1 酔っ払い◆otMjeU4QDY氏の作品
昔々ある村に、それまで誰も見たことがないくらい可愛い女の子がおりました。 お母さんはこの子をたいそう可愛がっていました。
ナレーション(なのは)(咽の調子も良くてよかった。 私にしか出来ないことだもん、頑張ろう!)
お母さん(ティアナ)「さっさと薪割ってね、可愛い赤ずきん」
心の声(出番がこれだけなんて……もうどうでもいいわこんなお芝居)
赤ずきん(はやて)「嫌ややお母さん、労働基準法違反や。 児童相談所に訴えるで?」
心の声(アドリブ禁止や言うたのに早速これや、後で覚えとき)
お母さん(ティアナ)「口の減らない子だね、いいから薪割ってね。 終わったら隅から隅まで掃除しなさい」
心の声(お芝居なんですからいいじゃないですか、子供じゃあるまいし。それにしても目で会話出来てる気がする……)
赤ずきん(はやて)「聞けない頼みや、DVで訴えるで?」
心の声(ふん、まぁええ。 どうせ監督からダメだしでるわ、なんでアイコンタクトで会話出来るんやろ?)
ナレーション(なのは)「えっと……仲良い設定じゃ……監督は止めないの!?!?」
監督・脚本(クロノ)(行け、そのまま行くんだ。 多少のアドリブは許容範囲内だ」
ナレーション(なのは)「う、うん」
ある日、お母さんはパンと焼き菓子を焼いて、赤ずきんちゃんに言いました。
お母さん(ティアナ)「おばあちゃんが、ご病気だそうよ。 どんな具合だか見ておいで。 そのまま帰って来なくていいからね、永遠に」
赤ずきん(はやて)「解かったわ、大好きなお母さん。 帰ってくるつもりもないで」
ティアナ(ふふふ、監督はOK見たいですね。)
はやて(ちょっと! 仕方ない、監督がいい言うなら仕方あらへん)
赤ずきんちゃんは、おばあちゃんの所に、お見舞いに出掛けて行きました。
森を通り抜けようとしたとき、赤ずきんちゃんは狼に出会ってしまいました。
狼は赤ずきんちゃん一目見て食べたくなってしまいました。 しかし木こり達がいて手が出せません。
狼(シン)「可愛い赤ずきんちゃん、これからどこに行くんだい?」
赤ずきん(はやて)「可愛いだなんて……もうえぇ、今すぐ私を(性的に)食べてや!!」
狼(シン)「アッーーーー!!」
赤ずきん(はやて)「狼さんハァハァ」
木こり(エリオ)「辞めて下さい! ここは全年齢です!!」
赤ずきん(はやて)「ちっ、仕方ない。 これからおばあちゃんの所へ行くんや」
狼(シン)「そ、そうかい……それじゃあおばあちゃんの家まで競争しよう。 行きたくないけど」
赤ずきん(はやて)「えぇやんか、一緒にいこうで」
木こり(キャロ)「ダメです! 二手に分かれて行って下さい!」
狼は全速力で走りました。 けれど赤ずきんは道草を食いながらダラダラ向かいました。
ナレーション(なのは)「クロノ君、本当にこれでいいの?」
監督・脚本(クロノ)「僕の脚本を疑うのかい? 監督がGOならGOなんだ!」
ナレーション(なのは)「監督がそう言うなら……けれど今の言い方はちょっと頭に来たよ?」
監督・脚本(クロノ)「うん、ごめん。 次から気をつけるよ……」
狼はおばあちゃんの家にすぐに付きました。 そして、インターホン(??)を鳴らして言いました。
狼(シン)「孫の赤ずきんよ、お母さんのお使いで来たの。 中に入るわね」
おばあちゃんは気分がすぐれずに、ベッドの中で寝ていました。そして狼は家の中に入ると
おばあちゃんを食べてしまおうと襲い掛かりました。
おばあちゃん(フェイト)「よく来たね狼さん。 罠に掛かったのはあなたのほうよ♪」
狼(シン)「食べてやる~っておわぁぁぁぁ!」
おばあちゃん(フェイト)「さぁ大人しく食べられなさい♪」
狼(シン)「シナリオが違いますって! 誰か! 誰か助けて!!」←かなり必死に抵抗
おばあちゃん(フェイト)「ふふふ、無駄な抵抗は辞めなさい」
狼(シン)「なんで……力が抜けるんだ……」
助けを求めてもがく狼さん。 あぁしかし運命は残酷でした。 必死の抵抗も空しく狼さんはおばあちゃんに捕まってしまいました。
ナレーション(なのは)「ここまでアドリブ全開なのにナレーションは台本を外さない展開! 悔しいけどクロノ君の脚本は完璧!」
監督・脚本(クロノ)「すまないな、シン。 始まる前に飲ませたジュースには、遅効性の筋弛緩剤が混ぜてあったんだ」
ナレーション(なのは)「ん? 今なにか言った?」
監督・脚本(クロノ)「いっいやいや、褒めてくれてありがとうって言ったのさ」
ナレーション(なのは)「ふ~ん、後で詳しく聞きたいから、お散歩しようね」
監督・脚本(クロノ)「え! あ……あぁ…………orz」
しかしそこに赤ずきんが到着しました。 捕まってぐったりとしている狼を、おばあちゃんは奥の部屋に隠して、
クローゼットから狼の着ぐるみを着て言いました。
おばあちゃん(フェイト)「おばあちゃんは留守だから帰ってね、ここに居ても無意味だよ」
赤ずきん(はやて)「そんなバァさんどうでもえぇ、本当の狼さんを出しぃ!」
おばあちゃん(フェイト)「バレちゃったら仕方ないね、狼さんはここに永住するから心配しないで」
赤ずきん(はやて)「せやけどそれは夢や! 孤独なバァさんが妄想した夢なんや!!」
ナレーション(なのは)「クロノ君? 台本ここで終わってるんだけど……」
監督・脚本(クロノ)「ここから先は全部アドリブさ、偶然と奇跡の果てに傑作が生まれる!」
ナレーション(なのは)「単に考えて無かっただけなんだね……もう見てられないから、高町なのは一等空尉、突貫します!」
監督・脚本(クロノ)「さて、後は成り行き任せだな」
木こり(エリオ)「考えてなかっただけでは?」
監督・脚本(クロノ)「失礼だな、ただあのキャストで台本に意味があると思うかい?」
木こり(エリオ)「確かに……出だしから台本無視でしたからね」
最終更新:2008年08月22日 18:13