昔、救え
なかった少女を連想させてしまうからだ。

ルナサ「私は気分転換に絵を描きに………どうぞ気にせず続けて」
シン「ん、うん、そうさせてもらうよ」

どことなく気まずい感じになりながらも絵を描き始めたルナサを横目にシンは
釣りを続けた、ただしやっぱり竿の先はピクリともせず息苦しい時間が流れる。

シン「(あー、もー、固くなることはないって知ってるんだけどなんとも上手く
    いかな………何…だと…)」

なんとか状況を変えたいシンは集中し始めたルナサに視線をずらすと、ある物が
シンの目をひいた。ルナサの生足である、元々プリズムリバーのライブは幻想郷
でもかなりの人気を誇っているが、音楽以外にも関心を引いているのはすらりと
伸びた生足であるスカートの短さも相まってか『三姉妹のふとももすりすりしたいお』
とのたまう輩も多くない。そして、今その生足が目の前に存在しているのだ。
横から見少し見上げる形になるので、もしルナサが少しでも足の位置を変えようならば
その奥に隠されている布地すらも拝む事は可能であろう。思わぬハプニングに、シンは
目を反らすのが難しくなってしまった。
もちろん、ガン見するとバレルので必然的にチラ見になってしまうのだが。中々目が離
せないものではあった。
結局、魚は釣れぬまま餌が尽いたところでルナサも絵を描き終わったのか二人とも同じ
ようなタイミングで立ちあがった。

シン「あ、ル、ルナサはもう帰るのか」
ルナサ「一通り描き終えたし…、そろそろ妹達も帰ってくる頃だから」
シン「ん、そうか。あ、俺は…このまま里で飯食っていくよ。じ、じゃあな」
ルナサ「んー、それじゃあさようなら。あ、あと」
シン「ん?」
ルナサ「………えっち」
シン「!?」

とルナサは頬を赤らめぷいと顔を背けるとそのままその場を後にした。
そしてシンはダッシュで家に帰ると布団にもぐりこんでそのまま悶えて、
そのままその日は過ぎていった。

3

「コホッ、コホッ」
「大丈夫ですか、何か今年は例年より寒いんですから読書に夢中になりすぎないで
 適度に寝て体調管理しっかりして下さいね」
「ふぅ、わかってるわ。小悪魔と同じような事いうのねあなたは」

「ふふん、シンさんはパチュリー様の事を心配していらっしゃるようですね」
「ん~まぁ、同じ屋敷にいる仲だからな。それに何かあったらお嬢様方も心配
 するでしょうし」
「でもそんなに心配するほどでもないですよ、パチュリー様はああ見えてわざと
 不健康な生活をしているわけですし」
「え、わざと?」
「ええ、何か勘違いされている方も多いんですが魔術を使う者は体力は高い方が多いんですよ。
 術式の構築やら研究やらって体力いりますしね。正直、体力のない魔法使いって魔法使って衰弱死
 しちゃうんですよ」
「だったらなおさらわざと不健康な生活するんだよ」
「パチュリー様って100数年生きてますよね」
「ああ、そうだな」
「もちろんパチュリー様だって昔は体力つけるのに色々鍛錬しておりましてね。
 ただ…魔女の知識を探求する性ゆえか、『肉体の限界点の欲求』を追求しはじめましてね。」
「え、………えっ?」
「20数年前まではそれは見事な腹筋や上腕二頭筋が…。ま、今は筋肉落とすための不健康
 な生活のおかげで落ち着きましたけど、ただ一つたわわに実ったあの柔らかな双丘だけは
 落ち着かずむしろ…」
「 小 悪 魔 」
「ひ、ひぃっ、パ、パチュリー様ぁっ!そ、そのう、腕が、そのように掴まれると破、破裂しちゃいま」
「ちょっと、お仕置きが必要なようねぇフフフ」
「ご容赦を!そんな、あ、握撃っ!?」
「ごめんなさいね、シン。この子ちょっと再教育しなきゃいけないようだから」
「あ、あぁ。じゃ、俺はまだ仕事あるから…」

小悪魔の首根っこを片手で釣り上げ、パチュリーは自室へと帰って行った。
とりあえず、シンに出来ることは親しい同僚的存在の心配をする事ではなくいかに咲夜に
ラッキースケベせず仕事できるかを考える事であった。

「そういえば、弾幕アクションゲームでもハッスルしてたもんなぁ」

ここは紅魔館、悪魔の棲む館

魔理沙…元から体力がある元気娘
アリス…なんとか筋肉の魅力に魅せられないよう努力している
白蓮…封印されている間の暇つぶしに毎日5千回正拳突きの練習してたらマッハ突きができたよ

体操服とブルマで運動してるパチュリーちゃんがいると思った?残念!タンクトップ
とハーフパンツでベンチプレス(300Kg)するマチョリーちゃんでした!

「くっそ、やっぱ暑いか」

じりじりと照る太陽の熱気にシンは思わず呟いた。どこかで涼もうにも木陰はない。
やっぱり家から出るんじゃないんだったと思いつつ、シンは人里へ足を進めた。
さて、何故シンが人里へ降りて来ているかと言うと単純に言えば暇を持て余したからである。
シンの住む家は人里の外れにある朽ちていた民家で、畑を耕しながら細々と暮らしている。
もちろん、それだけでは生計が成り立たないので合間を見ては人里に来ては短期や一日だけの
仕事をもらっている。今日なんかは特にやることもないのでどうせならば暇をつぶしつつ
仕事があるならもらっておこうと考えたのである。
しかしながら、今日は暑さが厳しかった。梅雨こそ明けたもののまだまだ残るじめっとした
感じがそれをさらに増長させた。近くの大木を住処にしているリリーなんかはこちらの方が
涼しいという理由でシンの家でだれている(下着姿で)

「はぁ、こう暑くちゃ仕事あっても………ん?」

そうこう考えていたら里に到着し。しばらく歩いていたら何やら人だかりができているのを見つけた。
アリスあたりがこの暑さの中でも人形劇をやっているのかご苦労さまと思いつつ、それを見ようと
するとそこには物部布都がなにやら布教活動に勤しんでいた。
話を聞いていればどうやら一週間限定で仙人修行をしないかどうかの宣伝をしているらしかった。
さすがにガチの仙人修行となるとヒク人も多いが一週間くらいだったらと考えている人はいるようで
けっこう考えでいる顔の人が何人かいた。(なお大部分は半袖にミニスカート風導師服の布都を
見に来ている紳士達である)

「む、おお。そこにいるのはアスカ殿ではないか」
「あ、見つかっちまったか」
「ふむふむ、アスカ殿もわざわざ家から足を運び我の説教を聞きに来るとは。
 成程、この短期修行の志願者だな」
「いや、ちげぇよ」
「そうとなれば話は早い。ささ、新たなステージへと踏み出そうではないか」
「ちょ、待て。人の話をき…」

布都はそういうやいなやシンを掴むと、そのまま自分たちの住居へと走り去ってしまった。


「………で、修行って。たんなる家事仕事じゃねぇか!!」

神霊廟につくやいなや、さっそくシンの修行が始まった。手始めに『こころは渡さん』と書かれたTシャツを
着た神子から雑巾とバケツを手渡され、掃除するよう言い渡された。
なお、神子はシンに掃除を命じると育児書が大量に積まれている自室へと閉じこもった。布都はどこかにいった
らしく姿を消し、屠自古は亡霊仲間と世間話にと白玉楼に向かった。
結局は拉致されるがまま、やることもないので律儀の掃除を始めるシンであった。
とはいえ、それなりに綺麗にはされているのでそんなに力を入れる必要はなかった。せいぜい、やる事
といったら拭き掃除くらいだったので、神子の判断はあながち間違いでもなかった。


「まぁ、外にいるよりは幾分ましか」

先ほど比べると大分暑さも和らいでいる、これは室内にいるというのと神子達の力によるものなのだろうと
シンは結論付けた(それでも半袖必須だが)

「それにしても水とかどっから引いてきて(パフッ)フガッ」

壁際あたりの床をタタッ駆けながら拭いていると何やら柔らかい物が顔に当たった。何なんだと顔をあげ
てみるとそこには

「き、き、き…」
「せ…青娥さん」

シンに胸を顔で埋められている青娥がそこにいた。

「キャァァァァァ」
「おーどーしたー」

あまりに娘々らしい悲鳴を出した青娥に芳香がどたどたとやってくる。

「あ、芳香…、こ、これは、その」
「う、うぅ…。旦那にしか触らした事がないのに…」
「これはー………昼ドラというやつかー」

邪仙にしてはあまりに初心い反応を見せる青娥。意外と貞節だった。
この後、芳香も足を滑らしそのままシンに胸ダイブを決め青娥を巻き込んだクンズホズレツのパルマ騒動を
起こし、「ごめんなさい、あなたごめんなさい!」と何やら青娥が大変な事になり収拾がつかなくなくなった
ので、シンはささっとその場から逃げた。

「あぁ、もうっ!くそぉ、あとで青娥さんにきちんと謝っておかないとなぁ。
 ………はぁ、風呂場でも掃除するか」

この後、水風呂を楽しんでいた布都(全裸)と一騒動あったのはいうまでもない。
その後、一週間の修行という名の家事仕事にシンは勤しむ事になった。
以下~ダイジェストでお送りします。
「………洗濯は…洗濯くらいは自分たちでやるもんだろうが!」←神子達の下着を見て

「くそ、布都め…なっ!?はいてな」

「青娥殿、ちょっと幽々子さんが芳香の歌を聞きたいとおっしゃっていたからかしてくださらないかしら」
「え、ええ、大丈夫ですが(チラチラ)」
「(く、芳香がいなくなると青娥さんと二人っきりだ。気まずい…)」

「(だから!何でここの仙人たちはガードが緩いんだよ!)」←ミニスカの神子と布都を見て

「シン殿、なぜこころがあなたの寝床に(ゴゴゴゴ)」
「いや、俺も、何がなんだか」
「すーすー」←単純に部屋間違えただけ

という事が一週間の間にあった。もちろんラッキースケベ的な事はまだまだあったがそこは割愛させていただく。
何はともあれ、シンは修行を終えることができた。

「う、うぅ。長い、長い一週間だった。ようやっと解放される…」

単なる下働きと何かと理性を削られる一週間にシンは色々と疲弊していた。とりあえずわかったことは仙人の下
についての修行は単なる身の回りの世話で有る事、布都や神子は家ではあまりはいてない、芳香は意外と柔らかい、
青娥はもっと柔らかいだった。

「さて、家に帰ろ…」
「いやいや、そちらが終わったのなら次はこっちの番だね」
「お、お前はナズーリン………」

さっさと家に戻ろうとすると、どこからかナズーリンがやってきた。

「ちょうどうちも一週間禅と説法の修行コースを開いていてね。もちろん、参加してくれるね」
「いや、ちょっと」
「なに、気にする事はない。家事仕事さえやってくれればお金はとらないよ、もちろん泊まり込みだ」
「ちょ、やめ…やっぱこの流れかーーー」

というわけで続けて命蓮寺で一週間修行することになった。
とはいえ、神霊廟とは違いさすがにしっかりしたものでしんと静まったお堂で禅を組み。聖や星から説法を
受けると昂ぶっていた精神も落ち着きを取り戻してきた。


「(これは、中々いいかもしれないな)」

家事仕事といっても皆で分担しているので一人に集中する事もない。選択もしっかり男女の区別が分けられている。
シン自身宗教とかそういうものには興味がないが、精神修行の一環でこれもありかなと思うようになった。
………が、それも大体三日目あたりから崩れてくる。
元々思春期であり成長期であるシンにとって、神霊廟での一週間は(成人男性的な意味で)耐え抜くのは厳しかった。
解放された後は家で溜まったものを吐き出したいところだったが、そこに女所帯の命蓮寺での修行が延長されたので
あるからその後は推して知るべしである。最初のうちは落ち着いた雰囲気の中で気づかずにいられたが慣れてくると
次第にソレラが湧き上がってくるのだ。加えて、ここの尼達は聖を筆頭に皆スタイルが良い。僧衣という露出が少ない
ながらも夏服の物を着用しているため自然とそのスタイルが浮き上がってくる。逆にそれらが背徳感を増す事になり
シンの思春期特有の神経を逆撫でる事になった。また、他の者達に関しても基本的に服装のガードが緩い。
特に小傘あたりは自身の幼さとの肉付きの良さのバランスが取れていない為、じゃれついてこられると非常に困って。
さらには、妖怪寺と言われるゆえんか獣妖怪も多数存在している為獣臭い。いわゆるフェロモンという奴で、普段で
あるなら気にしないところだが、色々と禁欲に禁欲を重ねているとどうしても気づいてしまうのである。(ここで、
シンは密かにケモナーとしての扉を開きかける事になるのだが、本人は必死に否定している。)

「雲山…俺はもう限界かもしれない」
「(まぁ、頑張れ)」

雲山との意思疎通は一輪くらいしかまともにできないものだが、同じ性別同志という事もあってかすっかり会話できる
ようになっていた。
それからというもの、星のうっかりとシンのラッキースケベが合わさりナズーリンを巻き込んでのパルマ騒動が
あったり、床の拭き掃除中に見えた聖の胸の谷間にキョどり南無三されたり、朝起きたらこいしとこころが一緒に寝て
た上にバレテ南無三されたり、般若湯呑んで酔った一輪に絡まれマミゾウを巻き込んでのラッキースケベが起きて一輪
と一緒に南無三されたり、風呂入ってたら気づかず入ってきた一輪が少女みたいな反応みせたり、洗濯ものから察するに
聖の下着は黒で一輪と胸のサイズがそんなに変わらなかったりと生き地獄を経験する事になった。

「や、やっと終わったぁ…」
「ま、まぁ。気が向いたらいつでもくるといいさね」

ようやく全日程を終え、シンは解放された。後半あたりはなんか南無三されてる記憶しかないが。あと一輪とフラグっぽい
ものがたったようだ(シンは気づいていないが)

「ようやく、ようやく帰れるんだ………」

ある意味、本当の修行だった二週間が終わりシンはさっさと家に帰ろうとした。
しかし、気づくと足は地を離れ体は宙に浮いていた。あれ?おれもしかして今飛んでる?と思ったが、その答えは簡単。

「修行したいのですね!?だったらきちんと付き合ってあげましょう!」

人に修行させるのが大好きなセクシー仙人のペットの龍に咥えられ、拉致されただけである。

「いいかげんにしろ!誰か!助けて~~~~」

ふと、遠くにいた射命丸と目があったが見なかったことにされた。

その後はいつもの通りの展開、滝に打たれたり岩に体を括り付けられ池に沈められたり空から落ちてくる丸太をキャッチして
フィニッシュホールドを駆ける特訓をしたりした。もちろん家事仕事も行い、拭き掃除しながら誤って華仙の胸に顔を埋めたり
入浴中の風呂場でばったり鉢合わせてしまったり、忠告しに来た小町の胸に顔を埋めたり、人里に買い出しに行ってばったり
あった一輪にパルマかましたりした。
そうこうあって一週間が立った。


「はぁ、何でまた連れられてこなきゃいけないのかしら」
「うーん、あんときは冬だったけど。こうしてみると広いもんなんだな」
「ここが仙人様の修行場、無駄に広いですね」
「はぁ、早く終わらせたいものだわ」
「でも、皆さんでくると旅行みたいですね」
「仙人様ってどんな本読んでいるのかな」

上から霊夢、魔理沙、阿求、咲夜、早苗、小鈴で彼女たちはシンが修行やら何やらで失踪していると噂話をしていたら『修行』
の一文だけ聞きつけてやってきた華仙に拉致られ同じく修行場へと連れてこられたのだ。

「しっかし、じめっとはしてないけど暑いわねぇ」
「うぅ、目の前には湖があるってのになぁ」
「確かに、ここは一浴びしたいですね」

と、額に汗を滲ませながら歩いていると霊夢は意を決したかのように

「ああ、もう。止めよ、止め。華仙もいないし私は水浴びするわ」

というとするすると服を脱ぎ始めた。

「お、おい。霊夢、急に何なんだぜ」
「はぁ、でもこれは霊夢に賛成ね」
「同感ですね」
「阿求に咲夜まで」
「あわわ、皆さん。全部脱いじゃうんですか」
「服が濡れるでしょう、大丈夫よ。ここは天狗の文屋はわからないし。ほら、早苗も」
「わぁ、ま、待ってくださいよぅ」
「うわ、み、皆。恥ずかしくないのかよ」
「何?魔理沙、あんた恥ずかしいの?」
「っ………、は、はずかしくなんてないのぜ」
「うひゃぁ、皆脱いで…。うぅ、私も脱ぐしかないんですね、そうですね」

結局、全員脱ぎました。

「うひゃ、冷たくて気持ち良い~」
「は~、生き返るー」
「えい」
「きゃ、えい。お返しよ」

キャッキャウフフと水浴びしながら戯れる少女達、そこには夢があふれる光景が広がっていた。
そして、そんな中。魔理沙の動きが止まる。

「(おいおい、やっぱりだけど早苗とか咲夜とか卑怯だろ)」

一応、ここにいる面々とは風呂等は共にした事のあるメンバーであるので各々のスタイルは把握済み
ではあったが、やはりその格差を見せつけられる事になった。
まず、早苗はいうことはなく。咲夜に関しては大きさは早苗に譲るにしてもバランスはこちらが上である。
霊夢に関しては自分よりも一応年上であるが、胸を見るとやはりその差は表れ始めていた。そして何より
恐ろしいのは阿求だ、自分とそう変わらない癖に胸だけは立派な稗田家当主になっている。知識と比例して
大きくなったの言わんばかりの発達ぷりだった。唯一、自分と同じなのが小鈴で魔理沙はこの中での仲間を
見つけたような気がした。

「魔理沙さん…」
「小鈴…、やっぱり…」
「「同志よ!!」
「あんた達なにやってんのよ」
「そういえば早苗、貴方さらし派に変わったの?」
「え?ああ、ちょっと…、その、サイズが合わなくなっちゃって」
「「ちっ」」

魔理沙と小鈴が同盟を結ぶ中、早苗と咲夜の会話が耳に入ってきて思わず舌打ちをうった。

「こっちって中々下着屋さんがなくって」
「うーん、アリスに頼めばいいんじゃないかしら。物は入るけど、しっかり仕事してくれるわよ」
「え、そうなんですか!?でも縁起にはそこまで書いてないですね」
「さすがに縁起にかける内容ではなかったので…私も頼んでいますし」
「羨ましい会話してるわね」
「あら、そういう霊夢だって。そろそろじゃないの?」
「うーん、そうなの?」
「ああ、もうお前ら口を開けば胸のこ…ひゃぅん!?」
「ほーら、魔理沙だって育てば必要になるわよー」
「ちょ、そんな触るなって…ふぁっ!」
「(魔理沙さん…、ヤバい。意外とこの光景いいかも)ドキドキ」

と、皆に弄ばれる魔理沙を見て小鈴が新たな扉を開きかけてると


「ゴボゴボゴボ…ぷっはー、アブねー死ぬかとおも…った………」

上流の方で足を滑らせここまで流されてきたシン(全裸)が少女達の目の前に現れた。

「あ、…え、な、なんで皆が…ってんな恰好って…」
「ヒッ………」
「……………」
「キ、キャ…」
「あ、もう限界だ」

咲夜の能力を使用しないまでも一瞬時が止まり、生まれたままの姿の六人の少女達が悲鳴を上げる前に
シンの何かが限界を迎え、鼻やら目やらから滝のような血が噴き出した。

「ウ、ウワァァァァァ」

そのま、シンは血を流しながら倒れると湖はあたり一面文字通りの血の海と化し、今度は少女達からは混乱の悲鳴
があがった。

「うわぁ、いったい何が…ってちょ、貴方たちいったい何を」
「華仙?あ、私たちも一体、何が何だか」
「な、と、とりあえずどうすればいいんだ?」
「いいから、落ち着いて。とりあえず皆服を着なさい!」

なんとか華仙が帰って来たことで収拾はつけることができた。なお、この間シンは裸の少女達に介抱されていたが
肝心の意識は涅槃へと旅立ちつつあったのでその恩恵に預かることはできなかった。そして………


「はーい、シン。ご飯の時間ですよー」
「やっぱりこのオチか」

永遠亭、シン専用病室。とりあえず瀕死のシンを運び込み、『またか』といった顔をした永遠亭メンバーに引き渡された
ところでシンの修行は終わった。
窓からは少し涼しくなかった風がそよいでくる。夏は静かに終わりつつあった。

4

皆でお茶を飲んでいる時にふと魔理沙が一言

「そういえば、シンってこっち来る前はなにやってたんだ?」
「ん?こっち(幻想郷)に来る前?」
「えーっと、確か軍人ってのになってたんだっけ?」

幻想郷で軍人という響きは馴染みがない、里や人員を抱えている勢力には自警団
といったものは存在するが、完全に荒事のみに対応するための組織はないからだ。

「あー、うん。一応そうだったけど」
「今はそうでもないけど、当時はやっぱり荒い性格だったりしたのか」
「それは…どうだろうなぁ、命のやり取りはしてたからそういう場面ではそうだったかもだが」
「そうですねぇ…、やっぱり今よりとがってはいましたね」

そう答えたのは早苗だ。

「あ、早苗はそれなりに知ってるんだったんだっけ?こいつの事」
「ええ、当時は割と話題になったアニメでしたから」
「にしてもいつ聞いても、自分が早苗達の世界じゃアニメ作品のキャラだったなんて
 ピンとこないな」
「で、どんなだったんだぜ」
「凄かったですよ、立場が上の人間に喧嘩は売る。戦闘の事になるとバーサーカーの
 ごとく暴れまわる…」
「むぅ…」

言い方こそ誇張はされているが、事実だったりするので言い返せないシン。

「今のシンとは想像できないな」
「その中でも名場面といったらユニウスセブン破砕作戦ですね。なんとかして割れたものの
 その内の一部がそれでも地球に落下しようとした時…」

ユニウスセブンか…、過ぎたことではあるがあれがきっかけで戦争が始まったようなものである。
止めれなかったシンにとっては苦い話である。

「エクスカリバーで落ちるユニウスセブンを一刀両断に…」
「…、おいおいおいそんな事やってねぇよ俺」
「え?謙遜しないでもいいじゃないですか、他の方々も見せ場ありましたよ。
 ルナマリアさんはドリルパーツをつけたカスタムザクで無双、レイさんは出てる作品
 違うんじゃないかっていうくらいの糸引きミサイルで…」
「おい、早苗ちょっと待て。そんな話聞いたことないぞ」
「まぁ、結局最後まで一部分は残っちゃって。でもあのまま何もしないままだったら宇宙クジラ
 の思うつぼに」

待て、なんかおかしいぞ。宇宙クジラって何の話だ

「へー、よくわからないけど凄そうね」
「ええ、皆グルグル目でかなりの迫力でしたよ」
「グルグル目?」
「はい、グルグル目です」
「おい!ちょっと待て、なんの話をしてるんだ!!」
「あとはロドニアのラボでの戦いですかね、あれは…トラウマですねぇ。
 まさかクジラに取り込まれた人のうめき声を聞いて躊躇しつつエクスカリバ―
 で刻んでいくとは」
「それ全然躊躇してねぇだろ!だからなんだよ、宇宙クジラって!!大体それなら
 アスランとかどうしたんだよ!」
「アスランさんたちは前作の主役の面目躍如ってところですかね、『コンマ一秒の世界を
 見せてやる』っていうのは今や名台詞ですよ」
「聞いたことねぇよ!そんなの!」
「でもあの三人の戦い方、えげつないですよね。敵が攻撃したら分離→合体→攻撃の繰り返し
 ですから」
「なにやってんのアスラン!?ってゆうか三人って残りの二人は…」
「キラ・ヤマトにカガリ・ユラ・アスハに決まってるじゃないですか。あ、途中でカガリから
 ラクスにチェンジしましたけどね」
「何やってんだよ!あんたらはー!!」

ってゆうかポジション的にどうなんだ、カガリとラクス。

「最後は…やっぱりあれですかね。あれが原因でこっちに転移しちゃったんですかね」
「なんだよ、あれって」
「宇宙クジラに取り込まれたメサイアを破壊するのにディスティニー内部のガンダム炉を
 暴走させて自爆したんですよね」
「自爆!?シン…あんた…」
「なっ、なんてことやってんだぜ、お前…」
「してねぇよ!つーかなんなんだよガンダム炉って!!そんな虚無るような世界いたくねぇよ!!」

どうやら、早苗の知る世界とは違っていたようです。

5

幽香「これ、貴方が作ったお花かしら」
シン「ああ、そうだけど。それが何か?」
幽香「そう…、全然駄目ね正直不愉快だわ」
シン「………何だって」
幽香「花を咲こうと思って咲いた花じゃないわね、無理やり咲かされた。
   とでもいえば伝わるかしら。そんな咲かせ方じゃこの子達が可哀想だわ」
シン「何なんだ、あんた。急に現れてわけわかんない事言って。あんたに一体―」
幽香「花の咲かせ方…叩き込んでやるわ」

射命丸「ほ、ほうほう、それがきっかけだったわけですね」

どうも皆さん、清く正しい射命丸です。今日は太陽の丘のひまわり畑について幽香さんに
取材を敢行しています。なんでも、これは昔幻想入りを果たした外の人間が幽香さんに調きょ…
レクチャーされてこしらえたものだったとか。私もここを通るのは数年振りくらいで気づけば
ひまわりが繁殖していたくらいの感覚だったのでその事実に驚きました。

幽香「あまりに酷かったものだったから、ついね」
射命丸「幽香さんの気まぐれで、今ではその結果として観光名所に、ですね。
    いやぁーおかげでいい記事書けますよ。では、それでh」
幽香「待ちなさい、まだ全然話してないわ」
射命丸「も、もしかしてまだ続きが…」
幽香「当り前よ、こんなのまださわりですらないわ」

さんさんと照りつける太陽の下、汗を滲ませる私に日傘を優雅にさしている幽香さん
は話を続けた。土いじりを教えた話やひまわりがいっせいに花をつけた時の話や、そ
の年の冷害で花だけでなく作物が育たなかった話やそれでも少ない食料の中で睦まじく
やりくりした話や捨てられていた赤ちゃんを拾って育てた話や、無農薬のりんごの栽培
に初めて成功したetcetc。
あの風見幽香とは思えないほどの優しい表情で思い出話を聞かされ続けました。すいません
そろそろ水下さいお願いです死んでしまいます。

メディ「へーじゃあ、あそこの鈴蘭畑もその人と幽香が作ったんだ」
幽香「ええ、そうよ」
メディ「それなら、幽香はすーさんのお母さんなんだね」
幽香「そうそう…って、そ、それとこれとはちょっと違う話よメディっ!」

ツンデレはいいから早く解放してください。

その後、育てた子供を人里に帰す話やらなにやらで5時間拘束された射命丸はメディスン
の毒を採取しに来た永琳に介抱されてなんとか助かったらしい





タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年02月02日 13:47
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。