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夜向性 ◆pLz4u.wgPs氏のアイマス小ネタ-01

1

 アイドルの誕生日というのは本人だけでなく、ファンにとっても一大イベントだ。
人によってはメディアへの露出を考慮され、盛大におこなわれることもある。
有名人を呼び、高いケーキや料理を買って、マスコミに自分の人気がいまだ健在であることを示し、
今後の仕事へとつなげていく。

そんなプロデュース方法もあるにはあるが、つい最近、全員がCランクにあがったばかりの765プロに
資金力があるわけもなく―――。

P「はぁ~、もうお腹いっぱいだ」

 こうして、事務所にみんなで集まって誕生日を祝うのがやっとの有様だった。
予想外だったのは、みんなの士気がいつも以上に上がってきていることだ。
結束力や繋がりを重視する765プロには、仲間の祝い事を仲間同士で祝うほうが性に合っていたらしい。
これなら、次のオーディションも万全の体制で挑めるだろう。

小鳥「皆揃って大騒ぎしたのなんて久しぶりじゃないですか?」
律子「ええと、スケジュールによるとこの前のコンサート以来ってことになってるわね」
社長「アイドルの諸君、忙しい中本当によく集まってくれた。スケジュールを調節してくれた君たちにも感謝しているよ」

 今日誕生日を祝われているのは、菊地 真。
765プロ率いるアイドル勢の中でもとびっきりのハンサムボーイ(本人は納得していない)だ。
マネージャーとして成長してきた“彼”のおかげか、ここ最近で一気に人気が延びてきている。
女性ファンに加え、男性ファンも増えてきているおかげだ。

765プロのプロデューサーとしては追いつかれつつあることに多少焦りを感じないでもないが、そこはそれ。
大人の余裕で受け流している。
この間、「受け流していられる間が華だねぇ」と社長に言われたが気にしないことにしよう、うん。

 ただし、時には大人の余裕だのなんだのといっていられない時もある。
事務所の雰囲気が徐々に悪くなっているのを肌で感じているときは特に。

P「頑張ったのは事務所の皆ですよ。社長だって車で走り回ったじゃないですか。でも・・・」
伊織「もう、なにやってるのよあの馬鹿マネージャーは! パーティーが終わっちゃうじゃない!」

未だに空席のままのシンの椅子を蹴飛ばしながら、伊織は憎々しげにそっぽをむく。
伊織の一言でごらんの皆様はお気づきになられたと思うが、真のマネージャーであるシン・アスカが
まだ誕生日会に姿を現していないのだ。

春香「もしかして、マネージャー。今日が真の誕生日だって知らないとか?」
雪歩「そんなことないよ! だって三日前に―――」

シン『くそ! いいプレゼントが思いつかない! こんなことじゃ駄目だ!』
雪歩『あ、あの、あんまり思いつめないほうがいいですよ』
シン『そうは言っても、焦るなっていうほうが無理あるだろ。普通の物だとみんなと被るかもしれないし』
雪歩『普通だっていいじゃないですか。真ちゃんなら、心をこめたプレゼントならどんな物だって喜んでくれます』
シン『雪歩・・・。待てよ? 真を喜ばせる、真が一番喜ぶ・・・』
雪歩『え、ええとぉ、マネージャーさん?』
シン『そうか! 真の可能性を引き出せるような、斬新なプレゼント! もうこれしかない!』
雪歩『マネージャーさん! どこ行くんですか、マネージャーさぁぁん!』
シン『原宿、いや・・・まずは銀座からだああぁぁっ!!』

亜美「それでそのまま行方不明なんだよね→」
真美「メールにも携帯にも音沙汰ないんでしょ→?」
千早「仕事は全部済ませていたそうだし、社長に有給三日分を申請してたから業務に支障はなかったらしいけど、
   連絡が取れないのは心配よね」

 実に彼らしいエピソードだと思うが、それをこのギスギスした空気でちゃかす勇気はさすがにない。
信用は容易に崩れ、容易には築けない。そんなことは、彼が一番よくわかっているはずだ。
それでも遅れているということは、準備に手間取ったか動けない理由があるのか・・・。

 どちらにせよ、心配と落ち込みで沈みきった真の気持ちを押し上げるには、シンが来なければ話にならない。
真は一見逞しいように見えるが、実は誰よりも繊細で乙女だ。
シンが来ないまま誕生日が終わってしまえば、精神的に立ち直るまで時間がかかってしまうだろう。

小鳥「皆は慌ててるのに。さすが、プロデューサーさんは冷静ですね。」
P「はは、それほどでも」

違います、音無さん。好意的に受け取ってくれてますが、本当は明日のオーディションへの影響を考えると胃が痛くて動けないんです。
解説的役割にまわっているのは、意識したら胃に穴が開きそうだからなんです。シン、頼むから来るなら早く来てくれ!


雪歩「真ちゃん、大丈夫だよ。マネージャーさんはちょっと遅れてるだけだから」
真 「うん、そうだよね。はぁ・・・」
あずさ「元気を出して真ちゃん。心配しなくたって、あの人は誰かを泣かせるような真似は出来ない人よ。
    ほら、もうすぐ扉を開けて―――」

シン「まことおおおおおおおおおおっ!」

あずさ「って、叫びながら・・・」

アイドル+α 「―――って、マネージャー(さん)!?」

 真っ先に目に付いたのは、その顔色の悪さだ。ろくに飯も食べてないのか肌はボロボロで、眼の下は遠目でもはっきりと分かるほど黒い。
服もよれよれのくしゃくしゃで、手に持った花束が格好に比べて浮きすぎている。

律子「どこ行ってたのよ! うわ、目の下にすっごいクマができてる!」
シン「睡眠なんてどうだっていい! 真、遅くなったけど誕生日おめでとう!」
美希「もしかしてもしかすると、この三日間全然寝てなかったりするの!?」
真 「あ、ありがとうシン。でも、少し横になったほうがいいんじゃないかな」
シン「大丈夫だ、俺がお前の願いを叶えてやる!」
貴音「面妖な。どうにも会話が成り立っていないように思えます」

P 「小鳥さん、気のせいか彼の言動が少し可笑しいような・・・?」
小鳥「あれは、深夜テンションですね。長時間の徹夜で頭のネジが飛んじゃってるんじゃないでしょうか」
春香「ちょ、ちょっとプロデューサーさん。止めなくていいんですか!」
P 「ああ、うん。シン、ちょっといいかな」
シン「プロデューサーさん! 真を少し借りて行っていいですか!」
P 「え、真がいいなら俺はかまわないけど・・・」
シン「よし! 行くぞ真!」
真 「い、行くってどこへ!」
シン「四階のレッスン場だ! 『俺』がお前を『女』にしてやる!」
真 「・・・へ?」
シン「お前がこの前、言ってたんだろ! ほら、早く行くぞ!」
真 「え、え・・・」

アイドル+α「えええええええええええええええええぇぇぇっ!」ガタッ


やよい「『女』にしてやるって・・・どういう意味なんでしょう?」
美希「ハニー、真君は元から女の子じゃないの?」
小鳥「シン真きたあああああぁぁっ! ピヨヨヨヨヨヨッ!」
雪歩「真ちゃんとマネージャーさんが・・・わ、わたしどうすれば・・・」
あずさ「あらあらあらあらあらあら~らららら~♪」
春香「あずささん、壊れてる場合じゃないですよ! 真ちゃんの貞操の危機ですよ!」
千早「プロディーサーも何をぼさっとしてるんですか!」
P 「あ、ああ、そうだな。おい、シン・・・って、どこに行った!」
伊織「もうとっくに出てっちゃったわよ! あの変態マネージャー、とうとう本性を現したわね。
   セクハラのみならず、真を強引に・・・ごにょごにょ・・・しようとするだなんて!」
亜美「おんやぁ~? 聞こえましたか真美さん」
真美「んっふっふ〜、おうとも亜美さん。どうやら、いおりんは案外耳年増なようですな~」
伊織「あんた達ねぇ! 」
小鳥「年増!?」
P「あ、そこは反応するんですね」

 どうやら、俺は怒涛の展開に追いつけずフリーズしてしまっていたらしい。
その間にシンと真はとっとと四階に上がっていってしまったみたいだ。
内側から鍵が掛けれるし、仮眠用の布団もあるから一応問題はないはず・・・。
って、俺は何を考えてるんだ!
まさかシンに限ってそんなことをするわけがないじゃないか。あれだけのラッキースケベを耐え切った男が、
この程度の試練で躓くなんて事が・・・。

響 「そんなことしてる場合じゃないさー! マネージャーを追わないと!」
美希「何だか面白そうだし、美希も追うー!」
千早「くっ・・・胸に差はなかったはずなのに・・・」
P「と、とにかく落ち着け皆! こんなことは前にもあったけど、結局俺達の誤解だったじゃないか」
春香「それはまぁ確かに」
P「ほら、冷静に考えてみてくれ。シンが真にひどいことをするとは思えないだろ。というか、
  俺もそんな光景が頭に浮かばないしな」
貴音「普段ならばそうでしょうが」
やよい「シンさん、すっごく様子が変でしたぁ」
P「ぐ、それを言われると」
律子「で、どうするんですプロディーサー殿」

 オチはもう確定したようなものだが、上司としての責任もある。
何をするつもりなのか、念のために確かめておいたほうがいいだろう。
真が無事なのはまず間違いないとしても、シンの体調も気になるし、見に行って損はないはずだ。


P「・・・少人数で様子を見に行こう。怪しい様子がなければそのまま引き返してくる。不味いようならそのまま突っ込む、どうだ?」
亜美「おお、偵察部隊を送り込むわけですな」
真美「はいはーい、真美軍曹と亜美軍曹が立候補しまーす」
P「情操教育によくないから却下だ。(15歳以下は真っ先に除くとして、響と美希、音無さんは収拾がつかないからアウト、
  あずささんは見事にバグってるな)行くのは千早、春香、貴音、雪歩と俺の五人だ。律子は皆を見ていてくれ」
律子「はいはい、いってらっしゃいませ(ほんと、毎回どうして静かに事が進まないのかしらね)」
雪歩「うう・・・真ちゃん、マネージャーさん・・・」

エロイ事はおこっていないだろうが、亜美真美コンビを連れて行くと事態が余計にこんがらがるからな。
ここは比較的落ち着いている連中を連れて行くことにしよう。

かくしてレッスン場偵察部隊は、さっそく真相を確かめるために階段を昇っていった。
エレベーターが使えない分、酒を飲んだ身体には堪えたが春香達を前に情けない姿を晒すわけには行かない。ここはじっと耐えよう。
己のちっぽけなプライドのために。

春香「そうっとそうっと」
P 「それにしても意外だな。こんな事がおこったら普通はもっと取り乱すもんだと思ってたよ」
千早「取り乱すも何も対象が真ですし」
貴音「彼女の武術の腕前は、みな存じておりますから」
春香「本気で真ちゃんが抵抗したら、いくらマネージャーさんが相手でもただじゃすみませんよ」
P「なるほどな。真相手じゃ、シンは変な気を起こしようがないってわけか(けど、シンが本気で押さえ込もうとしたら、たぶん・・・)」
雪歩「・・・もし合意の上だったら?」

「・・・・・・・」

P「っはは、さすがにそれは」

?『・・・めだ、し・・・』

P「お、ほら、扉の向こうから和気藹々とした雰囲気が聞こえてきてるじゃないか。心配は」

『はぁはぁ・・・シン、もっと優しくしてくれていいから・・・』
『真、もう少しだから我慢してくれ』
『・・・んっ、すっごくぴりぴりして、体がボクのものじゃなくなるみたいな・・・あっ・・・』
『可愛いよ、真』
『だ、駄目だよシン、これ以上は・・・ひゃうっ! あ、ふああ・・・・』
『俺に身を任せるんだ、体の力を抜いて』
『そ、そんなこといっても、痛っ! 』


雪歩「うわぁぁぁんっ! マネージャーさんが真ちゃんの穴をほっちゃってるぅうう!!」

千早「3cm! 胸は3cmでも胸だというの! くっ・・・くううう!」
貴音「・・・何だか無性に胸が痛くなってまいりました。ソファーで少し休ませていただきます」
P「・・・まさか、おっぱじめてるとはおもわなんだ」
春香「ぷぷぷプロデューサーさん、どどどどうすればばば」
P「・・・帰ろう。真は大人の階段を昇ってしまったんだ。もう俺達にできることは何もない」
千早「・・・プロデューサー、どうして前かがみになっているんですか?」
P「気にしなくていい。男のサガだ」

社長に何て言おう。その前に、ファンへの対策が先か?
はは、こんなことになるんだったら誕生日プレゼントはご祝儀袋につめるべきだったかな。

美希「おかえりー、どうだったのハニー?」
P 「・・・そうだ、あの二人の子供ならすごいアイドルになるかも」ブツブツ
美希「ハニー?」
響「うきゃーっ! どうなってるんだー。貴音は何も言わないまま、仮眠室に行っちゃうし、様子を見に行ったみんなは黙り込んじゃうしぃ!」
亜美「はるるん、固まっちゃってるYO→」
真美「千早お姉ちゃんも俯いてぶつぶつ言ってるし、何か怖いYO→」
律子「まさか、本当にやっちゃってたの・・・うそ、引退とかしないわよね」
小鳥「うへへ、シン×真、いや意表をついて真×シン・・・」

ガチャッ

?「・・・・・・」

伊織「ちょっと、誰よ! ここは関係者以外立ち入り、は・・・」
律子「伊織! お客さんにそんな言い方・・・」

やよい「はわー、綺麗な人ですぅ」
春香(ホントに綺麗な人・・・どこかのモデルさんみたい)
美希(胸元のネックレスより、付けている人の方がずっときらきらしてるの)
あずさ「ええと、どこかのアイドル事務所の方でしょうか」
?「・・・・・・」
響「言葉が通じてるかどうかも怪しいぞ。外人さんかな」
小鳥「あの、すいません。ええと、ここは765プロの事務所でして――」

 小鳥さんが懸命に話しかけている中、俺は入ってきた女性の姿にひたすら眼を奪われていた。
美しさや可愛さではうちの事務所の子も負けてはいない。
だが、その他の面で、具体的な表現は難しいが、美希風に言わせるなら彼女はここにいる誰よりも
『キラキラ』していた。

フリフリのドレスに眼を奪われがちだが、衣服に隠れたすらっとした体系が全体の雰囲気を引き締めてる。
化粧もナチュラルメイクで最低限に抑えてはいるが、元のよさが引き立つように気になる部分だけは重点的に仕上げてある。
ネックレスも髪型とよくマッチして足を引っ張ることなく互いの魅力を引き出している。
これは・・・逸材だ! 社長風に言えばティンと来た! という奴だ!

P「ん、待てよ・・・フリフリ?」

雪歩「もしかして・・・真ちゃん?」
?「あはは、やっぱり雪歩にはばれちゃったか」

P「え」

アイドル+α「えええええええええぇぇぇっ!!??」


律子「ほ、本当に真なの」
真 「やだなぁ、本当もなにもボクに決まってるじゃないですか」
亜美「決まってるって言われても」
真美「全然わかんなかったYO→。まこちん雰囲気全っ然違うんだもん」
あずさ「ええ、見た目だけじゃわからなかったわ。今の真ちゃん、すっごく綺麗よ」
真 「あずささんにそういってもらえるなんて、自信を持っていいってことですよね!」
美希「もっちろん、今の真君は最高にきらきらしてるの!」
真「へへ、やっりぃ〜!」
小鳥「駄目よ、真ちゃん。見た目が女の子なんだから、それにあわせた喋り方をしないと」
真「え、ええと・・・こ、こうかしら」
雪歩「うん、似合ってるよ真ちゃん!」
真「あはは、何だか照れちゃう・・・ますわ」
響「真~、話し方がぎこちないぞ~」
真「しょ、しょうがないだろ。慣れてないんだから・・・あ」
伊織「これは当分、乙女にはなれそうにないわね」
真「そんな~」

やよい「でも、どうしてそんなに綺麗になれちゃったんですかぁ?」
P「おっと、そうだった。それにシンはどうしたんだ?(扉の前で聞いた声は空耳だったのか?)」
真 「話せば長くなるんですけど・・・」

シン『さて、と』
真『あ、あの、マネージャー? ボク的にはまだそういうのは早いかなって思うんだけど』
シン『』ゴソゴソ
真『い、いや、マネージャーが嫌いなわけじゃなくて、ただその・・・』
シン『・・・真』
真『は、はい!』
シン『ウィッグってつけたことあるか?』
真『・・・・はい?』

美希「つまり、マネージャーが真君を乙女っぽくするだけの話だったの?」
亜美「ミキミキにかかればどんな複雑な事情でもばっさりだよね」
真美「でも、シン兄ちゃんメイクアップなんて出来たっけ?」
真「それが、三日前から今日までずっと練習し続けてくれたらしいんだ」
やよい「でもでも、三日前から一睡もしてないんですよねぇ」
あずさ「朝から昼にレッスンを受けて、夜にひたすら反復練習をしていたってことかしら」
春香「なんて執念。何がマネージャーさんをそこまで駆り立てたんでしょう」
小鳥「愛ですよ! 愛!」
P 「音無さんは黙っててください」

 しかし、改めてみてみると本当にすごいな。
悔しいけど、俺にはこんな風に真が変身するなんて思えなかった。
彼の爆発力は今後、765プロが躍進するための鍵になるはずだ。


千早「ところで、肝心のマネージャーさんはどうしてるの」
真 「それが、ボクをコーディネートした後で倒れこむように寝ちゃって」
律子「そりゃそうなるわよ。完徹三日なんて私でもやったことないもの」

鍵になる・・・はずなんだけど、もう少し後先を考えてくれないとなぁ

響「んん~?」
真「ど、どうしたの響」
響「・・・なんか、真の胸が大きくなってる気がする」
千早「!?」
真「へぁ!? き、気のせいじゃないかな」
雪歩「気のせいなら、別に計っても問題ないよね真ちゃん」
真「ゆ、雪歩まで」
真美「ふっふっふ、まこちんは完全に包囲されている」
亜美「すみやかにその胸囲を測らせるのだ→。さもなくば・・・」
真「わ、わかったよもう! しょうがないなぁ、これだけは知られたくなかったのに・・・」

千早「・・・」
春香「千早ちゃん、結果は!」
千早「80cm・・・5cmも増えてる・・・くっ! SIT!!」
伊織「し、信じられない。どうやったら30分やそこらでBカップに上がるのよ!
   腫れてるだけなんでしょう。そうに決まってるわ!」
雪歩「マネージャーさんはいったいどんな魔法を使ったんでしょう」

貴音「豊胸マッサージですね」
真美「ここにきてお姫ちん復活!」
亜美「な、なんだって→→→! お姫ちん、それは本当かい!」
貴音「間違いありません。私達が地下で聞いたあの声は恐らくそのときのものでしょう」
真「ええ!? 聞かれてたんですかぁ! うぅ・・・雪歩じゃないけど穴を掘って埋まりたい」
千早「ありえないわ! 私が試したときには全く変化しなかったもの。ガセに決まってるわ!」
美希「無茶苦茶な理屈だけど千早が言うと説得力があるの」
真「本当なんだよ。揉まれていくうちに胸がピリピリして・・・あ」
雪歩「まさか、真ちゃん。上半身裸で男の人に・・・」
真「うわあああぁぁっ! 言わないで雪歩、本当に恥ずかしいんだからぁ!」

小鳥「恥ずかしがる真ちゃんに、涙目になる真ちゃん。ふふ、三つ目のフォルダも埋まりそうだわ」
P「音無さん」
小鳥「わかっています、コピーですね」
P「画質の調整はこちらでやっておきますから」
律子「(なんて駄目な大人たち・・・)」


シン「ZZZ・・・ん、んん?」
P「起きたか、シン」
シン「プロデューサー? そうか、俺は・・・」
真「無理しないでマネージャー。疲れてるならゆっくり休まないと」
シン「そうは言っても、せっかくの真の誕生日なのに」
真「ボクなら大丈夫。ほら、“きゃるる~ん”ってな感じだから」
シン「ああ、満足してくれて、よかった・・・。じゃ、ぁ、もう少しだけ・・・横に・・・・・なら、せて・・・ZZZ・・・」

昨日までの真なら“きゃるる~ん”なんて台詞、似合ってないよと苦笑しながら返したりも出来たが、今の姿ではそうはいかない。
破壊力が強すぎるからだ。もちろん、可愛い的な意味で。
格好が普段と違うだけで決め台詞の印象って、こんなに変わるものなのか。
勉強になるな。

P「さーて、シンはダウンしちゃったけど、これで765プロも全員揃ったことだしもう一度乾杯と行くか!」

「おーー!」

その日撮られた記念写真には、いつもと違い菊池真の位置に謎の美少女が映っていた。
それが誰であるのかを知っているのは、まだこの事務所の人間だけである。


  • おまけの後日談
P「しかし、社長が事前に全て知っていたとは思いませんでしたよ」
社長「はっはっは、さすがに無許可でアレだけのことをさせるわけには行かないからね。
   イザという時の保険もかけておくべきだと教えたのは君だろう」
律子「それにしてもよかったですね。マネージャーさんがメイクを覚えてくれて」
P「そのことなんだけどな。どうもアレからうまく出来なくなったらしいんだ」
小鳥「出来ないって、真ちゃんの時はあんなにうまくいったのに?」
P「自分がメイクした後の完成形が浮かばなくなったらしいんです」
社長「あの時は、菊地君を可愛くするという明確な目標があったからね。それに何としてでも事を為そうとする強い意思もあった。
   一夜限りの奇跡といったところかな」

 三日で覚えた水物ってことか。けどシンのことだから、これを機に完全習得に向けて頑張ってみるんだろうな。
あの向上心の強さは見習っておこう。それに真のこともだ。
あの姿を見たんだ。真を可愛い路線で売り出すのに反対する理由はない。
真に対する事務所の方針も、これからは180度変わっていくだろう。

小鳥「ええ、真ちゃん、大喜びでしたものね」
律子「それで、肝心の功労者は何処に言ったんですか」
P「ああ、シンなら・・・」

千早「なんとか思い出してください! 一度、やったことじゃないですか」バンッ!
シン「そうだけど・・・。とにかく、この三日間のことはよく思い出せないんだって!」
千早「豊胸マッサージだけでもいいんです! お願いします!」
あずさ「あらあら、千早ちゃん。あんまりマネージャーさんのお仕事の邪魔しちゃ駄目よ」
貴音「千早、貴女はもう十分魅力的です」
千早「くっ」
シン「この二人に言われてもな」

真「おっはようございま~す! あ、マネージャー、昨日はありがとうございました!」
シン「おはよう、真。朝からご機嫌だな」
真「はい! マネージャーのおかげでかわいい路線でもいけるって自信を持てましたし、
  今日のオーディションだってばっちり決めちゃいますよ!」
シン「まことは元から可愛いかったんだよ。そうじゃなきゃ、あんな衣装が似合うわけないだろ」
真「あぅ・・・。たはは、なんかマネージャーに素直に褒められたら照れちゃいますね」
雪歩「うー、マネージャーさん。真ちゃんとばっかり話してないでオーディションに行きましょうよ!」
シン「ゆ、雪歩? わかったから、引っ張らないでくれ! 服が伸びるから」

真「はぁ、それにしても昨日は素晴らしい誕生日だったなぁ。ほんと、一生の思い出だよ」
貴音「真、おはようございます」
真「あ、貴音さん。どうしたんです? ボクに何か用事でも」
貴音「ええ、一言だけ言っておくべきことが」
真「言っておくべきこと?」
貴音「マネージャーの件、私も負けませんから。それだけです」

真「・・・・・・え、ええ? マネージャーの件って、ええええええぇぇっ!?」

P「あいつ、いつか刺されるんじゃないか?」
美希「美希、ハニーも人の事言えないって思うな」
春香「のヮの」

追伸、真ちゃんは今でも衣装は大事に保管しています。
ネックレスだって、つけてきているんですよ?
マネージャーさんと一緒にいられるときなんかにね♪ by小鳥

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最終更新:2012年12月07日 09:56
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