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くすっちのモノポリー論 - (2010/07/06 (火) 13:57:38) のソース

*&bold(){くすっちのモノポリー論}
#right(){文責:くすは}

*はじめに
このページでは、ボードゲーム「モノポリー」の戦略についての解説を、少しずつ気が向くままに更新していきます。
ただし、&bold(){個人的な意見を大いに含んでいます}ので、自分なりに解釈して頂いて構いません。まぁ参考までに。
基本的にアトランティックシティ版(要するに普通のバージョン)に準拠した表記をしていきます。

なお、ルールについては把握しているものとして記述していきます。
もしルールが分からない方は[[Wikipedia>http://ja.wikipedia.org/]]の[[モノポリー>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%BC]]で確認してくださいね。
ちなみにWikipediaには[[モノポリーの戦略>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%88%A6%E7%95%A5]]という項目もありますのでこちらもどうぞ。ここと書いてあることが被ってても私は知りません(←

あと。ゲームは楽しむものですよ?


*ゲーム開始前の考察
**◎人数によるプレイングの考え方
モノポリーは2人から8人までプレー出来るゲームで、大体は3人から6人程度で行われることが多いです。
ただし、&bold(){人数が違っても各プレイヤーの所持金は常に$1,500でスタートします。}
よって全員の所持金を合わせると、3人プレイでは$4,500、6人プレイでは$9,000と大きな差が生まれ、
かつサラリーによる銀行から供給される資金にも差が出る事になります。
&bold(){つまり、人数が少ないと場全体の資金が少なくなり、人数が多ければ場全体の資金は多くなりますね。}

また、必要となるカラーも人数に比例して増減します。
全員が勝負する仮定であれば、3人ならば3色、6人ならば6色無ければゲームが進まない事になります。
(もちろん全員が同時に経営を開始する状況は極めて特殊ですが、ここでは考慮しません。別項目にて解説予定。)

上記を踏まえて考察すると、
-人数が少なければ「土地はあるがお金が足りない」状況&bold(){(デフレ)}
-人数が多ければ「お金はあるが土地が足りない」状況&bold(){(インフレ)}
になりやすいことが分かります。
このように、ゲームが始まる前に参加人数によって、ある程度はゲーム展開を予測する事が出来ます。

よって、人数が少ないときはレッド以降の物件は購入するかどうかを考えなければならなかったり、
逆に人数が多ければ、グリーンであっても定価で買うべき状況が多く発生したりする事になるでしょう。
もちろん交渉の時も、いわゆる"相場"というものが人数によって変動する事になります。

モノポリーは相手から直接お金をもらうゲームなので、対戦相手の人数はとても重要です。
この事を考えながらゲームを進めていけば、ある程度やるべき事が見えてくると思います。


*ゲーム進行度による物件購入の考察
ここからは、ゲームの進行度ごとに物件購入について何を考えるべきかを書いていきます。
その前に、ここでは以下のようにゲームの進行度を定義することにします。

:序盤|ゲーム開始~誰かが経営可能カラーを揃えるまで
:中盤|序盤終了~誰かが仮破産状態になるまで
:終盤|中盤終了~ゲーム終了まで

※&bold(){経営可能カラー}とは、ゲーム進行上あまり影響の無いダークパープル・公共会社を除いたカラーの事を指します。
※&bold(){破産状態}とは、支払い可能な金額を超える負債が発生した状態の事を指します。

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**◎序盤での考察
序盤では当面の間、土地を買うだけになります。
スタート順も含め、サイコロの出目によって自分の状況が大きく変化します。
はっきりいって、ここでどういう状況になるかは完全に運任せなので、自分が置かれた状況を考えてこれからどう動けば良いかを考えなくてはなりません。
ここでの決定は中盤・終盤での動きに大きく影響するため、一番重要な局面ともいえます。

手にいれた土地は、活用出来そうな時期を逃さないように交渉するように心がけましょう。
簡単に言えば、&u(){安い物件は早い段階ほど価値が高く、高い物件は遅い段階ほど価値が高くなります。}
モノポリーというゲームは、ダイスを振ってGOを通ると$200が"銀行"から受け取ることができ、
その結果場のお金が増えるので、ゲームが進めば進むほどお金の価値が下がっていくからです。
よって、
-ライトブルー・ライトパープル・ダークブルーは、出来るだけ早い段階に
-逆にオレンジ・レッド・イエロー・グリーンは、出来るだけ遅い段階に
-ダークパープル・公共会社は他のカラーが揃う前に
それぞれ揃うように交渉すると、利益を最大化する事が出来ます。

以降は少人数・多人数に分けて解説します。
やはり人数によって考えるべき事が大きく変わります。

***少人数の場合 「レッド~ダークブルーの土地は買う前に状況を考慮すべし」
少人数の場合、プレイヤー数よりも売れたカラーの方が多くなる事があります。
よって、全てのカラーを定価で買っていくとお金が足りなくなります。
土地が足りなくてゲームに参加できない事はあまりなく、先ほども書いたようにデフレ状態になりやすいので、必要なカラーでは無いと判断したら競売にかけてしまいましょう。
最後の1枚に関してはほとんどの場合定価で購入するべきですが、他のプレイヤーに十分な財力がなさそうであれば、競売にかけてしまっても構わないでしょう。
ただし、&u(){自力で経営可能カラーを独占した場合は、持っていないカラーの土地は買うようにしましょう。}
誰とも交渉しなければ(鎖国)、サラリーでお金が増えるので、自分だけが経営出来る状態になるからです。

***多人数の場合 「とりあえず買えるときは買え。だが無理はするな」
多人数の場合、中盤になる前に全プレイヤー分の土地が売れている事はあまりありません。
よって、買える土地に止まった場合は出来るだけ購入しましょう。
ただし、&u(){土地が全然買えなかったとしても、無理に競売・交渉等で土地を手に入れる必要はありません。}
土地が買えない状況は、多人数でのゲームではよくある事ですし、土地が無くてもゲームに参加するチャンスは十分あります。
(土地が買えなかった時のプレイングについては別の項目で解説予定)


以上が序盤での考察です。
本当はまだ書きたいことが多々あるんですが、難しくなりそうなので今度の機会とさせていただきますw

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**◎中盤での考察
誰かがカラーを揃え、経営可能な状態になったら中盤になります。
ここからは考え方を序盤とは大きく変えていかなければなりません。

まず自分がカラーを揃えている場合ですが、この場合はあまり考える事がありません。
十分経営出来る資金があれば、持っているカラーに家を建て、利益最大化を図りましょう。
この時、別にカラーを揃えているライバルが居る場合は注意が必要です。
といっても、家の建設を抑えて不意の出費に備える、という意味ではありません。
むしろ、&bold(){相手が先に自分のカラーに近づいている場合は、積極的に家を建てて構いません。}
建設を抑えたところで、ある程度の出費を受けた時点で経営が難しくなるのは同じだからです。
(言ってしまえばこの辺りは運ゲーですw)
モノポリーで勝つためには、中盤は"ローリスク/ローリターン"よりも"ハイリスク/ハイリターン"を選ばなければいけないのです。

自分がカラーを揃えていない場合は、いろいろと考えなければなりません。

一回の交渉で、自分がカラーを揃える事が出来るのであれば、積極的交渉していきましょう。
もし片方しか揃わない場合でも、その交渉の後に再び交渉する事で、自分が揃える事が出来る状況になれば良いわけです。
この時の交渉条件の目安になるのが、&bold(){現在カラーを揃えている人の経営状況}です。
交渉した結果、お互いが先人の経営状況と同じ、もしくはそれ以上の状況に出来るのであれば十分勝負になるでしょう。
片方だけが著しく有利な状況にならないようにすることを最重視して条件を考えましょう。
(&u(){自分が著しく有利な状況になる交渉も避けましょう。}詳細は今後解説予定。)

また、いくら交渉をしても自分がカラーを揃える事が出来ない状況もあります。
これは銀行に土地が売れ残っているというのがほとんどです。
この場合は、基本的にキーとなる土地が売れるまで待たないといけません。
ただし、その前に経営開始したカラーが順調に伸びてきた時は、そんな悠長な事はできないですよね。
「少々無理をしてでもカラーを揃えるか、もしくは他人に揃えさせて、まだ出きっていないカラーを握るか、もしくは・・・」
といった事を考えていくことになるでしょう。(ただし、この場合は既に自分が不利な状況になっているということを忘れずに)


以上が中盤での考察です。
やはりまだ書きたい事はあるわけですが、やはり難しくなりそうなのでこの辺りで・・・。

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**◎終盤での考察
誰かが仮破産状態になったら、終盤に入っていきます。
終盤では、いつ破産する人が出るか分からない状況です。
やはり、序盤・中盤とは違った考え方でプレイしていかないといけません。

終盤では、まず自分の経営状況を確認しましょう。
&u(){ライトブルー~オレンジならばホテルオール、レッド~ダークブルーならば3軒オールが目安です。}
現在経営しているカラーが一通り伸びきっているならば、2ヶ所目の経営を模索します。
それに満たない状態ならば、2ヶ所目の経営に手を出す前に、そのカラーをしっかり育てるべきです。
安定した収入があってこその2ヶ所目経営です。
しかし、特に多人数では、2ヶ所目の経営を出来るカラーが見つからないことがよくあります。
銀行に売れ残っていたり、トップの人が握りつぶしていたりなどです。

レッド以降の高級カラーを経営しているなら、そのカラーをホテルまで育てたり、強引にお金で持ってくるという手段もありますが、
それよりは現金を持って、誰かの家が倒壊したり、仮破産になったりするのを待った方が賢明でしょう。
自分の経営が危ない状況でもなければ、お金のある人にさらに経営出来るカラーを渡したいとは思いませんよね?
&bold(){高額カラーの4軒目以降は、"収益効率的"には建設すべきではありません。}出来る限り避けましょう。
(もちろん、状況的に4軒目以降を建てるべき場面もありますが、その状況を見定めるのは難しいです)

低額カラー、もしくは鉄道を経営している場合は、他の人が経営出来なくなったカラーと交換する選択肢も考えましょう。
特にライトブルーや鉄道は、お金のない人にとってはかなり魅力的なカラーとなるでしょう。
トップ争いをしている人が、交換対象カラーの手前に来た時が絶好の交渉タイミングとなります。
ライトブルーや鉄道とオレンジが交換される場面は、見たことがある人も多いと思います。

と、ここまでは自分の事について書きました。
ですが、モノポリーにおいて最も重要な事は、&bold(){トップのプレイヤーを蹴落とすこと}です。
自分よりも上の人が全員落ちてくれれば、必然的に自分がトップになりますよね。
たとえ自分の経営が順調でも、それ以上に順調なプレイヤーが居てはトップを取ることが出来ません。
もちろんトップより順調に伸びていけば、全く問題は無いわけですが……。

ということで、もしこれまでの事が出来てきたら、今度は出来る限り攻撃対象をトップにしてみましょう。
他人の状況を考えなければならないので、最初は自分の事で精一杯でなかなか大変かもしれません。
しかし、そういった周りを見ている余裕が出てくれば、かなりモノポリーを見る目が変わってくると思います。


以上が終盤での考察です。
やはり終盤はダイナミックな展開になりやすく、モノポリーの一番の見せ場とも言えます。
どこに誰が止まるかは運次第ですが、ここで上手く立ち回れるかどうかで勝率もかなり変わってくるでしょう。

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これで、序盤から終盤までの物件購入についての考察を一通り書いたことになります。
やはり土地が無いとモノポリーは始まりません。
ここまでの話は「初級者向け」として書いているので、まずはここまでの事を考えられるように頑張ってください。
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**次回予告:コラム「家止め」

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意見・要望・その他ありましたらご自由にどうぞ。
- だが最近モノポリー立たんっていう  -- 名無しさん  (2010-06-17 00:26:00)
- BOXでドミが流行ってるなら、宅飲みでモノポリー流行らせようぜ!という普及活動、みたいな感じでどうぞ(  -- くすっち  (2010-06-17 10:08:03)
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