霊鳥路空編

「フュージョンフュージョン♪ ん? あ、誰かと思えば何時ぞやの烏天狗の人ね、一体何の御用かしら?」

「ん? …あぁ、凄いでしょう? 地霊殿の、ううん、この旧地獄の御神体様よ、八咫烏様の御力をその身に受けてもフュージョンも、溶け落ちたりもしない」

「御神体様のお陰で私が使う究極の力の過剰分で間欠泉を噴出す事もなくなったわ、まぁ、今でも温泉の為にわざと御神体様に頼らないときもあるけど」

「禍々しい気がする? 幾ら同じ鳥の人でも、許せないことがあるわ、八咫烏様のお力で思いっきりフュージョンしてあげましょうか?」



「……うにゅ お~い、何か用があるんじゃなかったの? ……別に御神体様を馬鹿にしないなら私もフュージョンなんてしないわよ」

「それで、何の御用かしら? 山烏のお姉さんも八咫烏様の御力をその身で体験しに来たの? 違う? 取材に来た?」

「まずはこの御神体様について? ん~、悪いけど私も詳しくは知らないの、私が知っているのは八咫烏様のお力をも喰らい尽くしてしまえるという事だけ」

「山の神様とシンが詳しく知ってるようだけど…… そうだ、思い出した、たしかでぃすってねー? でぇすてにぃ? だったかな? そんな感じの名前だって言ってたよ」

「多分山の神様ならわかると思うよ、この御神体様が御力を取り戻す前にシンと一騒動あったし、シンは何処にいってるかって?」


「ん~…… 確か今日は山の神様の所へお話に行ってるよ、私と八咫烏様みたいに、シンが御神体様から御力を譲り受ける為に決めたブンシャどうとかでのお話だって」

「それじゃあシンについてお話を聞きたいの? 私のシンとの間で起きた一番覚えてる出来事?」


「……そうだね、山烏のお姉さんが誰にもお話しないって約束してくれるなら話してもいいわよ、うん、誰にもお話しちゃダメ」

「もし破ったら…… そうだね、さとり様やシンに怒られても、お姉さんは必ず八咫烏様のお力でフュージョンしつくしてあげる」

「絶対に話さない? 文々。新聞の廃業をかけても誓ってくれる? 新聞って何か良くわかんないけど… 約束してくれるならいいよ、話すわ」



「ん~っと、確かあの日は… お燐がマタタビ酒の飲みすぎで二日酔い起こしてシンのお仕事がお休みだった日だったかな?」

「私は普段どおり旧地獄の管理のお仕事に行ってたの、といってその頃から間欠泉を噴出しすぎるほどの熱は出さないようにしていたけどね」

「それは如何してかって? さとり様にお叱りを受けちゃったからよ、あんまり熱をあげ過ぎると地中の環境が変わって大変だって」

「まぁ、その日はお燐もお休みだし、私もゆっくり休みながらお仕事しようかなー、と思ってたらシンがこっちの方に来てるのに気付いたの」

「といっても私に会いに来てたわけじゃなかったわね、この御神体様… あの頃は御力を無くして朽ち果てたように眠っていたけど、まぁ、御神体様に会いに来てたみたい」

「と言っても、御神体様はずっと此処にいらっしゃったわけじゃないわ、此処より離れた所、この灼熱地獄の熱気があまりあたらない場所でお眠りになっていたわ」

「じゃあ話を戻すわね、シンはあの日、御神体様のところに向かっていたんだけど、私はまだ御神体様がいるなんて知らなかったからシンのあとをつけてたの」


「そして、シンの後をつけていたらこの御神体様を見つけたわけよ、といっても、あの頃の御神体様はお眠りになっていたから鉄のような色をしていたけどね」

「それでん~っと… そうそう、確かシンは御神体様の胸元を開くとその中に入っていったわ、何をしてたかって? 外で見てるだけだからわからないわよ」

「まぁ、暫くしてシンが御神体様の胸元から出てきて、何か溜息をついてたの、悔しそうな、悲しそうな顔もしてた」

「えっと… そうそう、それでシンが帰ろうとしたときに私が見付かっちゃったのよね、シンは『体かくして棒隠さず』とかいってたけど どうしてだろう……」


「んにゅ? お話の続き? …うん、此処から先は良く覚えてるよ」

「私がシンに見付かってからだったよね? えっとね、まぁ、簡単なお話しながら私の仕事場の方に向かってたの、シンもお燐が倒れてるからお休みだったしね」

「その時の話? たいした事じゃないよ、昨日のシンが作ってくれたご飯はおいしかったとか次は別の物作ってくれるとか、そんなお話」

「それで、私の仕事場について、そこでお別れかな~ と思ったんだけど、シンが私の仕事をちょっと見てみたいって言ったの」

「…うん、私のお仕事を、私が八咫烏様の御力を手に入れる前まではお燐の仕事場の直ぐ近くでやってたんだけど、あの頃からは大分離れてるよ」

「八咫烏様の御力が強すぎて地上に間欠泉を吹き上げすぎるからって、さとり様のご指示でもう少し奥にある場所で行う事にしたの」

「じゃあお燐が集めてる死体はどうしてるかって? ちゃんと燃料にしてるよ? お燐が燃料を入れて、私が火をつけて制御する形に変わったのよ」

「その前? 八咫烏様の御力を頂く前はお燐が運んできた死体を、私が灼熱地獄の様子に合わせて投げ込んでたわ」

「でも、私が八咫烏様のお力を手に入れたて熱が強くなりすぎたから、間欠泉が起こらないような場所で私が火をつけて制御するようにしたの」

「どうやってそんな場所を探したのかって? 霊夢達がきてしばらくしてかしら? シンが来る少し前に山の神様が来て灼熱地獄後を鬼たちと一緒に作り変えてたの」

「鬼達がなんで山の神様と一緒に作り変えたかって? よくわかんないけど飲みあいで四天王が負けたから~ とか言ってたよ」

「まぁ、それで一部の間欠泉は温泉の為に残す形で、後はお燐が燃料を投げ込みすぎたり、私が火力をあげすぎたりしなければ何も問題が無いって形になったの」

「それで… うん、シンが私のお仕事を見に来た時の話からだったわね、その時さっきも言ったみたいにお燐がお休みだから燃料はそう多くなくてね」

「それに、初めてシンが私と八咫烏様の御力を見る事になるから、張り切ってフュージョンを始めたの」


「その時シンがとても驚いてたわ、何でもシンの住んでた場所だとフュージョンなんてできる筈がなかったんですって」

「それを聞いて私は八咫烏様の御力の偉大さをより一層感じて、じゃあシンにも、もっともっとそのお力を感じて貰おうとどんどんフュージョンし続けたわ」

「でも、さっき言ったように燃料はそう多くないからどうしても一度にできるフュージョンの大きさは減っちゃうから、なら量より質って感じでフュージョンしてたの」

「そんなことしてまた過剰な熱で問題にならないかって? 大丈夫だったわ、燃料も少なかったし、その前の日から灼熱地獄全体の火が弱くなってたから」

「それで、とうとう燃料も残り僅かになって… まぁ、明日お燐が復活するまでは十二分に持つ位の火は生み出せたからそれで終わればよかったんだけど」


「あの時の私、酷く興奮しててね、このまま終わらせるのは面白くないって思って、スペルカードを…ううん、厳密にはスペルカードにも使った力を使ったの」


「何のスペルカードの力かって? サブタレイニアサンよ……」

「まぁ、その力で残ってた燃料を全部纏めてフュージョンしようとしたんだけど…ん? 私が中心じゃなくてもできるのかって?」

「うん、そっちの方が楽だけど、一応別の場所を指定してもできるよ、その分八咫烏様の御力を多く使っちゃう事になるけど」

「・・・でも、もう二度と別の場所を指定して使うつもりはないわ・・・・・・・・・ 話の続きをするね」


「それで、さっき言ったように周りの燃料全部纏めてフュージョンさせてたんだけど・・・ 八咫烏様のお力の制御を失敗しちゃったのか、今でもよくわかんないんだけど…」

「急に・・・爆発、したの、ううん、爆発かどうかも良くわかんない、急に目の前がパァッと光ったかと思ったら・・・・・・ シンが、シンがね・・・」

「……私を押し倒すように抱きついてて、背中が、焼け焦げてたの、うん肉の焼けるにおいがしてて… しかもシンが来てた服、その部分も燃え尽きてたみたい」

「それで、私、わけがわからなくなって、ただ、このままだと死んじゃうと思って、直ぐにシンを背負ってさとり様の所に全速力で急いだわ」

「さとり様も、シンの状態を見て直ぐにシンの治療を開始してくれたわ、でも、地霊殿には人間用の薬なんて殆どないし、鬼達も同じだった」

「それで、私と、二日酔いが一気にさめたらしいお燐が一緒にやけどに聞く薬草とか、薬を必死に集めようとしてた時ね」

「土蜘蛛のヤマメが『地上に腕の良い医師がいる』って言ったの、一応その場所までの大まかな行き方は聞いたんだけど、私が一度も言った事がない方向だったの」

「でもお燐は昔その近くの竹林に死体を拾いにいった事があるっていって、大体の場所はわかるから自分がその医者を連れてくるってでていったわ」


「それで、お燐がその医者の人、ヤゴコロ…って人だったわ、その人を連れてきたの、何でも『不肖の弟子の恩を返させてもらうわ』とかいって直ぐに応じてくれたって」

「ヤゴコロって人が薬をシンの背中に塗ったら、ずっと苦しそうだったシンの顔がゆっくりと安らいだ物になって、そのまま眠りだしてた」

「その後、ヤゴコロって人は『今は動かさないほうが良いわね、火傷の薬は置いていくから、彼の傷が癒えてきたら診療所に来させて』といって帰っていったの」


「それでね、私はさとり様達に思いっきり怒られると思ったんだけど… 誰も私を怒らなかった、ただ、『力の制御だけは誤らない様に』といわれただけだったわ」

「誰も怒ってくれなくて、私がした事でシンが重傷を負っちゃって、もう、八咫烏様の御力も、ただ重たいものに感じちゃって… 私はその後、部屋に引きこもってたの」

「さとり様が御飯だって言っても、お燐が必死に部屋から出ようと言ってくれても、こいし様が私を外に引っ張ろうともしてくれたけど、私はずっと部屋にいたの」

「もう、自分が要らない子だって感じちゃって、でも自分で死ぬのは怖くて、何がなんだかもうわからなくなっちゃって、ずっと、部屋の隅で座り込んでた」

「三日位そのまま引きこもってたのかな… 多分、あのままだったら御飯を食べずに死ぬまでずっと引きこもってたかも」

「それで、その三日目の深夜・・・かな? あの時はさとり様達が皆眠ってたのか、酷く静かだったわ、そんな時に、誰かが部屋の扉を開けて入ってきたの」

「それが誰かって? シン・・・だったんだ、それでね、シンは私の顔を見るなりほっとした様な顔をして、私の方に歩いてきたわ」

「でも、私はまたシンを傷つけちゃうんじゃないかって怖くなって、必死にシンから逃げようとしたの、でも御飯をずっと食べてないから直ぐに倒れそうになったのよ」

「だけど、私は倒れなかった、シンが倒れる寸前で私の腕を掴んでて、そのままグイっと引っ張って、私が逃げれないようにギュッと抱きしめてくれたの」

「その後・・・ うにゅ~ え、えっと、悪いけど詳しくは話せないよ、ただね、シンが『私に怪我がなくてよかった』って言ってくれた時に思わず泣いちゃってたの・・・」

「え? そういわれると気になるって? うにゅにゅ~ も、もうダメだよ!! あんまりしつこいと弾幕ごっこでお姉さんをフュージョンしちゃうよ!!」




~~~~~~~~~~少女(照れ隠しに)弾幕ごっこ Lunatic中 ~~~~~~~~~~~~~



「えっへん! どう?霊夢と魔理沙には負けたけど八咫烏様の御力は偉大なのよ!!」

「え? 最後に一つだけ聞きたいって? 私にとってのシン?」

「ん~っと・・・ ずっと一緒に、何時までもフュージョンしたい人・・・かな?」

「恥ずかしい事を言ってるって? う、うにゅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」


~~~~~~~~~~~~~少女(熱暴走して)核融合炉制御不能~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




※この後、焼き鳥寸前の烏天狗の少女が地中への洞窟前の森で発見されたが、夜雀により保護された為命に別状は無いそうである。


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最終更新:2009年02月08日 12:55
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