時空管理局 機動六課隊舎 食堂
「っっちょ大変だよー!大変大変大変ー!!!ティアーっっ!!」
「な、ちょスバル少し静かにしなさいっ!」
昼食の取る場で、スバルは走って扉から現れた。
とっさにツッコむティア。聖王騒動が終わってから新人教育のために専用の食堂がつけられたわけだが。
そこで人が慌てていきなり食堂に出たら誰だって驚く
なのでそこに居る人たちは驚いて当然。
だが、次の言葉が更に驚愕させ、場を混乱に突き落とす事になろうとは誰が思ったか
「ど、どうしたんやスバル・・・」
「そ、そのね・・・さっきメールが来たんだ・・・シンアスカから・・・」
「休暇使ってね・・・こっちに来るらしいんだけど・・・」
「それだけで聞いたら普通ね、いったい何が大変なの?」
とティアナは疑問に思い言う。聞いていいものではない・・・が。
「彼女が出来た・・・って」
「「「「「な、なん(やて)だってー!?」」」」」
まじで騒動がおきる事が確定的に。
―――
神衣の家
「・・・よし、メール送信完了」
「むう、私が眠っている間にこんなものが出来ているとは・・・」
世界の枠を超えてメールを送ることが出来るパソコンの前でシンは背伸びをする。
後ろに座ってみている神衣。
パソコンは日本家屋の中で凄く合わないように見える。
シンは今度の夏休みを利用して、機動六課本部にいったん帰還する事になった。
前々からよく行ってた、が彼女が出来たのは皆を驚かす為に内緒にしていたのである。
で、今度の夏休みに神衣を紹介しようーってシンは思い、メールに彼女出来ましたと書いたわけであるが
鈍感(遠野志貴談)の彼にはそれが予想外の騒ぎにさせる事を想像出来ない。出来なかった。
「このはも連れて行ったほうがいいかな?ティニーも」
「私が居なければこのはも寂しがるだろう・・・一緒に連れて行くつもりでいたから大丈夫だ
ティニーは・・・そちらに任せる」
と、その時
「わふーっ、どうしたでありますかー?」
ちょうど張本人のこのはとティニーが来た。
「お、ちょうどいいところに来たなこのは。今度友達のところに行こうと思うけどこのはも行く?」
「わふーっ、このはも行きたいでござりまするー!」
「あ、はいマスター!私も行きたいです!」
元気に返事するこのは。相変わらず可愛いな、とシンは思う。
ちなみに傍から見たら夫婦と子供みたいに見えるらしい(冴姫談)
こんなのが恋する乙女達のところに行けば大騒動になるとは予想がつく。
と、着々にカオスへの道を辿っていった。
そして、夏休み2日目。
神衣達が住む世界の担当次元航行部隊の次元航行艦に乗せてもらい、時空管理局本部へ移動した。
―――
「シンんんんんん!!!!彼女が出来たってほんまなんか!?ほんまんなんか!?そこに居る人は誰や!?それとそこに居る子供は!?」
「ちょ、はやてさんどうしたんですか!?皆もそろいにそろって妙におかしいし!」
機動六課隊舎前、六課の主なメンバーである6人が出迎えてくれたのだが、
はやてが会ってすぐした事はシンに問い詰めることだった。当然だ。それとなんかなのはが冥王モードっぽくなってるし
フェイトは妙にうずうずしている。便乗ムードだ。
「え、えっと・・・俺の彼女です」
「じゃあ私はシンのおっ「ななななんやてー!?」」
フェイトは何か言いたかったようだがはやての声でかき消されていた。
「・・・えーと、とりあえず、そこのポニーテールさん、名前は何なの?後そこの犬耳のバンドつけてる女の子やそこに居る子も」
と、なのはがとりあえーず名前を聞く、とりあえーず。なのはは冷静なほうだろう。
「む、うう、とりあえずシンをなんとかしたほうがいいのではないか?」
「わふふーっ!?シンどの大丈夫でありますかー!?」
「マスタァーッ!?」
シンが、なんか、体をはやてからぐらぐらされている。
頭までぐらぐらして妙に顔が青ざめている。駄目だこいつ。
数分後
「私は朱鷺宮神依、シンの・・・えーと・・・」
「え、あ、えーと・・・彼女です」
シンが付け足す。なんだかんだでいいながら他の人に恋愛関係ですって言うのにはまだ慣れてないらしい。
「そして拙者は神衣様の付き人このはでございまするー!」
元気に自己紹介するこのは。可愛い、可愛らしい。とりあえず皆の一目見たときの印象は凄く良くなった。
そして、問題のティニーは・・・
「え、えっと・・・私は、シン様の使い魔であるティニー・アスカと言います。よろしくお願いします」
人見知りが少しあるほうだがシンとの練習の成果もあってある程度まともな自己紹介になった。
「そ、その、よろしくな・・・あはは・・・」
燃え尽きたはやて。どう見たってKOされて燃え尽きたジョーだ。
そしてなのはとフェイトは
「うん、よろしくなの!」
「よろしくね、このはちゃん」
と、まあ案外普通だった。神衣の手を妙に強く握った以外は。何故か気づかない神衣も問題があるだろう。
ちなみにフェイトは一目見た印象でこのはのことを気に入っていたのかちゃん付けで呼んでいた。
「あ、あははは・・・はは・・・」
「は、はやてちゃんそろそろ戻らないと」
と、なんとかはやてを元に戻そうと頭をポン、と叩く。
がしかし治らない。それだけじゃ治らないだろ、と後日エリオは心の中でツッコんだ
―――
ちょうど着いたのは昼飯時だったので、皆と一緒に昼飯を食べることになった。
ちなみにエリオとキャロはこのはと一緒に食べる事になった。
そして出された話題はもちろん神衣についての話。
この女性は誰なのか何者なのか、それを知るために神衣についての話題が出た。
例えば、いつから付き合い始めたのか、初めて会ったのはいつか。
他に何故シンに惚れたのか神衣に惚れたのか云々。
ちなみにはやてはなんとか立ち直ったが未だにショックから抜け出せれないらしい。
「その・・・私は気がつけばシンに惹かれていたわけだが・・・理由は恐らく彼の真っ直ぐなところに惹かれたのだろう・・・な」
「そうなんだ。シンは良くも悪くも真っ直ぐだからね」
「ちょ、フェイトさん何を。俺はそんな悪い子じゃないですよ」
とそんな感じで談笑していた。
「で、シンはどこが好きなの?」
と、フェイトは聞いた。
「そうだな・・・俺も神衣さんのことはいつの間にか好きになっていたからよく分からないけど、優しいところが好きだな」
神衣は周囲への思いやりが強く、とくに自らを慕ってくれるこのはに対しては可愛がっている。
だからシンも当然の理由で惹かれていた。
そして、一方のこのは達は普通に会話しあい、笑っていた、
「しかし・・・アツアツでござりまするー・・・」
そしてアツアツな主たちに微妙に呆れられていたとか。
と、その時であった。
―――
「シンんんん!!!シンは私の嫁やーっ!」
何に覚醒したのかはやてがいきなり食堂に出てきて神衣へチョップを仕掛けようとした。
「――なっ!」
いきなりの事に流石に少し戸惑う神衣。何故急にこんなことをするか、というのも理解しかねるが何よりこの状況が理解しかねない。
「あ、危ないっ!!!」
と、シンははやてのチョップを――真剣―白刃取り。
だがしかしそこからが問題だった。そこからそのままの勢いで倒れるはやて。はやてが頭をぶつける事を回避するべきに
そのまま横に回転させはやてを投げるみたいな感じで手を離す。
そして白刃取りをしたシンまで倒れる。後ろには神衣の席が。
円柱型のイスを押し倒して神衣まで転ぶ。そしてスローモーションで一回転するシン。
物理学的に無理があるがここは魔術って事になる。
そして――思いッきり神衣を抱きつく形で当たり―――!!
むにゅ
はじめは何だか分からない、分からなかった。
こんな感触、夜でしか味わったことが無いから。そして、目を開けると・・・
思いっきり神衣の胸を掴んでいた。どう見てもパルマです本当にありがとうございました
「シ、シン・・・その、人前でこれは・・・」
「す、すみません神衣さん!」
と、とりあえず手を離すシン。だがこれに皆は思う。
なんで、そんな反応妙に冷静なん?それに人前って?
と。
「シン・・・もしかして、その・・・」
「わーっ!フェイトさんそれ以上言わないでーっ!!!駄目ーっ駄目ーっ駄目ーっ!!!」
ほぼ悲鳴の声をあげるシンであった。4度目の駄目はらめぇになった。
―――
そして、夕方。皆が個室に居る頃。
シンと神衣は二人っきりで来客用の泊まる部屋に居た。
「シン・・・少し聞きたい事があるんだ」
神衣が何かを聞きたそうに、声をかけた
「なんですか?神衣さん」
「その・・・何故、私を選んだんだ?」
「え、えぇ?」
シンも少し驚く、そんなこと言われるとは思わなかったからだ
「シン・・・周りにあんな魅力的な女性に囲まれているだろ。その、なのに何故私を」
神衣は少し嫉妬している面もあるんじゃないか、と自ら思う。
そうじゃなきゃこんなことを聞かない。
「何言ってるんですか神衣さん」
それを真正面から切るシン。神衣もこれには少し戸惑う。こんなきっぱり言われると思わなかったからだ
「え?」
「俺は神衣さんが好きなんだ。仮に神衣さんより魅力的だったとしても、それでも俺は神衣さんを選ぶ。神衣さんだって・・・
神衣さんにしかない魅力があるんだから」
「シン・・・」
そして抱きつく神衣。そこから――
「んっ・・・」
情熱的な、深い深いキスを交える二人。
この数ヶ月で二人の仲は体を交える仲となった。だが、それはいい。
神衣は嬉しかった。ちゃんと、私には―――私の魅力がある、と言ってくれた事に。
そのまま黒いワンピースを脱がしブラジャーのホックを外し――
―――
次の日、起こしにきたスバルがきた
「シーン!起き、てー・・・」
扉を開けると、そこにはベッドの上で二人仲良く寝ていた。が、おかしいところはあった。
―何故、肩の上からは何も着けてないように見えるんだろうと
「・・・えーと?」
数秒後、彼女はシーツをどかした姿を見て有り得ないほど大きな声で叫んだとか。
最終更新:2009年02月03日 09:18