2人の英雄(前編)

21:03 *nick veiros → August
21:03 (sion) プロローグ
21:04 (sion) 激しい銃撃戦が続く中、議会派の猛攻撃を受け、王党派の兵士達はなだれを撃って逃げ出します。
21:05 (sion) リヴェ、という名の若い兵士が、議会派にいました。
21:05 (sion) 彼は、今戦場となっている町に、妻を残していました。
21:06 (sion) 王党派が撤退し、議会派が町を占領すると、彼は彼の家に駆け込みます。
21:06 (sion) 「マリー!」
21:06 (sion) 彼は妻の名を叫びました。しかし返事はありません。
21:06 (sion) 彼が家中を探し回り、リビングに入ったその時、
21:07 (sion) 彼は彼の妻が変わり果てた姿で斃れているのを見つけました。
21:07 (sion) 「マリー!!」
21:07 (sion) マリーと呼ばれたその女性は被服を引き裂かれ、陵辱され、なぶり殺しにされていました。
21:08 (sion) リヴェ「マリー!嘘だろ、う、うあ、ウワァァァアァァァ!!」
21:08 (sion) 彼は冷たくなった妻を抱きかかえ、大声で叫びました。
21:09 (sion) リヴェ(許さん!絶対に許さん!王党派の奴等、あいつ等!あいつ等!絶対に皆殺しにしてやる!!!)
21:09 (sion) 彼は、固く復讐を決意しました。
21:10 (sion) ―王党派、第3軍、第18小隊陣地
21:10 (sion) KYURRRRRRUUUU―DOWN!DOWN!
21:11 (August) (……この間の敗退で士気が落ちているな)
21:11 (sion) 塹壕帯には、王党派第3軍第18小隊が展開しています。
21:11 (August) 塹壕は都市奪回の為の物ですか?
21:11 (sion) 彼らは今、激しい砲撃を1時間以上受けています。
21:12 (sion) 違います。敵の陣地を奪取したものです。
21:12 (August) なるほど
21:12 (sion) 砲撃は、敵の警戒警報のようなものです。
21:13 (sion) つかれ切った兵士達の頭上に、泥や土の雨が降り注ぎます。
21:13 (sion) たまに人の腕や肉片なども降ってきます。
21:13 (sion) そして愈々、敵の砲撃が止みました。
21:13 (August) (……)
21:14 (sion) 敵が間じかに迫っているのです。
21:14 (sion) 将校「敵が来るぞ!配置に付け!」
21:14 (August) 「おい、君、生きてるか? 来るぞ」
21:15 (sion) 兵士「あ、ああ」
21:15 (August) 隣の兵士に声をかけながら小銃をとって配置につく。
21:15 (sion) 正面には煙幕が張られています。
21:15 (sion) 将校「弾薬は不足している、煙幕が消え、敵を目視してから射撃する事!」
21:16 (sion) 暫く、煙幕が展開されていましたが、それは風邪に流され、消えていきました。
21:16 (sion) その正面に、
21:16 (August) (弾薬は常に不足しているけれどね)煙幕の外にいるであろう見えない敵をイメージしつつ銃を構える。
21:17 (sion) 敵の小隊が展開しています。その距離50、榴弾が開けた穴ぼこに実を隠しています。
21:17 (sion) 将校「各分隊射撃開始!!」
21:17 (sion) 射撃判定どうぞ
21:18 (August) 判定ですか
21:18 (August) ルール確認します
21:18 (sion) はい。
21:18 (August) 3-射撃5+命中値<ダイス目
21:19 (August) 1d6
21:19 ([dice]) August: 6(1D6: 6) = 6
21:19 (August) ええっと
21:19 (sion) です。アウグスト君は2以上で成功です。
21:19 (August) なるほど、では成功
21:19 (sion) 味方、敵の射撃判定が始ります。
21:20 (sion) 7d6
21:20 (sion) あれ?
21:20 (August) 半角で
21:20 (sion) 7d6
21:20 ([dice]) sion: 23(7D6: 5 2 6 1 6 1 2) = 23
21:20 (sion) 7d6
21:20 ([dice]) sion: 27(7D6: 6 2 6 2 3 5 3) = 27
21:20 (sion) 7d6
21:20 ([dice]) sion: 35(7D6: 6 6 6 5 5 2 5) = 35
21:20 (sion) 敵の射撃判定が始ります。
21:20 (sion) 7d6
21:21 (sion) 7d6
21:21 ([dice]) sion: 32(7D6: 2 6 4 6 6 3 5) = 32
21:21 (sion) 7d6
21:21 ([dice]) sion: 22(7D6: 5 2 1 3 2 6 3) = 22
21:21 (sion) 7d6
21:21 ([dice]) sion: 22(7D6: 1 3 6 5 4 2 1) = 22
21:22 (sion) 味方、敵11名を射殺
21:22 (sion) 敵、味方8名を射殺しました。
21:23 (August) (…疲弊しているのは向こうも同じか)
21:23 (sion) アウグストの所属する第181分隊はダヴィット二等兵が戦死しました。
21:24 (August) 「おい君、生きてるかい? …ゆっくりおやすみ」
21:24 (sion) 第182分隊が敵の集中攻撃を受けているようです。
21:24 (August) 無駄うちに気をつけつつ応戦します。
21:25 (sion) 第182分隊が危険です。
21:25 (sion) 女兵士「だれかー!助けて!」
21:27 (August) 「ちっ…。隊長! 左翼の182分隊が崩れたらおしまいです。援護の命令を!」
21:29 (sion) 曹長「小隊長に要請する、少し待て!」
21:29 (sion) 曹長が小隊長の下に駆け寄って、暫くすると戻ってきました。
21:30 (August) 淡々と182分隊を襲う敵に狙撃を噛ます。
21:30 (sion) 判定どうぞ
21:30 (August) 1d6
21:30 ([dice]) August: 5(1D6: 5) = 5
21:30 (sion) 成功、敵1名を射殺しました。
21:30 (August) (今日の所はワンチャンス、ワンショット、ワンキルを達成できてるかな)
21:31 (sion) 将校「第182分隊を救援する、射撃!撃て!」
21:31 (sion) 味方射撃判定です。
21:31 (sion) 6d6
21:31 ([dice]) sion: 17(6D6: 1 5 2 2 1 6) = 17
21:31 (sion) 5d6
21:31 ([dice]) sion: 18(5D6: 1 6 6 1 4) = 18
21:32 (sion) 2d6
21:32 ([dice]) sion: 12(2D6: 6 6) = 12
21:32 (sion) [
21:33 (sion) 敵部隊は機関銃射撃により行動不能です
21:33 (August) やれやれ
21:33 (sion) 曹長「英雄!バロワン、マリアと共に182分隊を救出にいけ!」
21:34 (August) 「了解! いくぞバロワン、今しかチャンスはない!」
21:34 (sion) バロワン「解った」
21:35 (sion) 第182分隊の陣地へ向かいます。
21:35 (August) 移動します
21:35 (sion) 敵は行動不能の為、射撃できません。
21:35 (sion) 陣地へ到着しました。
21:36 (sion) 女兵士「ああ、味方だ…」
21:36 (August) 「181分隊、アウグスト・モイゼス他2名、応援にきました」
21:36 (sion) ガブリエッラ「ガブリエッラよ、み、皆死んだわ…私も、撃たれて」
21:37 (sion) ガブリエッラという女兵士は右肩を撃たれてガタガタと震えています。
21:37 (August) 「…ですが貴方は生きている」と優しく肩を叩きつつ
21:37 (August) 状況を確認します。死体ごろごろ?
21:38 (sion) 彼女以外は全員死体です。
21:38 (August) (…遅かったか。これは退かざるを得ないかな)
21:39 (August) 敵の攻撃がまだ本格再開していないなら
21:39 (sion) まだです。
21:39 (sion) 敵は混乱しているようです。
21:39 (August) ガブリエッラをつれて陣地に戻ります
21:39 (August) 背負って陣地に戻るようバロワンに指示
21:40 (sion) バロワン「了解!」
21:40 (sion) バロワンはガブリエッラを背負って陣地に帰ります。
21:40 (sion) アウグストは如何しますか、(配下―マリア)
21:41 (August) 手榴弾とワイヤーロープを使って、放棄する182分隊陣地にトラップを4~5カ所仕掛けてから自分も戻ります。マリアは182分隊の持っている武器弾薬の回収を。
21:42 (sion) マリア「わ、わ、わかりました」
21:42 (sion) しかし、どうも敵の様子がおかしい、
21:42 (sion) 徐々に徐々に引上げていきます。
21:42 (sion) 将校「敵を撃退したぞ!」
21:43 (August) (……おや、このタイミングで退くのか?)
21:43 (sion) ぞろぞろと引上げていきます。
21:43 (August) (なにかあるのかな? まあそれを考えるのは僕ではない)
21:43 (sion) 周りを見ると、別の場所に攻撃を仕掛けていた敵も引上げていくようです。
21:43 (sion) 兵士「やったぞ!」
21:44 (sion) 兵士達は鬨の声を上げだしました。
21:44 (sion) …
21:44 (sion) …・
21:45 (sion) 戦いには勝利したものの、小隊は1個分隊が壊滅し、他の分隊も消耗しました。
21:45 (sion) 負傷兵も多く、部隊は再編制が決まりました。
21:46 (sion) 曹長「アウグスト、喜べ、休暇だ」
21:46 (August) 「…休暇ですか。ありがとうございます」
21:47 (sion) 曹長「再編制までの間、休暇が与えられた。僅かだが、家族に逢って来い」
21:48 (August) 「はい。ではそうさせて頂きます」
21:49 (sion) アウグストは、救急車に同乗し、ヴェラリアまでいきました。
21:49 (sion) ヴェラリアからは、列車を使用します。
21:50 (sion) ―フォート・ヴェラリア
21:50 (August) (…久しぶりだな。マルトは無事だろうか)
21:50 (August) 陽光を浴びつつ、列車から降り立つ。
21:51 (August) 要塞化した故郷は幸せだった内戦以前の面影もない。
21:52 (August) はやる心を抑えて家族の疎開先に向かいます。
21:52 (sion) 暫く、歩いていると、
21:52 (sion) 見慣れない光景に出くわしました。
21:53 (August) 足を止めて見ます。
21:53 (sion) 男女の兵士が、道端で震えています。
21:53 (sion) それに正対して、憲兵隊の分隊が整列しています。
21:53 (sion) 将校「頭ー右!
21:54 (sion) 分隊が一斉に男女に向きます。
21:54 (August) (公開銃殺?)
21:54 (sion) 将校「弾込めー!」
21:54 (August) 男女の兵士はどんな感じですか
21:55 (August) 議会派な軍服だったりしますか。
21:55 (sion) 若い男女で、ひどくやつれています。王党派の兵士です。
21:55 (sion) 兵士達は小銃のボルトを後退させ、弾丸を込めます。
21:55 (August) (参ったな。ええい!)
21:55 (sion) 将校「構えー」
21:55 (August) 「ちょっと待った!」
21:56 (August) 大声で分隊に
21:56 (sion) 将校「何の用か?」
21:56 (sion) 分隊の憲兵達もアウグストを見ます。
21:56 (August) 「彼らは一体何を? 議会派のスパイには見えませんが」
21:57 (sion) 将校「女は脱走者だ。男は脱走幇助だ」
21:57 (August) 周囲の視線に動じずに受け答え。
21:57 (August) 「…脱走か。そうなのか?」と男女兵士に訪ねる。
21:58 (sion) 否定できないようです。
21:58 (sion) 男兵士「コイツは、俺の恋人なんだ。無理やり徴兵されて」
21:58 (sion) 男兵士「コイツは体が弱いんだ。お願いだ、許してくれぇ」
21:59 (August) 「…残念だが僕は君が望むことはできない」
22:00 (August) 「だが、…脱走ではなく、無許可外出であると口添えすることはできる」
22:00 (sion) 男兵士「うぐ…お願いだ、彼女を助けてくれ、俺はどうなってもいい」
22:00 (sion) 将校「何時までくちゃくちゃと喋っている!早くどけ」
22:00 (sion) 将校は怒鳴ります。
22:02 (sion) どうしますか?
22:02 (August) 「駄目だ。二人とも原隊に復帰するか、二人とも銃殺かのどちらかだ」
22:03 (August) 「君が好きな人を逃がしたいというのは分かる。しかしこんな時代だ。できることとできないことがある」
22:03 (sion) 男兵士「復帰だと…駄目だ。彼女は、2度も…味方に乱暴されているんだ…また、皆に、皆に…」
22:03 (August) 「だが、彼女は生きている」
22:04 (sion) 男兵士「うう、解った。解ったよ。俺が、彼女を何とかして、守るから、助けてくれよ」
22:04 (August) 「泣くな。お前が彼女を護るんだ」
22:05 (August) くるりと憲兵に向かって
22:05 (sion) 将校「話は済んだか?」
22:05 (August) 「ええ、彼らは錯乱して脱走だなと口走っていましたが」
22:05 (sion) 将校「が?」
22:06 (August) 「話を聞く限り無断外出に相当するものです。二人とも原隊に復帰する意向を示しています」
22:06 (sion) 将校「わかった」
22:06 (sion) 将校はアウグストをどかします。
22:06 (August) どきます。
22:06 (sion) 将校「構え!」
22:06 (sion) 憲兵隊は一斉に男女に向かって銃を構えます」
22:07 (sion) 将校「撃て!!」
22:07 (sion) PANG!PANG!PANG!」
22:07 (August) (……英雄も無力か)
22:07 (sion) 将校「さっさとうせろ、懲罰大隊に行きたいか!」
22:08 (August) 「いえ、お手数をおかけしました」
22:08 (August) 敬礼して去る。
22:08 (sion) アウグストは乗り換えの駅に着きました。
22:08 (sion) アウグストが乗る汽車には、高射砲が備えられ、さながら走行列車のようです。
22:09 (August) (…慣れないな。敵はともかく、味方を撃つのは)
22:09 (sion) アウグストはそんなことを思いながら
22:09 (sion) 列車に乗ります。
22:09 (August) 指定された席を探して座ります。
22:10 (sion) 乗客は殆どいません。
22:10 (sion) 警笛の後、列車が動き出しました。
22:11 (August) 窓の風景をぼおっとみています。
22:11 (sion) 暫く走っていると、遠くの空に飛行機が飛んでいるのが見えます。
22:11 (sion) 議会派の爆撃機らしく、爆弾のようなものを落としています。
22:12 (August) しつもん!それは向かう先ですかw
22:12 (sion) そうです。
22:12 (sion) 爆弾は、軍事施設ではなく、住宅地の方に落とされているようです。
22:13 (sion) 前の座席に座っている兵士たちが、何か話しています。
22:13 (August) (焼夷弾か? おのれ外道め!)
22:13 (August) 立ち上がって
22:13 (sion) 兵士A「この前、家族を疎開させた場所が爆撃されたんだ」
22:13 (August) 兵士の近くによって話声を聞きます。
22:13 (sion) 兵士B「大丈夫だったのか?」
22:14 (sion) 兵士A「うちは何とか…だけど、ピエールの家族が…」
22:14 (sion) 兵士B「ピエールの…そのことはピエールに?」
22:15 (sion) 兵士A「言うつもりだったけど…いえないよ。俺には無理だ」
22:15 (sion) 再び車窓に目をやると、爆撃機はどこかに去ろうとしました
22:16 (August) 爆撃機を眼力で撃墜を試み、諦める。
22:16 (sion) が、味方の戦闘機らしき小型の複葉機2機が現れ、爆撃機を取り巻いたかと思うと
22:16 (sion) 爆撃機は火を噴いて墜落していきました。
22:16 (sion) 兵士A「もっと早く、戦闘機が来てくれればな」
22:17 (sion) …
22:17 (sion) …
22:17 (sion) …
22:17 (sion) こうして、汽車は無事、アウグストの降りる駅に到着しました。
22:17 (sion) ―疎開地
22:18 (August) 到着したら即疎開地に急行します。
22:18 (sion) 疎開地はローザ村と言います。
22:18 (sion) どうやら周囲に爆撃のあとは無いようですが…
22:18 (sion) アウグストは家を探します。
22:18 (sion) 幸運判定どうぞ
22:19 (August) ほっと胸をなで下ろし、探します。
22:19 (August) 幸運5
22:19 (August) 1d6
22:19 (sion) 2以上で成功です。
22:19 ([dice]) August: 1(1D6: 1) = 1
22:19 (sion) 失敗。
22:20 (August) むねん。
22:20 (sion) とりあえず家に向かいます。
22:20 (sion) どうやら家は無事のようですが、近くに巨大なクレーターが出来ています。
22:20 (August) なんですとー
22:21 (August) 家に向かいます
22:21 (sion) 2、3人の人影がクレーターを眺めています。
22:21 (sion) 家族のようです。
22:21 (August) おっと
22:21 (August) 「父さん、母さん?」
22:21 (sion) 父「おお!アウグスト!!」
22:22 (sion) 母「ぶ、無事だったかえ!」
22:22 (August) 「休暇が出たよ。明後日にはもう出発だけども」
22:22 (August) ぱぱままと抱き合って喜びを表現。
22:22 (sion) 父「おお、それはよかった」
22:22 (August) 「マルトは?」
22:23 (sion) 父「おお、無事だとも、おーい、マルト!」
22:23 (sion) マルトが家から姿を現します。
22:24 (August) 駆け寄ってがしっと抱きしめて。
22:24 (August) 「おかえりなさい」「ただいま」
22:24 (sion) 父「よかった良かった」
22:24 (August) 「無事だった? 怪我はない?」「僕は不死身さ。どこにも怪我はない」
22:25 (August) 「君こそ大丈夫だったかい。このクレーターは?」
22:26 (August) 「ついさっきの事よ。郵便屋さんだったの」「…そうか。敵の飛行機がここに向かっていたので心配だったんだ」
22:27 (sion) 父「さあ、積もる話は中でしよう」
22:28 (August) 「そうだね父さん。久しぶりに母さんとマルトの料理が食べたいな」
22:28 (sion) 母「軍隊に皆持っていかれたけれど、何とか奮発してあげるよ」
22:28 (sion) ―食卓
22:29 (sion) 父「軍隊は、マルトまで連れて行こうとしたんだ」
22:29 (August) (ぶっ)
22:30 (sion) 母「こんな若い女のこまで、徴兵しようとするだなんて、世も末だよ」
22:30 (August) 「今の戦争は、昔の戦争じゃない。機関銃や爆弾でどんどん人が死ぬんだ。そのうちこの国から若者がいなくなるかもね…」
22:31 (sion) 父「前の疫病の大流行で、只でさえ人が少なくなったのに…
22:31 (August) マルト「…怖い」
22:32 (sion) 母「女の兵士は、質の悪い部隊に送られると、散々酷いことされるって聞いたよ」
22:32 (sion) 母「脱走するんだけど、皆憲兵に捕まって殺されてしまうって、町の人が言っておった」
22:33 (August) 「うん、そうだね…。明日死ぬかもしれないんだ。そういう風潮が軍隊の中にできてしまっている」
22:33 (August) 「女性だけの部隊もあるんだけど…なかなかね」
22:33 (sion) 父「…そうなのか、じゃあ、お前の隊にも…女の兵士が?」
22:34 (August) (ぶっ)
22:34 (August) 「いるよ。でも僕の部隊ではそういう事件は起こっていないかな」
22:34 (sion) 母「そうかえ、良かった」
22:35 (sion) 父「うむ、勿論、手出しなどしていないだろうな?」
22:35 (sion) 父「ハハハ」
22:36 (sion) 父はノンキに笑います。
22:36 (August) 「父さん。そういう話は食事しながら言うもんじゃないよ」
22:36 (August) と笑い
22:38 (sion) 彼らは話を切り替えて食事を続けました。
22:40 (sion) こうして、楽しい日々は瞬く間に過ぎて、家族との別れの日になりました。
22:40 (sion) 父「行くのか」
22:40 (August) 「…うん。そういう時代だもの。しかたないさ」
22:40 (sion) 母「気をつけておくれ」
22:41 (sion) 父「お前にはマルトがいる、女兵士に手を出しては行かんぞ!ハハハ」
22:41 (August) マルト「…死なないで」「英雄は死なないさ」
22:41 (sion) こうして、彼は家族と別れ、再び汽車に乗り、フォート・ヴェラリアまで行きました。
22:42 (August) マルトの頭を撫でた後、何度も振り返って手を振りながら出発。
22:42 (sion) フォート・ヴェラリアの集合場所では、兵士たちがぞろぞろと集まっています。
22:43 (sion) スタール「アウグストさん、御久しぶりです」
22:43 (sion) 先日の戦いで生き延びたスタールが挨拶をする。
22:43 (August) 「お久しぶりスタール。君も再編成休暇だったのかい?」
22:44 (sion) スタール「ええ、家族に逢ってきました。でも…恋人は…徴兵されていました…」
22:44 (sion) スタールはがっくりと肩を落とした。
22:45 (August) 「…そうか。頭数が少なくなっているのかな」
22:45 (sion) スタール「ええ、周りの補充兵を見ても、女性ばかりですし」
22:45 (August) (…この戦い、議会派の勝ちかな…)
22:46 (sion) 周囲を見ると、まだ幼顔の少女までもが銃を手にウロウロしています。
22:46 (August) (自分が英雄でなければマルトも…か)
22:46 (August) 「はははははは!」
22:47 (August) 突然笑い出して
22:47 (August) (戦友の恋人を戦場に送り出して、自分の妻は匿うなんて、どんな英雄だか!)
22:48 (sion) ガブリエッラ「どーしたの?突然笑い出したりして?」
22:48 (sion) 負傷し、病院送りになったはずのガブリエッラが肩を叩きます。
22:48 (August) 「スタール、生きろよ。少なくとも恋人さんより先に死ぬんじゃない」
22:48 (sion) スタール「ついでに、恋人も見つけ出しますよ。ハハハ」
22:49 (sion) ガブリエッラ「無視すんな!!」
22:49 (August) 「その意気だ。…と、ガブリエッラ。もう負傷はいいのか」
22:50 (sion) ガブリエッラ「平気・・・じゃないけど送り出される事になったの。とりあえずどうにかきらずに済んだわ」
22:50 (sion) ガブリエッラは2階級上の兵士にたいしてもノンキにため口を使います。
22:50 (sion) ガブリエッラ「あ、あと今度からこの隊に配属になったの。よろしくね」
22:51 (August) 「よかったな。確か切られても除隊できないからね…」
22:51 (sion) ガブリエッラ「いい気なものよね、私達は苦しく暮らしているのに」
22:52 (August) 「よろしく。長いつきあいになることを祈るよ」と握手。
22:52 (sion) ガブリエッラ「よろしくね」
22:52 (sion) ガブリエッラ「あっとと、それで、司令部の姫様は…」
22:52 (sion) 何か言いかけますが、
22:53 (sion) 曹長「第181分隊は集合!」
22:53 (August) 「行こう」
22:53 (August) 整列します。
22:53 (sion) 曹長「良く地獄へ舞戻ってきたな、出撃だ」
22:54 (sion) 曹長「目の前にあるトラックに乗り込め!」
22:54 (August) (この世界が既に地獄なんだけれけどね…)
22:54 (sion) 兵士達はトラックに乗り込みます。
22:54 (August) いつもの通り乗り込みます。
22:55 (sion) トラックは発進しました。ぞろぞろと、別の隊のトラックも続きます。
22:55 (sion) トラックは、南へ向かっているようです。
22:56 (sion) 曹長「苦しい戦闘が続いているが…」
22:56 (August) (マルトを護るには、僕が出世するしかない…か。いくつ勲章が必要なのだか)
22:56 (sion) 曹長「依然我方が反攻を続けている」
22:57 (sion) 曹長「レオネッサも側面支援している」
22:57 (sion) 曹長「出来る限り早く戦争を終らせて、家族を徴兵から守ろう」
22:57 (sion) 曹長はにっこりと笑いました。
22:57 (sion) 前編、FIN
22:58 (August) お疲れ様でした
22:58 (August) (エンディングテーマが流れる)

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最終更新:2009年06月28日 23:26
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