アットウィキロゴ

なのはクロスの作品集-03


はやて「な、なんてことしたんや。この人はただ…。」
リインⅠ「主、この男は只者ではありません。私を捕らえに来た管理局のものか、もしくは他の次元の武装組織という可能性もあります。」
フェイト「でも、話も聞かずに吹き飛ばすなんて…。」
リインⅠ「心配はいらない。シグナム達もそのことは考えて急所は外した上、非殺傷設定にしておいたはずだ。そうだろうお前たち…?」
 そこまで言ってリインフォースはヴォルケンズのただならぬ様子に気が付いた。
なぜか全員目をそらしながら冷や汗を流している。
ザフィーラ「…その、主。落ち着いて聞いてください」
はやて「なんや?」
ヴィータ「い、生き物には間違いがつきものだと思うんだよ」
なのは「どうしたの?汗が滝みたいに流れてるけど」
シャマル「き、急所をはずすという行為は、自分たちに余裕がないとできないんですよ」
フェイト「それって・・まさか・・・・」
シグナム「つ、つまり、我々は皆冷静さを失い、急所を狙って殺傷設定のまま魔法を叩き込んでしまいました。」

はやて「ヴォ、ヴォルケンリッターのドアホーーーー!」
なのは「そ、そんなこと言ってる場合じゃないよ!は、早く治療しないとほんとに死んじゃうよ!」
シグナム「主はやて、これは騎士としてあるまじき失態。どのような処分でも謹んでお受けします。なんなら、今ここで腹を掻っ捌いてでも」
フェイト「大丈夫、まだ生きてる!シャマルさん、応急処置を」

こうして、シンと十年前のはやて達は出会った。
この小さな出会いが、後に大きな波紋を呼ぶことになる。
何故なら本来十年前のこの日こそ、リインフォースが消滅するはずの日だったのだから


  • ミットチルダ機動六課会議室(シンが消えてから5時間18分後)
シンが消えてから既に五時間以上が経過していた。
先程まで静かだった会議室は、現在憎悪渦巻く険悪ムードになっていた。
ティア「そ れ で、何でこいつらがここにいるわけ?」
ノーヴェ「別にお前らに会いに来たんじゃねえ。」
セッテ「私達は博士の命を受け、シンを助けるためにやってきただけだ。そちらが邪魔をしなければ危害は加えない」
ヴィータ「へっ信用できねえな。いままで、散々だまし討ちを食らってきたんだ」
ウエンディ「言ってくれるじゃないっスか」
トーレ「なんなら、今ここで決着をつけてもいいんだぞ」
シグナム「やめないか! 二人とも抑えろ!」
ウーノ「貴方たちもやめなさい、今はそれどころじゃないわ!」

クロノ「・・・何でナンバーズがここにいるんだ。」
エリオ「はやて部隊長が呼んだんだそうです。なんでも『うちは時を越える魔法少女になる』って、スカリエッティと一緒に部屋にこもってると
    か」
クロノ「・・・・もしかして、君たちはいつもこうなのか?」
エリオ「・・・・・もう、慣れました」
オットー「・・・・・右に同じ」
ディード「・・・・・同意」

ヴィヴィオ「人がいっぱいいるー」
ザフィーラ(なんというカオス)
セイン「収拾がつかなくなってる…。」


  • ミットチルダはやて部隊長私室(シンが消えてから5時間32分後)
スカリ「なるほど、大体事情はわかった。だが、残念ながらそれは難しすぎるな、私一人ではどうしようもない。」
はやて「つまりあんた位の天才が何人もいればいいんやな」
スカリ「可能性は低いが、不可能ではあるまい。ところで君はさっきからパソコンに何を書き込んでるんだ?」

【大ピンチ】過去に飛ばされたシン・アスカを救うスレその4【急がないと】(564)
1:管理局の名無しさん :新暦75年 19:03:44 ID:yagami
ほんまに、シンが過去の世界に飛ばされてしもうたんや。
もはや一国の猶予も無い! シンを助けるためにうちに力を貸して!
この掲示板を見て何か方法を思いついた人や、身近に天才科学者がいる人は
このスレに書き込んでほしいねん!

スカリ「…君はふざけているのか?」
はやて「ふっ機動六課の実力を甘く見たらいかん!なんとこのスレは他の次元にもつながっとるんや。これなら天才の一人や二人すぐに見つかる
    で!」
スカリ「なんと!ちょ、ちょっと代わってくれ」
 スカリエッティは過去ログも合わせて、全ての書き込みを確かめてみた。
スカリ「これはすごい!こいつは言ってることはやばいくらいの電波だが、理論だけは完璧だ。こちらも人間とは思えんほどのすごい知識量だ。
    なんだこれは『次元連結システム』? 八神部隊長、このスレに書き込んだ天才を何人か引っ張ってこれれば何とかなるぞ!」
はやて「そうと決まれば、早速こいつらを迎えにいくで」
スカリ「しかし船はどうする?すぐに動かせて次元移動ができる船など…。」
はやて「フッフッフッ♪私がなんのためにクロノ提督を呼び出したと思ってるん?」
スカリ「ま、まさか…」


  • ミットチルダ機動六課会議室(シンが消えてから6時間14分後)
スバル「なんか急に静かになったね」
 先程まで大騒ぎしていたナンバーズ達は、スカリエッティに呼ばれて出て行った。
なんでも緊急の用事らしい。
なのは「あれ?ヴォルケンリッターのみんなは?」
キャロ「さっきはやて部隊長と一緒に第四格納庫に向かってましたよ」
ティア「・・・・なんか、すっごくいやな予感がするんだけど」

緊急事態 緊急事態 第四格納庫にて機動六課のはやて部隊長が、クロノ提督のクラウディアをスカリエッティと共に奪取し、他次元へ逃走しました。繰り返します 第四格納庫にて・・・。

六課の面々「「「「 え、ええ~~~ 」」」」
クロノ「そ、そんな、俺のクラウディアが・・・orz」
がっくりと膝をつくクロノ。残りのメンバーもあきれて果てていた。
フェイト「お、お兄ちゃん。しっかりして~」
なのは「こ、これが管理局の上層部に知れたら減給どころじゃすまないよ」
 一部隊長が犯罪者と共謀して、大型船で逃亡するなど前代未聞だ。
キャロ「はやて部隊長、とうとうやってしまったんですね」
エリオ「いつかは犯罪に手を染める気がしたけど、よりにもよってこんなときにやってしまうなんて。さすがははやて部隊長」
ティア「と、とにかく通信を繋いで、何とかして戻ってきてもらうように説得しましょう」


次元を特定して通信をつなげる頃にはもう真夜中になっていた。
シャーリー「何とかこれで・・・成功です。繋がりました!」
はやて「フッフッフッ♪ひさしぶりやねぇ、機動六課の諸君♪」
 ワイングラス片手にでかい椅子にたたずんでいる様子は、どう見ても悪の帝王である。
本当はある大物ライバルキャラの真似だったのだが、真相を知らない機動六課から見ればその余裕っぷりは、人の神経を逆なでるのに十分だった。
なのは「(冥王発動)はやてちゃん、なにしてるのかな。みんなとっても怒ってるんだよ?だいたいヴォルケンリッターのみんなもなんで止めな
    いの?ねえ、私の言ってること、どこか間違ってる? 」
はやて「(狸光臨)みんなのことはうちも心苦しゅう思うてる。でも、これも全てはシンを助けるためなんよ。『一刻も早く天才科学者を集めて
     タイムマシンを作らんとあかん』そう考えたら止まらんくなったんや。みんなには迷惑かけたけど、この責任は必ず取るから…。」
ティア「(L5モード) 嘘だ!!!じゃあ、なんではやて部隊長は私たちを置いていったんですか?ああ、ヴォルケンリッターやナンバーズは
    一人残らず連れて行ったんですから、慌てていたなんて言い訳は通じませんよ。いい加減、手柄を独り占めしたかったって正直に言った
    らどうですか?」
フェイト「(便乗出陣)シンがいなくなって、みんな自重してたのにね。この際だから誰がシンにふさわしいか決着つけちゃおうか?勝負方法は
     誰が一番天才科学者を連れてこれるか。期限は三日後でどう?」

全員「「「望むところよ」」」

エリオ「さっ、三人とも怖すぎますよ」
クロノ「ヴィヴィオが寝ていて良かったな。こんな光景を見せたら泣き出すところだ。」

なのは「クロノくん、なにしてるの?早く船出してよ!まだアースラが残ってるでしょ?」
クロノ「いや、そんなこと急にいわれても」
フェイト「エリオ、キャロ、出発するわよ!五分以内に準備しなさい!」
エリオとキャロ「「わ、わかりました(逆らったら殺される)」」
ティア「行った先でヘリがいるわね。スバル、非番のヴァイス陸曹連れてきて!ごねるようならこの鉈使ってもいいから、なんとしても連れてき
    なさい!」
スバル「ティア、今これどこから出したの?」

デス子「マスター、早く帰ってこないと大変なことになってますよ」


  • 十年前 海鳴市 病院の一室(シンが消えてから24時間31分後)
シン「俺のいない所で、勝手に話を進めるなぁー!」
 はぁはぁ、なんだ夢か。しかし、これほどリアルな夢はかつて見たことがないぞ。
まるで本当に起こっているようだった。 それよりここは?見たところ病院みたいだけど俺はなんでここにいるんだ?
リインⅠ「起きたのか。その様子だと怪我はもう大丈夫のようだな。」
リ、リインフォース?まさか最初からいたのか?
一瞬、頭の中が真っ白になった。そういえば俺過去に飛ばされてたんだっけ。
くそっ 頭がはっきりしない。もやがかかってるみたいだ。
リインⅠ「起きたばかりで、あまり無理をするな。しかし、あれだけの攻撃を受けて全治三日とは奇跡だな。」
 ああ、確かヴォルケンズの一斉攻撃を受けて吹き飛ばされたんだったな。
だんだん思い出してきた。
シン「もう大丈夫だ。俺はタフなのがとりえだからな」
 嘘です、体ギシギシ言ってます。
リインⅠ「わかった。なら単刀直入に言おう。お前は何者だ?」
 さすがにこれは焦った。素直に未来から来たといっても信じてくれるはずがない。
ていうか、さらに疑われて余計な嫌疑までかけられそうな気がする。
シン「た、ただの一般人だ。怪しくなんてないぞ」
リインⅠ「ほう、ただの一般人が、完璧に隔離されていた公園にいとも簡単に入り込み主はやてだけでなく、知るはずのない私の名前まで調べ上げ、おまけにヴォルケンリッターの一斉攻撃(容赦なし)を生身で受けて生き残っているのか?もう少しマシな嘘をつけ!」
 い、言ってやりたい。公園にはいつの間にかいたんだし、未来で本人と会ってるんだから名前なんて知ってて当然。
ヴォルケンリッターの一斉攻撃なんて、くらい過ぎて逆に慣れたんだよ!と思いっきり言ってやりたい!
リインⅠ「どうした?何も言い返さないのか?」
 くっこのままじゃ怪しい男として拘束されてしまう。さすがにそれだけは避けなければ
こうなったら、情けなくていやだが最後の手段だ。
シン「ぐあぁぁぁ!あ、頭が痛くて何も思い出せない~。」
リインⅠ「貴様、今更そんなごまかしが本気で通用するとでも・・・。」


はやて「な、なんやってー」
なのは「それって、もしかして記憶喪失ってこと?」
フェイト「どうしよう。止められなかった私たちにも責任があるよね」
 お、思わぬ伏兵が誰も予想できなかったタイミングで現われた!
しかもなぜか責任を感じてる。この頃の彼女達はこんなにも純真だったのか。
ああ、なんか今まで俺すっごく損してたような気がする。神よ なぜ最初に俺を十年後に送ったのですか?
リインⅠ「あ、主はやて?いくらなんでも今のは…。」
はやて「リインフォース!あんたは、主を助けてくれた人を信じられへんのか?」
リインⅠ「い、いえ、断じてそんなことは…。」
はやて「それに見てみい。本来なら、うちらはどなりちらされとるとこや。それなのに怒りもせんと、こっちの話を紳士に聞いてくれよる」
リインⅠ「そ、それは確かにそうですが…」
 まあ、普通の人間なら確実に死んでるだろうな。
ザフィーラの「ストラグルバインド」から、シグナムの「ハヤブサ」、
最後にヴィータの「ギガントシュラーク」と続く流れるような即死コンボ。
          • ホントなんで今生きてるんだ、俺。
はやて「つまり、うちらにはこの人の記憶を奪った責任があるんや。その責任はきっちりとらんとな。」
リインⅠ「・・・・・。」
 まだまだ説教は続きそうだな。さて、俺は少し休むとしよ・・・。
はやて「この場合、記憶が戻るまでうちらが世話するのが礼儀。我が家も人数が増えたし、ちょうど男手がほしいと思っとったんや」
 ・・・ちょっと待て。今とんでもないことを口にしなかかったか?
はやて「お兄ちゃん、帰る場所も思い出せんのやろ。身元がわかるものも持ってなかったし退院したら行き場所がないんと違うか?」
 う、鋭い!
シン「いや、まあないことはないんだが…。」
リインⅠ「あ、主はやて! いくらなんでも賛同しかねます!もしもこの男が襲ってきたらどうなさるおつもりですか!」
はやて「そのときはリインフォースが守ってくれるんやろ」
リインⅠ「な、何日か家を空ける日があったはずです。そのときはどうするのですか」
なのは「それは大丈夫だよ。その日は私達の家に泊まりに来ればいいんだから」
フェイト「私たちにも責任があるし、皆にはちゃんと話せばわかってくれると思う。」
リインⅠ「うう、 そ、そうだ!お前の考えはどうなんだ!」
シン「え、俺?」
はやて「リインフォース往生際が悪いで!このお兄ちゃんはもう我が家にくるって行ってくれたやないか」
 言ってない言ってない、断じて言ってない!
そうだ、ここは断らなければ!未来でも過去でもはやてに迷惑をかけるわけには・・・。
はやて「頼むわ、お兄ちゃん」
シン「…?」
 なんだこの違和感は?はやての眼の奥にある感情は…怯え?
シン「わかった、降参だよ。俺の名はシン・アスカだ。これからよろしく頼むな」
はやて「わいは八神はやて、よろしく頼むわ」

このときの俺はまだ気づいていなかった。はやてが一体何を恐れていたのか。
そしてこの選択がどれほど重要であったかを…。





タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年07月03日 23:23
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。